研究会1(フランス語を学ぶ、フランス語の学び方を学ぶ)
要項 | 評価・スケジュール | 概要 | 過去の研究会の活動

要項

  • 開講日程:2009年度 春学期 / 木曜日5時限
  • 担当教員:國枝孝弘
  • 前提科目・関連科目:なし
  • 履修条件:レベルは問わないが、フランス語履修経験者がのぞましい
  • 授業形態:ディスカッション
  • 予定受け入れ人数:15
  • 留意点:メールでアポイントをとって面接
  • 連絡先:kunieda@sfc.keio.ac.jp
  • 研究会ホームページ:http://web.sfc.keio.ac.jp/~kunieda/(当サイト)

評価・スケジュール

  • 評価方法:
    1. 輪読テキストのレジュメ担当
    2. 教材研究の発表
    3. 個人(あるいはグループ)研究
  • 授業スケジュール:
    1. 基礎文献の輪読(参考文献参照)
    2. 教材分析(辞書、文法書からe-Learning教材の分析と評価)
    3. 個人(グループ)研究(フランス語、フランス語教育に関する、リサーチ、アーカイブ制作、教育法の提言、作品などの実作、など何らかの形でアウトプットを出してもらいます)
  • 授業スケジュール(詳細):
    4/9 オリエンテーション
    4/16 輪読:三宅徳嘉『辞書〜』 4/17(金)早稲田大学と遠隔会議
    4/30 エクスポゼ
    5/7 益田さん講演会
    5/14 教材分析
    5/21 輪読:ヴァルトブルク『フランス語の進化と構造』(第1回17世紀)
    5/28 中間発表1
    6/4 中間発表2
    6/11 輪読:ヴァルトブルク『フランス語の進化と構造』(第2回18世紀)
    6/18 テキストづくり(Bernard Cerquiglini, Merci ! Professeurs !)
    6/25 文法と辞書:単語の意味の分析
    7/2 (未定)
    7/9 最終発表
  • 来期の研究プロジェクトのテーマ予定:今学期のテーマの継続
  • 輪読テキスト:
    1. ジャック・ショーラン『フランス語史』(白水社 文庫クセジュ)
    2. ジャン=ブノワ・ナドーほか『フランス語のはなし』(大修館書店)

概要

「明晰ならざるものフランス語にあらず」(Ce qui n'est pas clair n'est pas français.)

 これは18世紀の作家リヴァロルの有名なことばです。みなさんも聞いたことがあるのではないでしょうか。この言葉が表しているように、フランス語は明晰で、論理的で、さらには美しいことばである、とよく言われます。しかし、実際、少しでもフランス語の歴史を勉強するならば、こうしたことは「神話」であり、ある歴史的な文脈ででてきたことだとわかります(冒頭の文には続きがあり、それは「明晰ならざるもの、それは、英語、イタリア語、ギリシア語、ないしはラテン語である」というものです)。またフランス語を勉強した実感から、「うん、確かに論理的だ」という感想を持てる人はどのくらいいるでしょうか? 難しいという印象はあっても、論理的だとすぐに納得できる人はそんなに多くはないと思います。この研究会では、フランス語という言語をその歴史・文化をふくめた広い見地から理解するとともに、その構造や語彙を、辞書や参考書などの教材を分析しながら研究していきます。しかし知識を得るだけではなく、フランス語の学習者に役立つような、情報発信をすること、フランス語を学習する方法をさまざまな形で構築することを目的としています。

 この研究会では、次の3つの活動を具体的に行なっていきます。

1. フランス語の総合的な理解
2. フランス語を学ぶための方法の探究
3. フランス語を学ぶ環境の構築

1. インテンシブやベーシックのクラスではフランス「語」を学びますが、研究会では、そもそもフランス語はどのようにして成立したのか、その歴史や社会的状況を追いながら、「フランス語」とは何なのか理解を深めていきます。

2. 言葉を学ぶ時には、辞書や参考書、あるいは文学もふくめてテキストを使います。また、音声やオーディオ・ビジュアルといった視る、聴く教材も広く存在しています。フランス語教育の現場において、これらのマテリアルはどのような意図や方針をもって作られてきたのか、その成立や具体的な方法論を学ぶことによって、「フランス語教育」とはどのようなものなのか考えていきます。

3. 教育において「教える」から「学ぶ」へのシフトはいよいよ確実なものになっていますが、ならば、学習者が「学ぶ」環境をどのように整備したらよいでしょうか。学ぶ者の立場にたって、フランス語にまつわる知識を伝達し、またフランス語そのものを学ぶ環境を整備することで、フランス語学習者の勉強の一助になるような環境づくりをめざします。

過去の研究会の活動

› 2008年度春学期

» 学生の研究テーマ
  • 「挫折をしないためのフランス語学習論〜SFCでの学習者を対象に〜」
  • 「これできみもフランス人!? ルイが教える! フランス人に伝わるフランス語講座!」
  • 「狼男は変身する」
» 輪読テキスト
  • 篠沢秀夫『フランス三昧』
  • ベルナール・セルキリーニ『フランス語の誕生』

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