アメリカ大統領選挙: 2008年5月アーカイブ
寝ぼけまなこで起きると、テレビで民主党の党規委員会の中継が始まっていた。何気なく見始めたがかなりおもしろい。大統領選挙の行方を決める委員会になるのかもしれない。背景については、例えばこちらやこちらやこちらを参照。
2004年の選挙でインターネット旋風を巻き起こしたハワード・ディーンが民主党の委員長を務めており、彼の挨拶も気合いが入っていた。司会が二人いるのだが、そのうちの一人はどうやらフランクリン・ルーズベルト大統領の孫らしい。
今のところ一番盛り上がっているのは、オバマ派の下院議員でフロリダ州選出のRobert Wexler議員の演説と質疑応答。彼の発言に激しい拍手とブーイングが巻き起こる。
その後も延々と議論が続けられ、それぞれの立場から熱心に主張している。普段は偉そうに質問している議員たちが、党規委員会の委員たちにぐりぐり質問攻めにされている姿もおもしろい。
真の勝者は民主主義だという指摘ももっともだ。複雑な大統領選挙の仕組みについて、これだけ報道されればより分かった気がする。
Alan Wolfe, "The Race's Real Winner," Washington Post, May 11, 2008; Page B01.
徹底的に議論することで、結果に対する満足度は上がる。オバマにせよ、クリントンにせよ、マッケインに勝てるかどうかは別の話だが、比較的あっさりと決まった共和党よりも、民主党のほうがアメリカ政治が理想とする姿を描き出したといえるだろう。ここまでもめなかったとしたら、モンタナやサウスダコタの予備選なんて誰も注目しなかっただろう。
今日のボストンはサンダーストームの予報が出ているせいか、外出している人が少ない気がする。窓から見える駐車場の出入りが週末にしてはとても少ない。みんなこのテレビを見ているのだろうか。