”ディベート”という言葉が話題になったとき、大多数の人たちは大統領ディベートのことを思い浮かべる。1960年のケネディ・ニクソンディベートを初めとして、ポリティカル・ディベートは、候補者が互いに”衝突”し、問題になっている点をダイレクトに論じることが出来る晴舞台だ。この本で学ぶように、このポリティカル・ディベートで使われるフォーマットは、候補者間の本当の衝突のための場として設定されていない。大抵のポリティカル・ディベートは、せいぜい、限定された既成の記者会見に過ぎず、その場では候補者よりはむしろ、あるパネラーによって問題や論点が選ばれる。この本で、アカデミックな環境におけるディベートに眼を向けてみよう。これにより、本当のディベートの性質を理解し、価値の高い重要な技術を向上させることが出来るであろう。この本を読み終えれば、読者の中にアカデミックなディベートに参加してみようとする人が出てくるかもしれない。この章を読んだ後には、次のようなディベート用語を理解しているはずである。: