IBALOG - Concept Walk 日本語版

新しい社会の捉え方を探して。井庭 崇のblogです。

学習パターンの英語化プロジェクト、鋭意進行中!

夏の特別研究プロジェクトの2日目が終わった。

今回のプロジェクトのミッションは、実に明快。2年前に僕らが日本語でつくった『学習パターン』の英語版をつくるということ。

ミッションは明快だが、作業は簡単ではない。「英語版をつくる」というのは、単に「日本語を英語に変換する」ということではないからだ。

日本語では曖昧に書くことができた文章も、英語にすると途端に意味不明なものになる。だから、一行一行その内容を深く理解しながら英語で書き直さなければならない。しかも、できる限り英語らしい英語で表現したい。

辞書や関連書籍、Webなどを調べながら、もっとも適した表現を探っていく。自分がもっている文法や表現の知識も総動員する。やってみるとわかるが、これは本当に大変な作業だ。そして、同時に、かなり英語表現/英作文の勉強にもなる。

よい表現に行き着くことができればかなりスッキリするが、そこに至るまでは非常に居心地の悪い状態が続く。朝10時に集まり、それから夜7時か8時まで、ずーーーーっと、パターンの英語表現を考える。ほとんどの時間は、うーん、と唸っている。そういう「地味」なプロジェクトである。


このプロジェクトが始まる前に、プロジェクトメンバーは割り当てられたパターンの英訳を済ませてきている。ここ2日やってきたのは、それらのパターン表現をブラッシュアップする「ライターズ・ワークショップ」というもの。

1パターンあたりだいたい1時間から1時間半、そのパターンの表現をどうすればよりよくできるのかを話し合う。ライターズ・ワークショップでは、そのパターンを書いてきた本人は原則としてしゃべることはできず、その話し合いを聞きながらひたすら修正点や改善案をメモする。これが、「ライターズ・ワークショップ」のユニークな特徴である。

プロジェクト初日は、11人全員が同じライターズワークショップに参加し、話し合った。これは、ワークショップの進め方、修正の視点、クオリティのレベル等の理解の足並みを揃えるためである。

2日目からは、スピードアップをはかるために、全体を2つのチームに分け、ライターズワークショップを並行開催した。これによって、倍のパターンをさばけるようになった。

とはいえ、昨日と今日でレビューが終わったパターンは15個。残りあと25個。まだまだ先は長い。。。

しかも、英語版完成までに、各パターンのレビューをあと2周は回したい。後半はクオリティが上がるのでスピードも上がってくるものだが、それにしても時間的にはかなりタイトだ。

さらに、プロジェクトメンバーは、学校で行うこのワークショップだけでなく、レビュー後のパターンを修正するという宿題も出る。ワークショップだけでもヘトヘトなのに。。。

でも、そのくらいやらないと、いいものはできない。もう、この1週間は、プロジェクトの「竜巻」に巻き込まれて生活のすべてがそれになってしまうという感じだろう。ぜひとも、プロダクティブな竜巻でありたいものだ(そうそう。実際の台風の接近も心配である)。

パターン・ランゲージをつくるのはいつも大変だなぁと、つくづく思う。

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