『あそぶ、つくる、くらす』(五十嵐 威暢)
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『あそぶ、つくる、くらす:デザイナーを辞めて彫刻家になった』
(五十嵐 威暢, ラトルズ, 2008)
この五十嵐さんという方を僕は存じ上げないのだが、本の質感と「あそぶ、つくる、くらす」というタイトルに惹かれて、手にとってみたというのが出会いのきっかけだ。五十嵐さんは、子供が自然に行っているような「あそぶ、つくる、くらす」が一体化した世界を目指している。
「僕の彫刻家としての活動は、『あそぶ、つくる、くらす』を、ひとつのものに再構築すること。それは大人にとっても極めて大切なことだと思う。」
なぜ大切なのかというと、それらは表裏一体なものだからだ。
「子どもたちがそうしているように
人はあそぶこととつくることを通して
いつのまにか自由を獲得し、豊かなくらしを手に入れる」(p.56)
たくさん紹介したいコトバが詰まっているが、実際に本で読んでほしいので、今はこれ以上引用することはしないことにしたいと思う。「つくる」ということの本質が書かれている素敵な本なので、ぜひ、実際に手にとって味わってほしい。
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