クリエイティブ・コモンズの最近のブログ記事

どうやらオランダで(おそらく世界最初の)クリエイティブ・コモンズに関連する裁判の判決が出たようだ(オランダ語の判決文はこちら。理解できないけどね)。

ある有名人がflickr.comで、クリエイティブ・コモンズのAttribution-Noncommercial-Sharealikeライセンス付きで家族の写真を公開したところ、ゴシップ誌が事前に許可を得ずに掲載してしまった。問題の写真には、「this photo is public」と書かれていたため、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスが付いているのに、雑誌社はパブリック・ドメインと勘違いしたようだ。

この裁判の意義は大きい。クリエイティブ・コモンズ・ライセンスが有効であることを裁判所が認めた(おそらく初めての)判例となるからだ。クリエイティブ・コモンズ・ライセンスが安心して使えるものであることを示したといえるだろう。

【追記】
CCからプレスリリースが出た。

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ボストンでクリエイティブ・コモンズのサミットに出ている。15カ国の担当者が参加している。各国から複数来ていたり、スタッフが加わっていたりするのでけっこうな人数だ。

ステッカーをもらったので、パワーブックは写真のようになった。レッシグ教授の影響か、パワーブッカーがやたらと多い。

組織変更や新しいプロジェクトが発表されたので、CCJPのサイトで報告していくつもり。サイエンス・コモンズの本格化もおもしろそうだ。

アジア各国との連携も進みそうだ。アジアから来ているのは、韓国、中国、台湾、マレーシア、フィリピン。

初日の最後は、チャールズ・ネッソン教授の家でホーム・パーティー。いやあ、いい家だなあ。ハーバード教授の稼ぎはいいのかなあと下世話なことを考える。

レッシグ教授は最初の本(たぶん『CODE』のこと)をネッソン教授に捧げたと言ったところ、ネッソン教授は「私がそうしろと言ったんだ」と冗談を飛ばしていた。その辺のかけあいがおもしろい。それにしてもネッソン教授の講演は、ロースクールのソクラテス方式の授業みたいで、一番前に座っていた私は当てられるのではないかとビクビクしてしまった。

ロージナ茶会のメンバー二人にガイドになっていただき、秋葉原の同人誌文化を見学してきた。いやはや、アナザー・ワールドに入った気分だった。

既存のクリエイティブ・コモンズのライセンスでは同人誌文化をサポートできないというのもよく理解できた。私にとって大きな発見だったのは、同人誌文化がやっているのはコピーではなく、エミュレーション(模倣+α)だということだ。薬師寺泰蔵『テクノヘゲモニー』で示されたエミュレーション・ダイナミクスは科学技術だけでなく、文化芸術にも適用可能な一般法則となる可能性がある。

重要な論点を教えてくださったロージナ茶会のお二人と、一緒に回ってくれたみんなに感謝。

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O'ReillyのEmerging Technology Conferenceをのぞいてきた。最終日だけだったがとてもおもしろかった。ギークがうじゃうじゃいて、すぐに床に座り込んでラップトップをあけてしまう光景は、サンフランシスコの会議ではありえなかった。いいね。それにしてもPowerBook人口が多すぎる。きわめて特殊な集団だ。

いろいろおもしろい話が聞けた中で、メインはレッシグ教授。20分弱の短いプレゼンテーションだったけど楽しめた。法律のreformが1年前と比べると強く強調されている。文化はremixだというのも新しい言い回しのような気がする。写真は、プレゼンテーションの後で壇上でEFFのCory Doctorowと対話しているところ。CoryはCCライセンスをつけた小説を出版して成功している(Coryには2年前に会いにいったことがあるが覚えてもらっている自信は微塵もない)。

帰りがけにちょこっとレッシグ教授と話すことができたが、宿題が出たので、帰国してからがんばらなくては。しかし、レッシグ教授がTim O'Reillyを紹介してくれたのはいいのだが、いきなり紹介されても何を話していいのか分からないよ(だいぶ年くったなあというのが感想)。

cccover.jpgクリエイティブ・コモンズ・ジャパン編、ローレンス・レッシグ+林紘一郎+椙山敬士+若槻絵美+上村圭介+土屋大洋『クリエイティブ・コモンズーデジタル時代の知的財産権』(NTT出版、2005年)

【帯の口上】情報やコンテンツがインターネットの普及によって爆発的な広がりを持つことが可能となった現在、「コピー=悪」のままでよいのか? デジタル時代のあらたな情報共有の形を、世に問う。

1年以上かかったけどようやく出せた。目玉は2003年12月のGLOCOMフォーラム2003でのレッシグの講演録。

授業が一通り終わったものの、たまった仕事が終わらず、あちこちにごめんなさいメールを出しまくっている。締め切りを守るのだけが私の取り柄だったのに、最近は連戦連敗だ。本当に申し訳ない。

授業は一方で楽しみながらも、やはり負担といえば負担。つくづく向いてないと思う。苦手意識が抜けず、授業が迫ってくると準備で他の仕事ができなくなって締め切りを守れなくなっていく。来年度はましになるのだろうか。三つも新しい授業をやるから無理だろうな。

ところで、昨日、ある研究会で加藤文俊先生と隣り合わせになった。なんと加藤先生はパワー・ポイントを捨てたそうだ。パワー・ポイントはいくらスライドに情報を載せても相手には伝わっておらず、リンカーンの演説をパワー・ポイントを使ってやったらちっとも伝わらなかったとか。

それで、最近、加藤先生はプレゼンテーションをはがき大のカードでやっている。おまけにPOSTプロジェクトというのも始めていて、「プログ宣言」まで出している(「ブ」じゃなくて「プ」)。

これにクリエイティブ・コモンズが応用できそうな気配。コラボレーションができるといいなあ。

クロアチアでもCCが導入され、イベントがあるようだ。

dear icommoners,

on Jan 14 we're launching Croatian licenses. To mark and publicise the launch, we're organizing "Freedom to Creativity!" - a free culture festival with a plethora of public domain and open content works and producers (mostly local, some international).

the announcement and programme can be found here:

http://www.slobodastvaralastvu.net/FrontPageEn

best,
tom

年賀状書きは私にとってはけっこう重荷だ。毎年間に合わない。今年もまだ書いていない。誰かCCライセンス付きの美しい年賀状のデザインを公開してくれないだろうか。

ブルガリアもクリエイティブ・コモンズ採用の準備ができたそうだ。

Hi.

Just a brief note that Internet Society - Bulgaria has finished the work on the Bulgarian version of the CC license. The public comments period ended Dec. 10th, and we expect translation of the Bulgarian version before Christmas. It will be sent to Christiane immediately after that for a review.

We expect official launch to take place in the second half of January. As soon as we have details, I will let you know.

Best,
Veni Markovski
www.isoc.bg

世界各国でクリエイティブ・コモンズが立ち上がっているのでレッシグ教授は忙しそうだ。来月18日と19日にはにはオーストラリアのイベントに参加するようだ。案内参加申込書が届いている。私も行きたいが、日程的には難しい。

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