井庭崇のConcept Walk

新しい視点・新しい方法をつくる思索の旅

自分のなかでの大きな気づき(サバティカル中にポートランドにて)

サバティカルで米国オレゴン州ポートランドに住んで、ほぼ11ヶ月が経った。明後日から2週間ヨーロッパ出張(ドイツ&オーストリア)で、その後2週間半ポートランドで過ごしたら、おしまい。いよいよ終わってしまう…。子どもたちは夏休みに入り、イレギュラーな生活となり、毎日いろいろな予定・イベントがあり、その送り迎えの日々。

そんななかで最近特にうれしかったのは、ようやく子どもたちと山登りができたこと。久しぶりに険しくて大変だったけど、素晴らしい時間・体験だった。あと、子どもが好きな絵本『Good Night Oregon』に出てくる場所にすべて実際に行ってみようという試みも、もうすぐコンプリートになる。

こちらで人に会ったり、帰国準備もあったりで、最近とてもバタバタしていて、単著執筆は中断。続きは日本に帰ってから。並行して取り組んでいた8月頭に出る3冊目の本は、再校も終え、印刷段階へ。
書斎の2千冊の本は、ごく一部(100冊くらい)を除いて、すべて箱詰め完了。25kg×40箱。なんとか40箱に収ってよかった。明後日からは娘(長女)と初の国際学会へ。その学会に参加する井庭研メンバー9人に会えるのも、楽しみ。

この11ヶ月を振り返ってみると、僕は、現代の都市生活で欠けてしまいやすい、そして僕自身がこれまで実際に失っていた、「Cosmic」(宇宙・大自然を感じる)、「Communal」(家族・仲間と一緒に過ごす)、「Continuous」(細切れに断片化されていない、ひと続きの豊かな時間とその中での自由さを持つ)を大切にしてきた。

そして、この3つのC(Cosmic, Communal, Continuous)を、Mindful(心の深層)、Social(不特定多数との社会的な関係)、Creative(発見の連鎖としての創造)にどうつなげ・両立さ得るのかということが、これからの自分のテーマだということが見えてきた。人が人間らしく豊かに暮らし・生きていく上で不可欠なもの。この3つのCなくして、これからの「幸せ」は実現できないのではないか。

各人がそれを実現することを支援するメディアを整備していき、教育や組織・社会の制度も併せて実装していく、そのことを本気で探究・実践していきたい(これを「宗教」ではなく、「実践的な新しい学問」として取り組みたい)。

ついに、これからの10年、真剣に取り組みたいテーマについに行き着いたと感じている。これこそが、サバティカルの最大の成果だと言えるだろう。(・・・ということを、自然豊かなOregon Coastからの帰路に、車を運転しながら考えた。)

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