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2009年04月 アーカイブ

2009年04月03日

頂き物―『日本の国際政治学4』ほか

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 著者のおひとり、服部龍二先生からいただきました。すでに刊行直後から定評のあるシリーズですから、紹介に贅言は要さないでしょう。ゼミでも扱ってみたいと思います。

 以下、出版社による紹介と目次を挙げておきます。

 学問としての国際政治学は,その出発から歴史学と不可分の関係にあり,歴史研究・外交史研究との密接な相互作用の中で発展した。本巻は,歴史と理論の交差をふまえつつ,歴史の観点から国際政治の解明をめざす外交史・国際関係史研究に焦点を当てる。

 序 章 歴史から見た国際政治学=李 鍾元
 第1章 国際政治史の系譜学──戦後日本の歩みを中心に=細谷雄一
 第2章 グローバル・ヒストリー──その分析視座と冷戦史研究へのインプリケーション=田中孝彦
 第3章 近代ヨーロッパ国際政治史=渡邊啓貴
 第4章 東アジア国際政治史──中国をめぐる国際政治史と中国外交史=川島 真
 第5章 戦間期アジア国際政治史=服部龍二
 第6章 米ソ冷戦史──アメリカの視点=佐々木卓也
 第7章 ヨーロッパ冷戦史──ドイツ問題とヨーロッパ・デタント=山本 健
 第8章 戦後アジア国際政治史=宮城大蔵
 第9章 冷戦後の国際政治=岩間陽子
 第10章 近代日本外交史=酒井哲哉
 第11章 戦後日本外交史──自立をめぐる葛藤=添谷芳秀


・木寺元「地方制度改革と官僚制―外部専門家のアイディアと行政官の専門性の視座から」
                        (日本政治学会編『年報政治学』2008-2、2009年)
  著者の木寺さんからお送りいただきました。官僚の専門性と外部専門家の発想という、
 両者の特色ある知見は、共にあって初めて有効に機能するということは、地方制度改革に
 止まらない、ひとつの定式であるように感じました。

・吉野作造講義録研究会「吉野作造講義録(二)」(『国家学会雑誌』122巻1・2号、2009年)
  研究会のみなさんからお送りいただきました。(一)に引き続き赤松克麿による講義ノートの
 翻刻がメイン。矢内原忠雄によるノートについても紹介がされている。政治史講義の淵源に
 迫る労作。感謝です。
 

2009年04月17日

頂き物―『ナショナリズムの政治学』

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  施光恒・黒宮一太編『ナショナリズムの政治学―規範理論への誘い』ナカニシヤ出版、2009年

 著者の施先生から頂きました。ありがとうございます。企画の段階からご相談を頂いていた一冊で、拝読するのがとても楽しみです。著者がみな30代の若手で構成されているのも、すばらしいことだと思います。

 以下、出版社による案内と目次をあげておきます。

「本格的な理論研究への端緒を開く一冊。規範理論の観点からナショナリズムを分析、その価値評価を試みる。日本と世界の関係性を真摯に考える時、避けられないテーマに挑んだ画期的な一冊にして、これから研究を志す人々にとって最適の入門書。」

  第1章 ナショナリズムの起源(黒宮一太)
  第2章 共和主義とナショナリズム――時間と記憶の政治学――(佐藤一進)
  第3章 言語、メディアとナショナリズム(柴山桂太)
  第4章 リベラル・デモクラシーとナショナリティ(施 光恒)
  第5章 コスモポリタニズムとの論争(神島裕子)
  第6章 多文化主義とナショナリズム(松元雅和)
  第7章 憲法とナショナリズム(栗田佳泰)
  第8章 公教育とナショナリティ――愛国心教育をめぐる議論を題材に(竹島博之)
  第9章 日本のナショナリズムと秩序意識(塩出浩之)

頂き物―『日本経済史1600―2000』、平山勉さんの論文

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 浜野・井奥・中村・岸田・永江・牛島『日本経済史1600―2000 ―歴史に読む現代』慶應義塾大学出版会、2009年

 著者のおひとり、岸田真先生から頂きました。ありがとうございます。ゼミ生に尋ねられても、経済史はこれといったテキストが見あたらずにいたところでしたので、近世近代、近現代ではなく、近世・近代・現代を連続で捉えた本書に出会えたことを嬉しく思います。ありがとうございました。

 以下、出版社による紹介と目次をあげておきます。

 「近世の経済的遺産が近代的工業化に果たした役割を重視する考えから、近世から現代まで、広い範囲をカバーする日本経済史のテキスト。各章の最初に時系列データを掲載、経済発展のプロセスをより正確に理解できる。」

  はじめに
  1. 近世の成立と全国市場の展開      浜野 潔
  2.田沼時代から松方財政まで   井奥成彦
  3.松方デフレから第1次世界大戦まで   中村宗悦
  4.第1次世界大戦から昭和恐慌期まで   岸田 真
  5.戦時経済から民主化・復興へ   永江雅和
  6.高度成長から平成不況まで   牛島利明  
  コラム1 石見銀山
  コラム2 国産品と舶来品  
  コラム3 19世紀前半の水戸藩における農政論争  
  コラム4 幕末の経済発展と綿織物業  
  コラム5 渋沢栄一と株式会社制度の普及  
  コラム6 近代日本における「内国植民地」  
  コラム7 高橋是清と井上準之助 
  コラム8 総力戦と医療  
  コラム9 「三等重役」の風景  
  コラム10 「昭和の遣唐使」と「日本的経営」 
  コラム11 地域社会と企業-夕張といわき-  
  引用・参照文献
  年表
  索引

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 平山勉「満鉄調査の慣習的方法―統計調査を中心として」
                          (『満鉄の調査と研究』青木書店、2008年)
 同「満鉄の増資と株主の変動―1933年増資の払込機関を中心として」
                                (『歴史と経済』202号、2009年)

 著者の平山さんより頂きました。ありがとうございます。「後藤ブーム」からも、後藤批判からも一定の距離をおき、そして何より「調査部神話」を問い直す視点と綿密なRD,調査手法には、深い敬意を覚えます。
 
 
 

2009年04月19日

頂き物―『日本近現代史』ほか

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 著者のおひとり、季武嘉也先生よりいただきました。ありがとうございます。
 放送大学のテキストは、どれを拝見しても専門性の高さ、説明力の高さにおいてとても高い水準を保っており、同大学の趣旨がよく反映されていることに敬意を覚えます。私自身、放送大学面接講義「日本の政治と外交」を3年にわたって担当させて頂きましたが、社会経験を積まれた方々とのやりとりは、それは面白いものでした。

 以下、出版社からの紹介と目次をあげます。
 「幕末開港から第二次大戦後の高度成長まで、日本の近・現代史の基本的な流れを、政治・経済・国際社会の視点から概観する。近・現代史の各時期の特徴を概括的に把握した上で、歴史の推移を理解できる。」
 まえがき 小風秀雅
 1,開国と開港―欧米外圧の再検討―  小風秀雅
 2,近代化の構想―大久保利通と殖産興業― 小風秀雅
 3,憲法発布と条約改正 小風秀雅
 4,日清戦争とアジア 小風秀雅
 5,日露戦争前後の日本外交 千葉功
 6,「帝国」日本の植民地政策 千葉功
 7,上昇期の政党勢力と政治 千葉功
 8,対中政策の破綻と国際協調の需要 千葉功
 9,昭和初期の経済政策論争 季武嘉也
 10,「満洲国」 季武嘉也
 11,選挙粛正と翼賛選挙 季武嘉也
 12,近衛文麿と昭和の戦争 季武嘉也
 13,戦後分課とメディア 加藤厚子
 14,転換点としての安保改定問題 季武嘉也
 15,高度成長―源流からバブル経済まで― 小風秀雅
 索引

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 吉岡拓「京都府の『九門内」』改良事業―東京『遷都』後の都市振興策の展開と桓武天皇の浮上」『明治維新史研究』5号、2009年

 著者の吉岡さん(SFC「教育史」講師)から頂きました。ありがとうございます。
 京都をフィールドに近世から近代への連続を捉えてきた吉岡さんの博士論文の一部をなす論文ですが、復古の際における創始への環流という現象が、とても興味深く感じられます。博士論文の刊行も楽しみです。
 

2009年04月24日

春学期スタート!

 昨日、4月23日は開校記念日。春学期の慌ただしさのなか、落ち着きを取り戻せる一日でした。
 スタートから2週間が立ちました。

 ゼミ1(日本政治外交史)は10名の新2年生を迎えて、18名でスタート。今週は飯尾潤『日本の統治構造』を文献に議論しましたが、こちらの論点設定を越えて議論が進み、とてもよい滑り出しとなりました。先日の懇親会には4年生に加えて、卒業生も駆けつけてくれて、とても嬉しく思いました。

 ゼミ2(オーラル・ヒストリー)は、今期から新規開講。12名でスタートです。まずは佐藤郁哉『フィールドワークの技法』から初めて、連休明けには企画検討会。グループで進めるプロジェクトも始動したようで、展開が楽しみです。

 講義も、ガイダンス週を終えて、本番に突入しました。「総合政策学の創造」は、今年も政策コーカスを実施。立候補を募ったところ、4名の候補者が出てくれました。加えて、政策ブレーンをやってみたい、という学生がとても多く、心強い限りです。

 近代史は、去年までと変わってΩでの講義。そのためか履修者が突如倍増し、課題へのコメントを考えるとさすがに気が遠くなりそうです(高い教壇が好きではないので、階段教室はやりやすいのですが)。変わらず、地道にやっていくのが何よりだろう、と思っています。

 ライティング技法ワークショップは30名(選抜後)。昨年はとても盛り上がり、オーラル・ヒストリーゼミを開講するまでになりました。よい流れを継いでいきたいと思います。

 春は、たのしい。あと3ヶ月、満喫します。
 

2009年04月26日

頂き物―論文など

 研究会に行ったところ、びっくりするほどたくさん、みなさんの業績を頂きました。
 勉強しないと、研究しないといけません。
 今日は列挙式でご勘弁ください。政友会並みの列挙式(わかるのは若月さんくらい?)。

 五百旗頭薫「隣国日本の近代化―日本の条約改正と日清関係―」
   岡本・川島編『中国近代外交の胎動』東京大学出版会、2009年4月
 井上敬介「政権担当期における立憲民政党―党外人支配と党人派の反抗―」
   『日本歴史』726号、2008年11月
 井上敬介「挙国一致内閣期における立憲民政党―民意への対応を中心として―」
   『史学雑誌』117編6号、2008年12月
 井上敬介「『党外人』伊澤多喜男と政見陥落後の立憲民政党」
   『北大史学』48号、2008年12月
 李炯植「政党内閣期における植民地統治―植民地長官人事を手掛かりとして―」
   松田・やまだ編『日本の朝鮮・台湾支配と植民地官僚』思文閣出版、2009年4月
 片山慶隆「福澤諭吉の『日英同盟論』再考」
   『年報日本思想史』8号、2009年3月
 片山慶隆「ハーグ密使事件・第三次日韓協約をめぐる日英関係」
   『一橋法学』8巻1号、2009年3月
 下重直樹「原敬の政治指導と行政整理―臨時制度整理局を中心に―」
   『史境』53号、2006年9月
 下重直樹「『稿本井上馨伝』編纂事業についての基礎的考察」
   『近代史料研究』7号、2007年10月
 下重直樹「経済攻究会覚書―大正後期における政策形成集団の組織と論理―」
   『史境』58号、2009年3
 谷川竜一「一九三九年、烏口の記憶―京城高等工業学校建築家のある同窓生たちの生涯―」
   『Mobile Society Review 未来心理』14号、2008年12月
 谷川竜一「境界を操る/境界に操られる建造物―鴨緑江の回転橋」
   荒川ほか編『<境界>の今を生きる』東信堂、2009年3月
 

2009年04月29日

著作―「オーラル・ヒストリーの可能性」

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 「オーラル・ヒストリーの可能性―仮説の発見と実証―」(RPSPP Discussion Paper No.4)
 2009年4月(ディスカッションペーパーのページに飛びます)

 昨年12月に立命館大学大学院政策科学研究科・地域共創セミナーでお話しした内容を加筆修整して、論文としてまとめました。方法論を扱った論文は、慶應G-SECでの「日本におけるオーラル・ヒストリー―その現状と課題、方法論をめぐって―」以来、実に5年半ぶり。少しは成長したところを出せたでしょうか。

 今回、執筆してみて、オーラル・ヒストリー全般が抱える課題を再認識することができたのは、とても大きな収穫でした。ゼミのメンバーとの議論にも活用できそうです。
 

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