2007年7月アーカイブ

2007/7/22
2007年度春学期大学院プロジェクト活動報告書
政策・メディア研究科M1
野田啓一(Keiichi NODA)



【研究テーマ】

パーソナル情報空間プラットフォームの研究
(個人を中心としたヘルスケア情報環境への応用モデル研究)



【概要】

ヘルスケア分野における情報環境の問題意識からMyCAREプラットフォーム(研究名:パーソナル情報空間プラットフォーム)を提案し「人に優しいヘルスケア情報環境」、「生涯利用できるヘルスケア情報環境」の実現を目指すものである。MyCAREプラットフォームは、市民の情報システムと医療機関の情報システムを簡単かつセキュアに結ぶプラットフォームレイヤとして位置する。携帯電話やセンサーデバイスなどネットワークにより個人中心の健康情報システムを構築、医療機関の情報システムと安全に連携するためのインタフェースを持ち医師と患者の情報共有による生活習慣病予防や治療中の健康状況管理などヘルスケアへのエンパワーメントを促進する。
今期はヘルスケア情報の共有方法の実態調査活動を元にMyCAREプラットフォーム構想書を作成。



【活動報告】

■医療法人財団圭友会 小原病院視察
■自治医科大学付属病院視察
■千葉県立東金病院 院長平井先生へのヒアリング調査
■慶応大学医学部 竹林先生へのヒアリング調査
■モダンホスピタルショー視察
■バーコード携帯を利用した食品アレルギー情報提供システムの試作
■Felica携帯を利用した健康情報システムの試作
■MyCAREプラットフォーム構想書作成
■秋山研究会にてMyCAREプロジェクト発足



以上

【発表タイトル】
ヘルスケアへのエンパワーメントを促進するMyCAREプラットフォーム

【参加プロジェクト名】
秋山研究会MyCAREプロジェクト

【発表内容の概要】
MyCAREプラットフォームは、市民の情報システムと医療機関の情報システムを簡単かつセキュアに結ぶプラットフォームレイヤとして位置します。携帯電話やセンサーデバイスなどネットワークにより個人中心の健康情報システムを構築、医療機関の情報システムと安全に連携するためのインタフェースを持ち医師と患者の情報共有による生活習慣病予防や治療中の健康状況管理などヘルスケアへのエンパワーメントを促進します。

インターネット利用において、P2Pユーザー(ネットユーザー全体の10%)の10%、つまり1%の利用者がネットワーク全体の60%以上のトラフィックを使っているとのことである。
通信事業者の設備コストも増加し、このままでは一部のヘビーユーザーが原因でインターネットがまともに機能しなくなる恐れがあるとし、ヘビーユーザーに追加課金をすることは適当か否かが議論されている。

この議論は、主にインターネットサービスの事業者側が進めているが、一般の消費者が議論に参加した場合には大きな社会問題になる危険性もある。
既に契約しているものに対し追加課金をするというのは、定額でブロードバンド使い放題としてきた事業者の責任が問われることになり、誇大広告といわれても反論できないのではないだろうか。
過去にもブロードバンドサービスはその通信速度を保障しているとの誤解を招いたが、今の議論はその誤解に対して責任をとるのではなく、逆に課金するということである。

技術的には、帯域制限などの量的監視と利用コンテンツなどの質的監視がある。ブロードバンドサービスはベストエフォートであり量的監視による帯域制限はそれほど問題にならないかもしれない。質的監視については、検疫の問題に発展する懸念がある。いずれにしてもルータ等設備および運用コスト負担が必要になるが、どこから捻出するかとういことが事業者として悩ましい問題となるだろう。

仮にこのまま放置するとどうなるか。インターネットの帯域の細い事業者から順に遅いなどのクレームが起き、設備投資して事業を継続するか、あるいは信頼低下により事業から撤退することになるのではないか。その際、インターネットサービスはベストエフォートとの共通認識からある程度寛容な意見も考えられるが、IPフォンなどは電話機能としての品質を期待され、接続できない、切れるなどの深刻な事態も予測される。通信事業者は電話交換機からIP交換機へ切り替えを進めているが、議論の原点はこのあたりにあるのかもしれない。一般の人は電話としては携帯の利用が進んでおり、むしろ企業などが品質の良い電話を確保できないことが問題になるだろう。

以上をまとめると
(1)企業間の信頼できる通信回線の提供
(2)信頼できる通信回線と携帯電話の相互乗入
を優先すべき課題として提案したい。また、解決策としてNTTのフレッツ網などインターネットと相互接続はするがインターネットとは異なるネットワークを有効利用することを提案する。

参考資料:
【ネット時評 : 谷脇康彦(総務省)】「ネットワークの中立性と新しい通信競争モデルを考える」 http://www.nikkeidigitalcore.jp/archives/2007/01/post_93.html (2007年1月23日)
【ネット時評 : 谷脇康彦(総務省)】「次世代競争モデルの構築に向けて― ―総論から各論へ」 http://www.nikkeidigitalcore.jp/archives/2006/07/post_69.html (2006年7月19日)


n1=437,000件

◆講演タイトル:「予防ビジネスの展開~2008特定健診制度導入より」
◆講師:ヘルスケアコミッティー株式会社 代表取締役社長 古井祐司 医学博士

予防医療の規模感

         被保険者数   保険者数
国民健康保険   5158万人  2697
政府管掌健康保険 3562万人     1
組合管掌健康保険 2999万人  1584
共済        971万人    76

HCCでは組合管掌健康保険の150保険者に利用していただいた

事業主負担
国 1/3
企業 1/5
国民 残り{負担、他保険}


1961年 国民皆保険
    →30兆円市場
2000年 介護保険
    →4兆円市場
2008年 生活習慣病予防の義務化
    →4000億円 今後2倍~1兆円に

政府の指針
生活習慣病 2015年までに25%減少
特定健康診査等実施計画など

空腹時血糖値 ・・・100・・・126・・・を基準とする

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