「100年間以上継続利用する」ということは、社会の進化と共に歩むということである。100年後には現在では考えも及ばないような情報システムが構築されていることだろう。そういった情報システムの進化を阻害しないことが重要である。もし生涯カルテが理由で進化を阻害することになれば、患者にとって最良の医療を受けられない可能性があり生涯カルテのメリットを発揮できるとはいえない。
進化を受け入れるために考えられること、第一に基本的なことだがデジタル化することだ。デジタル化とはすべての情報を「1」と「0」の2値に置き換えることであり、この基本は将来どんな媒体になろうとも取り扱えるに違いない。次にシステムとの依存関係が疎であること、依存関係が密であるほどフレキシビリティは低下し、システムの発展の阻害要因となる。システムとの依存関係をなくすために各種アンバンドルを進める必要がある。
・情報技術と情報システムのアンバンドル
・情報技術とベンダー・プロバイダのアンバンドル
・情報技術と知的財産権のアンバンドル
生涯カルテ(100年間以上継続利用する)
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