井庭崇のConcept Walk

新しい視点・新しい方法をつくる思索の旅

竹中研ミニカンファレンス(研究成果発表会)に参加してきました。

竹中平蔵研究会のミニカンファレンス(研究成果発表会)に参加してきた。

カンファレンスは、竹中先生のこの恒例の言葉から始まった。


研究と勉強は違う。

研究は、誰も知らないことを明らかにすること。

勉強は、自分が知らなかったことを知ること。

だから、研究と勉強は全然違う。

今日は、勉強の成果を発表する場ではなく、研究の成果を発表する場です。

ぜひ知的な議論をしましょう!



僕も竹中先生のこの言葉を継承し、自分の研究会などでよくこの話をしている。
(この話については、以前のエントリ「研究と勉強の違い」も見てみてほしい。)

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カンファレンスでは、各自の問題意識にもとづくテーマで、現状を把握し、計量分析が行なわれ、それを踏まえた政策提言がなされた。


そのような研究成果が、丸一日かけて(実に朝9時から夕方5時まで!)、次々と披露された。

発表者は、学部1年生から修士2年生まで。

日々仲間と教え合い、切磋琢磨しながら、ここまできたのだろう。


竹中研は今春から再開したので、3ヶ月前もしくは9ヶ月前にゼロから出発した研究ばかりだが、どれも力作ぞろいだった。

OBやOGの鋭い質問やコメントにもしっかり答え、きちんとやりとりしていた。

なかには英語での発表/質疑応答もあったが、そのやりとりも実に見事だった。


みんな、立派だったよ。おつかれさま!


ちなみに、竹中研のカンファレンスは、全員スーツで参加し、質問や応答にも「知的マナー」に則ったプロフェッショナルの対応が求められる(=言い訳しない/きちんと返す)。

だから、カンファレンスはシャキっとしていて気持ちがいい。

高い志をもって臨むからこそ、知的刺激に満ちたアカデミックな場が実現できる。


この伝統についても、僕の研究会で引き継いで実践している。

そんなわけで、研究テーマこそ違えど、井庭研の一部は、実は竹中研の伝統を受け継いでつくられているといっても過言ではない(それ以外の部分は、井庭研の学生たちと毎年試行錯誤を重ねながらつくってきたものだ)。

さぁて、井庭研の最終発表会(1月末)も、楽しみになってきたぞ!
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