IBALOG - Concept Walk 日本語版

新しい社会の捉え方を探して。井庭 崇のblogです。

「パターンランゲージ」(2010年度秋学期担当科目)

秋学期の僕の担当授業「パターンランゲージ」を紹介します。

「パターン・ランゲージ」というテーマ・内容だけで1学期間授業をするという、日本で唯一の授業です(おそらく世界でも?)。

今年は、日本におけるパターン・ランゲージ実践・研究のキーパーソンである 中埜博さんと 江渡浩一郎さんをゲストとしてお招きします。

さらに、竹中平蔵先生と「政策のパターン・ランゲージ」の制作に向けての初めての対談を行います。

履修者は学期を通じて、自分たちの興味・関心のあるテーマでパターン・ランゲージをつくる、というグループワークに取り組みます。

この授業を通じて、ぜひ「パターン・ランゲージを理解し、使うことができる人」ではなく、「パターン・ランゲージをつくることができる人」になってほしいと思います。




慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)総合政策学部・環境情報学部
「パターンランゲージ」(木曜日4時限, 担当:井庭 崇)

■主題と目標/授業の手法
この授業では、創造・実践のための言語として「パターンランゲージ」を取り上げ、その考え方と方法を学びます。パターンランゲージは、創造・実践の経験則を「パターン」という単位にまとめ、それを体系化したものです。かつて、建築家のクリストファー・アレグザンダーは、建物や街の形態に繰り返し現れる関係性をパターンとしてまとめました。その後この考え方は、ソフトウェア開発の分野に応用され、成功を収めました。SFCでは、「SFCらしい学び」のパターン・ランゲージとして、「学習パターン」(Learning Patterns)が制作・配布されています。この授業では、パターンランゲージの考え方を学びながら、創造的コラボレーションや社会デザイン、ものづくりなど、新しい分野において、自らパターン・ライティングできるようになることを目指します。

■授業計画

第1回 Introduction
この授業の内容と進め方について説明します。

第2回 Philosophy of Pattern Language
パターン・ランゲージの背景にある思想・哲学について学びます。

第3回 Pattern Forms / Case: Learning Patterns
パターンの形式について理解します。事例として、SFCで制作・配布されている「学習パターン」を取り上げます。

第4回 The Nature of Order
パターン・ランゲージを提唱したクリストファー・アレグザンダーの思想やその可能性について考えます。(ゲスト対談:中埜博氏)

第5回 Pattern Mining
対象のなかからパターンを見つける方法について学びます。

第6回 Pattern Writing
パターン・ランゲージを記述する方法について学びます。

第7回 Toward a Pattern Language for Policy Making
自生的な社会を実現するための「政策」をつくるパターン・ランゲージの可能性について考えます。(ゲスト対談:竹中平蔵氏)

第8回 Toward a Pattern Language for Policy Making
自生的な社会を実現するための「政策」をつくるパターン・ランゲージの可能性について考えます。(ゲスト対談:竹中平蔵氏)

第9回 Writer's Workshop (1)
グループワークで作成しているパターン・ランゲージを、履修者同士でレビューし合う「ライターズ・ワークショップ」を行います。

第10回 Media for Creation and Imagination
パターン・ランゲージや、そこから派生したツール/方法論について考えます。(ゲスト対談:江渡浩一郎氏)

第11回 Writer's Workshop (2)
グループワークで作成しているパターン・ランゲージを、履修者同士でレビューし合う「ライターズ・ワークショップ」を行います。

第12回 Writer's Workshop (3)
グループワークで作成しているパターン・ランゲージを、履修者同士でレビューし合う「ライターズ・ワークショップ」を行います。

第13回 Final Presentation
グループワークで作成してきたパターン・ランゲージの発表を行います。

■グループワークについて
興味・関心が近い3~5人でグループを組み、パターン・ランゲージをつくるグループワークを行います。作成したパターンは、Writer’s Workshopを通じて、グループメンバー以外の人からのコメントをもらい、ブラッシュアップしていきます。授業最終回に、グループワークの最終的な成果を発表してもらいます。

■教科書
・『The Timeless Way of Building』 (Christopher Alexander, Oxford University Press, 1979)
※邦訳ではなく、英語原著を読みます。

■参考書
・『A Pattern Language: Towns, Buildings, Construction』(Christopher Alexander, Sara Ishikawa, Murray Silverstein, Oxford University Press, 1977)
・『パターン、Wiki、XP:時を超えた創造の原則』(江渡浩一郎, 技術評論社, 2009)
・『クリストファー・アレグザンダー:建築の新しいパラダイムを求めて』(スディーブン・グラボー, 工作舎, 1989)
・『Fearless Change: Patterns for Introducing New Ideas』(Mary Lynn Manns, Linda Rising, Addison-Wesley Professional, 2003)

■初回授業
2010年9月30日(木)4限。SFC Ω12教室。
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