隊列走行の研究

自動車の自動隊列走行の技術は、自動車交通の円滑化、省エネ化に寄与します。隊列走行により、短い車間距離で走行できれば、1レーンあたりを走行できる自動車の台数が増加します。また、上手に加減速を行うことで、サグ渋滞の発生なども抑止できます。交通がスムーズに流れれば、加減速が減り、省エネにもなります。また、人間技を超えるような短い車間距離で走行できれば、走行時の空気抵抗が減少し、省エネ走行が実現できます。最近は配送用バイクのカルガモ走行をやったりもしました。現在、乗用車の実験車が6台あるので、これで短車間距離の隊列走行をやってみたいなぁと思っています。

隊列走行技術の研究は、私(大前)の学生時代の研究テーマでもあり、大変思い入れのある技術です。大前研究室では、
・4大学共同での乗用車の隊列走行のデモシステムの開発(Smart Crusise 21デモンストレーション、2000年)
・小型電気自動車の高密度隊列走行システムの研究
・大型トラックの隊列走行における隊列形成システムの開発(NEDOエネルギーITS事業、2008年~2011年度)
・大型トラックの協調型ACCの開発(NEDOエネルギーITS事業、2012年度)
等を行ってきました。また、主な研究テーマは、
・隊列走行のための車間距離制御の研究
・隊列形成制御の研究
・隊列走行の制御技術を応用した走行制御技術(交差点のノントップ交差など)
・隊列内衝突安全や後退走行のための制御方式研究
などです。

下の写真は、小型EVの隊列走行の様子です。

下の写真は、大型トラックの協調型ACCの実験の様子(左)と乗用車の隊列走行デモの様子(右)です。