井庭崇のConcept Walk

新しい視点・新しい方法をつくる思索の旅

【春休みの宿題】研究会B2(社会システム理論)

春学期からの研究活動の準備として、春休み中に、以下の(1)(2)を各自やっておいてください。※(1)についてはレポート提出あり。


(1)ルーマンの『システム理論入門』を読み、社会システム理論の考え方を知り、自分の研究との関係を考える。

『システム理論入門:ニクラス・ルーマン講義録〈1〉』(ニクラス ルーマン, 新泉社, 2007)を購入し、二度読む。ルーマンの理論は、相互に複雑に関係する概念で構成されているので、一度全体を概観した後もう一度読むことが大切。二度目は理解度が変わるはずです。講義録なのでルーマンの他の著作よりはわかりやすいとはいえ、理論や文章はやはり難解なので、すべての箇所を理解しようと思わなくていいし、自信を喪失しないこと。

一回目は、わからないところは飛ばしてよいので、どんどん読み進める。ただし、どのようなキーワードがあるかは意識しながら読む。重要だと思う箇所に線を引くなどして、印をつけていく。

二度目は、自分の研究に関係がありそうな部分(あるいは、使えると思う部分)を中心に読む。→ その部分、つまり、自分の研究に関係がありそうな概念をレポートにまとめる。


(2)『創造的論文の書き方』を読み、テーマの詰め方と、研究の育て方を学ぶ。

来学期の個人研究では、自分の研究を自分で進めていく必要がある。そのための考え方とコツを学ぶため、『創造的論文の書き方』(伊丹敬之, 有斐閣, 2001)を購入し、読む。重要だと思う箇所に線を引くなどして、印をつけていく。

この読書によって、自分の研究のテーマを詰め、どのように研究の論理を構築していくのかのイメージを固める。→ 今回は特に提出しないが、4月のゼミで研究テーマ・計画発表を行なう。


【春休みの宿題レポートの提出】

提出〆切:2011年 4月5日(火)
提出先 :井庭研履修予定者ML
ファイル:PDF形式:ファイル名に半角アルファベットで名前を入れる
メール件名:春休みの宿題B2( 自分の名前 )


【補足】

●来学期読む輪読文献『社会の社会』を、春休みのうちに各自購入しておいてください。(余裕があるなら、興味があるところだけでも読んでおくと、学期中が楽になるでしょう。)

『社会の社会』〈1〉(ニクラス ルーマン, 法政大学出版局, 2009)
『社会の社会』〈2〉(ニクラス ルーマン, 法政大学出版局, 2009)


●個人研究をサポートする以下の重要文献についても、春休みのうちに各自購入し、読める範囲で読んでおくことをおすすめします。個人研究を進める計画・遂行にかなり役立ちます。

『創造の方法学』(高根 正昭, 講談社, 1979)
『考える技術・書く技術:問題解決力を伸ばすピラミッド原則』(バーバラ・ミント, 新版, ダイヤモンド社, 1999) [ B. Minto,
The Pyramid Principle: Logic in Writing and Thinking, 3rd Revised ed, Financial Times Prentice Hall, 2008 ]
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