井庭崇のConcept Walk

新しい視点・新しい方法をつくる思索の旅

「できるだけ遠くにボールを投げて、全力で取りにいく」ということ。

僕の本気プロジェクトのやり方は、「できるだけ遠くにボールを投げて、全力で取りにいく」というもの。

ボールを投げるときは、「うわ、これ、取るの無理じゃない?」ってほど高く遠くに投げる。

投げたからには、全力で走って取りにいく。

こういうやり方で、ここ15年ほどやってきた。


先日、後輩と飲む機会があった。PlatBox Projectで一緒に日々奮闘したメンバーだ。

彼が、今でも僕のこの「できるだけ遠くにボールを投げて、全力で取りにいく」という言葉を覚えていてくれて、さらに仕事でもこのやり方を心がけている、という話をしてくれた。素直にうれしい。

結局、大学/大学院で身に付けてほしい本当に大切なことは、あれやこれやの知識ではなく、こういう「物事に取り組む姿勢」なのではないか、と考えさせられた。


そして相変わらず、今取り組んでいる学習パターンの英語版制作でも、僕は「これできたらいいよね!絶対今回やろう!」と、遠くにボールを投げる。

メンバーはおそらく、「時間が限られているのになんでそんなこと言うんだろう?」と不思議に思っているんじゃなかろうか。与えられた時間でできる範囲に収めておくのが賢明だ、と。


でもさ。

近くに投げたら、走る気、おきないでしょう?

それで走らないとさ、そんな限りなく近い目標も達成できないものだよ。

しかも、プロジェクトをやる意味がないし、自分たちの成長もない。


だから、僕はいつも、できる限り遠くに投げる。

今回もできる限り遠くに投げる。

遠くに投げたって、僕が走って取りにいくんだから、誰も文句はないでしょう。


でも本当は、学生のみんなも一緒に走った方が、成長につながるんだけどなぁ。
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