井庭崇のConcept Walk

新しい視点・新しい方法をつくる思索の旅

「その言語で考え直す」(第二言語によるライティング・パターン)

「第二言語によるライティング・パターン」(Second Language Writing Patterns: A Pattern Language for Writing in a Second Language)プロトタイプ Ver. 0.1のなかのパターンのひとつ。


「その言語で考え直す」

言葉の置き換えではなく、内容の考え直し。


Context: 自分が深く慣れ親しんでいるわけではない第二言語で、文章を書いている。

Problem: 母語で考えたものを第二言語に翻訳するかたちで書くと、第二言語の文章が理解できない/困難なものになってしまう。それは、言語によって省略の度合いや、曖昧さの許容度が異なるからである。特に日本語は、省略が多く、曖昧なままでも意味がとりやすいため、それをベースにして他の言語に訳すと、そのままでは意味をなさないということが多い。

Solution: 母語で考えた文章を第二言語に翻訳するのではなく、言いたいことの意味・内容を第二言語で考え直し、それを第二言語で表現するようにする。つまり、二つの言語間での「言葉の置き換え」ではなく、執筆する言語で「内容の考え直し」をして、その内容を書くということである。

Consequence: 第二言語で読んだときに、意味が通る、より自然な文章になる。
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