井庭崇のConcept Walk

新しい視点・新しい方法をつくる思索の旅

「井庭研に入ったきっかけは何ですか?」 現役メンバーに聞いてみた。

SFC生にとって、研究会はひとつのhomeのような存在。その研究会にみんなどうやって巡り会うのだろう。井庭研の現役メンバーがそれぞれどういうきっかけで井庭研に入ることになったのかを、メンバーが聞いてまとめてくれた。

「井庭研に入ったきっかけは何ですか?」

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まず最も多いのが、僕の授業を受けて井庭研に興味をもった人である。1年生のはじめに、総合政策学部と環境情報学部の全員必修の科目で、ラーニング・パターンを用いた対話ワークショップを経験するので、そこでパターン・ランゲージや井庭研のことを知ることになる人が多い。

環境情報学の授業での対話ワークショップを通じて、パターン・ランゲージに興味を持ち始めました。パターン・ランゲージは一つの分野ではなく、様々な分野で使用できることを知り、自分も有用なパターン・ランゲージを作ってみたいと思って井庭研に入りました。

入学してすぐに「総合政策学」の授業で、ラーニング・パターンを使った対話ワークショップを経験したのがきっかけでした。そこからパターンをつくってみたいと思い、1年生の秋学期に「パターン・ランゲージ」の講義でパターンをつくり、もっと本格的につくってみたいと思い井庭研のコラボレーション・パターンプロジェクトに参加しました。

「総合政策学の創造」という授業で、社会起業家精神育成のためのパターン・ランゲージ作成を計画していた井庭研OG のえりーさんとお話をしたことがきっかけでした。入学当時の私は社会起業家の研究を希望していたので、自分の研究をスタートさせるためにも、井庭研究室に入りたいと思いました。


僕の「パターンランゲージ」の授業で一度パターン・ランゲージづくりを経験した上で、もっと本格的にやりたいと思う人もいました。

井庭研に入ったきっかけは、「パターンランゲージ」の授業を履修したことです。授業を通して、大好きなファッションをテーマに、コーディネートの入門パターンを作成しました。そこで経験した「つくることによる学び」に感銘を受け、人のためになるモノをつくるだけでなく、私自身も研究活動を通してより素敵な人間になりたいと思い、所属を決めました。

2年生の時に「パターンランゲージ」の授業を履修していて、デザインの領域をソフトな面から支えられるところに魅力を感じました。また井庭研にいた友人の話を聞き、研究会外でのつながりを大切にしている姿勢などにも惹かれ、面接を受けることを決めました。

授業でパターン・ランゲージを作ってはみたものの、満足できずにもっと本格的に作りたいと思うようになりました。決定打は研究計画発表会での先生の「Generative Beauty Projectの活動を日本、アメリカ、韓国に広げたい」というお話。アメリカと韓国に関わってはいたのですが、なかなか点と点が繋がらなくて。それが線になると直感し、「やるしかない!」と思いました。

たくさんの人が知っほうがいいはずなのに、上手く言葉にできないことで伝えられないモヤモヤしたものが社会にはたくさんあると感じていた 1年生の頃、「パターンランゲージ」の授業を履修して「これは使えるかも!」とピンときました。そこで、研究会に入ってより深く学ぶことに決めました。


ほかにも、一昨年まで担当していた「社会システム理論」や「シミュレーションデザイン」という授業をきっかけに来たメンバーもいます。

一つに絞れないくらい、実はいろんな偶然が重なっています。浪人時代にシステム理論の考え方に出会ったこと、1年春で受けた先生の「社会システム理論」の授業で隣になった子(のちの井庭研同期)と仲良くなったこと、ラーニング・パターンのイラストに惹かれたこと、先生と出身高校が同じだったこと、、挙げたらきりがありません!

貧困や差別などの社会問題に興味があったので、社会がひとつの全体として回っていくその仕組みに興味を持ちました。授業(社会システム理論)でたまたま隣に座った女の子と仲良くなり、お互いに井庭研に入るつもりだったこともあって一緒に研究会を頑張れる人をみつけられたのも、きっかけの一つです。

井庭先生の授業を履修していて、ルーマンのシステム理論や複雑系の存在を知り、それらを踏まえた先生の社会学の視点に興味をもちました。それから研究会の説明会にいき、学生が先生とともに最先端を開拓して、様々な分野のパターン・ランゲージをつくっていることを知りました。そこで、ここでなら面白い研究ができそうだと感じ、以前から興味のあったWebシステムの開発をしているプロジェクトに参加しました。

きっかけは2年生の春に受講した井庭先生の「シュミレーションデザイン」の授業です。複雑系の考え方と状況に応じた問題解決について考え、とても印象に残りました。1年生の秋からベイズ統計を学ぶ研究会に入っていて、主観と客観の混じったシュミレーションや分析に興味を持っていました。2年生の秋にベイズの理論と春に受講したシュミレーションデザインで学んだことが自分の中で繋がって、3年生の春に井庭研究会に入ろうと決意しました。


また、SFCが11月に六本木で行っている研究発表のOpen Research Forum (ORF)で井庭研のブースをみたことがきっかけの人もいます。

去年のORFで、井庭研のブースにてパターンランゲージについての説明を受け、その可能性を感じたことです。個人の経験が組織に共有されたり、共通言語となりえるというところに魅力を感じました。研究会のフランクな雰囲気や、プロジェクトと個人的興味が合ったこともきっかけとなり、入ることを決めました。

当時、子どもの社会問題に関する研究がしたいと考え、社会学系の教育の研究が出来る研究会を探していました。その時、偶然、井庭研で教育のプロジェクトのメンバーの募集をしていたことと、1年の時に行ったORFで井庭研のブースでパターンランゲージの考え方が面白いと感じていたこともあり、入ることを決めました。


なんと、SFC入学前の高校生のときにORFに来て、そこから興味をもち、入学後に井庭研に来てくれた人もいます。

高校2年生の時に、友達に連れられて訪れたORFでたまたま、「パターン・ランゲージ」というものを知り、どこの研究会が研究しているのかなどを調べていくうちに興味をもちました。そして、研究会に入るに至ります。

高校生のときにORF2011で学びの対話ワークショップを体験、ORF2012で自作パターンを持ち込み、2013年春から井庭研に所属させていただいています。


そして、パターン・ランゲージと井庭研の考え方に出会ってしまい、他の大学を辞めてSFCに来た人も。

以前通っていた大学でパターン・ランゲージを知り、自分が研究しようと思っていた介護学や超々高齢社会とうまくコラボレーションをして問題解決できるかもしれない、と考えたことがきっかけです。その後SFCに入学し、旅のことばプロジェクト(認知症プロジェクト)に参加して、井庭研に所属させていただきました。


パターン・ランゲージに興味をもっていたというよりも、井庭研が取り組んでいるテーマに興味をもって来た人も多くいます。

教育に関心があったため、教育に関するプロジェクトが立ち上がるということを聞いて2年前に井庭研に入りました。井庭研で活動する中で、人がより良く生きるためにはどのようにすれば良いかを考えるようになり、教育という分野にかぎらず、興味・関心領域は広がっていきました。

今まで、私は、フォトグラファーとして被写体、スタートアップをしてる時は優秀なエンジニアたちと、そしてラジオ番組をやっているときは様々な業種のゲストと関わらせて頂きました。今後も、私は多角的な知識を持った人と仕事をすることになっていくと強く確信しています。特に、起業してから、シリコンバレーに行ったとき、世界を変える法則がマニュアル化されていて、それを惜しみなく次世代にシェアされるスピードが加速する仕組みが出来ていたことに驚きました。世界中の優秀な人材が集まるところには、皆が目の前の利益をもとめず、未来をみて産業拡大と世界を変えることを視野に動いている所でした。
 これは、IT業界だけでなく、様々な場所にも応用できるのではないかなと考えていたところ、井庭崇先生が提唱する、日常生活におけるパターン・ランゲージというもの出会いました。井庭先生が多くの分野の専門家や、様々な立場と、対話をするように、パタンランゲージを通して、新しい世界が見えてくるのかと思い、今期から、入らせていただきました。

わたしは正規履修しているのが飯盛研なので、井庭研では聴講生です。飯盛研で、「住民主体の地域活性化」について研究しています。井庭研で研究している方法論が飯盛研での自分の研究に活かせると思い、入りました!

元は人間の創造性とか、組織の創造性を高めるということに興味があり、そういった研究を行っている井庭研、組織プロジェクトを志望し ました。あと、SFCならではの研究会だと思い、真剣に研究に取り組みたいと思ったのも入ったきっかっけです。

当時の僕は経営コンサルタントに興味がありました。そして井庭研究室では、パターン・ランゲージによって組織のコラボレーションの活性化を試みているプロジェクトがありました。その時はパターン・ランゲージのことはあまりわからなかったのですが、自分の興味分野との一致、そして井庭先生が創造社会について熱く語っている姿から、パターン・ランゲージの可能性を目の当たりにすることで、井庭研究室に入る決意をしました。


また、ホームページやポスターを見て、説明会に来たことがきっかけの人もいます。やはり、ポスターなども出してみるものです。

SFCのHPでたまたま見つけた「ラーニング・パターン」でパターン・ランゲージというものを知り興味を持ちました。1年の春学期に履修していた建築の授業の参考の為にクリストファー・アレグザンダーの本を読み、その考え方や方法をもっと学んでみたいと思いました。

井庭研のマスコットキャラクター、まなぶくんが新規生説明会を宣伝してるポスターを見つけたのが一番のきっかけですね。1年生の初めのときに先生の学びのワークショップを経験して、当時からこの試みは面白いなあと思っていたのですが、まなぶくんを見た瞬間にその感情が呼び覚まされました。

井庭研の説明会で「グローバルライフプロジェクト」に惹かれて入りました。もともと文章を考えることが好きだったので、暗黙知やコツを言語化していく、というプロセスにも興味がありました。


ということで、みんなそれぞれに井庭研との出会いがあることがわかりました。

ちょっと興味が出て来たという人、まずは井庭研説明会に来てみてください。
2015年 1月7日(水)5限に行います(ε21教室)。少しでも興味をもったら、来てみてください(もしこの5限に授業があるという人は、授業後すぐに来てくれれば追加の説明をします)。

そして、シラバスは、こちら。
井庭崇研究室 Creative Media Studio
創造社会をつくるチェンジ・メイカーになる

[創造的な生き方,子育て,料理,ファッション,ビューティー,文化,認知症,防災,農業,ワークショップ,コミュニティ,場づくり,ものづくり]
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