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頂き物―『工部省の研究』『史料を読み解く』ほか

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 柏原宏紀『工部省の研究―明治初年の技術官僚と殖産興業政策』(慶應義塾大学出版会、2009年)

 技術官僚の研究を丹念に進められてきた柏原さんの博士論文が本になりました。おめでとうございます。近々、内務省研究会で書評会を行なう予定です。史学会編『工部省の研究』や、大淀昇一先生の新著『近代日本の工業立国化と国民形成』と合わせて読みたいですね。

 以下、出版社のサイトから。

<出版社から>
 鉄道や電信事業を推進したのは誰か。明治初年、「工部の理念」のもとに、西洋技術による殖産興業を担う技術官僚たちがいた。明治留守政府下の政治状況と工部省の政策過程を追った近代日本史の知られざる一面を考究した画期的論考。
 「殖産興業」は、日本の近代化の過程を考える上で重要なテーマであるが、その多くは経済史の立場からの分析であった。本書は、これまで注目されてこなかったお雇い外国人や技術官僚に着目し、政治史の視点から、工部省設立の基礎となった「工部の理念」と彼らの政治思想を解明する。

<目次>
 序章
 第一部 工部省の成立と技術官僚
  第一章 工部院設置をめぐる政治過程と技術官僚
  第二章 工部省設置過程と「工部の理念」
  第三章 草創期工部省の組織整備と技術官僚
 第二部 明治初年における工部省の展開と政策実現
  第四章 明治五年の行政史的展開
  第五章 明治五年の政策展開と政治手法
  第六章 明治六年の政局と工部省の政策過程
 第三部 明治初年における工部省の政策実現の背景
  第七章 明治初期鉄道建設をめぐる住民と技術官僚
  第八章 工部省の「西洋性」と西洋意識
 結章
 工部省年表

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 鈴木淳・西川誠・松沢裕作『史料を読み解く4 幕末・維新の政治と社会』山川出版社、2009年

 著者の先生方から頂きました。ありがとうございます。 重要史料の写真、釈文、読み下し、現代語訳に加えて、丹念な解説がなされており、入門はもちろんのこと、発展学習にも使えるテキストになっています。

<目次>
 Ⅰ 開港と倒幕
 Ⅱ 明治政府の成立
 Ⅲ 殖産興業
 Ⅳ 民権と立憲
 Ⅴ 地方社会

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 内務省研究会にご参加のお二人から、抜き刷りを頂きました。ありがとうございます。
 いずれも以前から研究内容を伺っていたご報告です。

 島田大輔「戦中期日本の西アジア向け宣伝ラジオ放送と大日本回教協会」
  『メディア史研究』25号、2009年5月

 吉岡拓「平安遷都千百年紀年祭における寄付金募集活動の実相」
  『民衆史研究』77号、2009年5月

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2009年07月01日 23:24に投稿されたエントリーのページです。

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