井庭崇のConcept Walk

新しい視点・新しい方法をつくる思索の旅

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SFCの履修選抜問題と、「実践を伴う授業先取り選抜課題」という方法

SFCでは、学年進行による科目履修制限がない。つまり、1年生から4年生まで好きなタイミングで取りたい科目を履修できる仕組みになっている。そんな仕組みは、他の大学・学部ではまずありえないし、自由度が高くて僕はよいと思っている。

しかし、そのため、取りたい科目の希望者が多ければ、履修選抜に勝ち残らなければならない。僕の授業はどれも(しっかり取り組むことを学生の間でも知られていることもあり)熾烈な履修選抜の状態にはない。思うに、履修選抜で学生の不満がたまっているのは、楽単科目についてではないかと思う。もちろん、なかには楽ではないが魅力的で人気の授業もある。そういうのは昔からあり、まあ、一定人数(それでも100人とか200人とか)しか取れないのは、仕方ない。それは最近始まったことではなく、以前からあることである。

抽選による選抜なんかは、よくない仕組みだと思うが、履修者500人の枠にたくさん来たら、現実的には、履修選抜課題を読むのも大変すぎて、現実的ではない。そんなこともあり、僕はそういう大人数すぎる科目はやめた方がいいと思っている。

それとは別の話として、学生の間で不満があるのは、履修選抜で通った人にも実際には履修しない人がいるということである。選抜で落ちる科目があるかもしれないリスクがあるので、多めに選抜課題を出すのは、ある意味合理的な判断だ。そこを責めるのは酷である。しかし、その結果、取りたいのに履修選抜で落ちた人がいる一方で、選抜に通ったのに実際には履修しないという人が出てしまう。

そういうことになれば、当然文句も言いたくなる。これは、僕は、履修選抜の仕方の問題だと思う。だいたい、慶応SFCの学生となれば、履修志望理由なんて、本心では思っていなくても、それなりに説得力のあるものを書いてくる。だから、履修選抜に、志望理由を書かせても、だいたいみんなよいという評価になる。そういうのは、よい履修選抜だとは言えないだろう。

もっと工夫をした履修選抜にする方がいいんじゃないかと思う。このあと、書くが、実践を伴う授業先取り選抜課題である。これは、授業の内容を理解することにも役立つし、授業でやることを楽しめそうかのセルフチェックにもなる。そして、そういう履修選抜は、本当にやる気がないとやろうと思えないという意味で、こちらがわざわざ選抜しなくても、自然淘汰型で履修選抜提出者がそこそこに減る。そういう方法だ。

僕の考えるソリューションは、「実践を伴う授業先取り選抜課題」というものだ。授業で行うことを、前出しで実践してもらい、それを履修選抜課題とするのだ。

授業の履修について、最も残念なのは、「こういう授業だったなんてわかってなかった」というミスマッチングで、これは学生はやる気はないし、教える側もそういう相手に教えるということで、よいことはない。シラバスにそう明記してあっても、そういう学生は少しいる。

この「実践を伴う授業先取り選抜課題」をやれば、そういう学生はいなくなるだろうと思う。なぜなら、授業でやることを先に少し経験してから履修することになるからだ。

しかも、指定された実践をしなければならないので、とりあえず志望理由をうまく書いて出しちゃう、みたいなことはできなくなる。実践しなければならなくなるからだ。これは、僕は、クックパッドのアーキテクチャから学んだ。クックパッドでは、「つくれぽ」というのがある。あれは、レシピに対して、自分が実践した報告を、そのレシピにつけるというものである。実践しなければ書けないため、冷やかしや誹謗中傷みたいなことにはなりにくい。これは、ブログのコメント欄やtwitterなどとは大きく異なるところだ。そういう場では、言葉上では何でも言えてしまうので、偉そうに語ったり、ひどいことを書いたりすることも簡単にできてしまう。そうならないための方法が、自らの実践を伴うコメントしか許さないというアーキテクチャだと、「つくれぽ」を見て僕は気づいた。

履修選抜も、さほど思ってもいないのにそれらしく書くということが、実践を伴う履修選抜課題であれば、しにくくなる。しかも、やってみて、面白ければ履修すればいいし、面白いと思えなければ、そもそも履修選抜課題を途中で放棄するか、出さなくなるだろう。

そういう意味で、このやり方であれば、こちらがわざわざ選抜しなくても、履修希望者側が、自分で取りやめるので、自然淘汰のように、そもそもの履修希望者数が減る。そうなれば、定員に最初から収まるか近づくということが実現できる。やるべきことは、あまりにもちゃんとやっていないものを取り除くのと、相対的に質のよくないものを抜くということだけだ。

現在の履修選抜は、教員が履修許可の人を選ぶ、という向きが強すぎると思う。もっと、学生が本当に自分で選ぶということをやれるような課題にした方がいい。ちょっと大変でも、授業そのものが同じように大変なので、それを知った上で、履修希望を出した方がいい。

そんなわけで、僕は、「実践を伴う授業先取り選抜課題」となるような課題を設定している。

今年春学期の僕の授業の選抜課題は以下のような感じだ。

「創造社会論」では、授業で毎週出る宿題と同じようなものを体験してもらう課題にした。

【履修選抜課題】「創造社会論」
受入学生数(予定):約 100 人
選抜方法:課題提出による選抜

(1)次のページに、これまで4年間のこの授業の対談映像のリンクがあります。どれでもよいので、好きなテーマのどれか1回分(前半・後半)を見て、対談(ダイアローグ)型の授業というのはどういうものかを理解してください。その上で、自分がどの回を見たのかを明記して、それを見て考えたことや感想を書いてください(この授業では、これと同じように、その回の対談に参加して考えたことや感じたことを提出する宿題が、毎週出ます)。
http://web.sfc.keio.ac.jp/~iba/sb/log/eid500.html
(2)この授業を通じて学ぶことはどのようなことだと考えている(予想している)か、そして、それを自分の今の活動や今後にどのように活かしたいと考えているかを書いてください。

シラバス(http://web.sfc.keio.ac.jp/~iba/sb/log/eid533.html)より


「創造システム理論」は、次のように、授業で取り組む「ゆるい創造実践」とはどういうことかを体感してもらう履修選抜課題にした。

【履修選抜課題】「創造システム理論」
受入学生数(予定):約 100 人
選抜方法:課題提出による選抜

自分を表現する「自撮り動画」を撮影し、魅力的な自己紹介をしてください。動画は30秒以内とし、YouTubeに限定公開設定でアップし(各自アカウント取得が必要です)、そのURLを提出してください。
”魅力的”という表現の解釈は自由です。ただし、単に個人の容姿や声色を評価するものではありません。また、動画そのものの画質や編集・加工技術を評価するものではないので、 特別なカメラ機材などを仕様する必要もありません。スマホ撮影で十分です。
30秒という時間の中にどのような言葉、表情、しぐさ、背景、物語を織り込むと”魅力的”に自分を表現することができるのか、ぜひ工夫を凝らしてみてください。
これは履修選抜課題ですが、この課題を楽しむことができるということが一種の選抜(Natural Selection)になっていると言えるでしょう。ここから、あなたの「ゆるい創造実践」は始まっているのです。

シラバス(http://web.sfc.keio.ac.jp/~iba/sb/log/eid534.html)より


最後に、「パターンランゲージ」の授業。この授業の履修選抜の課題では、今年度のグループワークのテーマ(複数あり選択できる)を掲げ、具体的にどういうグループワークをやるのかをイメージできるようにしました。その上で、テーマを事前に選んでもらうことで、こちらがグループを組むのを早めることにしました。従来は、初回に表明してもらい、時間をかけてグループを決めましたが、授業時間がカツカツで7週間に収まり切らない悩みがずっとあったので、テーマ選択を前出しして、時間確保も重ねて狙いました。

【履修選抜課題】「パターンランゲージ」
受入学生数(予定):約 100 人
選抜方法:課題提出による選抜

この授業では、選んだテーマのパターン・ランゲージをつくるグループワークを行います。授業時間外にグループにメンバーでしっかりと時間をとって取り組む必要があります。そのことを十分理解した上で、以下の履修選抜課題に取り組んでください。
今年は、以下の9つのテーマでグループワークを行う予定です。

グループワークで作成するパターン・ランゲージのテーマ一覧
(1) グループワークをよりよくするリーダーシップ
(2) SFCのFab環境の活かし方・学び方
(3) SFCでうまく「研究」生活をおくる秘訣
(4) 数足のわらじの履き方(複数のコミュニティ・活動をしっかりやり抜く)
(5) 一人暮らしで料理をしつづけるコツ
(6) 好きなことの突き詰め方
(7) 研究会のよりよい選び方
(8) 外国語の習得と活かし方
(9) よりよいノートの取り方

【課題1】上記の9つのなかから、グループワークで自分が取り組みたいと思うテーマを選び、その番号とテーマ名を明記した上で、それにまつわる自らの経験・秘訣について、書いてください。テーマを選ぶ際には、自分がそのテーマの実践に日頃から親しんでいるか、ある程度知っているということが重要になります。興味があるものが複数ある場合には、「第一希望」、「第二希望」などを、明記してください。なお、このエントリーの情報に基づいて、こちらでグループを決め、初回に発表します。

【課題2】自分が取り組むテーマ以外で、経験があり、自分が大事だと思うやり方・コツについて語ることができるテーマを、上記の9つのなかから挙げてください(該当するものすべて)。 履修選抜レポートでは、自分が語ることができるテーマの番号とテーマ名を挙げ、どのようなことが語れそうか(経験や秘訣)、ごく簡単に書いてください。ここで挙げてもらった情報を踏まえ、そのパターンをつくっているグループからインタビューを受けてもらう可能性があります。

以上、(1)と(2)を両方入れた履修選抜レポートを、PDFファイルで提出してください(WordやPagesでPDF保存・PDF出力で作成できます)。

シラバス(http://web.sfc.keio.ac.jp/~iba/sb/log/eid538.html)より
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慶應義塾大学SFC「創造システム理論」2018シラバス

「創造システム理論」
慶應義塾大学SFC総合政策学部・環境情報学部(基盤科目-共通科目)
担当教員:井庭 崇, 若新 雄純
開講:2018年度春学期(後半)
曜日時限:金曜4・5限※
※ 学期前半には、同じ曜日時限に「創造社会論」(井庭)が開講される予定です。併せてどうぞ。

CreSys1600.jpg

【科目概要:主題と目標/授業の手法など】

これからの時代は、さまざまな問題・課題を解決したり、新しい仕組みやあり方を新たにつくっていくことが不可欠な時代です。まさに一人一人が創造性(クリエイティビティ)を発揮することが求められるのです。それでは、創造的(クリエイティブ)に考えたり、創造的な場やチームをつくるためには、どうしたらよいのでしょうか? この授業では、創造やコラボレーションに関する理論と、最先端の魅力的な事例について学び、自らの実践へとつなげていくことに取り組みます。授業は、毎週、理論編実践編の二つのパートで構成されていて、理論編では、システム理論や社会学などの先端的な理論、実践編では、鯖江市JK課やニート株式会社などの先進的な「ゆるい創造」のモデルと、パターン・ランゲージなどの新しいメディアによる支援・実践方法について学びます。履修者には、授業と並行して、自らの「ゆるい創造実践」(テーマ・方法は何でも構いません)に取り組んでもらいます。この授業では、実践を理論的に理解する経験と、理論を実践に移す経験ができます。授業自体が創造的な場になるようにつくっているので、ぜひそれを体験しにきてください。

なお、担当教員の井庭崇の創造実践支援についてのレクチャーの映像と、若新雄純の手がけた事例についての鼎談映像が以下で公開されているので、興味がある人は事前に見ておいてください。

井庭レクチャー@創造社会論2017(前半): http://gc.sfc.keio.ac.jp/cgi/video_gc/view_video_gc.cgi?2017_38368+01+1
井庭レクチャー@創造社会論2017(後半): http://gc.sfc.keio.ac.jp/cgi/video_gc/view_video_gc.cgi?2017_38368+02+1

若新×熊坂×井庭鼎談@創造社会論2017(前半): http://gc.sfc.keio.ac.jp/cgi/video_gc/view_video_gc.cgi?2017_38368+03+1
若新×熊坂×井庭鼎談@創造社会論2017(後半): http://gc.sfc.keio.ac.jp/cgi/video_gc/view_video_gc.cgi?2017_38368+04+1


【授業計画】

[第1週]
第1回:[6/8] 創造的(クリエイティブ)とはどういうことか【理論編】
- 創造システム理論(心的システム、創造システム、オートポイエーシス)


創造的であるとはどういうことかを理解するために、創造とは発見の生成・連鎖であるとする井庭崇の「創造システム理論」を学びます。そして、つくり手の作為による創造ではない「無我の創造」とはどういうことかについて考えます。(担当:井庭)

第2回:[6/8] クリエイティブとはどういうことか【実践編】

パターン・ランゲージによる創造支援の実践として、プレゼンテーション・パターンを用いた創造的プレゼンテーションのデザインに取り組みます。(担当:井庭・若新)


[第2週]
第3回:[6/15] 混沌とした秩序【理論編】
- カオス理論(複雑性、非線形の世界、バタフライ効果)


決まったルールに従っているにも関わらず、でたらめに見える複雑な振る舞いをするシステム(決定論的カオス)について学びます。また、逆に、混沌に見えるものにも、シンプルな法則性が隠れている可能性があることを学びます。その上で、非線形の世界では小さな原因が大きな結果を生み出し得るということ、それゆえ個人やチームの思い・活動から始まる社会イノベーションは理論的にも成り立ち得るということについて考えます。(担当:井庭)

第4回:[6/15] 混沌とした秩序【実践編】

一見無秩序に見えるチームや組織の中から面白い法則や秩序が生まれた事例を紹介し、社会におけるルールやシステムについて再考します。そして、普段から意識している秩序にしばられることなく思いを実現できる(できそうな)チームのあり方を模索・提案し、その難しさと面白さを体験します。(担当:若新)


[第3週]
第5回:[6/22] 人と人の間に起きること【理論編】
- 社会システム理論(ダブル・コティンジェンシー、コミュニケーション、創発)


お互い考えていることはわからず、躊躇し合いがちな僕たち人間は、いかにして、他者と一緒に活動することができるのだろうか。そのメカニズムについて理解するために、ニクラス・ルーマンの社会システム理論のいくつかの概念を学びます。社会とは、コミュニケーションの生成・連鎖のことである、という捉え方をしっかり理解します。(担当:井庭)

第6回:[6/22] 人と人の間に起きること【実践編】
- おしゃべりの放し飼いと匿名チャットのコミュニケーション


私たちは普段から何気なくおしゃべりをしています。そのおしゃべりは一見でたらめで無目的なようですが、そこから共通認識や共感をつくりだし、それを絶えずアップデートし、「何か」を見出したり、つくりあげたりしています。そのコミュニケーションのメカニズムに注目すべく、「誰が」を一切排除した匿名チャットを用いてコミュニケーションの生成・連鎖について全員で遊びながら学びます。(担当:若新)


[第4週]
第7回:[6/29] 新しい何か【理論編】
- 創造的脱力(ゆるいコミュニケーション)


現代は、物質的な豊かさの中で人々が求めるものが多様になり、何をどのようにしたら正しいのかという「答え」が分からない複雑な社会です。そこで、無理に「答え」にたどり着こうとするのではなく、試行錯誤を楽しみながら新しい発見を重ねていくことが大切です。若新雄純の提唱する「創造的脱力」について学び、クリエイティブの最初の一歩を探ります。(担当:若新)

第8回:[6/29] 新しい何か【実践編】
-ゆるい◯◯ピクニック企画


ゴールや成果が分からなくても、強い思いがあって取り組みたいこと・気になってしかたがないこと・どうしてもやってみたいことを盛り込んだ「◯◯ピクニック」を、計画などにしばられず自由に企画します。そして、その展開や創造されそうな「何か」をイメージし、必要なことを準備します。(担当:若新)


[第5週]
第9回:[7/6] ピクニック【実践編】
- 「◯◯ピクニック」の実践


キャンパス内外を自由に使い、#8で企画した「◯◯ピクニック」を実践します。(担当:若新)

第10回:[7/6] ピクニック【実践編】
- 「◯◯ピクニック」の実践・振り返り


教室に戻り、「◯◯ピクニック」の実践によって生じた発見の連鎖を振り返り、創造された「何か」について考察します。(担当:若新)


[第6週]
第11回:[7/13] 社会を動かす、未来をつくる【理論編】
- 社会システム理論(全体社会、機能分化、共創)+Voice-Exitモデル拡張版


私たちが生きている社会は、どのように動いているのでしょうか。ニクラス・ルーマンの「社会システム理論」の全体社会の理論を紐解き、経済・政治・法・科学・芸術・宗教などのサブシステムがそれぞれ独自の論理で動いているのが近代社会であるということを学びます。また、そのようなことがいかにして安定して動くことを可能にしているのかについても学びます。また、社会を変える方法についてのアルバート・ハーシュマンの「Voice-Exitモデル」を拡張した井庭崇の「Reframe-Generationモデル」を紹介し、社会を動かし、未来をつくるアプローチについて考えます。(担当:井庭)

第12回:[7/13] 社会を動かす、未来をつくる【実践編】
- 未来ヴィジョンを描く


未来ヴィジョン構築のワークシートを用いて、マクロ社会的な未来の変化のイメージをふくらませます。(担当:井庭)


[第7週]
第13回:[7/20] ゆるい創造実践ライトニング・トーク大会

授業期間中に学んだ考え方や方法を用いて、自分の周囲で取り組んでみた、「ゆるい創造実践」について、1分間で紹介してもらいます。

第14回:[7/20] ゆるい創造実践ライトニング・トーク大会

授業期間中に学んだ考え方や方法を用いて、自分の周囲で取り組んでみた、「ゆるい創造実践」について、1分間で紹介してもらいます。



【提出課題・試験・成績評価の方法など】
授業と並行して、自らの「ゆるい創造実践」(テーマ・方法は何でも構いません)に取り組んでもらい、それを最終回で発表するともに、レポートにまとめてもらいます。成績評価は、授業中の活動への参加、宿題、発表、期末レポートから総合的に評価します。


【履修上の注意】

  • この科目は、春学期の後半(6・7月)に週2コマ開講する科目です。短期集中コースなので、遅刻・欠席のないようにしてください。


    【履修選抜課題】
    受入学生数(予定):約 100 人
    選抜方法:課題提出による選抜

    自分を表現する「自撮り動画」を撮影し、魅力的な自己紹介をしてください。動画は30秒以内とし、YouTubeに限定公開設定でアップし(各自アカウント取得が必要です)、そのURLを提出してください。

    ”魅力的”という表現の解釈は自由です。ただし、単に個人の容姿や声色を評価するものではありません。また、動画そのものの画質や編集・加工技術を評価するものではないので、 特別なカメラ機材などを仕様する必要もありません。スマホ撮影で十分です。

    30秒という時間の中にどのような言葉、表情、しぐさ、背景、物語を織り込むと”魅力的”に自分を表現することができるのか、ぜひ工夫を凝らしてみてください。

    これは履修選抜課題ですが、この課題を楽しむことができるということが一種の選抜(Natural Selection)になっていると言えるでしょう。ここから、あなたの「ゆるい創造実践」は始まっているのです。


    【教材・参考文献】

    教科書
  • 『社会システム理論:不透明な社会を捉える知の技法』(井庭 崇 編著, 宮台 真司, 熊坂 賢次, 公文 俊平, 慶應義塾大学出版会, 2011年)
  • 『創造的脱力:かたい社会に変化をつくる、ゆるいコミュニケーション論」(若新 雄純, 光文社, 2015年)

    参考文献
  • 『複雑系入門:知のフロンティアへの冒険』(井庭 崇, 福原 義久, NTT出版, 1998年)
  • 『創発する社会―慶應SFC〜DNP創発プロジェクトからのメッセージ』(國領 二郎 編著, 日経BPコンサルティング, 2006) ※とくに第1章「創発という、怪しくて魅力的な何か」(熊坂 賢次)を読むように。
  • 『社会システム理論〈上〉』(ニクラス・ルーマン, 恒星社厚生閣, 1993)
  • 『社会の社会〈1〉』(ニクラス・ルーマン, 法政大学出版局, 2009)
  • 『エコロジーのコミュニケーション:現代社会はエコロジーの危機に対応できるか?』(ニクラス・ルーマン, 新泉社, 2007)
  • 『離脱・発言・忠誠:企業・組織・国家における衰退への反応』(A.O.ハーシュマン, ミネルヴァ書房, 2005)
  • 井庭 崇, 「パターン・ランゲージによる無我の創造のメカニズム:オートポイエーシスのシステム理論による理解」, 7th Asian Conference on Pattern Languages of Programs (AsianPLoP2018), 2018
  • Takashi Iba, “An Autopoietic Systems Theory for Creativity,” Procedia - Social and Behavioral Sciences, Vol.2, Issue 4, pp.305 6625, 2010
  • Namino Sakama, Haruka Mori, Takashi Iba, “Creative Systems Analysis of Design Thinking Process,” in the 7th International Conference on Collaborative Innovation Networks (COINs17), 2017
  • Takashi Iba, Ayaka Yoshikawa, “What Occurs in Egoless Creation with Pattern Languages,” Pursuit of Pattern Languages for Societal Change conference 2017 (PURPLSOC2017), Krems, Austria, 2017
  • Takashi Iba, “Sociological Perspective of the Creative Society” in Matth us P. Zylka, Hauke Fuehres, Andrea Fronzetti Colladon, Peter A. Gloor (eds.), Designing Networks for Innovation and Improvisation, Springer International Publishing, 2016, pp.29-42
  • Norihiko Kimura, Haruka Mori, Yuzuki Oka, Wataru Murakami, Rio Nitta, Takashi Iba, “A Method of Generating Societal Vision based on Social Systems Theory,” in the 7th International Conference on Collaborative Innovation Networks (COINs17), 2017
  • Norihiko Kimura, Yujin Wakashin, Takashi Iba, “Patterns for Community Innovation by Empowering Indifferent People: Practice of Sabae City Office JK-section,” Pursuit of Pattern Languages for Societal Change conference 2017 (PURPLSOC2017), Krems, Austria, 2017

    【担当教員】
    この授業は、毛色・ノリの異なるこの二人のフュージョンでお届けします!

    iba160.jpg 井庭 崇(いば たかし)
    慶應義塾大学総合政策学部 教授。
    株式会社クリエイティブシフト代表取締役社長、および、The HillsideGroup 理事も兼務。
    2003年、慶應義塾大学後期博士課程修了。博士(政策・メディア)。
    様々な創造実践領域の研究を通じて、創造とはどういうことかを明らかにするために、創造システム理論を構築・提唱している。また、創造社会(Creative Society)の実現に向けての社会論、および、創造実践の支援の方法としての「パターン・ランゲージ」の作成・研究に取り組んでいる。
    編著書・共著書に『複雑系入門:知のフロンティアへの冒険』(NTT出版、1998年)、『社会システム理論:不透明な社会を捉える知の技法』(慶應義塾大学出版会、2011 年)、『パターン・ランゲージ:創造的な未来をつくるための言語』(慶應義塾大学出版会、2013年)、『プレゼンテーション・ パターン:創造を誘発する表現のヒント』(慶應義塾大学出版会、2013年:2013年度グッドデザイン賞受賞)、『旅のことば:認知症とともによりよく生きるた めのヒント』(丸善出版、2015年)、『プロジェクト・デザイン・パターン:企画・プロデュース・新規事業に携わる人のための企画のコツ32』(翔泳社、2016年)など。『旅のことば』は、オレンジアクト認知症フレンドリーアワード2015大賞、および2015年グッドデザイン賞を受賞、さらに2016年度かわさき基準の認 証を受けている。また、2017年には中国語(繁体字)での翻訳書が香港で出版された。2012年にNHK Eテレ「スーパープレゼンテーション」で「アイデアの伝え方」の解説を担当。


    wakashin160.jpg若新 雄純(わかしん ゆうじゅん)
    慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 特任准教授。
    株式会社NewYouth代表取締役、NEET株式会社代表取締役などを兼任。
    慶應義塾大学大学院修了、修士(政策・メディア)。
    専門はコミュニケーション論。人・組織・社会における創造的な活動を促すコミュニケーションのあり方を研究・模索。
    大学在学中に、障害者の就労支援を行う株式会社LITALICO(東証一部上場)を設立し、取締役COOに就任。その後大学院で研究活動に取り組み、独立。
    日本全国の企業・自治体・学校などで実験的政策やプロジェクトを多数提案・実施中。全国の若年無業者(ニート)を100人以上集めた株式会社の発足や、週休4日の「ゆるい就職」プロジェクト、女子高生がまちづくりを模索する「鯖江市役所JK課」プロジェクト(総務大臣賞を受賞)などを企画。
    社会のさまざまな現場で調査・フィールドワークを行い、ビジネス誌等での執筆や、テレビ番組のコメンテーターとしての出演、講演実績多数。著書に『創造的脱力~かたい社会に変化をつくる、ゆるいコミュニケーション論』(光文社新書)がある。
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    慶應義塾大学SFC「創造社会論」2018シラバス

    創造社会論2018
    慶應義塾大学SFC総合政策学部・環境情報学部(基盤科目-共通科目)
    担当教員:井庭崇
    開講:2018年度春学期(前半)
    曜日時限:金曜4・5限※
    ※ 学期後半には、同じ曜日時限に「創造システム理論」(井庭・若新)が開講される予定です。併せてどうぞ。


    【科目概要:主題と目標/授業の手法など】

    これからの社会は、どのような社会になるのだろうか? 本講義では、これからの社会を、人々が自分たちで自分たちのモノや仕組みを創造する「創造社会」(Creative Society)になるという想定から出発する。創造社会では、誰もがさまざまな分野・領域で「つくる」ことをごく当たり前に行うようになる。そして何よりも、「つくる」ということが、生活・人生の豊かさや幸せを象徴するようになると思われる。

    かつてインターネットの登場によって始まった「情報社会」では、生活が変わり、組織が変わり、社会が変わった。同様に、「創造社会」の到来でも、生活・組織・社会のあり方が大きく変わることになるだろう。そこで、その変化とはどのようなものなのか、そして、それらの変化は何をもたらすのかを考えることは、これからの未来に向かうための重要な準備となる。

    本講義では、創造社会へとつながる創造・実践に取り組んでいる方々をゲストにお招きし、対話を重ねることで、創造社会の未来像を描き深めていく。それぞれの対談で見い出された考え方や取り組み方は、履修者がパターン・ランゲージの形式でまとめ、自分たちの実践につなげる準備を行うこととする。

    なお、これまで4年間の授業は、すべてインターネット上で公開されており、 http://web.sfc.keio.ac.jp/~iba/sb/log/eid500.html にその映像ページへのリンク集があるので、興味のある回があれば、見てみるとよいだろう。

    CreSoc2018.jpg

    【授業計画】
    第1・2回(4/13):「日本中を楽しみ尽くす」(加藤史子 × 井庭崇)

    「日本中を楽しみ尽くす、Amazing な人生に。」というキーフレーズで、インバウンドプラットフォーム事業を展開しているWAmazing代表取締役社長CEOの加藤史子さんをゲストにお招きし、これからの日本の楽しみ方について語り合います。加藤さんはリクルート時代に「じゃらんnet」を立ち上げ、「ホットペッパーグルメ」を立ち上げるなど、主にネットの新規事業開発を担当した後、「雪マジ!19」を立ち上げ、「Jマジ!」「ゴルマジ!」「お湯マジ!」「つりマジ!」…などの「マジ☆部」の展開を行なっています。新規事業の企画や立ち上げなどについても伺いたいと思います。(SFC卒業生)


    第3・4回(4/20):「これからの教育の哲学」(苫野一徳 × 井庭崇)

    教育の哲学について探究している苫野一徳さん(熊本大学教育学部准教授)をゲストにお招きし、デューイなどのプラグマティズムとこれからの教育の哲学について語り合います。なお、苫野さんは、この授業の後のゲストである本城慎之介さんや、昨年のゲストの岩瀬直樹さんらとともに、新しい学校をつくる実践もされています。理論と実践の両方に取り組むということの重要性についても語り合いたいと思います。


    第5・6回(4/27):「言葉を編む、世界をつくる」(山本貴光 × 井庭崇)

    心脳問題から文学まで幅広い分野について本を書かれている文筆家でありゲーム作家でもある山本貴光さんをゲストにお招きし、言葉を編むということや、それによって世界をつくるということについて語り合います。特に、西周の「百学連環」をいま読み解くという本を出されていることから、日本語での概念の命名についても一緒に考えていきたいと思います。(SFC卒業生)


    第7・8回(5/2):「下宿 = 地方から考える教育の未来」(瀬下翔太 × 井庭崇)

    瀬下翔太さん(津和野町地域おこし協力隊, NPO法人bootopia代表理事)をゲストにお招きし、これからの教育のかたちと、そのための「下宿」の可能性について語り合います。(SFC・井庭研 卒業生)
    (この日は水曜日ですが、SFCでは、金曜日科目の代替日ということで、金曜日の科目が開講されます。)


    第9・10回(5/11)「これからの生き方・働き方」(尾原和啓 × 井庭崇)

    マッキンゼー、リクルート、Google、楽天などを経て、現在インドネシア・バリ島に住みながら「リゾートワーカー」として、これからの生き方や働き方について新しい視点を投げかけているIT評論家の尾原和啓さんをゲストにお招きし、これからの生き方・働き方について語り合います。この回は、なんと、尾原さんが直接教室に来られるのではなく、分身のロボが教室に来て、海外からの遠隔対談をします。そんなちょっと近未来な対談の経験もお楽しみに。


    第11・12回(5/18):「新しい普通をつくる」(本城慎之介 × 井庭崇)

    楽天株式会社の創業メンバーで元・楽天副社長を務めたあと、全国最年少(当時・32歳)の公立中学校校長を経て、現在、新しい学校づくりに取り組んでいる本城慎之介さん(軽井沢風越学園設立準備財団理事長)をゲストにお招きし、これからの教育・学校のあり方と、新しい普通をつくるということについて、語り合います。(SFC卒業生:秋祭実行委員会初代委員長!)


    第13・14回(5/25):「音楽をめぐる創造性」(渡邊崇 × 井庭崇)

    「舟を編む」「帝一の國」「湯を沸かすほどの熱い愛」などの映画音楽やCM音楽を手がけ、日本アカデミー優秀音楽賞、国際エミー賞などを受賞している作曲家の渡邊崇さん(大阪音楽大学特任准教授)をゲストにお招きし、音楽制作と創造性について語り合います。

    【履修選抜課題】
    受入学生数(予定):約 100 人
    選抜方法:課題提出による選抜

    (1)次のページに、これまで4年間のこの授業の対談映像のリンクがあります。どれでもよいので、好きなテーマのどれか1回分(前半・後半)を見て、対談(ダイアローグ)型の授業というのはどういうものかを理解してください。その上で、自分がどの回を見たのかを明記して、それを見て考えたことや感想を書いてください(この授業では、これと同じように、その回の対談に参加して考えたことや感じたことを提出する宿題が、毎週出ます)。
    http://web.sfc.keio.ac.jp/~iba/sb/log/eid500.html

    (2)この授業を通じて学ぶことはどのようなことだと考えている(予想している)か、そして、それを自分の今の活動や今後にどのように活かしたいと考えているかを書いてください。


    【提出課題・試験・成績評価の方法など】

    成績評価は、授業中の議論への参加、宿題、期末レポートから総合的に評価します。

    【履修上の注意】

  • この科目は、春学期の前半(4・5月)に週2コマ開講する科目です。
  • この授業では、教員とゲストスピーカーによる対談を聴きながら、重要だと思うことを自らつかみ取ることが求められます。
  • 授業と並行して、文献(教科書)を読んでまとめを提出する個人宿題が毎週出ます。


    【教材・参考文献】
    教科書


    参考文献

    • 『パターン・ランゲージ:創造的な未来をつくるための言語』(井庭 崇 編著, 中埜博, 江渡浩一郎, 中西泰人, 竹中平蔵, 羽生田栄一, 慶應義塾大学出版会, 2013年)
    • 『プレゼンテーション・パターン:創造を誘発する表現のヒント』(井庭崇+井庭研究室, 慶應義塾大学出版会, 2013)
    • 『創造性とは何か』 (川喜田二郎, 詳伝社新書, 詳伝社, 2010年)
    • 『凡才の集団は孤高の天才に勝る:「グループ・ジーニアス」が生み出すものすごいアイデア』(キース・ソーヤー, ダイヤモンド社, 2009年)
    • 『ハイ・コンセプト:「新しいこと」を考え出す人の時代』(ダニエル・ピンク, 三笠書房, 2006年)
    • 『エコロジーのコミュニケーション:現代社会はエコロジーの危機に対応できるか?』(ニクラス・ルーマン, 新泉社, 2007年)
    • 『社会システム理論〈上〉〈下〉』(ニクラス・ルーマン, 恒星社厚生閣, 1993/1995年)
    • 『社会の社会〈1〉〈2〉』(ニクラス・ルーマン, 法政大学出版局, 2009年)
    • 『離脱・発言・忠誠:企業・組織・国家における衰退への反応』(A.O.ハーシュマン, ミネルヴァ書房, 2005年)
    • 『アブダクション:仮説と発見の論理』(米盛裕二, 勁草書房, 2007年)
    • 『人間性と行為』(J.デューイ, 人間の科学社, 1995年)
    • 『感動をつくれますか?』 (久石 譲, 角川oneテーマ21, 角川書店, 2006年)
    • 『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです:村上春樹インタビュー集 1997-2011』 (村上春樹, 文春文庫,文藝春秋, 2011年)
    • 『未来を創るこころ』(石川 忠雄, 慶應義塾大学出版会, 1998年)
    • 『複雑系入門:知のフロンティアへの冒険』(井庭 崇, 福原 義久, NTT出版, 1998年)
    • 『はじめての哲学的思考』(苫野 一徳, ちくまプリマー新書, 筑摩書房, 2017)
    • 『子どもの頃から哲学者:世界一おもしろい、哲学を使った「絶望からの脱出」』(苫野一徳, 大和書房, 2016)
    • 『教育の力』(苫野 一徳, 講談社現代新書, 講談社, 2014)
    • 『「自由」はいかに可能か:社会構想のための哲学』(苫野 一徳, NHK出版, 2014)
    • 『勉強するのは何のため?:僕らの「答え」のつくり方』(苫野一徳, 日本評論社, 2013)
    • 『どのような教育が「よい」教育か』(苫野 一徳, 講談社選書メチエ, 講談社, 2011)
    • 『文学問題(F+f)+』(山本 貴光, 幻戯書房, 2017)
    • 『「百学連環」を読む』(山本 貴光, 三省堂, 2016)
    • 『世界が変わるプログラム入門』 (山本 貴光, ちくまプリマー新書, 筑摩書房, 2015)
    • 『サイエンス・ブック・トラベル: 世界を見晴らす100冊』(山本 貴光, 河出書房新社, 2015)
『文体の科学』(山本 貴光, 新潮社, 2014)
    • 『ゲームの教科書』(馬場 保仁, 山本 貴光, ちくまプリマー新書, 筑摩書房, 2008)
    • 『心脳問題―「脳の世紀」を生き抜く』(山本 貴光, 吉川 浩満, 朝日出版社, 2004)
    • 『モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書』(尾原 和啓, 幻冬舎, 2017)
    • 『ザ・プラットフォーム IT企業はなぜ世界を変えるのか?』(尾原 和啓, NHK出版新書, NHK出版, 2015)
    • 『ITビジネスの原理』(尾原 和啓, NHK出版, 2014)
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    SFC授業シラバス「ワークショップデザイン」(2017)

    今年の秋学期も、「ワークショップデザイン」を開講します。2014年から開講され、今回4年目となるこの授業は、座学的なレクチャーはほとんどなく、履修者たちの活動がベースで展開されるきわめて実践的な授業で、履修者からも好評のものです。

    授業は2コマ連続(3時間)で7週間で一気に駆け抜けます。履修者はグループを組み、オリジナルなワークショップをデザインし、他の履修者に対して実際に実施します。その体験を履修者全員で振り返りながら、ワークショップの設計と実施についての実践知を学んでいきます。

    学ぶ内容・素材が、学び手たちの活動から生まれるという意味で、まさに「創造的な学び」であり、オートポイエティックな仕組みの授業です。

    来年度は開講されず、次回開講は再来年もしくはその翌年になる予定なので、興味がある人は今年履修してください。

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    ワークショップデザイン【学期後半】
    2017年度秋学期(学期後半)火曜日3・4時限
    担当:井庭 崇

    【主題と目標/授業の手法など】

    「対話による学び」や「つくることによる学び」の場をどのようにつくればよいのでしょうか? 本講義では、その場のひとつのかたちとして「ワークショップ」(workshop)の可能性を考えます。

    現在、いろいろな種類のワークショップが開かれていますが、それらのワークショップの背後にはどのような設計意図や工夫があるのでしょうか? また、自分たちがワークショップをつくるときには、何をどのように考えればよいのでしょうか? そして、ワークショップのファシリテーションにおいては、何に気をつければよいのでしょうか?

    これらのことを考え・学ぶために、授業と並行して、ワークショップを考案・設計するグループワークを行います。授業の後半では、他の履修者を対象に、自分たちの考案・設計したワークショップを実施します。これにより、「ワークショップデザイン」の感覚・スキルを実践的に高めたいと思います。最終的には、履修者ひとりひとりがつかんだワークショップ・デザインの秘訣を、パターン・ランゲージの形式でまとめ、自分たちの実践につなげる準備を行うことにします。

    【授業計画】

    第1回 イントロダクション
    授業の内容、進め方について理解します。

    第2回 ワークショプ体験と設計意図
    ワークショップを実際に体験し、その設計意図について考えます。

    第3回 ワークショップ・デザイン論 #1
    ワークショップのつくり方について学びます。

    第4回 ワークショップ・デザイン論 #2
    ワークショップをより効果的にするための考え方について学びます。

    第5回 ワークショップ実践 #1
    グループで考案・設計したワークショップを、他の履修者を対象に実施します。

    第6回 振り返り・ディスカッション #1
    実施したワークショップについて振り返り、議論します。

    第7回 ワークショップ実践 #2
    グループで考案・設計したワークショップを、他の履修者を対象に実施します。

    第8回 振り返り・ディスカッション #2
    実施したワークショップについて振り返り、議論します。

    第9回 ワークショップ実践 #3
    グループで考案・設計したワークショップを、他の履修者を対象に実施します。

    第10回 振り返り・ディスカッション #3
    実施したワークショップについて振り返り、議論します。

    第11回 ワークショップ実践 #4
    グループで考案・設計したワークショップを、他の履修者を対象に実施します。

    第12回 振り返り・ディスカッション #4
    実施したワークショップについて振り返り、議論します。

    第13回 ワークショップ実践 #5
    グループで考案・設計したワークショップを、他の履修者を対象に実施します。

    第14回 振り返り・ディスカッション #5
    実施したワークショップについて振り返り、議論します。

    その他
    グループワーク, 宿題, レポート


    【提出課題・試験・成績評価の方法など】
    成績評価は、グループワークへの貢献、授業中の演習・議論への参加、宿題、期末レポートから総合的に評価します。

    【履修上の注意】
    授業時間外にグループワークの活動をすることが求められます。


    【教材・参考文献】
  • 『プロジェクト・デザイン・パターン:企画・プロデュース・新規事業に携わる人のための企画のコツ32』 (井庭 崇 , 梶原 文生, 翔泳社, 2016年)
  • 『パターン・ランゲージ:創造的な未来をつくるための言語』(井庭 崇 編著, 中埜博, 江渡浩一郎, 中西泰人, 竹中平蔵, 羽生田栄一, 慶應義塾大学出版会, 2013)
  • 『プレゼンテーション・パターン:創造を誘発する表現のヒント』(井庭崇, 井庭研究室, 慶應義塾大学出版会, 2013)
  • 『ザ・ネイチャー・オブ・オーダー:建築の美学と世界の本質 ― 生命の現象』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 2013)
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    SFC「パターンランゲージ」(2016年度春学期前半)シラバス

    SFCで2016年度春学期前半(4・5月)に、「パターンランゲージ」(月曜4・5限)を担当します。

    経験則(秘訣、コツ)を言語化する方法である「パターン・ランゲージ」の考え方とつくり方を学びます。

    授業では、履修者のみんなの興味・関心をもとに、グループワークのテーマを決めます。地域活性や教育、食、恋愛、イベント、コミュニケーションなど、いろいろなテーマのグループワークが行われます。

    新1年生も大歓迎! すべての学年が対象で、特に前提知識・スキルは入りません。

    実際、1年生の春にこの授業をとって、面白くて、1年生の秋から井庭研に入るという人が結構います。2年生でも同様。なので、できれば、早い段階で履修することをお勧めします。

    履修者選抜のエントリー〆切は、2016年4月8日(金) 15:00。詳しくは公式シラバスを参照してください。

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    「パターンランゲージ」(井庭 崇)
    【学期前半】2016年度 春学期 月曜日4・5時限(2単位)


    【主題と目標/授業の手法など】

    この授業では、創造的な未来をつくるための言語「パターンランゲージ」について、その考え方と方法を学びます。パターンランゲージでは、創造・実践の経験則 を「パターン」という小さな単位にまとめ、それを体系化します。かつて、建築家のクリストファー・アレグザンダーは、いきいきとした町や建物に繰り返し現れる関係性をパターンとして定義し、253個のパターンを抽出・記述しました。その後この考え方は、ソフトウェア開発の分野に応用され、現在でも広く活用されています。SFCでは、創造的な学びのための「ラーニング・パターン」や、創造的プレゼンテーションのための「プレゼンテーション・パターン」、創造的コラボレーションのための「コラボレーション・パターン」などが制作されてきました。この授業では、パターンランゲージの考え方を学びながら、新しい分野において自らパターン・ランゲージをつくることができるようになることを目指します。


    【履修上の注意】

  • 1ヶ月間の短期集中のグループワークを行います。しっかりと取り組み、最後までやり切るようにしてください。
  • 授業と並行して、文献を読んでまとめを提出する個人宿題が毎週出ます。


    【授業計画】

    第1・2回 イントロダクション&パターン・ランゲージを用いた対話ワークショップ
    この授業の内容と進め方と、パターンランゲージの背景にある考え方を説明します。また、創造的コラボレーションのパターン・ランゲージである「コラボレーション・パターン」のカードを用いて、これまでのコラボレーションの経験について語り合う対話ワークショップを行います。

    第3・4回 パターンの掘り起こし方(Pattern Mining)
    パターン・ランゲージのつくり方について学び、自分たちの経験からパターンを抽出する方法を理解し、グループで実践します。

    第5・6回 パターンの書き方(Pattern Writing)
    経験から得られた結果をもとに、状況・問題・解決というパターン形式で書いていく方法を学び、実践します。

    第7・ 8回 パターンの磨き方(Pattern Improvement)
    グループで書いてきたパターンをさらによい内容・表現にするためのコツを伝授します。また、パターン名やパターン・イラスト制作の秘訣についても紹介します。

    第9・10回 ライターズ・ワークショップ(Writers’ Workshop)
    各グループのパターンをよりよいものにするために、他のグループのメンバーからコメントをもらいます。

    第11・12回 パターン・ランゲージ・ワークショップ
    パターン・ランゲージを用いた新しいタイプのワークショップを実践します。

    第13・14回 グループワーク成果発表と対話ワークショップ
    グループワークで作成したパターン・ランゲージを発表し、それを用いた対話ワークショップを行います。

    その他 必要に応じてグループワークの相談にのります。


    【提出課題・試験・成績評価の方法など】

    成績は、グループワークへの参加と成果、個人宿題、授業中の参加、最終レポートから総合的に評価します。


    【教材・参考文献】

    教科書
  • 『パターン・ランゲージ:創造的な未来をつくるための言語』(井庭崇 編著, 中埜博, 江渡浩一郎, 中西泰人, 竹中平蔵, 羽生田栄一, 慶應義塾大学出版会, 2013年)

    参考書
  • 『時を超えた建設の道』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 1993年)
  • 『パタン・ランゲージ:環境設計の手引』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 1984年)
  • 『プレゼンテーション・パターン:創造を誘発する表現のヒント』(井庭崇+井庭研究室, 慶應義塾大学出版会, 2013年)
  • 『Fearless Change アジャイルに効く アイデアを組織に広めるための48のパターン』(Mary Lynn Manns, Linda Rising, 丸善出版, 2014年)
  • 『プロジェクト・デザイン・パターン:企画・プロデュース・新規事業に携わる人のための 企画のコツ32』(井庭崇, 梶原文生, 翔泳社, 2016年)
  • 『パターン、Wiki、XP:時を超えた創造の原則』(江渡浩一郎, 技術評論社, 2009年)
  • 『クリストファー・アレグザンダー:建築の新しいパラダイムを求めて』(工作舎, 1989年)
  • 『社会システム理論:不透明な社会を捉える知の技法』(井庭 崇 編著, 宮台 真司, 熊坂 賢次, 公文 俊平, 慶應義塾大学出版会, 2011年)


    【昨年度(2015年度)の授業風景】

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    初回のイントロダクション。

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    今学期取り上げるグループワークのテーマとメンバー決め。

    昨年は、こんなテーマのパターン・ランゲージでグループワークを行いました。

  • 幸福感のある食生活
  • 子どもの成長
  • 地域の魅力を発見する
  • 魅力的なまちにする
  • 芸術によって人の心を動かす
  • 快適なファンクションデザイン
  • ステキな広告デザイン
  • 心を動かすイベント企画・運営
  • いきいきとしたグループワーク
  • 会話を弾ませる
  • 恋を実らせる恋愛パターン
  • 成功の法則を君におくる恋愛パターン
  • より良い合コン

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    コラボレーション・パターン・カードを用いた対話。

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    インタビューの結果をまとめるクラスタリング。

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    それぞれのグループが、自分たちのテーマのパターンを編み上げていきます。

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    書いたパターンをグループ内でよりよくする話し合いをします。TA・SAからもアドバイスをもらいながら。

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    2015年度のグループワークの成果のパターン・ランゲージを収録した冊子。13プロジェクトで、この厚さの2冊に。

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    各パターンにパターン・イラストも描きます。グループごとに個性的なキャラやテイストで、その点も興味深いところです。

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    授業最終回は、今学期すべてのグループがつくったパターン・ランゲージを用いて、対話のワークショップを行います。自分たちのつくった「ことば」で他の人たちが対話する面白さを味わうことができます。

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    最終回の授業後、履修者全員で記念撮影。7週間のインテンシブ・グループワーク、おつかれさまでした!

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    2015年度は、最終回の夜に、履修者有志によるCoCookingパーティーを開催。大学近くの場を借りて、みんなで料理をして食べました。グループを超えての交流もまた楽しいものです。
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    SFC「創造社会論」(2016年度春学期前半)シラバス

    SFCで2016年度春学期前半(4・5月)に、「創造社会論」(水1・2)を担当します。

    毎回魅力的なゲストとがっつり対談するという一風変わった授業です。モノローグ的な講義ではなく、グループワークの授業でもない、ダイアローグなスタイル。毎回きっと、物の見方や世界観がゆさぶられると思います。

    新1年生から4年生まで、すべての学年が対象です。特に前提知識・スキルは入りません。今年取り上げるテーマと、お呼びするゲストは、今年限りです。

    履修者選抜のエントリー〆切は、2016年4月11日(月) 15:00。詳しくは公式シラバスを参照してください。

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    「創造社会論」(井庭 崇)
    【学期前半】2016年度 春学期 水曜日1・2時限(2単位)


    【主題と目標/授業の手法など】

    これからの社会は、どのような社会になるのだろうか? 本講義では、これからの社会を、人々が自分たちで自分たちのモノや仕組みを創造する「創造社会」(Creative Society)になるという想定から出発する。創造社会では、誰もがさまざまな分野・領域で「つくる」ことをごく当たり前に行うようになる。そして何よりも、「つくる」ということが、生活・人生の豊かさや幸せを象徴するようになると思われる。

    かつてインターネットの登場によって始まった「情報社会」では、生活が変わり、組織が変わり、社会が変わった。同様に、「創造社会」の到来でも、生活・組織・社会のあり方が大きく変わることになるだろう。そこで、その変化とはどのようなものなのか、そして、それらの変化は何をもたらすのかを考えることは、これからの未来に向かうための重要な準備となる。

    本講義では、創造社会へとつながる創造・実践に取り組んでいる方々をゲストにお招きし、対話を重ねることで、創造社会の未来像を描き深めていく。それぞれの対談で見い出された考え方や取り組み方は、履修者がパターン・ランゲージの形式でまとめ、自分たちの実践につなげる準備を行うこととする。


    【提出課題・試験・成績評価の方法など】

    成績評価は、授業中の議論への参加、宿題、期末レポートから総合的に評価します。


    【履修上の注意】

  • この科目は、春学期の前半(4・5月)に週2コマ開講する科目です。
  • この授業では、知識伝達型の講義は行いません。教員とゲストスピーカーによる対談を聴きながら、重要だと思うことを自らつかみ取ることが求められます。


    【授業計画】

    第1・2回(4/13) オオニシタクヤさんとの対談「エネルギー・デザイン 」
    慶應義塾大学環境情報学部のオオニシタクヤさんをゲストにお招きし、対談を行います。

    第3・4回(4/20) 下河原 忠道さんとの対談「高齢化社会の生き方」
    株式会社シルバーウッドの下河原 忠道さんをゲストにお招きし、対談を行います。

    第5・6回(4/27) 山崎 大祐さんとの対談「ソーシャル・ビジネス」
    株式会社マザーハウスの山崎 大祐さんをゲストにお招きし、対談を行います。

    第7・8回(5/11) 鎌田 安里紗さん・伊作 太一さんとの鼎談「ナチュラル & クッキング」
    ファッションモデルの鎌田 安里紗さんと、株式会社コークッキングの伊作 太一さんをゲストにお招きし、鼎談を行います。また、パターン・ランゲージの考え方とその記述の秘訣についても紹介します。

    第9・10回(5/18) 鈴木 寛さんとの対談「教育改革」
    慶應義塾大学総合政策学部の鈴木 寛さんをゲストにお招きし、対談を行います。

    第11・12回(5/25)岩瀬 直樹さんとの対談「学びの場づくり」
    東京学芸大学教育学研究科の岩瀬 直樹さんをゲストにお招きし、対談を行います。

    第13・14回(6/1)須藤 シンジさん・宮川 祥子さんとの鼎談「超福祉とFab看護」
    NPO法人ピープルデザイン研究所の須藤 シンジさんと、慶應義塾大学看護医療学部の宮川 祥子さんをゲストにお招きし、鼎談を行います。

    その他:課題・レポート


    【教材・参考文献】

    教科書
  • 『プロジェクト・デザイン・パターン:企画・プロデュース・新規事業に携わる人のための 企画のコツ32』(井庭崇, 梶原文生, 翔泳社, 2016年4月)

    参考文献
  • 『パターン・ランゲージ:創造的な未来をつくるための言語』(井庭 崇 編著, 中埜博, 江渡浩一郎, 中西泰人, 竹中平蔵, 羽生田栄一, 慶應義塾大学出版会, 2013)
  • 『社会システム理論:不透明な社会を捉える知の技法』(井庭 崇 編著, 宮台 真司, 熊坂 賢次, 公文 俊平, 慶應義塾大学出版会, 2011)
  • 『旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒント』(井庭 崇, 岡田 誠 (編著), 慶應義塾大学 井庭崇研究室, 認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ (著), 丸善出版, 2015)
  • 『時を超えた建設の道』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 1993年)


    過去の授業の映像は、こちらで見ることができます。授業の雰囲気の参考に。(そして、これまでの対談も面白いので、ぜひ見てみてください)→「創造社会論 2014」, 「創造社会論 2015」
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    SFC授業シラバス「創造社会論」(2014年度春学期前半)

    2014年度からスタートする新カリキュラムで、新しく「創造社会論」(2014年度春学期前半, 水曜1・2限:井庭 崇)という新設科目を担当します。この授業では、各界で創造的な活動をされている方々をゲストとしてお呼びし、対話しながら創造・実践の秘訣をパターン・ランゲージにまとめていきます。

    この科目は「4学期制科目」です。週2コマ行い、春学期の前半(4・5月)の7週間で一気に集中的に学ぶことになります。

    なお、2014年度から履修者選抜が初回授業よりも前に行われるので、注意してください。


    ■主題と目標/授業の手法など
    これからの社会は、どのような社会になるのだろうか?本講義では、これからの社会を、人々が自分たちで自分たちのモノや仕組みを創造する「創造社会」(Creative Society)であるという想定から出発する。創造社会では、誰もが様々な分野・領域で「つくる」ことをごく当たり前に行うようになる。そして何よりも、「つくる」ということが、生活・人生の豊かさや幸せを象徴するようになると思われる。

    かつてインターネットの登場によって始まった「情報社会」では、生活が変わり、組織が変わり、社会が変わった。同様に、「創造社会」の到来でも、生活・組織・社会のあり方が大きく変わることになるだろう。そこで、その変化とはどのようなものなのか、そして、それらの変化は何をもたらすのかを考えることは、これからの未来に向かうための重要な準備となる。

    本講義では、創造社会へとつながる創造・実践に取り組んでいる方々をゲストにお招きし、対話を深めることで、創造社会の未来像を描いていく。今年度取り上げる「デザイン」「空間」「商い」「教育」「地域」「文化」「生き方」のそれぞれのテーマについて、創造・実践の秘訣をパターンの形式でまとめ、自分たちの実践につなげるための準備を行う。

    今年度の各回のテーマとゲストスピーカーは、以下の通りです。

    【デザイン】水野 大二郎さん(慶應義塾大学環境情報学部専任講師)
    【空間】中川 敬文さん(UDS株式会社 代表取締役社長)
    【商い】小阪 裕司さん(オラクルひと・しくみ研究所代表 / ワクワク系マーケティング実践会主宰)
    【教育】市川 力さん(東京コミュニティスクール 校長)
    【地域】飯盛 義徳さん(慶應義塾大学総合政策学部准教授 / 特定非営利活動法人鳳雛塾ファウンダー)
    【文化】ドミニク・チェンさん(株式会社ディヴィデュアル / コモンスフィア理事)
    【生き方】四角 大輔さん(Lake Edge Nomad Inc.代表)

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    ■授業計画
    第1回 デザインのかたち(1) [4/9]
    「創造社会」とはどのような社会なのだろうか? 人々が創造性を発揮するためには、どのような仕掛け・道具立てが必要だろうか? 今回は、ファッションデザインを始め、社会的包摂/市民参加型のデザインの研究・実践を行っている水野 大二郎さん(慶應義塾大学環境情報学部専任講師)をゲストにお招きして、これからの「デザインのかたち」について語り合います。

    2回 デザインのかたち(2) [4/9]
    ゲストとの対話を通じて、創造社会に向かうための創造・実践の秘訣を掘り起こし、それをパターン形式でまとめていきます。

    第3回 創造的な空間をつくる(1) [4/16]
    創造を誘発する空間とはどのような空間だろうか? またそのような空間をつくるためには、どうすればよいのだろうか? 今回は、エデュテインメント・タウン「キッザニア東京」やクリエイターをターゲットにした複合型ホテル「CLASKA」などを手がけている株式会社UDS(都市デザインシステム)代表取締役社長の中川 敬文さんをゲストにお招きして、これからの「空間づくり」について語り合います。

    第4回 創造的な空間をつくる(2) [4/16]
    ゲストとの対話を通じて、創造社会に向かうための創造・実践の秘訣を掘り起こし、それをパターン形式でまとめていきます。

    第5回 創造的な商いをつくる(1) [4/23]
    創造社会では、ビジネス/商売はどう変わるのだろうか?特に個々の店が創造性を発揮するようになるためには、どうすればよいのだろうか? 今回は、「感性」や「ワクワク」を重視しながら、数多くのお店を創造的に生まれ変わらせてきた小阪 裕司さん(オラクルひと・しくみ研究所代表 / ワクワク系マーケティング実践会主宰)をお招きして、「創造的な商い」および「商いの創造」について語り合います。

    第6回 創造的な商いをつくる(2) [4/23]
    ゲストとの対話を通じて、創造社会に向かうための創造・実践の秘訣を掘り起こし、それをパターン形式でまとめていきます。

    第7回 創造的な教育をつくる(1) [5/7]
    創造性が重視される社会においては、教育はどのように変わるべきだろうか? そして、従来の知識伝達型の教育とは異なる、創造的な教育とはどのようなものだろうか? 今回は、小学生たちが創造的なプロジェクトを実践している東京コミュニティスクールの校長 市川 力さんをお招きして、「創造性を養う教育」について語り合います。

    第8回 創造的な教育をつくる(2) [5/7]
    ゲストとの対話を通じて、創造社会に向かうための創造・実践の秘訣を掘り起こし、それをパターン形式でまとめていきます。

    第9回 創造的な地域をつくる(1) [5/14]
    地域が創造的になるためには、どうすればよいのか? 今回は、日本各地で地域を元気にしている飯盛 義徳さん(慶應義塾大学総合政策学部准教授 / 特定非営利活動法人鳳雛塾ファウンダー)をゲストにお招きして、「創造的な地域づくり」について語り合います。

    第10回 創造的な地域をつくる(2) [5/14]
    ゲストとの対話を通じて、創造社会に向かうための創造・実践の秘訣を掘り起こし、それをパターン形式でまとめていきます。

    第11回 創造的な文化をつくる(1) [5/21]
    インターネットの登場によって、創造的な活動・展開はどのように変化したのだろうか? そして、これからの社会においては、創造に関する文化はどのようなものになるのだろうか? 今回は、日本におけるクリエイティブ・コモンズの立ち上げに参加し、フリーカルチャーについての研究・実践をしているドミニク・チェンさん(株式会社ディヴィデュアル / コモンスフィア理事)をお招きして、「創造的な文化」について語り合います。

    第12回 創造的な文化をつくる(2) [5/21]
    ゲストとの対話を通じて、創造社会に向かうための創造・実践の秘訣を掘り起こし、それをパターン形式でまとめていきます。

    第13回 創造的な生き方(1) [5/28]
    創造的に生きるとはどういうことか? 誰もが創造性を発揮する社会とはどのような社会なのか?今回は、音楽プロデューサーとして数々のヒット作を生み出しながら、ある時その生活をやめ、ニュージーランドと東京を行き来する「自分なりの生き方」を始めた四角 大輔さん(Lake Edge Nomad Inc.代表)をゲストにお招きして、「自分で自分の生き方をつくる」ことについて語り合います。

    第14回 創造的な生き方(2) [5/28]
    ゲストとの対話を通じて、創造社会に向かうための創造・実践の秘訣を掘り起こし、それをパターン形式でまとめていきます。

    その他
    課題・レポート


    ■提出課題・試験・成績評価の方法など
    成績評価は、授業中の議論への参加、宿題、期末レポートから総合的に評価します。

    ■履修上の注意
  • この科目は、春学期の前半(4・5月)に週2コマ開講する科目です。
  • この授業では、知識伝達型の講義は行いません。教員とゲストスピーカーによる対談を聴きながら、重要だと思うことを自らつかみ取ることが求められます。

    ■履修者制限
    履修人数を制限する。
    受入学生数(予定):約 90 人
    選抜方法:課題提出による選抜
    課題内容:以下の質問に答え、志望理由について書いて提出してください。 なぜこの授業に参加したいと考えるのか? また、自分のこれからとどのように関係すると考えているのか?
    エントリー〆切日時:2014年4月5日(土)15:00
    履修許可者発表日時:2014年4月7日(月)15:00


    ■教材・参考文献
    教材・参考文献は以下の通りです。

    • 『創造性とは何か』(川喜田二郎, 詳伝社新書, 詳伝社, 2010)
    • 『パターン・ランゲージ:創造的な未来をつくるための言語』(井庭 崇 編著, 中埜博, 江渡浩一郎, 中西泰人, 竹中平蔵, 羽生田栄一, 慶應義塾大学出版会, 2013)
    • 『社会システム理論:不透明な社会を捉える知の技法』(井庭 崇 編著, 宮台 真司, 熊坂 賢次, 公文 俊平, 慶應義塾大学出版会, 2011)
    • 『ハイ・コンセプト:「新しいこと」を考え出す人の時代』(ダニエル・ピンク, 三笠書房, 2006)
    • 『プレゼンテーション・パターン:創造を誘発する表現のヒント』(井庭崇, 井庭研究室, 慶應義塾大学出版会, 2013)
    • 『パタン・ランゲージによる住宅の生産』(クリストファー・アレグザンダー他, 鹿島出版会, 2013)
    • 『パターン、Wiki、XP:時を超えた創造の原則』(江渡 浩一郎, 技術評論社, 2009)
    • 『x‐DESIGN:未来をプロトタイピングするために』(山中 俊治, 脇田 玲, 田中 浩也 編著, 慶應義塾大学出版会 2013)
    • 『FabLife:デジタルファブリケーションから生まれる「つくりかたの未来」』(田中浩也, オライリージャパン , 2012)
    • 『FABに何が可能か:「つくりながら生きる」21世紀の野生の思考』(田中浩也, 門田和雄 編著, フィルムアート社, 2013)
    • 『探究する力』(市川 力, 知の探究社, 2009)
    • 『「お店」は変えずに「悦び」を変えろ!』(小阪裕司, フォレスト出版, 2013)
    • 『「心の時代」にモノを売る方法:変わりゆく消費者の欲求とビジネスの未来』(小阪裕司, 角川oneテーマ21, 角川書店, 2012)
    • 『価値創造の思考法』(小阪裕司, 東洋経済新報社, 2012)
    • 『「ありがとう」と言われる商い』(小阪裕司, 商業界, 2010)
    • 『社会イノベータ (ケース・ブックIV)』(飯盛 義徳, 慶應義塾大学出版会, 2009)
    • 『フリーカルチャーをつくるためのガイドブック:クリエイティブ・コモンズによる創造の循環』(ドミニク・チェン, フィルムアート社, 2012)
    • 『インターネットを生命化する プロクロニズムの思想と実践』(ドミニク・チェン, 青土社, 2013)
    • 『自由であり続けるために:20代で捨てるべき50のこと』(四角大輔, サンクチュアリ出版, 2012)
    • 『やらなくてもいい、できなくてもいい。』(四角大輔, サンマーク出版, 2010)
  • 授業関連 | - | -

    SFC授業シラバス「ワークショップデザイン」(2014年度春学期前半)

    2014年度からスタートする新カリキュラムで、新しく「ワークショップデザイン」(2014年度春学期前半, 月曜2・3限:井庭 崇)という新設科目を担当します。この授業では、ワークショップをどのようにデザインすればよいかを考え、実際に他の履修者を対象にワークショップを仕掛けます。

    この科目は「4学期制科目」です。週2コマ行い、春学期の前半(4・5月)の7週間で一気に集中的に学ぶことになります。

    なお、2014年度から履修者選抜が初回授業よりも前に行われるので、注意してください。


    ■主題と目標/授業の手法など

    「対話による学び」や「つくることによる学び」の場をどのようにつくればよいのでしょうか? 本講義では、その場のひとつのかたちとして「ワークショップ」(workshop)の可能性を考えます。

    現在、いろいろな種類のワークショップが開かれていますが、それらのワークショップの背後にはどのような設計意図や工夫があるのでしょうか? また、自分たちがワークショップをつくるときには、何をどのように考えればよいのでしょうか? そして、ワークショップのファシリテーションにおいては、何に気をつければよいのでしょうか?

    これらのことを考え・学ぶために、授業と並行して、ワークショップを考案・設計するグループワークを行います。授業の後半では、他の履修者を対象に、自分たちの考案・設計したワークショップを実施します。これにより、「ワークショップデザイン」の感覚・スキルを実践的に高めたいと思います。

    WorkshopDesign.jpg

    ■授業計画
    第1回 イントロダクション (4/7)
    授業の内容、進め方について説明します。

    第2回 ワークショプと設計意図 (4/7)
    ワークショップを実際に体験し、その設計意図について考えます。

    第3回 ゲスト・ファシリテーターによるワークショップ実践 (4/14)
    社会問題の解決に関心のある学生に向けた教育プログラム「Changemakers Learning Camp」や、異色の「恋のパターン・ランゲージ ワークショップ」など国内外でワークショップを実践している下向 依梨さんにお越しいただき、ワークショップを開催していただきます。

    第4回 ゲスト・ファシリテーターによるワークショップ解説 (4/14)
    ワークショップの設計とその意図について、ゲストの下向 依梨さんにお話しいただきます。

    第5回 ワークショップの設計 (4/21)
    ワークショップの内容や進め方をどのように考えればよいのか、また、より効果を高めたり楽しめたりするための工夫について考えます。

    第6回 振り返りと評価の設計 (4/21)
    ワークショップでの学びを確実なものにするための「振り返り」(reflection)と「評価」について考えます。

    第7回 プロトタイプ・ワークショップの実践(1) (4/28)
    グループで考えてきたワークショップを試しに実施してみます。

    第8回 プロトタイプ・ワークショップの実践(2) (4/28)
    実施したワークショップの反応や感触から、自分たちのワークショップの内容・構成を再検討します。

    第9回 ワークショップ・ファシリテーション実践(1) (5/12)
    グループで考案・設計したワークショップを、他の履修者を対象に実施します。

    第10回 ワークショップ・ファシリテーション実践(2) (5/12)
    グループで考案・設計したワークショップを、他の履修者を対象に実施します。

    第11回 ワークショップ・ファシリテーション実践(3) (5/19)
    グループで考案・設計したワークショップを、他の履修者を対象に実施します。

    第12回 ワークショップ・ファシリテーション実践(4) (5/19)
    グループで考案・設計したワークショップを、他の履修者を対象に実施します。

    第13回 ワークショップ・ファシリテーション実践(5) (5/26)
    グループで考案・設計したワークショップを、他の履修者を対象に実施します。

    第14回 振り返りと総括 (5/26)
    この授業での活動と学びを振り返り、総括を行います。

    その他
    グループワーク, 課題・レポート


    ■提出課題・試験・成績評価の方法など
    成績評価は、授業中の演習・議論への参加、宿題、期末レポートから総合的に評価します。

    ■履修上の注意
    授業時間外にグループワークの活動をすることが求められます。

    ■履修者制限
    履修人数を制限する。
    受入学生数(予定):約 90 人
    選抜方法:課題提出による選抜(SFC-SFS)
    課題内容:以下の質問に答え、志望理由について書いて提出してください。 なぜこの授業に参加したいと考えるのか? また、自分のこれからとどのように関係すると考えているのか?
    エントリー〆切日時:2014年4月3日(木)15:00
    履修許可者発表日時:2014年4月4日(金)15:00


    ■教材・参考文献
    教材・参考文献は以下の通りです。この他の文献については、適宜、授業中に指示します。

    • 『創造性とは何か』(川喜田二郎, 詳伝社新書, 詳伝社, 2010)
    • 『発想する会社!:世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法』(トム・ケリー, ジョナサン・リットマン, 早川書房, 2002)
    • 『ダイアローグ 対立から共生へ、議論から対話へ』(デヴィッド・ボーム, 英治出版, 2007)
    • 『知がめぐり、人がつながる場のデザイン:働く大人が学び続ける”ラーニングバー”というしくみ』(中原 淳, 英治出版, 2011)
    • 『「未来の学び」をデザインする:空間・活動・共同体』(美馬 のゆり, 山内 祐平, 東京大学出版会, 2005)
    • 『MAKE SPACE メイク・スペース:スタンフォード大学dスクールが実践する創造性を最大化する「場」のつくり方』(スコット・ドーリー, スコット・ウィットフト, 阪急コミュニケーションズ, 2012)
    • 『シナリオ・プランニング:戦略的思考と意思決定』(キース・ヴァン・デル・ハイデン, ダイヤモンド社, 1998)
    • 『社会システム理論:不透明な社会を捉える知の技法』(井庭 崇 編著, 宮台 真司, 熊坂 賢次, 公文 俊平, 慶應義塾大学出版会, 2011)
    • 『パターン・ランゲージ:創造的な未来をつくるための言語』(井庭 崇 編著, 中埜博, 江渡浩一郎, 中西泰人, 竹中平蔵, 羽生田栄一, 慶應義塾大学出版会, 2013)
    • 『プレゼンテーション・パターン:創造を誘発する表現のヒント』(井庭崇, 井庭研究室, 慶應義塾大学出版会, 2013)
    • 『人を賢くする道具:ソフト・テクノロジーの心理学』(D.A.ノーマン, 新曜社, 1996)
    • 『アブダクション:仮説と発見の論理』(米盛裕二, 勁草書房, 2007)
    授業関連 | - | -

    授業シラバス「複雑系の数理」(2013年度秋学期@SFC)

    今年の「複雑系の数理」の授業では、生命のシステム理論として生まれた「オートポイエーシス」の理論と、新しさをもたらす「カオス」現象について学び、生命と創造性について考えます。授業後半には、ドミニク・チェンさんをゲストスピーカーとしてお迎えし、創造のシステムについて熱く語り合う予定です。

    「複雑系の数理」(創造技法科目-ナレッジスキル)
    2013年度 秋学期 木曜日2時限(2単位)
    担当教員 井庭 崇

    【主題と目標/授業の手法など】

    本講義では、「生きている」とはどういうことか、また「クリエイティブである」とはどういうことかについて、新しいシステム理論によって考えます。具体的には、「複雑系」(complex systems) や「オートポイエーシス」(autopoiesis)のシステム理論をベースとして、「生命」(life)と「創造性」(creativity)について考えます。授業ではシステム理論の変遷を理解した上で、最も新しい世代のオートポイエーシスの理論について学びます。また、新しさを生み出す仕組みとして「カオス」(chaos)現象に注目します。学期の前半は文献読解を中心に進め、後半では各自のノート型パソコンを用いたシミュレーション演習を行います。技術的な知識や専門的な知識は前提としていません。「生きている」とはどういうことか、あるいは「クリエイティブである」とはどういうことかに興味がある人はぜひ来てください。


    【授業計画】

    第1回 イントロダクション
    この授業のテーマと進め方について説明します。

    第2回 第一世代のシステム理論

    第一世代のシステム理論と言われる「動的平衡系」について概観します。

    第3回 第二世代のシステム理論
    第二世代のシステム理論と言われる「自己組織化」について学概観します。

    第4回 第三世代のシステム理論
    第三世代のシステム理論と言われる「オートポイエーシス」について概観します。

    第5回 オートポイエーシス (1)
    オートポイエーシス(自己創出)の理論について、さらに深く学びます。

    第6回 オートポイエーシス (2)
    オートポイエーシス(自己創出)の理論について、さらに深く学びます。

    第7回 生命のシステム、創造のシステム
    これまで学んできたことを振り返り、生命のシステム、および創造のシステムについて考えます。

    第8回 力学系
    「力学系」の考え方について学びます。

    第9回 「新しさ」はどうやって生まれるのか?(1)
    決定論的な力学系において、新しさをもたらすカオス(chaos)現象について学びます。

    第10回 「新しさ」はどうやって生まれるのか?(2)
    決定論的な力学系において、新しさをもたらすカオス(chaos)現象について学びます。

    第11回 規則と不規則のあいだ
    カオスを用いた描画ソフト「ChaoticWalker」を用いて、規則と不規則のあいだの領域を探索します。

    第12回 対談「創造のシステム(仮)」(1)
    ゲストスピーカーに、ドミニク・チェンさんをお呼びし、システム理論の観点から生命と創造性について考えます。 ※補講:12月14日(土)3・4限にて行います

    第13回 対談「創造のシステム(仮)」(2)
    ゲストスピーカーに、ドミニク・チェンさんをお呼びし、システム理論の観点から生命と創造性について考えます。 ※補講:12月14日(土)3・4限にて行います

    第14回 総括
    これまでの授業を振り返り、総括を行います。

    第15回 質疑応答
    授業に関する質疑応答を行います。


    【教材・参考文献】

    ■教科書
  • 『オートポイエーシス:第三世代システム』(河本 英夫, 青土社, 1995年)
  • 『オートポイエーシス:生命システムとはなにか』(H.R. マトゥラーナ, F.J. ヴァレラ, 国文社, 1991年)
  • 『複雑系入門:知のフロンティアへの冒険』(井庭 崇, 福原 義久, NTT出版, 1998年)

    ■参考書
  • 『動きが生命をつくる:生命と意識への構成論的アプローチ』(池上 高志, 青土社, 2007年)
  • 『生命とは何か:複雑系生命科学へ』(金子 邦彦, 第2版, 東京大学出版会, 2009 年)
  • 『【リアリティ・プラス】社会システム理論:不透明な社会を捉える知の技法』(井庭 崇 編著, 宮台 真司, 熊坂 賢次, 公文 俊平, 慶應義塾大学出版会, 2011年)
  • 『インターネットを生命化する プロクロニズムの思想と実践』(ドミニク・チェン, 青土社, 2013年)


    【履修上の注意】

  • 授業と並行して、文献を読んでくる宿題が出ます。
  • 学期後半では、各自のノート型パソコンでシミュレーションを実行する演習を行います(プログラミング等は行わないため、技術的知識は必要ありません)。


    【提出課題・試験・成績評価の方法など】

    授業の参加、宿題、最終レポート等によって総合的に評価します。


    【履修者制限】

    履修人数を制限する。受入学生数(予定):約 60 人
    選抜方法と時期:初回授業時に選抜を行います。
  • 授業関連 | - | -

    授業シラバス「パターンランゲージ」(2013年度秋学期@SFC)

    今年の「パターンランゲージ」の授業では、パターン・ランゲージの制作に取り組むグループワークをがっつりやります(学期の最初から最後までの本格的なグループワークです)。

    「パターンランゲージ」(創造技法科目-デザインと情報スキル)
    2013年度 秋学期 木曜日3時限(2単位)
    担当教員 井庭 崇


    【主題と目標/授業の手法など】

    この授業では、創造的な未来をつくるための言語「パターンランゲージ」について、その考え方と方法を学びます。パターンランゲージでは、創造・実践の経験則 を「パターン」という小さな単位にまとめ、それを体系化します。かつて、建築家のクリストファー・アレグザンダーは、いきいきとした町や建物に繰り返し現れる関係性をパターンとして定義し、253個のパターンを抽出・記述しました。その後この考え方は、ソフトウェア開発の分野に応用され、現在でも広く活用されています。SFCでは、創造的な学びのための「ラーニング・パターン」や、創造的プレゼンテーションのための「プレゼンテーション・パターン」、創造的コラボレーションのための「コラボレーション・パターン」などが制作されてきました。この授業では、パターンランゲージの考え方を学びながら、新しい分野において自らパターン・ランゲージをつくることができるようになることを目指します。


    【授業計画】

    第1回 イントロダクション
    この授業の内容と進め方と、パターンランゲージの背景にある考え方を説明します。

    第2回 「コラボレーション・パターン」を用いた対話ワークショップ
    創造的コラボレーションのパターン・ランゲージである「コラボレーション・パターン」を用いて、これまでのコラボレーションの経験について語り合う対話ワークショップを行います。

    第3回 パターン・マイニング
    パターン・ランゲージのつくり方について学びます。まずは、自分たちの経験からパターンを抽出する方法について体験的に理解します。

    第4回 「コラボレーション・パターン」を用いたプロジェクト・デザイン
    「コラボレーション・パターン」を用いて、学期を通じて取り組むプロジェクト(グループワーク)の構想を立てます。

    第5回 パターン・プロトタイピング
    マイニングよって得られた結果を、状況・問題・解決というパターン形式で書き始めます。このとき書いたものを「パターンの種」と呼びます。

    第6回 パターン・ライティング (1)
    「パターンの種」を育てて、本格的なパターンの形式で書いていきます。

    第7回 パターン・ライティング (2)
    各プロジェクトでつくってきたパターンをもとに、さらによい内容・表現にするための秘訣を伝授します。また、パターンのイラスト制作についても紹介します。

    第8回 クリエイティブ・ラーニング 対談 (1)
    ゲストスピーカーをお呼びして、「つくることによる学び」である「クリエイティブ・ラーニング」について語り合います。また、そのような学びを支援するパターン・ランゲージについても考えます。※補講日 11月9日(土)3・4限に行います。

    第9回 クリエイティブ・ラーニング 対談 (2)
    ゲストスピーカーをお呼びして、「つくることによる学び」である「クリエイティブ・ラーニング」について語り合います。また、そのような学びを支援するパターン・ランゲージについても考えます。※補講日 11月9日(土)3・4限に行います。

    第10回 ライターズ・ワークショップ (1)
    各プロジェクトで書いたパターンをよりよいものにするために、「ライターズ・ワークショップ」を行います。

    第11回 ライターズ・ワークショップ (2)
    各プロジェクトで書いたパターンをよりよいものにするために、「ライターズ・ワークショップ」を行います。

    第12回 パターン・ライティング (3)
    パターンのクオリティを上げるための秘訣を伝授します。

    第13回 ライターズ・ワークショップ (3)
    各プロジェクトで書いたパターンをよりよいものにするために、「ライターズ・ワークショップ」を行います。

    第14回 ファイナル・プレゼンテーション
    この授業を通じて作成したパターン・ランゲージの発表を行います。

    第15回 総括
    授業の総括をします。


    【教材・参考文献】

    ■教科書
  • 『【リアリティ・プラス】 パターン・ランゲージ:創造的な未来をつくるための言語』(井庭崇 編著, 中埜博, 江渡浩一郎, 中西泰人, 竹中平蔵, 羽生田栄一, 慶應義塾大学出版会, 2013年10月出版予定)
  • 『プレゼンテーション・パターン:創造を誘発する表現のヒント』(井庭崇+井庭研究室, 慶應義塾大学出版会, 2013年)

    ■参考書
  • 『時を超えた建設の道』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 1993年)
  • 『パタン・ランゲージ:環境設計の手引』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 1984年)
  • 『パタン・ランゲージによる住宅の生産』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 2013年9月出版予定)
  • 『まちづくりの新しい理論』(クリストファー・アレグザンダー, 鹿島出版会, 1989年)
  • 『生命の現象(ザ・ネイチャー・オブ・オーダー:建築の美学と世界の本質)』(クリストファー・アレグザンダー, 2013年9月出版予定)
  • 『パターン、Wiki、XP:時を超えた創造の原則』(江渡浩一郎, 技術評論社, 2009年)
  • 『クリストファー・アレグザンダー:建築の新しいパラダイムを求めて』(工作舎, 1989年)
  • 『【リアリティ・プラス】社会システム理論:不透明な社会を捉える知の技法』(井庭 崇 編著, 宮台 真司, 熊坂 賢次, 公文 俊平, 慶應義塾大学出版会, 2011年)


    【履修上の注意】

  • 学期を通じて、パターン・ランゲージを制作するプロジェクト(グループワーク)を行います。チームメンバーの迷惑になるので、最後まできちんと取り組むようにしてください。
  • 毎週授業と並行して、関連文献を読む宿題を出します。


    【提出課題・試験・成績評価の方法など】

    成績は、授業中の演習、宿題、最終発表/レポートから総合的に評価します。


    【履修者制限】

    履修人数を制限する。受入学生数(予定):約 90 人
    選抜方法と時期:初回授業時に選抜を行います。
  • 授業関連 | - | -
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