井庭研B1(パターン・ランゲージ)は、どういう人に来てほしいのか
来週の土曜日1月22日エントリー〆切で、来学期の井庭研の履修希望者を募っている。これまで、シラバスも公開し、昨日説明会も行なった(詳しくは、井庭研B1シラバス、井庭研B2シラバス、説明会の映像配信のエントリを参照)。
そういう媒体・場で一生懸命伝えようとしても、研究会での活動について、なかなかイメージできないかもしれない。そこで、シラバスに書くような“公式”なコトバではなく、ざっくばらんなコトバで、どういう人に来てほしいのかを書きたいと思う。
まずは、パターン・ランゲージをつくる井庭研B1の方から。
■井庭研B1「パターン・ランゲージによる実践知の言語化プロジェクト」
(魅力があり、想像力をかきたて、人を動かす「ことば」の探究)
この研究会では、履修者全員でひとつのアウトプットに向かって、パターン制作プロジェクトに取り組む。10人くらいでやる「グループワーク」というわけだ。
この研究会の最大の特徴は、僕がかなりコミットするということ。プロジェクトリーダーとしてファシリテートするし、一緒につくる作業にも参加する。僕も本気で取り組むので、その意味では大変だろうけど、やりがいはあると思う。教員とガチでグループワークするというのは、なかなかできない体験だと思う。
過去にこの手のプロジェクトを経験した井庭研の先輩たちは、こういうプロジェクトに参加したときが一番成長した、と語っている。結局、プロジェクトの文脈のなかで、授業などでは伝えることができない「とても大切なこと」をたくさん語り、議論することになる。もちろん、僕からだけでなく、他のプロジェクトメンバーからも学ぶことも多い。
そんな本気のプロジェクトに、自分は参加できるのだろうか?
そう思うかもしれない。しかし、このプロジェクトが面白いのは、共通の前提知識やスキルが特にないということ。パターン・ランゲージの知識は、SFC-GC(グローバルキャンパス)で映像が公開されている僕の授業「パターンランゲージ」で4月までに身につけてもらうとして、それ以外に何か特別なスキルが必要なわけではない(でも特殊なスキルを持っていたり、センスがいい人も大歓迎!)。
だから、シラバスに書いてあるテーマ・内容をすべて理解できなくても、どこか感覚的にビビッときたなら、この研究会への参加を考えていいのだと思う。
でも、ひとつだけ、とても大切なことがある。
やると決めたら、とことんこだわり抜いて、やりきること。
これに尽きる。
すべての研究や創造と同じように、実践知をパターン・ランゲージとして記述する活動も、99%は地味な作業だ。その地味で大変な作業にへこたれず、さらにもっとクオリティを上げるんだ!というこだわりを持ち続ける。そういうことができる人に来てほしい。
映画監督の宮崎駿さんがよく言う。映画をつくるというのは、一見きらびやかに見えるけれども、実際にはものすごく地味な作業の連続。「映画をつくっている」はずが、「映画につくらされている」という感覚をもつのが常だ、という。
何かものをつくるとか、探究するというのは、まさにそういうことなんだと思う。やり始めたらそれ自体が運動性をもち、つくり手は全てをコントロールしているというよりは、コントロールを奪われ、まるでつくらされているような感覚に至る。ここまで感じられたら本物だ。「こうあるべきだ」とか「どう考えても、この方向に行かざるを得ない」という創造的な流れを掴んでいるということだからだ。
それでは、そんな地味で大変なプロジェクトワークの後には、何があるのか?
このプロジェクトの成果は「つくっておしまい」ではなく、学内外でいろいろなかたちで活用していく。自分たちがやった成果に対して来年度のうちにフィードバックを体感できるのも魅力のひとつだろう。
以上の文章を読んで、こういうプロジェクトに参加したい!と思った人は、井庭研B1シラバスの内容をもう一度よく読んで、エントリーしてほしい。
そういう媒体・場で一生懸命伝えようとしても、研究会での活動について、なかなかイメージできないかもしれない。そこで、シラバスに書くような“公式”なコトバではなく、ざっくばらんなコトバで、どういう人に来てほしいのかを書きたいと思う。
まずは、パターン・ランゲージをつくる井庭研B1の方から。
■井庭研B1「パターン・ランゲージによる実践知の言語化プロジェクト」
(魅力があり、想像力をかきたて、人を動かす「ことば」の探究)
この研究会では、履修者全員でひとつのアウトプットに向かって、パターン制作プロジェクトに取り組む。10人くらいでやる「グループワーク」というわけだ。
この研究会の最大の特徴は、僕がかなりコミットするということ。プロジェクトリーダーとしてファシリテートするし、一緒につくる作業にも参加する。僕も本気で取り組むので、その意味では大変だろうけど、やりがいはあると思う。教員とガチでグループワークするというのは、なかなかできない体験だと思う。
過去にこの手のプロジェクトを経験した井庭研の先輩たちは、こういうプロジェクトに参加したときが一番成長した、と語っている。結局、プロジェクトの文脈のなかで、授業などでは伝えることができない「とても大切なこと」をたくさん語り、議論することになる。もちろん、僕からだけでなく、他のプロジェクトメンバーからも学ぶことも多い。
そんな本気のプロジェクトに、自分は参加できるのだろうか?
そう思うかもしれない。しかし、このプロジェクトが面白いのは、共通の前提知識やスキルが特にないということ。パターン・ランゲージの知識は、SFC-GC(グローバルキャンパス)で映像が公開されている僕の授業「パターンランゲージ」で4月までに身につけてもらうとして、それ以外に何か特別なスキルが必要なわけではない(でも特殊なスキルを持っていたり、センスがいい人も大歓迎!)。
だから、シラバスに書いてあるテーマ・内容をすべて理解できなくても、どこか感覚的にビビッときたなら、この研究会への参加を考えていいのだと思う。
でも、ひとつだけ、とても大切なことがある。
やると決めたら、とことんこだわり抜いて、やりきること。
これに尽きる。
すべての研究や創造と同じように、実践知をパターン・ランゲージとして記述する活動も、99%は地味な作業だ。その地味で大変な作業にへこたれず、さらにもっとクオリティを上げるんだ!というこだわりを持ち続ける。そういうことができる人に来てほしい。
映画監督の宮崎駿さんがよく言う。映画をつくるというのは、一見きらびやかに見えるけれども、実際にはものすごく地味な作業の連続。「映画をつくっている」はずが、「映画につくらされている」という感覚をもつのが常だ、という。
何かものをつくるとか、探究するというのは、まさにそういうことなんだと思う。やり始めたらそれ自体が運動性をもち、つくり手は全てをコントロールしているというよりは、コントロールを奪われ、まるでつくらされているような感覚に至る。ここまで感じられたら本物だ。「こうあるべきだ」とか「どう考えても、この方向に行かざるを得ない」という創造的な流れを掴んでいるということだからだ。
それでは、そんな地味で大変なプロジェクトワークの後には、何があるのか?
このプロジェクトの成果は「つくっておしまい」ではなく、学内外でいろいろなかたちで活用していく。自分たちがやった成果に対して来年度のうちにフィードバックを体感できるのも魅力のひとつだろう。
以上の文章を読んで、こういうプロジェクトに参加したい!と思った人は、井庭研B1シラバスの内容をもう一度よく読んで、エントリーしてほしい。
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