著作の最近のブログ記事

これは2007年の参院選の前に載せてもらったもの(クリックするとJPGファイルが開きます)。

土屋大洋「情報活動 立法府の無理解」『読売新聞』(2007年6月30日夕刊)。

これも2年前に産経新聞に載せてもらったもの。著作権云々はまちがっていた気がするけど、本論は今でもそう思うし、実際に進んできていると思う。

土屋大洋「通信と放送、融合への早道は」『産経新聞』(2008年2月27日)。

20080227sankei.jpg

今日、総務省の会議に出たら、みんな「グリーン」「グリーン」と言っていた。2年前に産経新聞のコラムに書いたときは、そんなのおもしろくないと言われたのになあ。ちょっと悔しいからここに載せておこう。

土屋大洋「グリーン・ブロードバンド」『産経新聞』(2008年1月9日)。

greenbroadband.jpg
20091216east_asia.jpg大矢根聡編『東アジアの国際関係—多国間主義の地平—』有信堂、2009年12月16日、本体3900円+税、ISBN978-4-8420-5564-0
「第3章 世界情報社会サミットと中国外交——インターネット・ガバナンスをめぐる単独主義?」(72〜96頁)担当。

2006年10月に日本国際政治学会で発表したペーパーが本に収録されました。脱稿後に大きな動きがあり、追記という形になってしまったのが残念。

インターネットの話が国際政治学の枠組みですんなり取り入れてもらえるようになったのは時代の変化ですね。ありがたいことです。

他の執筆陣は以下のようになっています。

序章 東アジア地域協力の展開——多国間主義の視点による分析へ:大矢根聡
第1章 中国の多国間主義:現実的リベラリズム?——「中国の台頭」下における新たな役割の模索:浅野亮
第2章 貿易分野における中国の多国間主義——「協力と自主」の現れとしてのWTO対応:川島富士雄
第3章 世界情報社会サミットと中国外交——インターネット・ガバナンスをめぐる単独主義?:土屋大洋
第4章 多国間主義とインド外交——核保有と経済成長:竹中千春
第5章 大国化するインドにおける多国間主義の動揺——現代「実利」外交の展開:伊藤融
第6章 韓国におけるFTA戦略の変遷——多国間主義の推進と挫折:磯崎典世
第7章 タイの多国間主義外交——経済外交の変化と持続:永井史男
第8章 オーストラリア対外経済政策の転換——多国間主義から二国間主義へ:岡本次郎
第9章 ASEAN外交の改革と東アジア共同体の功罪——政府志向の多国間主義から市民志向の多国間主義へ:勝間田弘
第10章 アメリカの多国間主義をめぐるサイクル——消極的関与と急進的追求の振幅とその背景:大矢根聡

土屋大洋「ツイッターで発見『ふつうの人がおもしろい』」日経デジタルコア「ネット時評」(2009年7月22日)。

自分で付けたタイトルとはちょっと違うのだけど、まあ、いいか。

ブログが面倒になり、最近はツイッターで少しつぶやいていた。登録してから何も告知していなかったのに、知り合いのSさんが1時間で見つけてフォローして来たのには驚いた。

分かってはいたのだけど、日本の夏は暑くてやりきれない。生産性が落ちる。

大学の研究室に行ったら届いていました。

土屋大洋「米政権交代——情報通信政策の改革」国際大学グローバル・コミュニケーション・センター編『智場』第113号、41〜48ページ。

帰国してからもうずいぶん経つが、3月中はほぼ全く仕事をしなかった。帰国前に決まっていた数件の予定以外は、申し訳ないが断って、4月以降に回してもらった。原稿を書いていたわけでもなく、気晴らしに本を数冊読んだり、どうしても必要なメールの返事を書いたりするぐらいで終わった。こんなに仕事をしなかったのはいつ以来だろう。

仕事をしないと決めると、かえってたまっていた疲れがどっと出てきて、12時間ぐらい寝室にいるような日が続いた。研究は頭だけじゃなくて体力がないとできない。集中力の維持の元になるのは体力だし、図書館やアーカイブで文献資料を探すのもかなり体力がいる。ましてフィールドに出て行く際は言うまでもない。

回復した気はしないが、4月になったので、昨日からギアを入れ直して仕事を再開しつつある。アメリカ滞在中は今までの研究の棚卸し・在庫一掃をねらっていた。しかし、予想外の展開がいろいろあって、体力と気力を使い果たして帰ってきた。夏までになんとか挽回したいなあ。

数少ないアメリカ滞在中のアウトプットの一つが届いた。

土屋大洋「ネットワーク分析による政治的つながりの可視化—米国議会上院における日本関連法案を事例に—」日本国際政治学会編『国際政治』第155号「現代国際政治理論の相克と対話」2009年3月、109-125頁。

めずらしく学会誌に投稿した。特集に関連した論文なので、査読が付かないのかと思っていたら付いたそうだ。

私の研究テーマが比較的新しいせいか、あるいは私の筆力が単に足りないだけか、大学院生のころは学会誌に投稿しても全然相手にされず、別の学会へ出せとか、テーマが合ってないとかいわれることが続いた。10年前はインターネットや情報なんてのは際物扱いだった。だから、私は学会誌には書くのをやめて、主に書籍の形で成果発表を行ってきた。そういう意味で、今回載せてもらえたことで、テーマが少し受け入れられるようになってきたのかなと思う。

この論文の元になるネタは、富士通総研経済研究所(FRI)の客員研究員をしていたとき、FRIの皆さんと行っていた勉強会にさかのぼる。その時の成果は2006年2月23日のFRI社内発表会で出したのだが、あまり評判が良くなかった。たった3年前なのにとても昔のことのように感じる(懐かしいのでその時のファイルをアップロード)。

評判が良くないのでそのままペーパーにしないでやめてしまったのだが、昨年の6月、ハーバードで開かれたワークショップとカンファレンスに行き、もう一度やっても大丈夫だと確信したので、今回の投稿につながった。論文は早い者勝ちというところがあるが、早すぎても受け入れてもらえないことがある。査読システムは、品質を保つためには必要だろうけど、知のスピードに追いついて行けるかというと難しい。

確か、『国際政治』には謝辞を入れてはいけなかったような記憶があって入れなかったのだが、他の人はなんだかんだ入れている。関係者の皆さん、ここに書いておきますので、お許し下さい。富士通総研の吉田倫子さん浜屋敏さん湯川抗さん、サイバー大学の前川徹さん、SFCのインターリアリティ・プロジェクトの皆さん、特に西田亮介くん、京都大学の待鳥聡史さん、ありがとうございました。

astheion69.jpg

土屋大洋「帝国の磁力」『アステイオン』第69号、2008年11月、40〜58頁。

久しぶりに原稿を書いた。50音順で名前が並んで私が2番目に来るなんてめったにない。

ちなみに同じタイトルはこちらでも使用。

土屋大洋「サイバーセキュリティーが米新政権の課題に」NIKKEI NETネット時評(2008年8月18日)

kusano_policy_process.jpg

草野厚編著『政策過程分析の最前線』慶應義塾大学出版会、2008年。

やっと手元に届いた。この本も昨年中に出したかったのだけど、時間がかかってしまった。

私は第6章「国際的な政策の『模倣』過程—情報通信政策を例に」を担当。このテーマは数年前から取り組んでいて、一冊本を書く予定だったのだけど、どうも行き詰まったのでひとまずこの一章で終わり。今取り組んでいる他のテーマが終わったら戻るつもり。