インテリジェンス: 2004年6月アーカイブ
"Ex-C.I.A. Aides Say Iraq Leader Helped Agency in 90's Attacks" (New York Times)
イラクの暫定首相になるIyad Allawiは、かつてCIAと協力してサダム・フセイン政権に対抗するために爆弾テロをしていたと元CIAのオフィサー複数が認めたという。Allawiの第一優先事項は爆弾を止めさせて治安を回復することだというから、「Send a thief to catch a thief」というわけだ。彼の反体制グループの爆弾テロはフセイン政権には何の影響も及ぼさなかったようだが、よりによってそんな人を引っ張り出すとは人材難もはなはだしい。あるいは、アメリカの傀儡政権を作るという冷戦時代の発想からアメリカは抜け出ていないのか。そこまでひどくないと信じたいが。
「テネットCIA長官が7月辞任 大量破壊兵器で引責か」 (asahi.com)
いつどうやってやめるかが焦点だったCIA長官人事。「個人的な理由」としたものの、更迭の印象をぬぐえないということか。
世界で一番情報を握っているはずなので、情勢を見極めることができなかったのはなぜなのか。