井庭崇のConcept Walk

新しい視点・新しい方法をつくる思索の旅

幻のバンド !? リアル・ライフ・ファクトリー (その3)

僕が大学院生のときに組んだ即席バンド「リアル・ライフ・ファクトリー」の曲で、最後に紹介するのは「tsubomi」という曲。

この曲は、ライブの2週間ほど前に、植野が突然「1曲できた!」と持ってきたもの。恋の歌だ。ほかの曲と違って、この曲はアコースティックギター&ボーカルだけの曲。ライブでは、植野自らがギターを弾いた。


tsubomi

                       music by Ken UENO
                       words by Ken UENO & Takashi IBA

[1]tsubomi200.jpg
風に乗って あの星に代えて
光の粒を 水面に浮かべる
ふざけた恋なら どうでもよかった
占いなんかに うなされている

† せつない響きを
  たよりないコトバを
  君を想って
  そっと包み込む

‡ Ah はかない想いだけど
君に 咲かせてみせよう
Ah ささやき届くあたりで
君と 一緒に 一緒に

[2]
風を集めて ポケットにしまって
君の仕草を 夜空に浮かべる

やさしい声なら なんでもよかった
ふいにひとりで 微笑んでいる

†'せつない鼓動で
  たよりない両手で
  君の面影を
  キュっと包み込む

‡ Ah はかない想いだけど
  君に 咲かせてみせよう
  Ah ささやき届くあたりで
  君と 一緒に 一緒に

‡'Ah はかない想いだけど
  君に 咲かせてみせよう
  君に 咲かせてみせよう
  僕が 咲かせてみせよう

                 Copyright(C) 1999, The Real Life Factory


「tsubomi」の音源も、1999年の学園祭ライブで収録したもの。ちなみに、この曲は、「Sur Long Dayz」についで人気が高かった。

icon-face-mini.gif 「tsubomi」(MP3音源: The Real Life Factory, 1999)

僕らのバンドは、メンバー全員が大学院生だったので、昼間は各自研究や授業の手伝いなどでバタバタしていた。だから、活動はいつも夜中。メンバーの家で飲みながら作詞・作曲したり、スタジオでのバンド練習も、たいていは夜11時から朝4時まで、という感じで行われた。

初心者ばかりなので、演奏の良し悪しについては仕方がないところがある。それでもやはり、オリジナルの曲にチャレンジしてよかったと思う。このときつくった歌たちは、このときこのメンバーでなければつくれなかったものばかりだ。もしかすると、つくった張本人たちが、ほかの誰よりもこれらの歌のファンなのかもしれない。それでもいいかもしれない。

歌を自分たちでつくる。そして演奏する。こんな贅沢をさせてもらえたメンバーには感謝の気持ちでいっぱいだ。歌ってすごいな。ほんと。

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ちょっと昔の話 | - | -
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