井庭崇のConcept Walk

新しい視点・新しい方法をつくる思索の旅

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慶應義塾大学SFC「創造社会論」2021シラバス

創造社会論2021
慶應義塾大学SFC総合政策学部・環境情報学部(基盤科目-共通科目)
担当教員:井庭崇
開講:2021年度秋学期(前半)
曜日時限:金曜4・5限※
※ 学期後半には、同じ曜日時限に「ワークショップデザイン」(井庭)が開講されます。併せてどうぞ。
実施形態:完全オンライン開講(Zoom)

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【科目概要:主題と目標/授業の手法など】

これからの社会は、どのような社会になるでしょうか? 本講義では、これからの社会を、一人ひとりが本来もっている創造性を十全に発揮する「創造社会」(Creative Society)になるという想定から出発します。創造社会では、誰もがさまざまな分野・領域で「つくる」ことをごく当たり前に行うようになります。そして何よりも、「つくる」ということが、生活・人生の豊かさや幸せを象徴するようになっていきます。

かつてインターネットの登場によって始まった「情報社会」では、生活が変わり、組織が変わり、社会が変わりました。同様に、「創造社会」の到来においても、生活・組織・社会のあり方が大きく変わることになるでしょう。そこで、その変化とはどのようなものなのか、そして、それらの変化は何をもたらすのかを考えることは、これからの未来に向かうための重要な準備となります。

この授業では、自然との関わりを深めた「ナチュラルな創造社会」について考えたいと思います。「自然(ナチュラル)」というとき、一方では、自然(森林や海山など)などの「外なる自然」(outer nature)の意味があり、他方では、素の自分らしさと自由度をもっていきいきと生きるという「内なる自然」(inner nature)の意味があります。これらは本来は別ものではなく、相互に関係する表裏一体のものです。しかし、この二つの「自然(ナチュラル)」が分離し、しかもそれぞれが「人工的」(自然に成り立ったものではない人為的・外的)なものに浸食されてしまっていることが、現代の諸問題の根源にあるように思われます。これら二つの意味の「自然(ナチュラル)」---「外なる自然」と「内なる自然」---がうまく重なり合うようことが可能な未来はいかにして実現できるのでしょうか?

そのような未来に向け、本講義では、自然や創造にまつわる実践・研究に取り組んでいる方々をゲストにお招きし、対話を重ね、「ナチュラルな創造社会」の未来像を描き深めていきます。それぞれの対談で知り学んだ考え方や取り組み方を、履修者一人ひとりがパターン・ランゲージの形式でまとめ、自分たちのこれからの実践につなげていくことができるようにすることが、最終的にこの授業で取り組むことです。

2021年度秋学期の各回のテーマは、次の通りです。

  • 情報社会の次をつくる(Toward Post-Information Society)
  • 本質を捉える方法(Philosophical Method for Seeing Essences)
  • 妄想と創造(Fantasy and Creation)
  • 土をつくる(Nurturing Soil)
  • 生態系的世界観(Eco-systemic View of the World)
  • 共通了解を目指す対話(Dialogue for Creating Common Understanding)


この授業では、単に受け身で話を聞くというのではなく、想像力をフルに発揮して未来像を思い描くとともに、重要な考え方や実践のコツを自らつかみ取りにいく姿勢で参加することが期待されています。

授業と並行して文献を読む宿題を毎週出すので、授業初回までに早めに、書籍 『コロナの時代の暮らしのヒント』『対話のことば:オープンダイアローグに学ぶ問題解消のための対話の心得』を入手しておいてください。

なお、昨年の授業(対談映像)がYouTube上で公開されています。興味がある回があれば、見てみてください。

担当教員・井庭崇から学生のみんなへ:時間が経てば「未来」はやってきます。でも、それは自分たちの望んでいる未来ではないかもしれません。いや、むしろ、何もしなければ、望む未来がやって来るなんてことはないでしょう。だから、僕たちは未来に向かって、理想・ヴィジョンと、それを実現する物事をつくり続けていかなければなりません。この授業は、よりよい未来に向けて自分にできることを精一杯(しかも創造的に、面白そうに)やっている大人たちがいることを、みんなにも知ってほしくて・感じてほしくて企画しました。「自分たちの未来を自分たちでつくる」という道へ、ようこそ!たくさん刺激を受けて、自分のエネルギーにしてもらえればと思います。


【授業計画】

第1・2回(10/1):「情報社会の次をつくる」(宇野 常寛 × 井庭 崇)
評論家の宇野 常寛さんをゲストにお招きし、「情報社会の次をつくる」ことについて語り合います。

宇野 常寛(Tsunehiro Uno)
評論家。1978年生。批評誌〈PLANETS〉編集長。著書に『ゼロ年代の想像力』(早川書房)、『リトル・ピープルの時代』(幻冬舎)、『日本文化の論点』(筑摩書房)、『母性のディストピア』(集英社)、『若い読者のためのサブカルチャー論講義録』(朝日新聞出版)。石破茂との対談『こんな日本をつくりたい』(太田出版)、『静かなる革命へのブループリント この国の未来をつくる7つの対話』(河出書房新社)など多數。立教大学社会学部兼任講師も務める。▶︎HP


第3・4回(10/8):「本質を捉える方法」(竹田 青嗣 × 井庭 崇)
竹田 青嗣さん(哲学者 / 早稲田大学国際教養学部名誉教授)をゲストにお招きし、「本質を捉える方法」について語り合います。

哲学者の竹田 青嗣さんをゲストにお招きし、「本質を捉える方法」について語り合います。

竹田 青嗣(Seiji Takeda)
1947年大阪生まれ。哲学者。早稲田大学政治経済学部卒業。明治学院大学国際学部教授、早稲田大学国際教養学部教授を経て現在、早稲田大学名誉教授、大学院大学至善館教授。在日韓国人二世。在日作家論から出発。文芸評論、思想評論活動をへて、実存論的な人間論を中心として哲学活動を続ける。フッサール現象学を方法的基礎とする哲学原理論としての欲望論哲学を構築(現在『欲望論』第一巻・第二巻出版、第三巻執筆中)。著書に 『現象学入門』『哲学とは何か』(NHKブックス)、『欲望論』第1巻・第2巻(講談社)、『超解読! はじめてのフッサール『現象学の理念』』 『超解読! はじめてのカント『純粋理性批判』』(講談社現代新書)、『人間的自由の条件』(講談社学術文庫)、『ニーチェ入門』(ちくま新書)、『言語的思考へ』(径書房)、『哲学は資本主義を変えられるか』(角川ソフィア文庫)など。▶︎HP


第5・6回(10/15):「妄想と創造」(市原 えつこ × 市川 力 × 井庭 崇)
メディアアーティストで妄想インベンターの市原 えつこさんと、歩き旅する探究人の市川 力さんをゲストにお招きし、「妄想と創造」について語り合います。

市原 えつこ(Etsuko Ichihara)
メディアアーティスト、1988年、愛知県生まれ。早稲田大学文化構想学部表象メディア論系卒業。日本的な文化・習慣・信仰を独自の観点で読み解き、テクノロジーを用いて新しい切り口を示す作品を制作する。アートの文脈を知らない人も広く楽しめる作品性と日本文化に対する独特のデザインから、国内外の新聞・テレビ・ラジオ・雑誌等、世界中の多様なメディアに取り上げられている。第20回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門優秀賞を受賞、総務省異能vation採択。2018年にアルスエレクトロニカInteractive Art+部門でHonorary Mention(栄誉賞)を受賞、EU(ヨーロッパ連合)より科学、社会、芸術の優れた融合に贈られる「STARTS PRIZE」にも同時ノミネート。主な展覧会として、「デジタル・シャーマニズム – 日本の弔いと祝祭」(NTTインターコミュニケーション・センター[ICC])、「Cyber Arts Exhibition 2018 – Ars Electronica Festival」(OK Center for Centemporary Art)、「文化庁メディア芸術祭」(オペラシティアートギャラリー)、「第11回恵比寿映像祭」(東京都写真美術館)等。2016年にYahoo! JAPANを退社し独立、現在フリーランス。執筆活動も活発に行い日本経済新聞COMEMOキーオピニオンリーダーなどの媒体で連載中、講演多数。2025大阪・関西万博 「日本館基本構想」クリエイター。▶︎HP

市川 力(Chikara Ichikawa)
一般社団法人みつかる+わかる代表理事。慶応義塾大学SFC研究所上席所員。元東京コミュニティスクール校長。長年、小学生を対象に見えないなりゆきをしなやかに生きる探究力を育む学びを研究・実践。現在は、大人と子どもがともにたくらみ学ぶ場づくりを行う。歩き旅するまちのジェネレーター。NHK for Schoolメタモル探偵団、Eテレ高校講座『総合的な探究の時間』監修・出演。主な著書は『探究する力』『科学が教える、子育て成功への道(今井むつみとの共翻訳)』『クリエイティブ・ラーニング 創造社会の学びと教育』(井庭崇編著)、分担執筆に『ポスト・コロナの学校を描く』(教育開発研究所)、『もし「未来」という教科があったなら』(学事出版)▶︎HP


第7・8回(10/22):「土をつくる」(松坂 愛友美 × たいら 由以子 × 井庭 崇)
ドイツで循環型でリジェネラティブなビジネスに取り組むコンセプチュアルアーティストの松坂 愛友美さんと、循環生活研究所でローカルフードサイクリング株式会社でコンポストの普及に取り組んでいる たいら 由以子さんをゲストにお招きし、「土をつくる」ことについて語り合います。

松坂 愛友美(Ayumi Matsuzaka)
DYCLE(ダイクル)代表、共同創業者。在ベルリン、ドイツ
ドイツ、バウハウス大学ワイマール、造形芸術学部修士課程修了。コンセプチュアルアーティストとして、人と自然の関わり方に着目しヨーロッパやアジアをはじめ世界各国で精力的に制作活動を行う。より大きなインパクトを起こすために2015年に有限会社DYCLEをベルリンで設立。DYCLEは、Diaper(=オムツ)とCycle(=循環)を合わせた造語。堆肥化可能なオムツを通した循環型かつリジェネラティブビジネスの普及に取り組む。▶︎HP

たいら 由以子(Yuiko Taira)
ローカルフードサイクリング株式会社 代表取締役。福岡市生まれ。大学を卒業後、証券会社に勤務。大好きな父とのお別れをきっかけに、土の改善と暮らしをつなげるための、半径2kmでの資源循環を目指し活動開始。青年団の仲間と平成16年、NPO法人循環生活研究所を立ち上げ、子どもから高齢者、外国人までコンポストでつながる美味しい食の輪をつくるのが生きがい。生ごみ資源100研究会を主宰、循環生活研究所理事、コンポストトレーナー、NPO法人日本環境ボランティアネットワーク理事、アジア3R推進市民ネットワーク副代表、北九州大学マネジメント学科特任教授、JCVN理事など務め、国内外にコンポストを普及。行動を最良の学習手段とし、活動をスパイラルアップさせるが信条。▶︎HP


第9・10回(10/29):「生態系的世界観」(小林 泰紘 × 山本 郁也 × 井庭 崇)
エコシステミック・カタリストの小林 泰紘さんと、花人の山本 郁也さんをゲストにお招きし、「生態系的世界観」について語り合います。

小林 泰紘(Yasuhiro Kobayashi)
エコシステミックカタリスト。一般社団法人 EcologicalMemes 共同代表。株式会社BIOTOPE 共創パートナー。世界28ヶ国を旅した後、社会的事業を仕掛ける起業家支援を行う。その後は、個人の生きる感覚を起点とした事業創造支援に従事。幅広い業界での戦略づくりや事業開発を手がけたのち、独立。現在は、循環・再生型社会に向けた企業の未来ビジョンや事業づくりを伴奏するカタリスト・共創ファシリテーターとして活動。娘の誕生と育休を機に、一人ひとりが自己内多様性や自然環境とのつながりを取り戻し、生きる喜びを表現し続けていくための探究・実践の活動体 Ecological Memesを立ち上げる。座右の銘は行雲流水。趣味が高じて通訳案内士や漢方・薬膳の資格を持つ。イントラプレナー会議主宰。株式会社BIOTOPE 共創パートナー。一般社団法人 EcologicalMemes 代表理事。▶︎HP

山本 郁也(Fumiya Yamamoto)
池坊から花の道へ。その後、なげいれ、たてはなを学ぶ。 現在流派なし、無所属。 作品集に『風動いて開く花』『Post-Mortem Portraits』。 論考に「生殖器崇拝としてのいけ花」(『いけ花文化研究』第8号、2021年)など。▶︎HP


第11・12回(11/5):「共通了解を目指す対話」(西 研 × 井庭 崇)
哲学者の西研さんをゲストにお招きし、「共通了解を目指す対話」について語り合います。

西 研(Ken Nishi) 
1957年鹿児島県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。京都精華大学助教授、和光大学教授を経て、東京医科大学教授(哲学教室)。教育出版小学校国語教科書『広がる言葉』編集委員。主な研究領域として、1.フッサール現象学を哲学対話と人間科学の方法として洗練すること、2.ルソー・ヘーゲルらの社会哲学を「自由な社会の理念」として現代的に再生すること(日独仏の地方自治の現場での調査も行っている)3.「支援のための哲学的人間論」を構築すること(ホームレス支援のNPOでの勉強会を行い、教育現場との交流も多い)。単著として、『哲学は対話する--プラトン、フッサールの〈共通了解〉をつくる方法』(筑摩選書)、『まなびのきほん しあわせの哲学』『読書の学校 プラトン「ソクラテスの弁明」』『100分de名著ブックス ニーチェ「ツァラトゥストラ」』『同ブックス ルソー「エミール」』(以上NHK出版)、『哲学の練習問題』『集中講義 これが哲学!』(以上河出文庫)ほか多数。共著として、竹田青嗣・西研『超解読! はじめてのヘーゲル「法の哲学」』(講談社現代新書)、竹田青嗣・西研編著『現象学とは何か--哲学と学問を刷新する』(河出書房新社)、小林隆児・西研編著『人間科学におけるエヴィデンスとは何か』(新曜社)、中村良夫・鳥越皓之編『風景とローカルガバナンス』(早稲田大学出版部)ほか。▶︎HP


【履修選抜課題】
受入学生数(予定):200人程度を想定
※200人としていますが、希望者が多ければ、最大900人まで受け入れる可能性があります。

選抜方法:課題提出による選抜

「自己紹介 × 未来ヴィジョン」シート

担当教員とゲスト登壇者に向けて、自己紹介+自分の未来ヴィジョンを、1ページで魅力的に表現してまとめて提出してください。

自分のこれまでと今の興味・やっていること等を紹介するとともに、これからの自分の方向性ややりたいこと・夢・挑戦などのヴィジョンを魅力的に表現してください。必ずジャスト1ページに収め(多すぎず少なすぎず)、そのなかに「名前」と「ふりがな」を入れ、自分の人となりを表す「写真」も含めるようにしてください(写真はアップでも遠景でも構いませんし、紙面が許すならば複数入れても構いません)。

この「自己紹介 × 未来ヴィジョン」シートでは、文字だらけのいわゆる志望理由書やレポートのようなものを求めていません。紙面を文章で埋めるのではなく、パッと見て・読んで理解できるように、短めの文を配置したりして、わかりやすさを心がけてください。ビジュアル要素も入れて魅力的に表現してほしいと思います。また、アップできるファイル容量には制限があるということと、〆切直前はシステムが重くなるので、それらの点にも注意して早めの準備・提出をしてください。

担当教員とゲスト登壇者が見て「履修者にはこういう人がいるんだ!」と魅力的に感じられるような1枚にしてほしいと思います(実際にゲスト登壇者に事前にファイルを共有します)。

提出の際には、必ずPDFファイルで提出してください。

今年は教室の制約もないことから、基本的にはより多くの人を受け入れたいと思っていますが、上記の内容や形式の要件を満たしていない人(内容が薄すぎる、文章ばかりのものになっている、分量的に少なすぎるか多すぎる、PDFではないファイル形式での提出など)は、授業中・課題等でも同様の可能性があるため、定員人数にかかわらず履修不許可とするので、注意してください。


【提出課題・試験・成績評価の方法など】

成績評価は、出席と授業中の議論への参加とふりかえり宿題(40%)、文献宿題(25%)、期末レポート(35%)にもとづき総合的に評価します。


【履修上の注意】

  • 毎週、授業の直後3時間の間に、出席確認の提出物を出してもらいます。
  • 毎週、授業から自分が学んだことをまとめる宿題とともに、文献(教科書)を読んでまとめを提出する文献読解宿題も出ます。
  • 本授業では、コミュニケーションツール「slack」を用いて、授業に関するアナウンスややりとり、「ふりかえり」などの提出を行います。こまめにアクセスして、参加するようにしてください。
  • 学期後半には、同じ曜日時限に「ワークショップデザイン」(井庭)が開講されます。併せてどうぞ。


    【教材・参考文献】

    教科書
    CreSocbooks.png

    参考文献

    • 『パターン・ランゲージ:創造的な未来をつくるための言語』(井庭 崇 編著, 中埜博, 江渡浩一郎, 中西泰人, 竹中平蔵, 羽生田栄一, 慶應義塾大学出版会, 2013年)
      - 『クリエイティブ・ラーニング:創造社会の学びと教育』(井庭 崇 編著, 鈴木 寛, 岩瀬 直樹, 今井 むつみ, 市川 力, 慶應義塾大学出版会, 2019)
    • 『プロジェクト・デザイン・パターン:企画・プロデュース・新規事業に携わる人のための企画のコツ32』 (井庭 崇 , 梶原 文生, 翔泳社, 2016)
    • 『おもてなしデザイン・パターン:インバウンド時代を生き抜くための「創造的おもてなし」の心得28』(井庭 崇, 中川 敬文, 翔泳社, 2019年)
    • 『旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒント』 (井庭 崇, 岡田 誠 編著, 慶應義塾大学 井庭崇研究室, 認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ, 丸善出版, 2015)
    • 『園づくりのことば:保育をつなぐミドルリーダーの秘訣』(井庭 崇, 秋田 喜代美 編著, 野澤 祥子, 天野 美和子, 宮田 まり子, 丸善出版, 2019)

    • 『遅いインターネット』(宇野 常寛, 幻冬舎, 2020)
    • 『哲学とは何か』(竹田 青嗣, NHK出版, 2020)
    • 『現象学入門』(竹田 青嗣, NHK出版, 1989)
    • 『現象学とは何か: 哲学と学問を刷新する』(竹田 青嗣, 西研 編著, 河出書房新社, 2020)
    • 『欲望論 第1巻:「意味」の原理論』(竹田 青嗣, 講談社, 2017)
    • 『欲望論 第2巻:「価値」の原理論』(竹田 青嗣, 講談社, 2017)
    • 『中学生からの哲学「超」入門―自分の意志を持つということ』(竹田 青嗣, 筑摩書房, 2009)
    • 『はじめての哲学的思考』(苫野一徳, 筑摩書房, 2017)
    • 『哲学は対話する:プラトン、フッサールの〈共通了解をつくる方法〉』(西研, 筑摩書房, 2019)
    • 『人間科学におけるエヴィデンスとは何か:現象学と実践をつなぐ』(小林隆児, 西研 編著, 新曜社, 2015)
    • 『しあわせの哲学』(西研, NHK出版, 2021)

    • 『時を超えた建設の道』 (クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 1993)
    • 『ザ・ネイチャー・オブ・オーダー:建築の美学と世界の本質 ― 生命の現象』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 2013)
    • 『創造性とは何か』 (川喜田二郎, 詳伝社新書, 詳伝社, 2010)
    • 『「都市主義」の限界』(養老孟司, 中央公論新社, 2002)
    • 『虫眼とアニ眼』(養老 孟司, 宮崎 駿, 新潮文庫, 新潮社, 2008)
    • 『惑星の風景:中沢新一対談集』(中沢新一ほか, 青土社, 2014)
    • 『意味の深みへ:東洋哲学の水位』(井筒俊彦, 岩波文庫, 岩波書店, 2019)
    • 『東洋哲学の構造:エラノス会議講演集』(井筒俊彦, 慶應義塾大学出版会, 2019)
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    慶應義塾大学SFC「ワークショップデザイン」2021シラバス

    ワークショップデザイン2021
    慶應義塾大学SFC総合政策学部・環境情報学部(基盤科目-共通科目)
    担当教員:井庭崇
    開講:2021年度秋学期(後半)
    曜日時限:金曜4・5限※
    ※ 学期前半には、同じ曜日時限に「創造社会論」(井庭)が開講されます。併せてどうぞ。
    実施形態:完全オンライン開講(Zoom)

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    【科目概要:主題と目標/授業の手法など】

    「対話による学び」や「つくることによる学び」の場をどのようにつくればよいのでしょうか? 本講義では、その場のひとつのかたちとして「ワークショップ」(workshop)の可能性を考えます。

    現在、いろいろな種類のワークショップが開かれていますが、それらのワークショップの背後にはどのような設計意図や工夫があるのでしょうか? また、自分たちがワークショップをつくるときには、何をどのように考えればよいのでしょうか? そして、ワークショップのファシリテーションにおいては、何に気をつければよいのでしょうか?

    これらのことを考え・学ぶために、授業と並行して、ワークショップを考案・設計するグループワークを行います。授業の後半では、他の履修者を対象に、自分たちの考案・設計したワークショップを実施します。これにより、「ワークショップデザイン」の感覚・スキルを実践的に高めたいと思います。最終的には、履修者ひとりひとりがつかんだワークショップ・デザインの秘訣を、パターン・ランゲージの形式でまとめ、自分たちの実践につなげる準備を行うことにします。

    今年度は、完全オンライン開講のため、みんなでいろいろなツールを試しながら、オンラインでのワークショップ(広義の参加型オンライン授業やオンライン・イベント等)の可能性を探究します。

    考えを深めてもらうために、授業と並行して文献を読む宿題を出すので、授業初回までに早めに、書籍『プロジェクト・デザイン・パターン』『おもてなしデザイン・パターン』を入手しておいてください。


    【授業計画】

    第1回(12/3):イントロダクション
    授業の内容、進め方について理解します。

    第2回(12/3):ワークショップ体験#1
    オンラインでのワークショップを体験してみます。

    第3回(12/10):ワークショップ体験#2
    オンラインでのワークショップを体験してみます。

    第4回(12/10):「全体性のたまご」アプローチによるデザイン
    全体性を考慮しながら、部分をつくり込んでいく「全体性のたまご」アプローチによるデザインについて学びます。

    第5回 (12/17):ワークショップ実践 #1
    グループで考案・設計したワークショップを、他の履修者を対象に実施します。

    第6回 (12/17):振り返り・ディスカッション #1
    実施したワークショップについて振り返り、議論します。

    第7回 (12/24):ワークショップ実践 #2
    グループで考案・設計したワークショップを、他の履修者を対象に実施します。

    第8回 (12/24):振り返り・ディスカッション #2
    実施したワークショップについて振り返り、議論します。

    第9回 (1/14):ワークショップ実践 #3
    グループで考案・設計したワークショップを、他の履修者を対象に実施します。

    第10回 (1/14):振り返り・ディスカッション #3
    実施したワークショップについて振り返り、議論します。

    第11回 (1/21):ワークショップ実践 #4
    グループで考案・設計したワークショップを、他の履修者を対象に実施します。

    第12回 (1/21):振り返り・ディスカッション #4
    実施したワークショップについて振り返り、議論します。

    第13-15回:ワークショップ・デザインのパターン・ランゲージ作成 #1-3 (授業時間外)
    授業でつかんだワークショップ・デザインのコツを、パターン・ランゲージの形式で記述していき、最終レポートを作成します。


    【履修条件】
  • 授業外のグループワークと授業中の活動・議論にしっかり参加するつもりがあること。


    【履修選抜課題】
    受入学生数(予定):約60人

    選抜方法:課題提出による選抜

    以下の(1)(2)を合わせてA4で1ページに収め、PDFファイルにして提出してください。

    最初に、名前、学籍番号、SFCのメールアドレスを明記

    (1)これまでに自分が「経験」した(受けた・参加した・行った)オンラインの授業やセミナー、ワークショップ、習い事、イベントなどで、よいと思ったやり方、仕組み、ツール、工夫があれば教えてください(誰がいつ行った何の場だったのか、授業名やセミナー/ワークショップ/イベントの情報や、使用したツール名なども、わかる範囲で書いてください)。

    (2)自分がオンラインで実施するとしたときの、ワークショップのやり方、仕組み、ツール、工夫についての「アイデア」を考えて書いてください。複数思いついたら、すべて書いてください。

    提出の際には、必ず1ページPDFファイルを提出してください。


    【提出課題・試験・成績評価の方法など】

    成績評価は、出席と授業中のワークショップや議論への参加(30%)、ふりかえりと文献の宿題(30%)、グループワークへの貢献と期末レポート(40%)から総合的に評価します。


    【履修上の注意】

  • 授業時間外にグループワークの活動をすることが求められます。
  • 毎週、授業の直後3時間の間に、出席確認の提出物を出してもらいます。
  • 毎週、授業から自分が学んだことをまとめる宿題とともに、文献(教科書)を読んでまとめを提出する文献読解宿題も出ます。
  • 本授業では、コミュニケーションツール「slack」を用いて、授業に関するアナウンスややりとり、「ふりかえり」などの提出を行います。こまめにアクセスして、参加するようにしてください。
  • 学期前半には、同じ曜日時限に「創造社会論」(井庭)が開講されます。併せてどうぞ。


    【教材・参考文献】

    教科書

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    参考文献

    • 『パターン・ランゲージ:創造的な未来をつくるための言語』(井庭 崇 編著, 中埜博, 江渡浩一郎, 中西泰人, 竹中平蔵, 羽生田栄一, 慶應義塾大学出版会, 2013年)
    • 『クリエイティブ・ラーニング:創造社会の学びと教育』(井庭 崇 編著, 鈴木 寛, 岩瀬 直樹, 今井 むつみ, 市川 力, 慶應義塾大学出版会, 2019)
  • 授業関連 | - | -

    慶應義塾大学SFC「創造システム理論」2021シラバス

    「創造システム理論」
    慶應義塾大学SFC総合政策学部・環境情報学部(基盤科目-共通科目)
    担当教員:井庭 崇, 若新 雄純
    開講:2021年度春学期(後半:6・7月)
    曜日時限:金曜4・5限(完全オンライン開講)

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    【主題と目標/授業の手法など】

    これからの時代は、さまざまな問題・課題を解決したり、新しい仕組みやあり方を新たにつくっていくことが不可欠な時代です。まさに一人一人が創造性(クリエイティビティ)を発揮することが求められるのです。それでは、創造的(クリエイティブ)に考えたり、創造的な場やチームをつくるためには、どうしたらよいのでしょうか?

    この授業では、創造やコラボレーションに関する理論と、最先端の魅力的な事例について学び、自らの実践へとつなげていくことに取り組みます。この授業は、オンデマンド映像とリアルタイムの時間をうまく組み合わせる《オンデマンド・ライブ・ミックス》の形式で行います。解説のレクチャーはオンデマンド映像で各自見てもらい、金曜4・5限の授業時間中は、担当教員や履修者たちでのインタラクティブなやりとりや、創造的なおしゃべりの時間にします

    なお、2021年度の授業は、全回オンラインで行います(Zoom)。履修者には、授業外で「自分自身の創造実践」(テーマ・方法は何でも構いません)2回取り組んでもらいます。1回目は、後半科目の開始前の5月下旬までに取り組んで提出してもらいます。2回目は、授業の後半から学期末にかけてです。授業についての情報を適宜更新していくので、慶応SFC「創造システム理論」2021年度授業サイト(https://note.com/iba/m/mfe7888cec66d)を必ず見るようにしてください。

    また、考えを深めてもらうために、授業と並行して文献を読む宿題を出すので、授業初回までに早めに、書籍『クリエイティブ・ラーニング:創造社会の学びと教育』を入手しておいてください。


    【授業計画】

    第1週(6/4 金):オープニング・トーク + みんなの創造実践成果をみんなで楽しむ1 +「創造システム理論」「深い創造の原理」
    井庭・若新の「顔が見えるラジオ」のオープニング・トークからスタートです。その後、履修者が事前に提出してくれた創造実践成果をみんなで見て、面白がり、それについてのおしゃべりをします。さらに、「創造」を発見の連鎖のシステムとして捉える「創造システム理論」と、「深い創造の原理」の7つの原理について理解を深めます。(担当:井庭 崇, 若新 雄純)

    第2週(6/11 金):みんなの創造実践成果をみんなで楽しむ2 + 「ゆるい創造」
    履修者が事前に提出した創造実践成果をみんなで見て、面白がり、それについてのおしゃべりをします。また、「答え」がわからない複雑な時代において、無理に白黒や勝ち負けをつけようとせず、また短期的な成果を求めすぎずに、試行錯誤を楽しみながら新しい発見を重ねていく「ゆるい創造」について理解を深めます。(担当:井庭 崇, 若新 雄純)

    第3週(6/18 金):みんなの創造実践成果をみんなで楽しむ3 +「ジェネレーター」
    履修者が事前に提出した創造実践成果をみんなで見て、面白がり、それについてのおしゃべりをします。また、創造的であるために「混沌を抱え、それを飼いならす」ということがどういうことなのかを、複雑系の話を踏まえて理解を深めます。(担当:井庭 崇, 若新 雄純)

    第4週(6/25 金):発想妄想ブレイクアウト +「カオス」
    これまで見てきた創造実践成果をもとに、どんなことをすると面白いか(どれとどれが組み合わさると面白そうかなど)について創造的なおしゃべりをします。また、物事を面白がりながら少し揺らぎを与えて、さらに創造的に発展するように関わり促していく「ジェネレーター」というスタイル・生き方について理解を深めます。(担当:井庭 崇, 若新 雄純)

    第5週(7/2 金):ライトニング・トーク1 +「トリックスター」
    この授業でつかんだことを踏まえてどんな創造実践をやろうと思っているのかをライトニング・トーク形式で発表していきます。また、新しさをもたらす異端の道化「トリックスター」の特徴と重要性について理解を深めます。(担当:井庭 崇, 若新 雄純)

    第6週(7/9 金):ライトニング・トーク2 + クロージング・トーク
    この授業でつかんだことを踏まえてどんな創造実践をやろうと思っているのかをライトニング・トーク形式で発表していきます。また、井庭・若新の「顔が見えるラジオ」の最終回ということで、クロージング・トークで締めくくります。(担当:井庭 崇, 若新 雄純)


    【提出課題・試験・成績評価の方法など】
    授業と並行して、2回の「自分自身の創造実践」(テーマ・方法は何でも構いません)に取り組んでもらいます。成績評価は、創造実践と、授業への参加、宿題、発表から総合的に評価します。


    【履修上の注意】

  • この科目は、春学期の後半(6・7月)に週2コマ開講する科目です。

  • 授業は全回オンラインで行います(Zoom)。受講に適した通信環境で参加してください。この授業では、一緒に参加していることが感じられるように、《カメラオンの推奨》をしています。

  • 授業についての情報を適宜更新していくので、慶応SFC「創造システム理論」2021年度授業サイト(https://note.com/iba/m/mfe7888cec66d)を必ず見るようにしてください。

  • 授業と並行して、文献を読んでまとめを提出する個人宿題が毎週出ます。授業初回までに早めに、『クリエイティブ・ラーニング:創造社会の学びと教育』(井庭 崇 編著, 慶應義塾大学出版会)を入手しておいてください。


    【履修選抜課題】
    受入学生数(予定):約 100 人
    選抜方法:課題提出による選抜

    「創造」を自分なりに表現する「自撮り動画」を撮影してください。動画は30秒以内とし、YouTubeに限定公開設定でアップし(各自アカウント取得が必要です)、そのURLを提出してください。

    「創造」をどう表現するかは自由です。ただし、単に動画の派手さや奇抜さを評価するものではありません。また、動画そのものの画質や編集・加工技術を評価するものではないので、 特別なカメラ機材などを仕様する必要もありません。スマホ撮影で十分です。※構図は必ず「自撮り動画」にしてください。

    30秒という時間と「自撮り」という構図の中でいかにして「創造」を表現することができるのか、ぜひ工夫を凝らして楽しんでみてください。この課題を楽しむことができるかどうかが、一種の選抜(Natural Selection)になっていると言えるかもしれません。

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    【教材・参考文献】

    教科書
  • 『クリエイティブ・ラーニング:創造社会の学びと教育』(井庭 崇 編著, 鈴木 寛, 岩瀬 直樹, 今井 むつみ, 市川 力, 慶應義塾大学出版会, 2019年)

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    参考文献
  • 『創造的脱力:かたい社会に変化をつくる、ゆるいコミュニケーション論」(若新 雄純, 光文社, 2015年)
  • 『社会システム理論:不透明な社会を捉える知の技法』(井庭 崇 編著, 宮台 真司, 熊坂 賢次, 公文 俊平, 慶應義塾大学出版会, 2011年)
  • 『複雑系入門:知のフロンティアへの冒険』(井庭 崇, 福原 義久, NTT出版, 1998年)
  • 『創発する社会―慶應SFC〜DNP創発プロジェクトからのメッセージ』(國領 二郎 編著, 日経BPコンサルティング, 2006) ※とくに第1章「創発という、怪しくて魅力的な何か」(熊坂 賢次)


    【担当教員】
    この授業は、毛色・ノリの異なるこの二人のフュージョンでお届けします!

    井庭 崇(いば たかし)
    慶應義塾大学総合政策学部 教授。
    株式会社クリエイティブシフト代表取締役社長、一般社団法人みつかる+わかる 理事、および、パターン・ランゲージの学術的な発展を促す国際組織 The HillsideGroup 理事も兼務。
    2003年、慶應義塾大学後期博士課程修了。博士(政策・メディア)。
    様々な創造実践領域の研究を通じて、創造とはどういうことかを明らかにするために、創造システム理論を構築・提唱している。また、創造社会(Creative Society)の実現に向けての社会論、および、創造実践の支援の方法としての「パターン・ランゲージ」の作成・研究に取り組んでいる。
    編著書・共著書に『複雑系入門』(NTT出版、1998年)、『社会システム理論』(慶應義塾大学出版会、2011 年)、『パターン・ランゲージ』(慶應義塾大学出版会、2013年)、『プレゼンテーション・ パターン』(慶應義塾大学出版会、2013年:2013年度グッドデザイン賞受賞)、『旅のことば』(丸善出版、2015年)、『プロジェクト・デザイン・パターン』(翔泳社、2016年)、『対話のことば』(丸善出版, 2018年)、『おもてなしデザイン・パターン』(翔泳社, 2019年)、『園づくりのことば』(丸善出版, 2019年)、『クリエイティブ・ラーニング』(慶應義塾大学出版会, 2019年)など。2012年にNHK Eテレ「スーパープレゼンテーション」で「アイデアの伝え方」の解説を担当。

    若新 雄純(わかしん ゆうじゅん)
    慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 特任准教授。
    株式会社NewYouth代表取締役、NEET株式会社代表取締役などを兼任。
    慶應義塾大学大学院修了、修士(政策・メディア)。
    専門はコミュニケーション論。人・組織・社会における創造的な活動を促すコミュニケーションのあり方を研究・模索。
    大学在学中に、障害者の就労支援を行う株式会社LITALICO(東証一部上場)を設立し、取締役COOに就任。その後大学院で研究活動に取り組み、独立。
    日本全国の企業・自治体・学校などで実験的政策やプロジェクトを多数提案・実施中。全国の若年無業者(ニート)を100人以上集めた株式会社の発足や、週休4日の「ゆるい就職」プロジェクト、女子高生がまちづくりを模索する「鯖江市役所JK課」プロジェクト(総務大臣賞を受賞)などを企画。
    社会のさまざまな現場で調査・フィールドワークを行い、ビジネス誌等での執筆や、テレビ番組のコメンテーターとしての出演、講演実績多数。著書に『創造的脱力~かたい社会に変化をつくる、ゆるいコミュニケーション論』(光文社新書)がある。


    ※ 学期前半には、同じ曜日時限に「パターンランゲージ」(井庭・鎌田)が開講されます。併せてどうぞ。
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    慶應義塾大学SFC「パターンランゲージ」2021シラバス

    「パターンランゲージ」
    慶應義塾大学SFC総合政策学部・環境情報学部(基盤科目-共通科目)
    担当教員:井庭 崇
    開講:2021年度春学期(前半)
    曜日時限:金曜4・5限(オンライン開講)

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    【主題と目標/授業の手法など】

    この授業では、一人ひとりがもつ創造性を支援するためのメディア「パターンランゲージ」について、その考え方と作成方法を体験的に学びます。パターンランゲージでは、創造・実践の経験則(コツ)を「パターン」という小さな単位にまとめ、言語化します。

    2021年度の授業では、感じるままに思い切り遊ぶ場をつくり活動している「原っぱ大学」(HARAPPA株式会社)との共同研究として、「自然に遊び心が発動される場づくりのパターンランゲージ」を、履修者全員で本気でつくります。原っぱ大学の代表の塚越 暁さんからのメッセージは以下の通りです。

    皆さん、こんにちは。原っぱ大学 “ガクチョー” の塚越です。

    大人と子どもが野で遊ぶ「原っぱ大学」を逗子に立ち上げて5年。大人も子どもも “自然に” 遊び心が発動される場をつくってくることができました。その場は僕らスタッフの在り方や行動、そして積み重ねられてきた環境により出来上がっているはずなのですが…。

    場をつくってきた僕らは当事者すぎてこの場を構成している重要なエッセンスが何なのか感覚でしかとらえきれていません。新しく加わったスタッフはそこで何が起きているのか、どうふるまえばいいのか理解できないで困る、ということが頻繁におきるようになりました。僕らの場のエッセンス、行動原理を共通言語化しなければ・・・。

    そんな悩みが次第に大きくなり井庭先生に相談したところ、今回の授業のご提案をいただきました。自分たちだけでは抽出できない場に潜むパターンを皆さんと一緒に発見したいです。そこから浮かび上がるパターンは僕ら原っぱ大学スタッフの共通言語になるとともに、大人と子どもが自由に「遊ぶ」場を構成する普遍的なものになるのではないかと思っています。ぜひ、皆さんの力を貸してください!

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    これまで井庭研究会ではいろいろな企業・団体と共同研究でパターンランゲージをつくってきましたが、今回のように授業で外部の方の願いに応える共同研究は初めてです(初めてのチャレンジ、ワクワクしますね!)。この授業に参加するみんなで、使命感をもって、よりよいパターンランゲージに仕上げていきたいと思います。つくったパターンランゲージはホームページ等で広く公開する予定です。

    この授業は、オンデマンド映像とリアルタイムの時間をうまく組み合わせる《オンデマンド・ライブ・ミックス》の形式で行います。解説のレクチャーはオンデマンド映像で各自見てもらい、金曜4・5限の授業時間中にグループワークを行います。従来であれば授業外で行っていたグループワークを授業時間内に行い、従来であれば授業時間内に行っていたレクチャーを授業外に行うという「反転」をします。これにより、必ず全員が集まって《まとまった時間》のなかで取り組むグループワークが実現するとともに、グループワークの場に教員・TA/SAが顔を出し、相談に乗ったりアドバイスをしたりすることができ、グループワーク成果のクオリティを上げることができると見込んでいます。

    パターンランゲージの作成は、本来、非常に多くの作業と長い時間を要するものなので、授業期間内にゼロから完成まで持っていくために、いろいろと工夫をします。まず、初回授業の前に映像を見てもらい取り組んでもらう課題(履修選抜課題)があります。詳細は、本シラバスの【履修選抜課題】と、慶応SFC「パターンランゲージ」2021年度授業サイト(https://note.com/iba/m/m00e53370e26a)を見てください。これにより、スムーズなスタートを切ることができます。

    また、授業期間中は、すべての作成作業を履修者だけで行うのではなく、担当教員とTA/SAが「ジェネレーター」として作成の一部を担い、次のステップへと進めることもします。その意味で、担当教員やTA/SAも一緒に取り組むクラス全体のプロジェクトだということになります。このような工夫をすることで、なんとか5週間で完成まで持っていければと思います。なお、原っぱ大学の塚越さんも授業時間に参加していただける予定です。また、この授業・共同研究は、一般社団法人みつかる+わかるのメンバーにも関わってもらえる予定です。

    この授業では、パターンランゲージについて多面的に理解を深めてもらうために、授業と並行して文献を読む宿題を毎週出すので、授業初回までに早めに、書籍 『パターン・ランゲージ:創造的な未来をつくるための言語』を入手しておいてください。

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    【授業計画】

    第1・2回(4/9 金):グループワーク(サマリー・ライティング)
    マイニング・インタビューから得られた大切なポイントのサマリーを記述していくグループワークに取り組みます。

    第3・4回(4/16 金):グループワーク(CPSライティング)
    体系化して得られた「パターンの種(たね)」のCPS(Context, Problem, Solution)を書くグループワークに取り組みます。

    第5・6回(4/23 金):グループワーク(CPSリバイズ)
    フィードバックを踏まえて、CPSを修正をするグループワークに取り組みます。

    第7・8回(4/30 金):グループワーク(パターン・ライティング)
    CPSをもとに、フル記述形式のパターンを書くグループワークに取り組みます。

    第9・10回(5/7 金):ライターズ・ワークショップ & グループワーク(パターン・イラスト作成)
    書いたパターンをよりよくするためのライターズ・ワークショップを行います。また、パターン・イラストを描くグループワークに取り組みます。

    第11・12回(5/14 金):グループワーク最終成果発表 & ふりかえり
    この授業で取り組んできたグループワークの成果のパターン・ランゲージを発表するとともに、これまでを振り返ります。


    【提出課題・試験・成績評価の方法など】

    成績は、授業への参加、グループワークでの貢献と成果、文献読解の宿題、最終レポートから総合的に評価します。

    【履修上の注意】

  • 授業は全回オンラインで行います(Zoom)。受講に適した通信環境で参加してください(原則としてカメラオン推奨)。

  • 授業と並行して、文献を読んでまとめを提出する個人宿題が毎週出ます。授業初回までに早めに、書籍 『パターン・ランゲージ:創造的な未来をつくるための言語』(井庭 崇 編著, 慶應義塾大学出版会)を入手しておいてください。


    【学生が準備するソフト・機材】

  • 本授業のグループワークではパソコンを用いて作業をするので、授業へはスマートフォンやタブレットではなく、パソコンで参加するようにしてください。

  • 本授業は、Zoomを用いて行います。https://zoom.us/ からインストールし、適宜、最新版にアップデートするようにしてください。


    【履修選抜課題】

    受入学生数(予定):約 90 人
    選抜方法:課題提出による選抜

    慶応SFC「パターンランゲージ」2021年度授業サイト(https://note.com/iba/m/m00e53370e26a)にアクセスし、そこに書かれている説明をよく読んだ上で、指定の映像を見て、以下の課題に取り組んで提出してください。

    「自然に遊び心が発動される場づくり」における大切なことを10〜20程度、マイニング・インタビュー映像で語られたことから抽出し、記述してください。大切なことは、それぞれ、どういうときに何をすることが大切か(語られていればその理由も)それぞれ1行程度にまとめてください。それを10〜20程度、箇条書きで書いてほしいと思います。授業では、この課題で提出されたものを素材として、パターンランゲージを作成していきます。

    提出形式:PDF
    課題レポートの最初に、必ず、名前、学年、学籍番号、メールアドレスを記載してください。


    【教材・参考文献】

    教科書
  • 『パターン・ランゲージ:創造的な未来をつくるための言語』(井庭崇 編著, 中埜博, 江渡浩一郎, 中西泰人, 竹中平蔵, 羽生田栄一, 慶應義塾大学出版会, 2013年)

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    参考文献
  • 『対話のことば:オープンダイアローグに学ぶ問題解消のための対話の心得』(井庭 崇, 長井 雅史, 丸善出版, 2018年)
  • 『プロジェクト・デザイン・パターン:企画・プロデュース・新規事業に携わる人のための企画のコツ32』 (井庭 崇 , 梶原 文生, 翔泳社, 2016年)
  • 『おもてなしデザイン・パターン:インバウンド時代を生き抜くための「創造的おもてなし」の心得28』(井庭 崇, 中川 敬文, 翔泳社, 2019年)
  • 『旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒント』(井庭 崇, 岡田 誠 編著, 慶應義塾大学 井庭崇研究室, 認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ, 丸善出版, 2015年)
  • 『園づくりのことば:保育をつなぐミドルリーダーの秘訣』(井庭 崇, 秋田 喜代美 編著, 野澤 祥子, 天野 美和子, 宮田 まり子, 丸善出版, 2019年)
  • 『ミラパタ(未来の自分をつくる場所:進路を考えるためのパターン・ランゲージ)ブックレット&カード セット』(クリエイティブシフト, 2017)
  • 『プレゼンテーション・パターン:創造を誘発する表現のヒント』(井庭崇+井庭研究室, 慶應義塾大学出版会, 2013年)
  • コロナの時代の暮らしのヒント』(井庭 崇, 晶文社, 2020年)
  • 『クリエイティブ・ラーニング:創造社会の学びと教育』(井庭 崇 編著, 鈴木 寛, 岩瀬 直樹, 今井 むつみ, 市川 力, 慶應義塾大学出版会, 2019年)
  • 『時を超えた建設の道』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 1993年)
  • 『パタン・ランゲージ:環境設計の手引』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 1984年)
  • 『Fearless Change アジャイルに効く アイデアを組織に広めるための48のパターン』(Mary Lynn Manns, Linda Rising, 丸善出版, 2014年)
  • 『パターン、Wiki、XP:時を超えた創造の原則』(江渡浩一郎, 技術評論社, 2009年)
  • 『A Tale of Pattern Illustrating:パターンイラストの世界』(原澤 香織, 宮崎 夏実, 櫻庭 里嘉, 井庭 崇, CreativeShift, 2015)


    【担当教員】

    井庭 崇(いば たかし)
    慶應義塾大学総合政策学部 教授。株式会社クリエイティブシフト代表取締役社長、一般社団法人みつかる+わかる 理事、および、パターン・ランゲージの学術的な発展を促す国際組織 The HillsideGroup 理事も兼務。2003年、慶應義塾大学政策・メディア研究科後期博士課程修了。博士(政策・メディア)。
    様々な創造実践領域の研究を通じて、「創造」(creation)そのもの本質に迫り、「創造システム理論」や「深い創造の原理」等を提唱している。また、創造社会(Creative Society)の実現に向けての社会論、および、実践支援の方法としての「パターン・ランゲージ」の作成・研究に取り組んでいる。井庭研メンバーと作成したパターン・ランゲージは、多様な分野の70種類以上にのぼり、その数は、1600パターン以上となる。
    編著書・著書に、『パターン・ランゲージ』(慶應義塾大学出版会、2013年)、『クリエイティブ・ラーニング』(慶應義塾大学出版会, 2019年)、『社会システム理論』(慶應義塾大学出版会、2011 年)、『コロナの時代の暮らしのヒント』(2020年)、『対話のことば』(丸善出版, 2018年)、『プロジェクト・デザイン・パターン』(翔泳社、2016年)、『おもてなしデザイン・パターン』(翔泳社, 2019年)、『プレゼンテーション・ パターン』(慶應義塾大学出版会、2013年:2013年度グッドデザイン賞受賞)、『旅のことば』(丸善出版、2015年)、『園づくりのことば』(丸善出版, 2019年)、『複雑系入門』(NTT出版、1998年)など。2012年にNHK Eテレ「スーパープレゼンテーション」で「アイデアの伝え方」の解説を担当。


    ※ 学期後半には、同じ金曜4・5限に「創造システム理論」(井庭・若新)が開講されます。併せてどうぞ。

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    Syllabus: DESIGNING SFC SPIRITS (GIGA) 2020 - Keio SFC

    DESIGNING SFC SPIRITS (GIGA) 2020
    Faculty of Policy Management / Faculty of Environment and Information Studies, Keio University
    Faculty-in-charge: Takashi Iba
    Semester: Fall semester (1st half of semester), 2020
    Day and Time: Friday 1st & 2nd Period
    Credits: 2
    Delivery: Fully Online


    OBJECTIVES AND TEACHING METHOD

    SFC is celebrating the 30th anniversary of its founding this year. For this class, we have invited a handful of SFC alumni from around Japan and the world, who have especially embodied the SFC spirit in their roles as societal leaders. These select alumni have asked themselves throughout their everyday lives, what the “spirit” of this era is, and they have been continuously updating their way of thinking and doing and their selves based on this question. As they speak to you about their thoughts and experiences, we hope to give you the resources and inspiration to design the core of your own “SFC Spirit”.

    As this is a course that would benefit all SFC students, we welcome students of all grade levels. We especially encourage first year students new to SFC to take this class alongside “Policy Management Studies” and “Environment and Information Studies”.

    For Fall Semester 2020, we plan on inviting the following alumni as guest lecturers:

  • Masatada 'SEICHU' Kobayashi (Rakuten, Inc.)
  • Takako Yamada (Waku Work English)
  • Kotaro Chiba (Drone Fund)
  • Acci Baba (Visual Artist)
  • Takuya Matsuo (17Junana Inc.)
  • Koichiro Eto (National Institute of Advanced Industrial Science and Technology)
  • Sandra Okita (Columbia University)
  • Takashi Iba (Keio University)
  • Eri Otsu (O2 Farm)
  • Kotaro Watanabe (Takram)
  • Teru Sato (BEENEXT Capital Management Pte. Ltd)
  • Kazuhide Sekiyama (Spiber Inc.)

    Most lectures will be conducted in English. However, a few will be interpreted into English, with the lecture originally given by the guest speaker in Japanese.

    Classes will be conducted via zoom online. Students are expected to focus, actively engage, and have meaningful interactions among students during each session. Depending on the guest, there may be workshops or group discussions; Students are expected to focus and actively engage in every session.

    Students must submit a reflection report after every class of what was learned and thought during the lecture. At the end of the course, students will be asked to create contents introducing SFC spirits, such as video, blog, web page, songs ... etc., and broadcast it on the Internet.


    CLASS SCHEDULE

    #1 - Oct. 2nd: SFC Spirits (Guest Lecture: Masatada 'SEICHU' Kobayashi & Takako Yamada)
    The overview and requirements for this course will be introduced by Takashi Iba. Then, guest lectures will be provided by Masatada 'SEICHU' Kobayashi, CWO (Chief Well-Being Officer) at Rakuten, Inc., and Takako Yamada, Founder of Waku Work English.

    #2 - Oct. 2nd: SFC Spirits (Guest Lecture: Masatada 'SEICHU' Kobayashi & Takako Yamada)
    Guest lectures will be followed by discussion and dialogue time.


    #3 - Oct. 9th: SFC Spirits (Guest Lecture: Kotaro Chiba & Acci Baba)
    Guest lectures will be provided by Kotaro Chiba, Investor, General Partner at Drone Fund and ChibaDojo Fund, who was former Executive Vice President & entrepreneur COLOPL(a smartphone gaming company listed in Tokyo stock market 3667), and Acci Baba, a Japanese Visual Artist living and working in Berlin, Germany.

    #4 - Oct. 9th: SFC Spirits (Guest Lecture: Kotaro Chiba & Acci Baba)
    Guest lectures will be followed by discussion and dialogue time.


    #5 - Oct. 16th : SFC Spirits (Guest Lecture: Takuya Matsuo & Koichiro Eto)
    Guest lectures will be provided by Takuya Matsuo, Cannes Award-Winning Creative Director at 17Junana Inc., and Koichiro Eto, Researcher & Media Artist, National Institute of Advanced Industrial Science and Technology.

    #6 - Oct. 16th : SFC Spirits (Guest Lecture: Takuya Matsuo & Koichiro Eto)
    Guest lectures will be followed by discussion and dialogue time.


    #7 - Oct. 23rd : SFC Spirits (Guest Lecture: Sandra Okita & Takashi Iba)
    Guest lectures will be provided by Sandra Okita, Associate Professor of Technology and Education at Teachers College, Columbia University, and Takashi Iba, Professor at Faculty of Policy Management, Keio University.

    #8 - Oct. 23rd: SFC Spirits (Guest Lecture: Sandra Okita & Takashi Iba)
    Guest lectures will be followed by discussion and dialogue time.


    #9 - Oct. 30th: SFC Spirits (Guest Lecture: Eri Otsu & Kotaro Watanabe)
    Guest lectures will be provided by Eri Otsu, O2 Farm in Minamiaso, Kumamoto, and Kotaro Watanabe, Partner & Context Designer at Takram.

    #10 - Oct. 30th: SFC Spirits (Guest Lecture: Eri Otsu & Kotaro Watanabe)
    Guest lectures will be provided by Eri Otsu, O2 Farm in Minamiaso, Kumamoto, and Kotaro Watanabe, Partner & Context Designer at Takram.


    #11 - Nov. 6th: SFC Spirits (Guest Lecture: Teru Sato & Kazuhide Sekiyama)
    Guest lectures will be provided by Teru Sato, Founder and CEO at BEENEXT Capital Management Pte. Ltd., and Kazuhide Sekiyama, Director and Representative Executive Officer at Spiber Inc.

    #12 - Nov. 6th: SFC Spirits (Guest Lecture: Teru Sato & Kazuhide Sekiyama)
    Guest lectures will be followed by discussion and dialogue time.


    #13 - Extra classes: SFC Spirits (Guest Lecture and Message: Daisuke Yanasawa and alumni) - on-demand
    Watching the videos provided by Daisuke Yanasawa, CEO at KAYAC Inc., and alumni.

    #14 - Extra classes: Reflection on Designing SFC Spirits
    Reflecting the lectures and designing / expressing your own SFC spirit.

    #15 - Extra classes: Reflection on Designing SFC Spirits
    Reflecting the lectures and designing / expressing your own SFC spirit.


    REQUIREMENT

    Can actively participate in online class activities every week.


    STUDENT SCREENING

    Only the selected students can take this course.
    Number of students in the class (scheduled) : About 300

    Pre-registration screening by submitted an assignment

    Self-Introduction Sheet

    Submit one-page, engaging summary of yourself to the lecturers in a PDF format.

    This assignment is going to be shared with all the lecturers in advance so as to let them know students’ characteristics and promote smoother engagements and communications over zoom calls.

    The introduction should entirely cover the following; where you have lived, what you have done, what your interests are and what you are doing/going to study at SFC. Please include what you would like to do and dreams/challenges you may have in the future if any.

    Be sure to keep it to ONE PAGE (because it is not too many, but not too few for me to get to know you). Please include your name, grade, and photos of yourself and what represents you. There is no specific requirement/number limitation for photos of you, but ones that explain your personality the most are preferable.

    This screening is not asking for a typical resume or wordy application, but something that is designed in a way of your aesthetic. The most important things are to make yours visually attractive, and easy to understand.

    And here is good news for you: this year we are hoping to accept more people than usual, as we do not have classes onsite. The screening is not designed to see if your interests and experience match to the contents of class. However, if you don't meet the above content and format requirements (e.g., not writing the content properly, only writing and not including visual elements, submitting too little or too much in terms of volume, submitting in a file other than PDF format, etc.), you may not be accepted.

    Also, there is a limit to the amount of file size that can be uploaded, and SFC-SFS gets heavy right before the deadline, so please prepare yours in good time.

    We are really looking forward to seeing your unique introductions!


    Assignments, Examination and Grade Evaluation

    Grading will be based on attendance, class activity, reflection reports, and final assignment.


    MATERIALS AND READING LIST

    Reference
  • Iba Laboratory, SFC Culture Language: Words that express qualities of SFC, Keio University, 2015
  • Takashi Iba with Iba Laboratory, Learning Patterns: A Pattern Language for Creative Learning, CreativeShift, 2014
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    慶應義塾大学SFC「ワークショップデザイン」2020シラバス

    ワークショップデザイン2020
    慶應義塾大学SFC総合政策学部・環境情報学部(基盤科目-共通科目)
    担当教員:井庭崇
    開講:2020年度秋学期(後半)
    曜日時限:金曜4・5限※
    ※ 学期前半には、同じ曜日時限に「創造社会論」(井庭)が開講されます。併せてどうぞ。
    実施形態:完全オンライン開講(Zoom)

    【科目概要:主題と目標/授業の手法など】

    「対話による学び」や「つくることによる学び」の場をどのようにつくればよいのでしょうか? 本講義では、その場のひとつのかたちとして「ワークショップ」(workshop)の可能性を考えます。

    現在、いろいろな種類のワークショップが開かれていますが、それらのワークショップの背後にはどのような設計意図や工夫があるのでしょうか? また、自分たちがワークショップをつくるときには、何をどのように考えればよいのでしょうか? そして、ワークショップのファシリテーションにおいては、何に気をつければよいのでしょうか?

    これらのことを考え・学ぶために、授業と並行して、ワークショップを考案・設計するグループワークを行います。授業の後半では、他の履修者を対象に、自分たちの考案・設計したワークショップを実施します。これにより、「ワークショップデザイン」の感覚・スキルを実践的に高めたいと思います。最終的には、履修者ひとりひとりがつかんだワークショップ・デザインの秘訣を、パターン・ランゲージの形式でまとめ、自分たちの実践につなげる準備を行うことにします。

    今年度は、完全オンライン開講のため、みんなでいろいろなツールを試しながら、オンラインでのワークショップ(広義の参加型オンライン授業やオンライン・イベント等)の可能性を探究します。

    考えを深めてもらうために、授業と並行して文献を読む宿題を出すので、授業初回までに早めに、書籍『クリエイティブ・ラーニング:創造社会の学びと教育』を入手しておいてください。


    【授業計画】

    第1回(11/13):イントロダクション
    授業の内容、進め方について理解します。

    第2回(11/13):「全体性のたまご」アプローチによるデザイン
    全体性を考慮しながら、部分をつくり込んでいく「全体性のたまご」アプローチによるデザインについて学びます。

    第3回 (11/20):構成主義の学びの理論
    ピアジェ、ヴィゴツキー、デューイ、パパートによる構成主義の学習観について学びます。

    第4回 (11/20):これまでのオンラインの経験を語り合う
    自分がこれまでに経験したオンラインの授業やセミナーワークショップ、習い事、イベントなどで、よいと思ったやり方、仕組み、ツール、工夫について語り合います。

    第5回 (11/27):オンラインのいろいろなツールを体験する#1
    オンライン・ワークショップで使えそうなツールをいろいろ試してみます。

    第6回 (11/27):オンラインのいろいろなツールを体験する#2
    オンライン・ワークショップで使えそうなツールをいろいろ試してみます。

    第7回 (12/4):ワークショップ実践 #1
    グループで考案・設計したワークショップを、他の履修者を対象に実施します。

    第8回 (12/4):振り返り・ディスカッション #1
    実施したワークショップについて振り返り、議論します。

    第9回 (12/11):ワークショップ実践 #2
    グループで考案・設計したワークショップを、他の履修者を対象に実施します。

    第10回 (12/11):振り返り・ディスカッション #2
    実施したワークショップについて振り返り、議論します。

    第11回 (12/18):ワークショップ実践 #3
    グループで考案・設計したワークショップを、他の履修者を対象に実施します。

    第12回 (12/18):振り返り・ディスカッション #3
    実施したワークショップについて振り返り、議論します。

    第13-15回 ワークショップ・デザインのパターン・ランゲージ作成 #1-3 (授業時間外)
    授業でつかんだワークショップ・デザインのコツを、パターン・ランゲージの形式で記述していき、最終レポートを作成します。


    【履修条件】
  • 授業外のグループワークと授業中の活動・議論にしっかり参加するつもりがあること。


    【履修選抜課題】
    受入学生数(予定):約60人

    選抜方法:課題提出による選抜

    以下の(1)(2)を合わせてA4で1ページに収め、PDFファイルにして提出してください。

    最初に、名前、学籍番号、SFCのメールアドレスを明記

    (1)これまでに自分が「経験」した(受けた・参加した・行った)オンラインの授業やセミナー、ワークショップ、習い事、イベントなどで、よいと思ったやり方、仕組み、ツール、工夫があれば教えてください(誰がいつ行った何の場だったのか、授業名やセミナー/ワークショップ/イベントの情報や、使用したツール名なども、わかる範囲で書いてください)。

    (2)オンラインで実施するワークショップのやり方、仕組み、ツール、工夫についての「アイデア」を考えて書いてください。複数思いついたら、すべて書いてください。

    提出の際には、必ず1ページPDFファイルを提出してください。


    【提出課題・試験・成績評価の方法など】

    成績評価は、グループワークへの貢献、授業中の演習・議論への参加、宿題、期末レポートから総合的に評価します。


    【履修上の注意】

  • 授業時間外にグループワークの活動をすることが求められます。

  • 毎週、授業から自分が学んだことをまとめる宿題とともに、文献(教科書)を読んでまとめを提出する文献読解宿題も出ます。


    【教材・参考文献】

    教科書

    参考文献
  • 授業関連 | - | -

    慶應義塾大学SFC「創造社会論」2020シラバス

    創造社会論2020
    慶應義塾大学SFC総合政策学部・環境情報学部(基盤科目-共通科目)
    担当教員:井庭崇
    開講:2020年度秋学期(前半)
    曜日時限:金曜4・5限※
    ※ 学期後半には、同じ曜日時限に「ワークショップデザイン」(井庭)が開講されます。併せてどうぞ。
    実施形態:完全オンライン開講(Zoomウェビナー+ミーティング)

    CreSoc2020.png


    【科目概要:主題と目標/授業の手法など】

    これからの社会は、どのような社会になるでしょうか? 本講義では、これからの社会を、一人ひとりが本来もっている創造性を十全に発揮する「創造社会」(Creative Society)になるという想定から出発します。創造社会では、誰もがさまざまな分野・領域で「つくる」ことをごく当たり前に行うようになります。そして何よりも、「つくる」ということが、生活・人生の豊かさや幸せを象徴するようになっていきます。

    かつてインターネットの登場によって始まった「情報社会」では、生活が変わり、組織が変わり、社会が変わりました。同様に、「創造社会」の到来においても、生活・組織・社会のあり方が大きく変わることになるでしょう。そこで、その変化とはどのようなものなのか、そして、それらの変化は何をもたらすのかを考えることは、これからの未来に向かうための重要な準備となります。

    今年は、特に、自然との関わりを深めた「ナチュラルな創造社会」について考えたいと思います。「自然(ナチュラル)」というとき、一方では、自然(森林や海山など)などの「外なる自然」(outer nature)の意味があり、他方では、素の自分らしさと自由度をもっていきいきと生きるという「内なる自然」(inner nature)の意味があります。これらは本来は別ものではなく、相互に関係する表裏一体のものです。しかし、この二つの「自然(ナチュラル)」が分離し、しかもそれぞれが「人工的」(自然に成り立ったものではない人為的・外的)なものに浸食されてしまっていることが、現代の諸問題の根源にあるように思われます。これら二つの意味の「自然(ナチュラル)」---「外なる自然」と「内なる自然」---がうまく重なり合うようことが可能な未来はいかにして実現できるのでしょうか?

    そのような未来に向け、本講義では、自然や創造にまつわる実践・研究に取り組んでいる方々をゲストにお招きし、対話を重ね、「ナチュラルな創造社会」の未来像を描き深めていきます。それぞれの対談で知り学んだ考え方や取り組み方を、履修者一人ひとりがパターン・ランゲージの形式でまとめ、自分たちのこれからの実践につなげていくことができるようにすることが、最終的にこの授業で取り組むことです。

    2020年度秋学期の各回のテーマは、次の通りです。

    • 未来をつくる意味の編集・デザイン
    • ナチュラル × ローカル × クリエイティブなまち・コミュニティをつくる
    • 働く喜び・生きがいを育む
    • 楽しさと面白さの体験をつくる
    • 自然のなかで自然に生きる
    • いとおしさのデザイン

    これらのテーマについて掘り下げるため、安西洋之さん、市川文子さん、小泉寛明さん、山崎満広さん、前田隆行さん、若野達也さん、小島希世子さん、上田信行さん、塚越暁さん、三田愛さん、五井野太志さん、山田貴子さん、鞍田崇さん、渡邉康太郎さんという、とても魅力的なみなさんに、ゲストとしてご参加いただいきます。

    また、過去にこの授業にゲスト登壇いただいた中川敬文さん、市川力さん、井上英之さん、瀬下翔太さん、鎌田安里紗さんにも「共鳴ゲスト」としてご参加いただき、さらに井庭研究室の学生や研究員にも「共鳴メンバー」として参加してもらいます。

    今年は、全回オンライン(Zoom)で行います。ゲスト登壇者も含めて完全オンライン参加という利点を活かし、イタリア、神戸、京都、奈良、長野などから遠隔登壇していただきます。

    この授業では、単に受け身で話を聞くというのではなく、想像力をフルに発揮して未来像を思い描くとともに、重要な考え方や実践のコツを自らつかみ取りにいく姿勢で参加することが期待されています。また、この授業では、Zoomのウェビナーとともに、Zoomミーティングのブレイクアウトルームで、履修者同士で話し合う時間も設ける予定ですので、そのようなときにも積極的に参加してください。

    授業と並行して文献を読む宿題を毎週出すので、授業初回までに早めに、書籍 『プロジェクト・デザイン・パターン:企画・プロデュース・新規事業に携わる人のための 企画のコツ32』を入手しておいてください。

    なお、これまで5年間の授業(対談映像)は、すべてインターネット上で公開されており、 「SFC「創造社会論」対談映像 2014〜2018」 から辿ることができます。今学期の授業以外にも、興味がある回があれば、見てみてください。特に、共鳴ゲストのみなさんの回を見ておくのはおすすめです。今年の授業も映像を公開する予定です。

    担当教員・井庭崇から学生のみんなへ:「時間が経てば「未来」はやってきます。でも、それは自分たちの望んでいる未来ではないかもしれません。いや、むしろ、何もしなければ、望む未来がやって来るなんてことはないでしょう。だから、僕たちは未来に向かって、理想・ヴィジョンと、それを実現する物事をつくり続けていかなければなりません。この授業は、よりよい未来に向けて自分にできることを精一杯(しかも創造的に、面白そうに)やっている大人たちがいることを、みんなにも知ってほしくて・感じてほしくて企画しました。「自分たちの未来を自分たちでつくる」という道へ、ようこそ!たくさん刺激を受けて、自分のエネルギーにしてもらえればと思います。」


    【授業計画】

    第1・2回(10/2):「未来をつくる意味の編集・デザイン」
    安西洋之 × 市川文子 × 井庭崇
    (× 瀬下翔太 × 木村紀彦 × 川邊悠紀)

    安西洋之さんと市川文子さんをゲストにお招きし、「未来をつくる意味の編集・デザイン」について語り合います。

    安西洋之さんは、欧州とアジアの企業間提携の提案、商品企画や販売戦略等に参画しているミラノ在住のビジネスプランナーで、『「メイド・イン・イタリー」はなぜ強いのか?:世界を魅了する〈意味〉の戦略的デザイン』『デザインの次に来るもの:これからの商品は「意味」を考える』などの著作があります。また、『突破するデザイン:あふれるビジョンから最高のヒットをつくる』(ロベルト・ベルガンティ著)の監訳・解説も手がけています。

    市川文子さん(SFC卒業生)は現在、株式会社リ・パブリックで、イノベーション・エコシステムについてグローバル研究・実践を行っています。また、あらゆる地域・分野を横断しながら新しい都市のあり方を探索する人たちのためのトランスローカルマガジン『MOMENT』に携わっているほか、『シリアル・イノベーター:「非シリコンバレー型」イノベーションの流儀』(アビー・グリフィンほか)の監訳なども手がけています。

    この回では、SFC井庭研卒業生の瀬下翔太さんにも共鳴メンバーとして参加いただきます。瀬下さんは、NPO法人bootopia代表理事で、島根県で高校生向けの下宿屋を運営しながら、雑誌『Rhetorica』の編集も手がけています。ほかにも、井庭研の大学院生の木村紀彦さんと川邊悠紀さんが共鳴メンバーとして参加予定です。

    安西洋之さんから学生のみんなへ:「好きなことをせよ、と言われます。それはそれでいいですが、もっと大切なのは、嫌いなものを好きにすることではないでしょうか?好きな人と嫌いな料理を食べる、嫌いな人と好きな料理を食べる。どっちがいいですか?多分、好きな人と食べる嫌いな料理を食べた方が、未来が開けると思います。なんだ、こんなつまらないことで偏見を持っていたのか!という発見が多いでしょう。ぼく自身、嫌いなものがたくさん好きになりました。嫌いだったイタリアに来て、トリノのバロック建築が自分なりに解釈できてイタリアを好きになったとか。経営学視点からのデザインなんてつまらないと思っていたら、そういう本の監訳をして、その内容のエバンジェリストになってしまったとか。つまり、 ”今” を変えるヒントはたくさんありますが、一番手っ取り早いのは、自分の嫌いの理由を好きな人と一緒に見つけていくことかもしれません。」

    市川文子さんから学生のみんなへ:「みなさん、こんにちは、市川文子です。元SFC生で、藤沢にはたくさんの思い出が詰まっています。卒業してすぐフィンランドに飛び立ち、10年近くグローバルカンパニーに勤めましたが、思うところがあってリ・パブリックという会社を起業。7年が経とうとしています。今回みなさんと考えたいこと。それは「トランスフォーメーション」です。みなさんきっと「将来何になりたい?」と聞かれた経験は一度や二度ではないでしょう。そう、あの大人が聞くめんどくさいヤツです。でも実はこの質問、世の8割の人が答えを持っていないそうです。ではこう聞いたらどうでしょう。「あなたは将来どういう人間へと成長したいのか?」――私は毎年数百人の学生や起業家、社会人と出逢いますが、実はこの質問こそがすべてのスタート地点なのだと気がつきました。一人の人間の成長こそが、自分はもちろん、地域や世界の変化の起点だと言ったらみなさんはどう思われるでしょう。そんな視点で未来を一緒に考えていけたら、と思います。」


    第3・4回(10/9):「ナチュラル × ローカル × クリエイティブなまち・コミュニティをつくる」
    小泉寛明 × 山崎満広 × 井庭崇
    (× 中川敬文 × 山影実咲)

    小泉寛明さんと山崎満広さんをゲストにお招きし、「ナチュラル × ローカル × クリエイティブなまち・コミュニティをつくる」ということについて語り合います。

    小泉寛明さんは、神戸を中心に個性的なリノベーション物件を紹介・仲介する「神戸R不動産」の運営、EAT LOCAL KOBE FARMERS MARKET(朝市)やFARMSTAND(地産地消型グローサリーショップ)の運営、KITANOMAD(コワーキング)やケハレ(農業スクールと農泊)の運営をしながら、有志のメンバーで「神戸から顔の見える経済をつくる会」を結成し活動しています。小泉さんたちは、人口減少時代の始まりにおいて生じている問題・課題の局面を打開するのは「創造的な仕事」であり、今神戸でそういう取り組みが同時多発的に生まれていると言います。そこでは、都市と農業との近い関わり、あるものでつくる「スモールビジネス」、「顔の見える経済」「ローカルエコノミー」へのシフト、ポートランド、ヘルシンキ、ビルバオ、メルボルンなどの「ミッドサイズ・シティ」、ノウハウやお金が地域に残る仕組み、などこれからのまち・コミュニティを考える上でのヒントとなる考え・実践が展開されています。その考え・実践については、『ローカルエコノミーのつくり方:ミッドサイズの都市から変わる仕事と経済のしくみ』の本にまとめられています。

    山崎満広さんは、アメリカ・オレゴン州のポートランド市開発局で国際事業開発オフィサーをされた後、設立したCreative City Labの代表理事として、持続可能な社会の実現を目指し、日本でいろいろな企業やまちのアドバイザーやコンサルティングをされています。『ポートランド:世界で一番住みたい街をつくる』『ポートランド・メイカーズ:クリエイティブコミュニティのつくり方』などの著作があり、井庭研究室では、「ナチュラル × ローカル × クリエイティブなまち・コミュニティ」のパターン・ランゲージの作成の共同研究でご一緒させていただきました。

    この回には、地方の「人口減少の克服」「地域経済の活性化」に取り組んでいる中川敬文さんにも共鳴ゲストとして参加いただきます。中川さんは、キッザニアを始めとして、魅力的なホテルやレストランを多数、企画・設計・運営しているUDS株式会社の社長を早期退任後、宮崎県都農町のまちづくりを本格的、集中的に実施するため、東京から単身移住し、株式会社イツノマを設立し、取り組んでいます。井庭研と共同研究で『おもてなしデザイン・パターン』や『プロジェクト・デザイン・パターン』を作成・出版をしています。

    ほかにも、井庭研で「ナチュラル × ローカル × クリエイティブなまち・コミュニティ」のパターン・ランゲージの作成プロジェクトの学生リーダーをしていた山影実咲さんにも共鳴メンバーとして参加してもらい、パターンを紹介してもらう予定です。

    小泉寛明さんから学生のみんなへ:「大学を出てから20数年、引っ越しした回数は数えて30回になる引越魔です。興味本意で実験的なものもあれば、ライフチェンジで仕方なく引っ越ししたこと、良い物件をたまたま見つけて思わず引っ越ししてしまったこともあります。その間、社会は大きく変化しました。僕らが生きた過去の20年よりも、これから20年はより面白い変化があると思います。柔軟に生きることが大事な世の中、ぜひ好奇心を持っていろんなことを感じてもらえればと思います。」

    山崎満広さんから学生のみんなへ:「SFCの皆さん初めまして。20歳で単身アメリカに渡り、24年間いろんな町に住んで転職6回、起業も1回していて、日本でも有数のユニークなキャリアを持っていると自負してる山崎です。今回はすごいメンバーが登場する贅沢なセッションに呼んでもらえたので、是非いろいろ面白い質問を投げかけてほしいです!」


    第5・6回(10/16):「働く喜び・生きがいを育む」
    前田隆行 × 若野達也 × 小島希世子 × 井庭崇
    (× 金子智紀 × 岩田華林)

    前田隆行さんと若野達也さん、小島(おじま)希世子さんをゲストにお招きし、「働く喜び・生きがいを育む」ということについて語り合います。

    前田隆行さんは、高齢者が通うデイサービス「DAYS BLG!」で、認知症であっても、働くなかで自分の役割を見つけ、人の役に立っていると感じることができるという仕組みをつくられています。介護保険制度のもとサービスを利用しながら働くということができるように、行政や企業とも交渉を重ねた結果、実現したものです。これは、「ケアする/される」という構図ではなく、一人ひとりが「働く」ことを通じて達成感や、「人の役に立っている」という感覚、そして、居場所と仲間を得ることにつながる機会をつくっていると言えます。

    若野達也さんは、奈良を拠点として一般社団法人SPSラボ若年認知症サポートセンター「きずなや」で、若年性認知症の人たちの相談や就労支援などのサポート、新しい仕事づくりに取り組んでいます。若年性認知症は40才前後からなり得るもので、 10年くらい前のデータで約4万人いると言われています。「高齢者」よりも若く、まだ元気に動ける年齢です。若野さんは、若年性認知症の方々が仕事を失い、居場所を失うという現状に対して、一緒に「地域の困りごとの解決」に貢献するという道を開きました。閉鎖されたままになっていた梅林の草刈りから始め、梅の木を始めとして苗を植えるという福祉農業連携プロジェクトなどを行っています。

    小島希世子さん(SFC卒業生)は、藤沢で自ら農業をするとともに、体験農園・貸し農園「コトモファーム」を運営しています。そこまでであれば、地域に開かれた農家さんがやっていることかもしれませんが、小島さんの「農スクール」はその範囲を大きく超えた視野での取り組みです。小島さんの「農スクール」では、ホームレスやひきこもりの人たちが農作業を経て、自立していくということが起きています。人間関係や社会的なしがらみで精神的に疲れてしまった人たちが、土に触り、ゆるやかな協働作業、植物の生命力や成長の喜びを感じていくなかで、変わっていくのでしょう。これらのことは、『ホームレス農園:命をつなぐ「農」を作る! 若き女性起業家の挑戦』や『農で輝く!:ホームレスや引きこもりが人生を取り戻す奇跡の農園』の著作でも紹介されています。「都市主義の限界」を自然とのかかわりのなかで取り戻していく、という可能性を感じます。

    この回には、井庭研の大学院生の金子智紀さんと岩田華林さんも、共鳴メンバーとして参加してもらいます。金子智紀さんとは、『旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒント』や最近の「ともに生きることば:最期までその人らしく生きる支援のためのヒント」を交え、岩田華林さんとは「幸せに生きることば(仮)」(幸せに生きるためのパターン・ランゲージ)を交えて、語っていきたいと思います。

    若野達也さんから学生のみんなへ:「思わぬ出来事がおき、孤立環境での生活や強い孤独感を感じ、生きることに悩みをもつ人たちがいる。その人たちの中で、誰かに助けて欲しいのではなく、自分の力で悩みを解決できる術を望む人たちがいる。しかし、その人たちの環境で、その術を1人で得ることは難しい。そのため多くの人は、さらに深い悩みを抱えてしまう。深い悩みになる前に、きずなやでは、悩みをもつ人たちと一緒に、この社会にない、その人たちの望む新しい居場所や仕組みを、本人が主体的につくるための応援をしています。」

    小島希世子さんから学生のみんなへ:「人生長くて100年。この与えられた時間を、どこで、どのように、誰のために使うか。これから皆さんは自分の意志でこの与えられた時間をどう使うか決めていかれるかと思いますが、私は、自分も含め、1人でも多くの人が餓死しない未来を目指して、作物をつくったり、作物の作り方を教えたり、作る人(生産者)を増やすような取り組みをして生きています。皆さんの倍近く生きていますが、まだまだ道半ばです。こんなOG(2002年環境情報卒)もいるんだなーと何かしらの参考にしてもらえると嬉しいです。」


    第7・8回(10/23):「楽しさと面白さの体験をつくる」
    上田信行 × 塚越暁 × 井庭崇
    (× 市川力 × 新田莉生 × 宗像このみ)

    上田信行さんと塚越暁さんをゲストにお招きし、「楽しさと面白さの体験をつくる」ということについて語り合います。

    上田信行さんは、同志社女子大学名誉教授で、人と人が織りなすコミュニケーションから豊かな学びの場をつくる「プレイフル・ラーニング」の実践・研究に取り組んでいます。また、奈良県吉野川のほとりに実験的アトリエとして「ネオミュージアム」をつくり、館長として、さまざまな実験的ワークショップを手がけられています。『プレイフル・ラーニング』『プレイフル・シンキング』などの著作があります。

    塚越暁さんは、自然のなかで遊ぶことを大切にする「原っぱ大学」ガクチョーとして、子どもたちと一緒に楽しみながら、自然のなかで遊ぶ体験の組織づくりに取り組んでいます。また、一般社団法人みつかる+わかるにおいて、市川力さんや原尻淳一さんと僕の4人で、大人と子どもの関わりや「ジェネレーター」についてなどについて、一緒に探究しています。

    この回では、物事を面白がりながら好奇心をもって探究して学んでいくということの実践・研究に取り組んでいる市川力さんにも共鳴ゲストとして参加いただきます。市川さんは、大人と子どもがともに探究者となってミッションをたくらみ実践していくなかで柔軟かつ豊かな認識力が育まれるという学び方の機会を提供するとともに、それを広める活動をされています。特に「感度=Feel ℃」が上がるフィールドワーク「Feel℃ Walk」の機会を実践・普及させています。『探究する力』『英語を子どもに教えるな』などの著書があり、『科学が教える、子育て成功への道』(キャシー・ハーシュ=パセック, ロバータ・ミシュニック・ゴリンコフ)の訳を手がけているほか、井庭編著の『クリエイティブ・ラーニング:創造社会の学びと教育』でも対談しています。

    またこの回には、井庭研の大学院生の新田莉生さんと、研究員の宗像このみさんが共鳴メンバーとして参加予定です。

    上田信行さんから学生のみんなへ:「みなさん、始めまして、上田信行です。奈良県の吉野というところで、世界一小さなプライベートミュージアムを運営しています。ネオミュージアム(neomuseum)という名前をつけて、1990年に誕生しました。みなさんがまだ生まれていない、そんな昔に、展示物のないミュージアムを創ろうと思ったのです。活動が展示物(事)になるようなミュージアムをつくっちゃおうと。当時、そんなのミュージアムじゃないといろんな方々から言われました。で、いつもこう答えていました。ミュージアムではありません、「ネオミュージアム」ですと。もし、みなさんが何か新しいことを始めたいと思ったら、それに名前をつけて、勇気を持って挑戦してください。そうすると、あなたは世界を変えることができます。さあ、みなさん、Rock to Change the World!」

    塚越暁さんから学生のみんなへ:「皆さん、こんにちは。原っぱ大学“ガクチョー”の塚越です。神奈川県逗子市、千葉県佐倉市、大阪府茨木市の3拠点で「大人と子どもが思い切り遊ぶ」場を作っています。遊ぶことに目的はいらない、理由もいらない、成果も求めない、学びもいらない。ただ、その瞬間にその人が感じるままに、興味の赴くままに過ごす。原っぱ大学はそんな場です。自分の中から湧き上がる言葉になる前の思いに身をゆだねる経験をたくさん積み重ねることが大人にとっても子どもにとってもとても大切なことです。「楽しさと面白さ」はそうやってぶわーーっと自分の内側から溢れてくるものだと信じています。この授業の時間そのものが僕らにとって、皆さん自身にとってそんな風に「楽しさと面白さ」があふれ出る時間になったらと思います。一緒に楽しみましょうー!」


    第9・10回(10/30):「自然のなかで自然に生きる」
    三田愛 × 五井野太志 × 山田貴子 × 井庭崇
    (× 井上英之 × 長井雅史)

    三田愛さん、五井野太志さん、山田貴子さんをゲストにお招きし、「自然のなかで自然に生きる」ということについて語り合います。

    「自然のなかで」は自然環境という「外なる自然」(outer nature)のなかで生きるということを表し、「自然に」は「内なる自然」(inner nature)に従い、生命としての人間らしく・自分らしく生きていくということを表しています。その両面が重なり合う「自然のなかで自然に生きていく」(natural living)ということを考えていきたいと思います。

    三田愛さんは、リクルート地域創造部じゃらんリサーチセンター研究員で、コクリ!プロジェクトを立ち上げ、コ・クリエーション(共創)によって地域・社会にシステム変容を起こしていくことを実践・研究しています。地域イノベーター・首長・経営者・官僚・農家・クリエイター・大学教授・社会起業家など多様な300名で構成されるコ・クリエーション(共創)コミュニティとなっています。現在は、人・社会におけるコ・クリエーションだけでなく、生態系全体が調和し、共生・共存・共創する「地球中心・生態系全体のコ・クリエーション」に向けて取り組んでいます。木や山など自然をこよなく愛し、葉山・東京の二拠点生活を経て、現在は千葉いすみに移住しています。

    五井野太志さんは、長野県の軽井沢町塩沢村に移住し、ソフトウェア開発、マルチメディア、映像制作などを手がける一方で、「軽井沢ネイチャークラブ」を主宰し、里山キャンパスプログラムを企画・実施しています。そこでは、不耕作農地と山林を10年かけて里山に戻す活動や、塩沢村エコミュージアム、そして、田んぼ、畑、道、古民家、昆虫、木こりなどの文化をクラブ活動化しています。移住者向け賃貸アパートHauskaの事業を手がけ、古民家をリノベーションして、サテライトオフィス、コワールーム、マクロビ食堂にリニューアルしています。また、最近は、世界一のコーヒー焙煎士を育成するアトリエ、Nakajiをオープンしました。井庭研も、田植えに参加したことがあり、これからも関わっていければと思っています。

    山田貴子さん(SFC卒業生)は、生まれた環境に関係なく、1人1人が自分の心のワクワクに正直に未来を選択でき、誰もが夢と自立を実現できる社会を目指し、フィリピンの貧困層の若者と一緒に事業を立ち上げ活動しています。大学院修士1年のときに、フィリピンの貧困層の若者が、日本人にオンラインで英語を教えるという「ワクワーク・イングリッシュ」を立ち上げました。それは、「援助する・される」という関係ではなく、プロフェッショナルに誇れる仕事を持って生きていくということを可能とする取り組みになっています。そのような活動をしている山田さんは、神奈川、軽井沢、フィリピン・セブ島の三拠点生活の経験があり、五井野太志さんの活動に参加している一人でもあります。

    この回には、マインドフルネスとソーシャル・イノベーションを組み合わせたリーダーシップ開発に取り組んでいる井上英之さんにも共鳴ゲストとして登壇いただきます。井上さんは、社会起業家の育成・輩出に取り組み、『社会変革のためのシステム思考実践ガイド』、『社会起業家になりたいと思ったら読む本』、『ドラッカー・スクールのセルフマネジメント教室 ―― Transform Your Results』の序文等でその重要性・意義を日本に広く紹介し、ソーシャル・イノベーションの分野を育成してきました。井上さんも五井野太志さんの活動に参加している一人です。

    ほかにも、SFC井庭研卒業生の長井雅史さんにも共鳴メンバーとして参加いただきます。コーチングを実践してきた長井さんは、井庭研でオープンダイアローグの対話を一緒に研究し、『対話のことば:オープンダイアローグに学ぶ問題解消のための対話の心得』をともに書きました。長井さんも現在、自然のなかでの暮らしをしています。

    五井野太志さんから学生のみんなへ:「27歳の時に、豊かな暮らしを求め、神奈川県から長野県に移住しました。夢を見るのが好きで気がついたら 48 歳です。夢は叶えるものとはよく言いますが 10年に一つ夢を叶えると人生で何回か夢が叶います。私は夢を見ることから全てが始まると信じています。行動力を大切にしています。行動するたびに未来の自分と出会い、過去の自分にありがとうと感謝を伝えてきました。生きながらして、より早く生まれ変わる唯一の方法ではないでしょうか。勝とうが負けようが他人に頼らない生き方を志しています。何でもいいのですが、守らなければならない大切なものがあるなら、自分の足で進む覚悟が必要だと思うのです。」

    山田貴子さんから学生のみんなへ:「みなさん、はじめまして!SFCの卒業生でもある、やまちゃんです。みなさんはいま、どんなことを感じて、どんなことを大切にして、毎日を生きていますか? 私は、神奈川県の小さな町、湯河原に生まれました。小さい頃からおばあちゃんっこで、おばあちゃんが90歳の時におばあちゃんのルーツをたどるドキュメンタリーを撮りました。小さい頃に好きだった食べ物を聞いたとき、「おかあさんがつくったカレー」と答えたおばあちゃん。ああ、そうか!おばあちゃんにも大切なお母さんがいたんだなぁ〜と、私の今の命にたどり着くまでの、大きな物語を感じました。私につながるこれまでのたくさんの奇跡のような物語、今、そしてこれからの未来。私はどんな未来を子どもたちに届けられるだろう?どんな世界をつくりたいんだろう?私はなにをしたいんだろう?そんなことを感じ、考えながら、自分の心の声に正直に、毎日を生きています。みなさんは今、なにを感じていますか?みなさんと授業でお会いできること、楽しみにしています!Be true to the voice in your heart ⭐︎」


    第11・12回(11/6):「いとおしさのデザイン」
    鞍田崇 × 渡邉康太郎 × 井庭崇
    (× 鎌田安里紗 × 梅若美和⾳ × 鈴木崚平)

    鞍田崇さんと渡邉康太郎さんをゲストにお招きし、「いとおしさのデザイン」ということについて語り合います。

    鞍田崇さんは、無名の職人が手がけた生活道具に注目する柳宗悦の「民藝」の現代的意義を問うことを呼びかけています。鞍田さんは、民藝に「用の美」だけでなく、「いとおしさ」(インティマシー)という価値を見出しています。『民藝のインティマシー:「いとおしさ」をデザインする』や〈民藝〉のレッスン:つたなさの技法』などの著作において、民藝における「いとおしさ」の感性・感受性こそが、これからの「人間らしい」社会と暮らしのあり方を考えるための重要な手がかりとなると語っています。単に「自然に帰れ」という自然回帰ではなく、生きること・存在することへのまなざしのなかで「いとおしさ」を感じることができる人間性を取り戻す、そのような未来に向けて、現代の私たちは民藝から学び、捉え直すぶことができるというわけです。

    渡邉康太郎さん(SFC卒業生)は、Takramのパートナー/ディレクターを務めるコンテクストデザイナーであり、J-WAVEのラジオ番組『TAKRAM RADIO』でナビゲータなどもされています。「一輪の花に言葉を添えて贈る」というコンセプトのISSEY MIYAKEの「FLORIOGRAPHY」、使い続けていくうちに中からメッセージが現れるラリトプールのギフト商品「Message Soap, in time」、一週間に一冊の本だけが置かれる書店「森岡書店」などを手がけてきました。著書の『コンテクストデザイン』は一般流通させず、トークイベントと連動して販売するなど、本の届け方にも工夫があります。「矛盾をはらむもの」「分類不可能なもの」に着目し、「幸せな誤読」を生むことに魅力を感じながら、触れた人にそれぞれの「ものがたり」が生まれるような「ものづくり」を、「コンテクストデザイン」として提唱・実践しています。

    この回には、井庭研の大学院生の鎌田安里紗さん、梅若美和⾳さん、鈴木崚平さんにも共鳴メンバーとして登壇いただきます。鎌田さんは、エシカルファッションプランナーとして、ものがつくられる過程や使い終わったものの行く末にもまなざしを向け、ものとつきあっていくということを若い世代に伝え、実践を支援しています。梅若さんは能の家の出身として小さなときから能の世界で生きてきて、現在、「風姿花伝」の現代版パターン・ランゲージを作成中です。鈴木さんは音楽に潜む秩序・構造を研究中です。このような多彩な大学院生も交え、いとおしさのデザインということについて語り合っていければと思います。

    鞍田崇さんから学生のみんなへ:「十七歳の春、僕は家出した。午前四時、暗く、まだ肌寒い街をあとにした。行くあてなんてない。ここにはいられないという衝動のまま。『ここ』というのは、家であり、学校であり、日常のいっさいがっさい。つまり、ゲンジツトウヒ。ただ、あの時飛び出していなかったら、いまの自分はない。こう、なんだろうモヤモヤした感じ、心の中のノイズみたいなもの――たとえば、これが本当にしたいことなのかという問いかけ。そうしたものたちにはじめて、 愚直にも正面から向かい合ったのが、この家出だった。それでスッキリしたわけじゃなく、その後の人生では、さらに上手のモヤモヤに潰れそうになったこともあるけれど、結果、いつも自分のノイズに耳をそばだててきた気がする。いまだってそうだ。家出こそしないものの、あたりまえのままにスルーできない何かが僕を駆り立てる。土地へ、自然へ、手仕事へ。ひとのノイズに応じるのは得意ではないけれど、それをないがしろにしない、まだ見ぬ誰かと出会うのを楽しみにしながら。」――これは、以前、明治大学のパンフに寄せた文章ですが、同じ気持ちが、この授業で出会うだろうみなさんに対してもあるなあと思って。楽しみにしています。


    【履修選抜課題】
    受入学生数(予定):200人程度を想定
    ※200人としていますが、希望者が多ければ、最大900人まで受け入れる可能性があります。

    選抜方法:課題提出による選抜

    「自己紹介 × 未来ヴィジョン」シート

    担当教員とゲスト登壇者に向けて、自己紹介+自分の未来ヴィジョンを、1ページで魅力的に表現してまとめて提出してください。

    自分のこれまでと今の興味・やっていること等を紹介するとともに、これからの自分の方向性ややりたいこと・夢・挑戦などのヴィジョンを魅力的に表現してください。必ずジャスト1ページに収め(多すぎず少なすぎず)、そのなかに「名前」と「ふりがな」を入れ、自分の人となりを表す「写真」も含めるようにしてください(写真はアップでも遠景でも構いませんし、紙面が許すならば複数入れても構いません)。

    この「自己紹介 × 未来ヴィジョン」シートでは、文字だらけのいわゆる志望理由書やレポートのようなものを求めていません。紙面を文章で埋めるのではなく、パッと見て・読んで理解できるように、短めの文を配置したりして、わかりやすさを心がけてください。ビジュアル要素も入れて魅力的に表現してほしいと思います。また、アップできるファイル容量には制限があるということと、〆切直前はシステムが重くなるので、それらの点にも注意して早めの準備・提出をしてください。

    担当教員とゲスト登壇者が見て「履修者にはこういう人がいるんだ!」と魅力的に感じられるような1枚にしてほしいと思います(実際にゲスト登壇者に事前にファイルを共有します)。

    提出の際には、必ずPDFファイルで提出してください。

    今年は教室の制約もないことから、基本的にはより多くの人を受け入れたいと思っていますが、上記の内容や形式の要件を満たしていない人(内容が薄すぎる、文章ばかりのものになっている、分量的に少なすぎるか多すぎる、PDFではないファイル形式での提出など)は、授業中・課題等でも同様の可能性があるため、定員人数にかかわらず履修不許可とするので、注意してください。


    【提出課題・試験・成績評価の方法など】

    成績評価は、出席、授業中の議論への参加、宿題、期末レポート等から総合的に評価します。


    【履修上の注意】

  • 毎週、授業の直後1時間の間に、出席確認の提出物を出してもらいます。
  • 毎週、授業から自分が学んだことをまとめる宿題とともに、文献(教科書)を読んでまとめを提出する文献読解宿題も出ます。
  • 登壇者については、シラバス執筆時での予定・見通しのもと計画していますが、不確実な状況下ですので、止むを得ない事情で登壇できない方が出たり、変更が生じたりする場合もあります。その場合には授業中に、お知らせします。


    【教材・参考文献】
    教科書


    参考文献

    • 『社会システム理論:不透明な社会を捉える知の技法』(井庭 崇 編著, 宮台 真司, 熊坂 賢次, 公文 俊平, 慶應義塾大学出版会, 2011年)
    • 『パターン・ランゲージ:創造的な未来をつくるための言語』(井庭 崇 編著, 中埜博, 江渡浩一郎, 中西泰人, 竹中平蔵, 羽生田栄一, 慶應義塾大学出版会, 2013年)
    • 『クリエイティブ・ラーニング:創造社会の学びと教育』(井庭 崇 編著, 鈴木 寛, 岩瀬 直樹, 今井 むつみ, 市川 力, 慶應義塾大学出版会, 2019)
    • 『創造性とは何か』 (川喜田二郎, 詳伝社新書, 詳伝社, 2010年)
    • 『ハイ・コンセプト:「新しいこと」を考え出す人の時代』(ダニエル・ピンク, 三笠書房, 2006年)
    • 『「都市主義」の限界』(養老孟司, 中央公論新社, 2002)
    • 『エコロジーのコミュニケーション:現代社会はエコロジーの危機に対応できるか?』(ニクラス・ルーマン, 新泉社, 2007年)
    • 『未来を創るこころ』(石川 忠雄, 慶應義塾大学出版会, 1998)

    • 『「メイド・イン・イタリー」はなぜ強いのか?:世界を魅了する〈意味〉の戦略的デザイン』(安西 洋之, 晶文社, 2020)
    • 『デザインの次に来るもの:これからの商品は「意味」を考える』(安西洋之, 八重樫文, クロスメディア・パブリッシング, 2017)
    • 『突破するデザイン:あふれるビジョンから最高のヒットをつくる』(ロベルト・ベルガンティ 著, 八重樫 文, 安西 洋之 監訳・解説, 日経BP, 2017)
    • 『世界の伸びている中小・ベンチャー企業は何を考えているのか?』(安西洋之, クロスメディア・パブリッシング, 2014)
    • 『「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか?』(安西洋之, 中林鉄太郎, 日経BP, 2011)
    • 『ヨーロッパの目 日本の目』(安西洋之, 日本評論社, 2008)
    • 『MOMENT 1 : -able City / エイブルシティ』(リ・パブリック, 2019)
    • 『MOMENT 2:都市の変わらなさに戸惑うとき私たちのすること』(リ・パブリック, 2020)
    • 『シリアル・イノベーター:「非シリコンバレー型」イノベーションの流儀』(アビー・グリフィン, レイモンド・L・プライス, ブルース・A・ボジャック, 市川文子、田村大 監訳)

    • 『ローカルエコノミーのつくり方:ミッドサイズの都市から変わる仕事と経済のしくみ』(神戸から顔の見える経済をつくる会, 学芸出版社, 2019)
    • 『ポートランド:世界で一番住みたい街をつくる』(山崎 満広, 学芸出版社, 2016)
    • 『ポートランド・メイカーズ:クリエイティブコミュニティのつくり方』(山崎 満広 編著, 学芸出版社, 2017)
    • 『おもてなしデザイン・パターン:インバウンド時代を生き抜くための「創造的おもてなし」の心得28』(井庭崇, 中川敬文, 翔泳社, 2019)

    • 『ホームレス農園:命をつなぐ「農」を作る! 若き女性起業家の挑戦』(小島希世子, 河出書房新社, 2014)
    • 『農で輝く!:ホームレスや引きこもりが人生を取り戻す奇跡の農園』(小島希世子, 河出書房新社, 2019)
    • 『旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒント』(井庭 崇, 岡田 誠 編著, 慶應義塾大学 井庭崇研究室, 認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ, 丸善出版, 2015)

    • 『プレイフル・ラーニング』(上田信行, 中原淳, 三省堂, 2012)
    • 『プレイフルシンキング[決定版]:働く人と場を楽しくする思考法』(上田信行, 宣伝会議, 2020)
    • 『探究する力』(市川力, 知の探究社, 2009)
    • 『科学が教える、子育て成功への道』(キャシー・ハーシュ=パセック, ロバータ・ミシュニック・ゴリンコフ 著, 今井 むつみ, 市川力 訳, 扶桑社, 2017)
    • 『英語を子どもに教えるな』(市川力, 中央公論新社, 2004)

    • 『ドラッカー・スクールのセルフマネジメント教室 ―― Transform Your Results』(ジェレミー・ハンター, 稲墻 聡一郎 著, 井上英之(序文), プレジデント社, 2020)
    • 『社会変革のためのシステム思考実践ガイド:共に解決策を見出し、コレクティブ・インパクトを創造する』(デイヴィッド ・ピーター・ストロー著, 井上英之(日本語版まえがき), 英治出版, 2018)
    • 『社会起業家になりたいと思ったら読む本:未来に何ができるのか、いまなぜ必要なのか』(デービッド・ボーンステイン, スーザン・デイヴィス著, 井上英之(序文), ダイヤモンド社, 2012)
    • 『対話のことば:オープンダイアローグに学ぶ問題解消のための対話の心得』(井庭 崇, 長井 雅史, 丸善出版, 2018年)

    • 『民藝のインティマシー:「いとおしさ」をデザインする』(鞍田 崇, 明治大学出版会, 2015)
    • 『〈民藝〉のレッスン:つたなさの技法』(鞍田崇+フィルムアート社編集部 編, フィルムアート社, 2012)
    • 『コンテクストデザイン』(渡邉康太郎, Takram, 2019)
    • 『ストーリー・ウィーヴィング』(渡邉康太郎, ダイヤモンド社, 2011)
    • 『enjoy the little things: Fashion, Beauty, Private and more!』(鎌田 安里紗, 宝島社, 2015)
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    慶應義塾大学SFC「パターンランゲージ」2020シラバス

    「パターンランゲージ」
    慶應義塾大学SFC総合政策学部・環境情報学部(基盤科目-共通科目)
    担当教員:井庭 崇, 鎌田 安里紗
    開講:2020年度春学期(前半:5・6月)
    曜日時限:金曜4・5限(オンライン開講)

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    【主題と目標/授業の手法など】

    この授業では、一人ひとりがもつ創造性を支援するためのメディア「パターンランゲージ」について、その考え方と作成方法を体験的に学びます。パターンランゲージでは、創造・実践の経験則(コツ)を「パターン」という小さな単位にまとめ、言語化します。

    2020年度の授業では、「ナチュラルにクリエイティブに生きる」をテーマとしてパターンランゲージをつくる体験をします。ここでいう「ナチュラル」には、自然(環境)とのつながり・共生という意味と、自分らしい自然なあり方という意味の両方が含まれています。また「クリエイティブ」では、いわゆるデザイナーやアーティストといった専門的な職の人に限らず、どんな分野の仕事においても、また日々の暮らしにおいても発揮されるような一人ひとりの日常的な創造性を想定しています。

    このように、この授業では、「自然とつながり、自分らしい自然なあり方で、創造性を生かしながら生きる生き方」を探究しながら、それをパターンランゲージにしていきます。

    なお、2020年度の授業は全回、オンラインで行います(Zoomで行う予定)。また、パターンランゲージについて多面的に理解を深めてもらうために、授業と並行して文献を読む宿題を毎週出すので、授業初回までに早めに、書籍 『パターン・ランゲージ:創造的な未来をつくるための言語』を入手しておいてください。


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    【授業計画】

    第1回:パターンランゲージとは
    パターンランゲージとはどのようなもので、どう使うことができるのかを学びます。(担当:井庭 崇、鎌田 安里紗)

    第2回:パターン・マイニング
    パターンランゲージの作成プロセスを知り、その最初のフェーズである「パターン・マイニング」(パターンの掘り起こし)について学びます。(担当:井庭 崇、鎌田 安里紗)

    第3回:パターン・マイニング対談#1
    井庭・鎌田による「ナチュラルにクリエイティブに生きる」をテーマとした対談を聴き、そこからパターンランゲージにするコツ・内容を抽出します。(担当:井庭 崇、鎌田 安里紗)

    第4回:パターン・マイニング対談#2
    井庭・鎌田による「ナチュラルにクリエイティブに生きる」をテーマとした対談を聴き、そこからパターンランゲージにするコツ・内容を抽出します。(担当:井庭 崇、鎌田 安里紗)

    第5回:体系化とパターン・ネーミング
    対談から抽出した種を用いて、全体の体系を構築し、個々のパターンの位置づけを把握します。その上で、個々のパターンに名前をつけます。(担当:井庭 崇、鎌田 安里紗)

    第6回:CPSライティング
    個々のパターンのContext, Problem, Solution(CPS)をそれぞれ一文で書き下します。(担当:井庭 崇、鎌田 安里紗)

    第7回:パターンの形式と表現
    パターンの形式とその表現について学びます。(担当:井庭 崇、鎌田 安里紗)

    第8回:パターン・ライティング
    パターンの詳細の記述をどのように書き込んでいくのか、そして、それをどのようによりよくしていくのかについて学びます。(担当:井庭 崇、鎌田 安里紗)

    第9回:パターン・レビュー
    グループワークで書いてきてもらったパターンのドラフトをいくつか取り上げ、どのような点に気をつけて修正していくのかを学びます。(担当:井庭 崇、鎌田 安里紗)

    第10回:パターン・イラストレーティング
    パターン・イラストの描き方の方法とコツを学びます。(担当:井庭 崇、鎌田 安里紗)

    第11回:パターンランゲージの仕上げ
    グループワークで書いてきてもらったパターンのドラフトをいくつか取り上げ、どのような点に気をつけて修正していくのかを学びます。(担当:井庭 崇、鎌田 安里紗)

    第12回:グループの担当パターンの仕上げ
    グループワークで担当パターンの仕上げをします。(担当:井庭 崇、鎌田 安里紗)※通常授業日以外

    第13回:グループの担当パターンの仕上げ
    グループワークで担当パターンの仕上げをします。(担当:井庭 崇、鎌田 安里紗)※通常授業日以外

    第14回:グループの担当パターンの仕上げ
    グループワークで担当パターンの仕上げをします。(担当:井庭 崇、鎌田 安里紗)※通常授業日以外

    第15回:パターンランゲージが拓く未来 & 授業の振り返り
    パターンランゲージはどのような未来を可能とするのかについて考えます。また、この授業を振り返ります。(担当:井庭 崇、鎌田 安里紗)


    【提出課題・試験・成績評価の方法など】
    成績は、授業への参加、グループワークでの貢献と成果、文献読解の宿題、最終レポートから総合的に評価します。


    【履修上の注意】

  • 授業は全回、オンラインで行いますので(Zoomで行う予定)、受講に適した通信環境で参加してください。

  • 授業と並行して、文献を読んでまとめを提出する個人宿題が毎週出ます。授業初回までに早めに、書籍 『パターン・ランゲージ:創造的な未来をつくるための言語』(井庭 崇 編著, 慶應義塾大学出版会)を入手しておいてください。

  • 授業外で少人数のグループワークをオンラインで行ってもらいます。途中で放棄することなく、最後までやり切ってください。


    【学生が準備するソフト・機材】
  • Zoom(https://zoom.us/ より無料でインストール可能)


    【履修選抜課題】
    受入学生数(予定):約 80 人
    選抜方法:課題提出による選抜

    次の(1)~(3)についてそれぞれ書いたエントリーレポートを提出してください。冒頭に学年、学籍番号、CNSアカウント名、名前を明記し、ファイルはPDF形式で提出してください。

    (1) 今年度のテーマである「ナチュラルにクリエイティブに生きる」ということを探究することは、あなたにとってどのような意味・意義があると考えますか。また、「ナチュラルにクリエイティブに生きる」ことの実践を支援する言葉(パターンランゲージ)があると、どのような人のためになると思いますか? あなたなりの考えをまとめてください。

    (2) 「ナチュラルにクリエイティブに生きる」ということについて、あなたなりのコツや大切にしていることを、箇条書きで書き出してください。

    (3) 「A. 創造的な暮らし」「B. 自然(環境)との関わり」「C. 心身ともに健康に生きる」の3つの小テーマのうち、どれに興味がありますか? 第一希望と第二希望を教えてください。「どれも興味がある」「どれでもよい」という人はそれでもよいので、その旨、教えてください。

    ◯エントリー〆切日時:2020年4月13日(月) 17:00
    ◯履修許可者発表日時:2020年4月15日(水) 17:00


    【教材・参考文献】

    教科書
  • 『パターン・ランゲージ:創造的な未来をつくるための言語』(井庭崇 編著, 中埜博, 江渡浩一郎, 中西泰人, 竹中平蔵, 羽生田栄一, 慶應義塾大学出版会, 2013年)

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    参考文献
  • 『対話のことば:オープンダイアローグに学ぶ問題解消のための対話の心得』(井庭 崇, 長井 雅史, 丸善出版, 2018年)
  • 『プロジェクト・デザイン・パターン:企画・プロデュース・新規事業に携わる人のための企画のコツ32』 (井庭 崇 , 梶原 文生, 翔泳社, 2016年)
  • 『おもてなしデザイン・パターン:インバウンド時代を生き抜くための「創造的おもてなし」の心得28』(井庭 崇, 中川 敬文, 翔泳社, 2019年)
  • 『旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒント』(井庭 崇, 岡田 誠 編著, 慶應義塾大学 井庭崇研究室, 認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ, 丸善出版, 2015年)
  • 『園づくりのことば:保育をつなぐミドルリーダーの秘訣』(井庭 崇, 秋田 喜代美 編著, 野澤 祥子, 天野 美和子, 宮田 まり子, 丸善出版, 2019年)
  • 『ミラパタ(未来の自分をつくる場所:進路を考えるためのパターン・ランゲージ)ブックレット&カード セット』(クリエイティブシフト, 2017)
  • 『プレゼンテーション・パターン:創造を誘発する表現のヒント』(井庭崇+井庭研究室, 慶應義塾大学出版会, 2013年)
  • 『クリエイティブ・ラーニング:創造社会の学びと教育』(井庭 崇 編著, 鈴木 寛, 岩瀬 直樹, 今井 むつみ, 市川 力, 慶應義塾大学出版会, 2019年)
  • 『時を超えた建設の道』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 1993年)
  • 『パタン・ランゲージ:環境設計の手引』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 1984年)
  • 『Fearless Change アジャイルに効く アイデアを組織に広めるための48のパターン』(Mary Lynn Manns, Linda Rising, 丸善出版, 2014年)
  • 『パターン、Wiki、XP:時を超えた創造の原則』(江渡浩一郎, 技術評論社, 2009年)
  • 『A Tale of Pattern Illustrating:パターンイラストの世界』(原澤 香織, 宮崎 夏実, 櫻庭 里嘉, 井庭 崇, CreativeShift, 2015)


    【担当教員】

    井庭 崇(いば たかし)
    1974年、神奈川生まれ。慶應義塾大学総合政策学部 教授。株式会社クリエイティブシフト代表取締役社長、一般社団法人みつかる+わかる 理事、および、パターン・ランゲージの学術的な発展を促す国際組織 The HillsideGroup 理事も兼務。2003年、慶應義塾大学政策・メディア研究科後期博士課程修了。博士(政策・メディア)。
    様々な創造実践領域の研究を通じて、創造とはどういうことかを明らかにするために、創造システム理論を構築・提唱している。また、創造社会(Creative Society)の実現に向けての社会論、および、創造実践の支援の方法としての「パターン・ランゲージ」の作成・研究に取り組んでいる。井庭研メンバーと作成したパターン・ランゲージは、多様な分野の60種類以上にのぼり、その数は、1600パターン以上となる。
    編著書・共著書に『複雑系入門』(NTT出版、1998年)、『社会システム理論』(慶應義塾大学出版会、2011 年)、『パターン・ランゲージ』(慶應義塾大学出版会、2013年)、『プレゼンテーション・ パターン』(慶應義塾大学出版会、2013年:2013年度グッドデザイン賞受賞)、『旅のことば』(丸善出版、2015年)、『プロジェクト・デザイン・パターン』(翔泳社、2016年)、『対話のことば』(丸善出版, 2018年)、『おもてなしデザイン・パターン』(翔泳社, 2019年)、『園づくりのことば』(丸善出版, 2019年)、『クリエイティブ・ラーニング』(慶應義塾大学出版会, 2019年)など。2012年にNHK Eテレ「スーパープレゼンテーション」で「アイデアの伝え方」の解説を担当。

    鎌田 安里紗(かまだ ありさ)
    1992年、徳島県生まれ。慶應義塾大学総合政策学部非常勤講師。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程在籍。高校進学と同時に単身上京。在学中に雑誌『Ranzuki』でモデルデビュー。エシカルな取り組みに関心が高く、フェアトレード製品の制作やスタディ・ツアーの企画などを行っている。衣食住やものづくりについて探究する「暮らしのちいさな実験室Little Life Lab」を主宰。著書に『enjoy the little things』(宝島社)。環境省「森里川海プロジェクト」アンバサダー。
    これまでに中心的に作成したパターン・ランゲージは、「Ethical Lifestyle Patterns」、「Personal Culture Patterns」、制作に関わったのは「コラボレーション・パターン」、「Generative Beauty Patterns」、『旅のことば:認知症とともによりよく生きるた めのヒント』(イラストも担当)、『おもてなしデザイン・パターン: インバウンド時代を生き抜くための「創造的おもてなし」の心得28』、「Pattern Writing Patterns」など。


    ※ 学期後半には、同じ金曜4・5限に「創造システム理論」(井庭・若新)が開講されます。併せてどうぞ。
  • 授業関連 | - | -

    慶應義塾大学SFC「創造システム理論」2020シラバス

    「創造システム理論」
    慶應義塾大学SFC総合政策学部・環境情報学部(基盤科目-共通科目)
    担当教員:井庭 崇, 若新 雄純
    開講:2020年度春学期(後半:6・7月)
    曜日時限:金曜4・5限(オンライン開講)

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    【主題と目標/授業の手法など】

    これからの時代は、さまざまな問題・課題を解決したり、新しい仕組みやあり方を新たにつくっていくことが不可欠な時代です。まさに一人一人が創造性(クリエイティビティ)を発揮することが求められるのです。それでは、創造的(クリエイティブ)に考えたり、創造的な場やチームをつくるためには、どうしたらよいのでしょうか?

    この授業では、創造やコラボレーションに関する理論と、最先端の魅力的な事例について学び、自らの実践へとつなげていくことに取り組みます。授業は毎週、理論編と対話編の二つのパートで構成されていて、理論編では先端的な理論を学び、対話編では具体的なエピソードなどを知り理解を深めていきます。

    なお、2020年度の授業は全回、オンラインで行います(Zoomで行う予定)。履修者には、授業外で「自分自身の創造実践」(テーマ・方法は何でも構いません)に取り組んでもらいます。また、考えを深めてもらうために、授業と並行して文献を読む宿題を出すので、授業初回までに早めに、書籍『クリエイティブ・ラーニング:創造社会の学びと教育』を入手しておいてください。

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    【授業計画】

    第1回:創造的(クリエイティブ)とはどういうことか【理論編】
    創造的であるとはどういうことかを理解するために、井庭崇が提唱している「創造システム理論」を学びます。「創造」という現象を、発見の連鎖を通じて作動するシステムであると捉える独自のシステム理論を通じて理解していきます。キーワードは、「創造システム」「発見の連鎖」「オートポイエーシス」です。(担当:井庭 崇)

    第2回:創造的(クリエイティブ)とはどういうことか【対話編】
    創造経験を振り返り、それを創造システム的に捉え直し、「発見の連鎖」について具体的に理解します。(担当:井庭 崇, 若新 雄純)

    第3回:無我の創造とパターン・ランゲージ【理論編】
    本格的な創造は、「ああしよう」「こうしよう」という作為が落ちた状態で、つくっているものが「あるべきかたち」になるように、つくられつつあるもにに寄り添い、支え、体験するということなのだという、井庭崇が提唱している「無我の創造」の考え方について学びます。そのうえで、無我の創造を支えるメディアとして、パターン・ランゲージについて学びます。キーワードは、「中動態」「あるべきかたち」「クリエイティブ・ラーニング」です。(担当:井庭 崇)

    第4回:無我の創造とパターン・ランゲージ【対話編】
    「無我の創造」について、事例を交え、理解を深めます。(担当:井庭 崇, 若新 雄純)

    第5回:社会を変える方法、ジェネレーターシップとトリックスターシップ【理論編】
    お社会を変える方法についてのアルバート・ハーシュマンの「Voice-Exitモデル」を拡張した井庭崇の「Reframe-Generationモデル」を紹介し、社会を動かし、未来をつくるアプローチについて考えます。また、いわゆる「リーダー」とは違う、これからの社会を変える役割を担う人として、井庭崇が提唱している「ジェネレーター」や「トリックスター」(道化)の特徴とその可能性について考えます。キーワードは、「異端」「遊び心」「革新性」です。(担当:井庭 崇)

    第6回:社会を変える方法、ジェネレーターシップとトリックスターシップ【対話編】
    「Voice-Exitモデル」と「Reframe-Generationモデル」、そして「ジェネレーター」と「トリックスターシップ」についての理解を深めます。(担当:井庭 崇, 若新 雄純)

    第7回:ゆるい創造【理論編】
    現代は、物質的な豊かさの中で人々が求めるものが多様になり、「答え」が分からない複雑な社会です。そこで、無理に白黒や勝ち負けをつけようとせず、また短期的な成果を求めすぎずに、試行錯誤を楽しみながら新しい発見を重ねていくことが大切です。若新雄純の提唱する「ゆるい創造」について学びます。キーワードは、「ゆるいコミュニケーション」「創造的脱力」です。(担当:若新 雄純)

    第8回:ゆるい創造【実践編】
    自分が取組んでいるプロジェクトや自分自身のあり方をトリックスターシップを発揮するかたちに変えるとどのように変えることができるのかを考えてみます。(担当:若新 雄純)

    第9回:混沌とした秩序【理論編】
    創造性を理解するための世界観・科学観として、「カオス理論」を学びます。「決まったルールがあるのにデタラメに振る舞う」ことや、「カオスに見えるのにシンプルなルールが潜んでいる」ということを考えます。その上で、小さな原因が大きな結果を生み出し得るという非線形の世界観から、個人やチームの小さな思い・活動から始まる社会イノベーションについて考えていきます。 キーワードは、「創発」「複雑性」「非線形」です。(担当:井庭 崇, 若新 雄純)

    第10回:幸せのたまご【方法編】
    「部分の寄せ集め」思考ではなく「全体からの本質思考」を促す方法として、井庭崇が提唱している「幸せのたまご」の方法について学びます。キーワードは、「全体性」「分化」「本質」です。(担当:井庭 崇, 若新 雄純)

    第11回:自分自身の創造実践
    各自、自分自身の創造実践に取り組みます。(担当:井庭 崇, 若新 雄純)※通常授業日以外

    第12回:自分自身の創造実践
    各自、自分自身の創造実践に取り組みます。(担当:井庭 崇, 若新 雄純)※通常授業日以外

    第13回:自分自身の創造実践
    各自、自分自身の創造実践に取り組みます。(担当:井庭 崇, 若新 雄純)※通常授業日以外

    第14回:ライトニング・トーク
    授業期間中に学んだ考え方や方法を用いて、「つくることを通じてつくられる自分」を考えながら、「自分自身の創造実践」を紹介してもらいます。(担当:井庭 崇, 若新 雄純)

    第15回:ライトニング・トーク
    授業期間中に学んだ考え方や方法を用いて、「つくることを通じてつくられる自分」を考えながら、「自分自身の創造実践」を紹介してもらいます。(担当:井庭 崇, 若新 雄純)


    【提出課題・試験・成績評価の方法など】
    授業と並行して、文献読解の宿題と、「自分自身の創造実践」(テーマ・方法は何でも構いません)に取り組んでもらいます。成績評価は、授業への参加、宿題、発表、期末レポートから総合的に評価します。


    【履修上の注意】

  • この科目は、春学期の後半(6・7月)に週2コマ開講する科目です。

  • 授業は全回、オンラインで行いますので(Zoomで行う予定)、受講に適した通信環境で参加してください。

  • 授業と並行して、文献を読んでまとめを提出する個人宿題が毎週出ます。授業初回までに早めに、『クリエイティブ・ラーニング:創造社会の学びと教育』(井庭 崇 編著, 慶應義塾大学出版会)を入手しておいてください。


    【履修選抜課題】
    受入学生数(予定):約 90 人
    選抜方法:課題提出による選抜

    「創造」を自分なりに表現する「自撮り動画」を撮影してください。動画は30秒以内とし、YouTubeに限定公開設定でアップし(各自アカウント取得が必要です)、そのURLを提出してください。

    「創造」をどう表現するかは自由です。ただし、単に動画の派手さや奇抜さを評価するものではありません。また、動画そのものの画質や編集・加工技術を評価するものではないので、 特別なカメラ機材などを仕様する必要もありません。スマホ撮影で十分です。※構図は必ず「自撮り動画」にしてください。

    30秒という時間と「自撮り」という構図の中でいかにして「創造」を表現することができるのか、ぜひ工夫を凝らして楽しんでみてください。この課題を楽しむことができるかどうかが、一種の選抜(Natural Selection)になっていると言えるかもしれません。

    ◯エントリー〆切日時:2020年4月13日(月) 17:00
    ◯履修許可者発表日時:2020年4月15日(水) 17:00


    【教材・参考文献】

    教科書
  • 『クリエイティブ・ラーニング:創造社会の学びと教育』(井庭 崇 編著, 鈴木 寛, 岩瀬 直樹, 今井 むつみ, 市川 力, 慶應義塾大学出版会, 2019年)

    RP_CreativeLearning.jpg


    参考文献
  • 『創造的脱力:かたい社会に変化をつくる、ゆるいコミュニケーション論」(若新 雄純, 光文社, 2015年)
  • 『社会システム理論:不透明な社会を捉える知の技法』(井庭 崇 編著, 宮台 真司, 熊坂 賢次, 公文 俊平, 慶應義塾大学出版会, 2011年)
  • 『複雑系入門:知のフロンティアへの冒険』(井庭 崇, 福原 義久, NTT出版, 1998年)
  • 『創発する社会―慶應SFC〜DNP創発プロジェクトからのメッセージ』(國領 二郎 編著, 日経BPコンサルティング, 2006) ※とくに第1章「創発という、怪しくて魅力的な何か」(熊坂 賢次)


    【担当教員】
    この授業は、毛色・ノリの異なるこの二人のフュージョンでお届けします!

    井庭 崇(いば たかし)
    慶應義塾大学総合政策学部 教授。
    株式会社クリエイティブシフト代表取締役社長、一般社団法人みつかる+わかる 理事、および、パターン・ランゲージの学術的な発展を促す国際組織 The HillsideGroup 理事も兼務。
    2003年、慶應義塾大学後期博士課程修了。博士(政策・メディア)。
    様々な創造実践領域の研究を通じて、創造とはどういうことかを明らかにするために、創造システム理論を構築・提唱している。また、創造社会(Creative Society)の実現に向けての社会論、および、創造実践の支援の方法としての「パターン・ランゲージ」の作成・研究に取り組んでいる。
    編著書・共著書に『複雑系入門』(NTT出版、1998年)、『社会システム理論』(慶應義塾大学出版会、2011 年)、『パターン・ランゲージ』(慶應義塾大学出版会、2013年)、『プレゼンテーション・ パターン』(慶應義塾大学出版会、2013年:2013年度グッドデザイン賞受賞)、『旅のことば』(丸善出版、2015年)、『プロジェクト・デザイン・パターン』(翔泳社、2016年)、『対話のことば』(丸善出版, 2018年)、『おもてなしデザイン・パターン』(翔泳社, 2019年)、『園づくりのことば』(丸善出版, 2019年)、『クリエイティブ・ラーニング』(慶應義塾大学出版会, 2019年)など。2012年にNHK Eテレ「スーパープレゼンテーション」で「アイデアの伝え方」の解説を担当。


    若新 雄純(わかしん ゆうじゅん)
    慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 特任准教授。
    株式会社NewYouth代表取締役、NEET株式会社代表取締役などを兼任。
    慶應義塾大学大学院修了、修士(政策・メディア)。
    専門はコミュニケーション論。人・組織・社会における創造的な活動を促すコミュニケーションのあり方を研究・模索。
    大学在学中に、障害者の就労支援を行う株式会社LITALICO(東証一部上場)を設立し、取締役COOに就任。その後大学院で研究活動に取り組み、独立。
    日本全国の企業・自治体・学校などで実験的政策やプロジェクトを多数提案・実施中。全国の若年無業者(ニート)を100人以上集めた株式会社の発足や、週休4日の「ゆるい就職」プロジェクト、女子高生がまちづくりを模索する「鯖江市役所JK課」プロジェクト(総務大臣賞を受賞)などを企画。
    社会のさまざまな現場で調査・フィールドワークを行い、ビジネス誌等での執筆や、テレビ番組のコメンテーターとしての出演、講演実績多数。著書に『創造的脱力~かたい社会に変化をつくる、ゆるいコミュニケーション論』(光文社新書)がある。


    ※ 学期前半には、同じ曜日時限に「パターンランゲージ」(井庭・鎌田)が開講されます。併せてどうぞ。
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    慶應義塾大学SFC大学院AP「ラディカル・スクール・デザイン」2019シラバス

    「ラディカル・スクール・デザイン」(Radical School Design)
    慶應義塾大学SFC大学院 政策・メディア研究科 ACADEMIC PROJECT
    担当教員:井庭崇, 神保謙, 鈴木寛, 田中浩也, 玉村雅敏, 脇田玲, 矢作尚久, 藤井進也, (仲谷正史)
    開講:2019年度秋学期 特定期間集中
    単位:プロジェクト科目 1単位

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    【科目概要:主題と目標/授業の手法など】

    「教育者は他のどのような職業人よりも、遠い将来を見定めることにかかわっている」- かつて、実践的な教育哲学者ジョン・デューイは、このように述べた。SFC(慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス)は創設時から、未来を見据えたラディカルな教育改革を創造実践してきた。正しくも「実験キャンパス」と位置づけられたこのキャンパスで生まれた新しい仕組みは、他の大学を始めとする教育機関に広がってきた。

    創立30周年を前に、私たちは再び、未来を見据えたラディカル(根源的かつ革新的)な学校・教育のあり方を構想し、先導的に進んでいくべきであると考える。このような問題意識のもと、本アカデミックプロジェクトでは、いわゆる教育研究ではなく、多様な視点でこれからの未来を想像し、それを見据えた大胆な発想の学校・教育のあり方・仕組みを模索・創造する。教員と学生のコラボレーションにより、これまでのSFCの延長でもなく、どこか海外にあるものの真似でもない、本当に新しいこれからの学校・教育のあり方を空想し、デザインし、実験し、表現することに取り組む。

    *   *   *

    今から30数年前、新しい学部をつくることを構想した石川 忠雄は、これからの教育について次のように考えていた。

    「過去に経験のあることが起こるのならば、過去の経験によって処理をすればよろしいのですが、過去に経験のないようなことが起こってきますと、過去の経験だけで問題を処理することはできません。したがって、当然そこではものを考えることによって、その問題を処理し、打開していくという方策をとらざるを得なくなります。……… 知識は非常に大切ですが、それだけでは間に合いません。どうしても豊かな発想で問題を発見し、分析し、推理し、判断して、実行をすることが必要になります。……… 人間が経験のない新しい現象に対応する時に使う最も重要な能力であります、『ものを考える力』を強くするという教育をどうしてもしなければならないと思います」(石川 忠雄, 『未来を創るこころ』, 1998)

    また、別のインタビューではSFCの意義について、次のように語っている。

    「藤沢みたいなところのもともとの考え方は、従来の考え方とは違うんだよね。古い学問やるんなら三田に来てやったらいい。だけど、あそこでは新しいメソドロジーで学問を展開しようという野心があったんだな。」(石川 忠雄, 相田研究会制作「SFCキャンパス革命」, 2000)

    総合政策学部初代学部長の加藤寛は、SFCのミッションを「知の再編成」とし、次のように述べている。

    「藤沢キャンパスでは …… 近代西欧が生み出した、『観照の知』、『分析の知』にあえて挑戦し、主体と客体が互いに変化する中で、問題を発見し、解決し、デザインする、『行動の知』を追求するのである。」(加藤 寛, 『慶應湘南藤沢キャンパスの挑戦』, 1992)

    2002年に書かれた「SFC21世紀グランドデザイン素案」においても、SFCの特徴として先端性と実験する精神が再確認されている。

    「SFCは、そこで実践されることが研究であれ教育であれ、つねに『先端性』にいさぎよく徹することこそ、SFCの使命であると確信しています。『実験する精神』で未知の領域に果敢に挑戦することにこそ、SFCの使命があると思います。またかつてのように、あらゆる意味で境界が明確であった二〇世紀的社会では、学問的なディシプリンに典型的にみられるように、分化と統合という方法が妥当有効であったのでしょう。しかし、今すでに展開されつつあるすべての境界が曖昧なネットワーク環境にあっては、新しい方法への模索が開始されなければならないはずです。ここでは先端性と表裏の関係として、融合という方法が価値あるものだと思います。」(小島 朋之, 熊坂 賢次, 徳田 英幸,『未来を創る大学』, 2004 所収)

    政策・メディア研究科の創設時(1994年)には、次のような目標も掲げられていたという。

    「新大学院構想委員会に期待された基本的な目標は、『今後の変化する社会において、「社会変革と自己変革を連動させることのできる競争力のある個人」を生み出す』ことは、いかにして可能なのか、そしてそれを保証する制度としての新大学院とは何かを追求することだった。」(孫福 弘, 小島 朋之, 熊坂 賢次 編著, 『未来を創る大学』, 2004 所収)

    そして、SFCについての本『未来を創る大学』では、次のような宣言が刻まれている。

    「SFCはこれからも、『未来を創る大学』として挑戦し続ける。」(孫福 弘, 小島 朋之, 熊坂 賢次 編著,『未来を創る大学』, 2004)

    *   *   *

    それでは、このような先端性と実験する精神にもとづく、これからの教育とはどのようなものになるのだろうか?

    本アカデミック・プロジェクトでは、これからの大学・学校・教育のあり方と仕組みについて、SFCを具体的ケースとして、大胆に構想し、実験しながら、実行可能な具体案としてつくり込むことに取り組む。


    【本年度の詳細 研究項目・スケジュール】

    学期中に何度か全体で集まる(いまのところ水曜日の夜を想定している)ほか、教員を含む小さなチームで活動をしていく。また、土曜日などに集中して発表・議論する場も設ける予定である。本アカデミック・プロジェクトは今学期からのスタートなので、ミーティングやプロジェクトのあり方・進め方・仕組みも、柔軟に創造的にアレンジしながら進めていきたい。


    【提出課題・試験・成績評価の方法など】

    チームでのプロジェクト活動のプロセスおよび成果、他のチームへのフィードバックや議論などにより総合的に判断する。


    【履修条件】

    与えられるものから学ぶのではなく、小さなチームで活動して成果を生み出していくなかで学んでいくスタイルをとる。各自の積極的な参加・貢献が求められるので、そのことを理解した上で履修してほしい。


    【履修上の注意】

  • 初回ミーティングの時間・場所については、SFC-SFS経由で連絡するので、この科目を登録しておくこと。


    【関連科目】
  • スチューデントビルドキャンパス(SBC)入門
  • スチューデントビルドキャンパス(SBC)実践
  • SFCスピリッツの創造
  • 創造社会論


    【教材・参考文献】

  • 『クリエイティブ・ラーニング:創造社会の学びと教育』(井庭 崇 編著, 鈴木 寛, 岩瀬 直樹, 今井 むつみ, 市川 力, 慶應義塾大学出版会, 2019)
  • 『未来を創る大学:慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)挑戦の軌跡』(孫福 弘, 小島 朋之, 熊坂 賢次, 慶應義塾大学出版会, 2004)
  • 『未来を創るこころ』(石川 忠雄, 慶應義塾大学出版会, 1998)
  • 『慶應湘南藤沢キャンパスの挑戦:きみたちは未来からの留学生』(加藤 寛, 東洋経済新報社, 1992)
  • 『教育改革論』(加藤 寛, 丸善, 1996)
  • 「ディジタル・メディア時代における「知の原理」を探る: 知のStrategic Obscurantism」(井関 利明, 『メディアが変わる知が変わる:ネットワーク環境と知のコラボレーション』, 井上輝夫, 梅垣理郎 編, 有斐閣, 1998, p.3~40)
  • 『社会科学をひらく』(イマニュエル・ウォーラーステイン+グルベンキアン委員会, 藤原書店, 1996)
  • 『KEIO SFC REVIEW No.32-33合併号、特集:未来を創造せよ!- SFC新カリキュラムの全貌』(湘南藤沢学会, 2007)
  • 『x‐DESIGN:未来をプロトタイピングするために』(山中 俊治, 脇田 玲, 田中 浩也 編著, 慶應義塾大学出版会, 2013)
  • 「SFC Culture Language:SFC らしさを表す言葉たち」(井庭崇研究室, 2015) https://culture.sfc.keio.ac.jp
  • 『教育の未来』(ジャン・ピアジェ, 法政大学出版局, 1982)
  • 『経験と教育』(ジョン・デューイ, 講談社, 2004)
  • 『民主主義と教育』(J・デューイ, 人間の科学新社, 2017)
  • 『探求の共同体:考えるための教室』(マシュー・リップマン, 玉川大学出版部, 2014)
  • 『川喜田二郎著作集 (第8巻) 移動大学の実験』(川喜田 二郎, 中央公論社, 1997)
  • 『社会システム理論:不透明な社会を捉える知の技法』(井庭 崇 編著, 宮台 真司, 熊坂 賢次, 公文 俊平, 慶應義塾大学出版会, 2011)
  • 『パターン・ランゲージ: 創造的な未来をつくるための言語』(井庭 崇 編著, 中埜 博, 江渡 浩一郎, 中西 泰人, 竹中 平蔵, 羽生田 栄一, 慶應義塾大学出版会, 2013)
  • 『プロジェクト・デザイン・パターン:企画・プロデュース・新規事業に携わる人のための企画のコツ32』 (井庭 崇 , 梶原 文生, 翔泳社, 2016)
  • 『創造性とは何か』(川喜田二郎, 詳伝社新書, 詳伝社, 2010)
  • 『ハイ・コンセプト:「新しいこと」を考え出す人の時代』(ダニエル・ピンク, 三笠書房, 2006)
  • 『独立国家のつくりかた』(坂口 恭平, 講談社現代新書, 講談社, 2012)
  • 『民主主義のつくり方』(宇野 重規, 筑摩書房, 2013)


    【連絡先】

    rsd [at] sfc.keio.ac.jp ( [at] を@に置き換えてください)
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