井庭崇のConcept Walk

新しい視点・新しい方法をつくる思索の旅

井庭研B1(パターンプロジェクト)2011年度 夏休みの宿題

井庭研B1(パターンプロジェクト)の2011年度 夏休みの宿題は、以下のとおり。


パターンランゲージの考え方の生みの親である建築家クリストファー・アレグザンダーの本『The Oregon Experiment』を読み、彼がパターン・ランゲージで目指していたことが何だったのかを理解し、それをレポートにまとめてください(英語)。


● まず、『The Oregon Experiment』 (C. Alexander, et. al, Oxford University Press, 1975) を購入してください(借りるのではなく購入)。

※借りるのではなく購入することを強く推奨するのは、重要な文献を少しずつ集め、自分の本棚でその世界が徐々に広がっていくことが重要だと思うからです。そのことで、ある領域への意識を強化する環境をつくることができ、また、自らの学びを振り返りやすくすることができます。また、次に書くように、線を引きながら読むためにも、購入する必要があります。


● この本を読み、アレグザンダーがパターンランゲージをどのような意図でつくり、どのような実践をしたのかを理解してください。おすすめなのは、重要だと思うコトバやフレーズ、センテンスに、鉛筆で線を引くことです。これにより、再度読むときに、どこを重要だと思ったのかがよくわかるからです(レポートも書きやすくなります)。

この本は英語で書かれていますが、かなり薄い本で、文字も大きいので、英語での読書に慣れていない人でも読み切ることができると思います。(この宿題は、英語で読み、英語で書く練習も兼ねています。)


● 夏休みの終わりまでに、以下の形式で、レポートを提出してください。
アレグザンダーがパターン・ランゲージで目指していたことが何だったのか、また、この本を読んで考えたこと・感じたことなどを書いてください。

使用言語:英語
分量  :3ページ(程度)
ファイル:PDF形式:ファイル名に半角アルファベットで名前を入れる
提出〆切:2011年9月24日(土)
提出先 :井庭研ML
メール件名:夏休みの宿題B1( 自分の名前 )


【重要な補足】

●上記の本で取り上げられているパターンランゲージは、以下の本にすべて掲載されています。現役メンバー(継続生)は、「春休みの宿題」ですでにこの本を購入し読んでいるので、秋学期からの新規メンバーも、購入して適宜参照するとよいと思います。

- 『パタン・ランゲージ:環境設計の手引』(クリストファー・アレグザンダー 他, 鹿島出版会, 1984)
- 『A Pattern Language: Towns, Buildings, Construction』 (C. Alexander, S. Ishikawa, M. Silverstein, Oxford University Press, 1977)


●2010年秋学期に僕の「パターンランゲージ」の授業を履修していない人は、SFC-GC (Global Campus) にアップされている授業映像を全回分、見ておいてください。秋学期の井庭研は、ここで話したことを前提として進めます。
SFC-GC「パターンランゲージ」(担当:井庭崇, 2010年度秋学期)
 

●2011年春学期の僕の「社会システム理論」の授業も、井庭研B1の内容や活動についての理解を深めます。未履修の人は、この春学期に行われた 市川×今村×井庭鼎談の回と、中原×井庭対談の回だけでよいので、SFC-GC (Global Campus) にアップされている映像を見ておいてください。来年は来年で新しい企画をするので、このメンバーでの鼎談・対談は今楽しんでください。
SFC-GC「社会システム理論」(担当:井庭崇, 2011年度春学期)
 

●井庭研B1で行うコラボレーションは、以下の本で紹介されている方法や事例が近いので、こちらもおすすめです。

- 『発想する会社! :世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法』(トム・ケリー, ジョナサン・リットマン, 早川書房, 2002)
- 『The Art of Innovation: Success Through Innovation the IDEO Way』 (Thomas Kelley, Jonathan Littman, Profile Business, 2002)
井庭研だより | - | -
CATEGORIES
NEW ENTRIES
RECOMMEND
ARCHIVES
PROFILE
OTHER