プレパタ作成物語 第5話(6月20日:KJ法 2回目)
2011年6月20日(月)のゼミは、前の週に引き続き、プレゼンテーション・パターンのKJ法。
「プレゼンテーションで大切なこと・こだわり」について書かれたたくさんの付箋を、似ているもの同士を近づけ、ボトムアップにまとまりをつくり、全体の体系化をしていくのだ。
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前回から1週間経っているので、個々の付箋に書いてある内容の意味を忘れていたり、なぜそれらが近くに配置してあるのかという理由がわからなくなっていたりした。そこで、まずはそれらの確認から始まった。
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少しずつ思い出しながら、付箋を移動し、まとまりをつくっていく。
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KJ法の前半では、二枚の付箋同士の関係だけで移動をするが、後半では、できてきた「まとまり」を徐々に意識していくことになる。
しかし、このまとまりを意識するというのを、早い段階でやってはならない。それをしてしまうと、すでに自分のなかにあったカテゴリーに個々の要素を集めて分類するだけになってしまうからだ。それでは、トップダウンになってしまう。
なので、できる限り、付箋に書いてあることに誠実に向き合うことが大切だ。「そこに書かれていること」の奥にある意味に耳を傾ける、と言ってもいいかもしれない。
このミクロの視点からマクロの視点への移行のタイミングがなかなか難しい。
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先に進みたい気持ちをぐっと押さえながら、丹念に個々の付箋間の関係を見ていく。「個々にみていく」といっても、なにしろ200枚以上の付箋があるのだから、実際の作業には膨大な時間がかかる。
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そして、ようやくすべての付箋が意味の近いもの同士が近くにまとまっているという状態に到達した。ひとまず一段落。すでに外は暗く、時計は8時を指している。
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少しのあいだ喜びを噛みしめ、すぐに次の段階に入る。次は、「まとまり」同士の関係性を考えて、「まとまり」の配置換えを行うという段階である。
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この「まとまり」の移動は、複数枚の付箋を同時に動かすことになるので、みんなで協力しながら行う。ときには、民族大移動のように、たくさんの付箋が一気に移動することもある。移動先のスペースを確保するため、その周辺のまとまりを動かしたりと、結構ダイナミックな配置換えが必要となる。
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ようやく全体に秩序ができ始めてきた。さすがに体力的にも思考的にも疲れてきた。
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ここまでくれば、あとは「まとまり」がわかりやすいように囲って、その「まとまり」にラベルをつけていく。
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このときに使うのは、太いマジック。今後の方向性を決めるまとまりなので、しっかりした線で書くのがよい。ちなみに、付箋に字を書くのは水性サインペン。ペンにもこだわりをもって使い分けている。
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どんどん囲って、それぞれのまとまりに名前をつけていく。この名前の付け方も、厳密にやるとなかなか難しい。その「まとまり」の中身を端的に表すことばを新たに考えたり、その「まとまり」を代表するような付箋のことばを使ったりして、まとまりに名前をつけていく。
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最後の仕上げとして、すべての付箋をセロテープでとめる。何度もつけたりはがしたりしているので、粘着部分が弱くなっているからだ。ずっと流動的だったものをここで固定するという、心理的な意味もある。
そして、模造紙の余白に全体のタイトルをつけたりして、完成となる。
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こうして、自分たちなりの「プレゼンテーションで大切なこと・こだわり」をまとめた全体像=地図ができあがる。時計は10時過ぎを指している。今日始めてから5時間半、前回から合わせると11時間かかったKJ法がようやく終った。
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この「プレゼンテーションで大切なこと・こだわり」の地図は、研究室の壁一面を使って貼っておいた。これを、今後パターン・ランゲージを書く際に何度も参照することになる。
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これが、僕らのブレインストーミングからKJ法までを経て、得られた成果。これを各自、デジカメや携帯カメラで撮影し、いつでも参照できるようにして、パターン・ランゲージを書いていくことになる。
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片付けをした後は、湘南台デニーズで遅い夕飯。夜11時くらいに入れるお店で、飲み屋でないところといえば、ファミレスくらいしかない。
それでも、最後はおいしいものを食べてほっこりして、おしゃべりをしてリラックスして帰る。これが大切。おつかれさまでした〜。
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「プレゼンテーションで大切なこと・こだわり」について書かれたたくさんの付箋を、似ているもの同士を近づけ、ボトムアップにまとまりをつくり、全体の体系化をしていくのだ。
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前回から1週間経っているので、個々の付箋に書いてある内容の意味を忘れていたり、なぜそれらが近くに配置してあるのかという理由がわからなくなっていたりした。そこで、まずはそれらの確認から始まった。
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少しずつ思い出しながら、付箋を移動し、まとまりをつくっていく。
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KJ法の前半では、二枚の付箋同士の関係だけで移動をするが、後半では、できてきた「まとまり」を徐々に意識していくことになる。
しかし、このまとまりを意識するというのを、早い段階でやってはならない。それをしてしまうと、すでに自分のなかにあったカテゴリーに個々の要素を集めて分類するだけになってしまうからだ。それでは、トップダウンになってしまう。
なので、できる限り、付箋に書いてあることに誠実に向き合うことが大切だ。「そこに書かれていること」の奥にある意味に耳を傾ける、と言ってもいいかもしれない。
このミクロの視点からマクロの視点への移行のタイミングがなかなか難しい。
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先に進みたい気持ちをぐっと押さえながら、丹念に個々の付箋間の関係を見ていく。「個々にみていく」といっても、なにしろ200枚以上の付箋があるのだから、実際の作業には膨大な時間がかかる。
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そして、ようやくすべての付箋が意味の近いもの同士が近くにまとまっているという状態に到達した。ひとまず一段落。すでに外は暗く、時計は8時を指している。
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少しのあいだ喜びを噛みしめ、すぐに次の段階に入る。次は、「まとまり」同士の関係性を考えて、「まとまり」の配置換えを行うという段階である。
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この「まとまり」の移動は、複数枚の付箋を同時に動かすことになるので、みんなで協力しながら行う。ときには、民族大移動のように、たくさんの付箋が一気に移動することもある。移動先のスペースを確保するため、その周辺のまとまりを動かしたりと、結構ダイナミックな配置換えが必要となる。
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ようやく全体に秩序ができ始めてきた。さすがに体力的にも思考的にも疲れてきた。
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ここまでくれば、あとは「まとまり」がわかりやすいように囲って、その「まとまり」にラベルをつけていく。
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このときに使うのは、太いマジック。今後の方向性を決めるまとまりなので、しっかりした線で書くのがよい。ちなみに、付箋に字を書くのは水性サインペン。ペンにもこだわりをもって使い分けている。
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どんどん囲って、それぞれのまとまりに名前をつけていく。この名前の付け方も、厳密にやるとなかなか難しい。その「まとまり」の中身を端的に表すことばを新たに考えたり、その「まとまり」を代表するような付箋のことばを使ったりして、まとまりに名前をつけていく。
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最後の仕上げとして、すべての付箋をセロテープでとめる。何度もつけたりはがしたりしているので、粘着部分が弱くなっているからだ。ずっと流動的だったものをここで固定するという、心理的な意味もある。
そして、模造紙の余白に全体のタイトルをつけたりして、完成となる。
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こうして、自分たちなりの「プレゼンテーションで大切なこと・こだわり」をまとめた全体像=地図ができあがる。時計は10時過ぎを指している。今日始めてから5時間半、前回から合わせると11時間かかったKJ法がようやく終った。
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この「プレゼンテーションで大切なこと・こだわり」の地図は、研究室の壁一面を使って貼っておいた。これを、今後パターン・ランゲージを書く際に何度も参照することになる。
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これが、僕らのブレインストーミングからKJ法までを経て、得られた成果。これを各自、デジカメや携帯カメラで撮影し、いつでも参照できるようにして、パターン・ランゲージを書いていくことになる。
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↑クリックで拡大(1.5M)
片付けをした後は、湘南台デニーズで遅い夕飯。夜11時くらいに入れるお店で、飲み屋でないところといえば、ファミレスくらいしかない。
それでも、最後はおいしいものを食べてほっこりして、おしゃべりをしてリラックスして帰る。これが大切。おつかれさまでした〜。
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