インテリジェンス: 2005年7月アーカイブ
「日米防衛協力の変容と非伝統的安全保障」というシンポジウムに出た。お世話になった安倍フェローシップに恩返し。最近はインターネット系の会議ばかりだったから新鮮だった。隣に座ったステイプルスさんは米軍のコマンダーだし、ヒルさんは六カ国協議の当事者だ。おまけに番匠さんの話まで聞くことができた。
しかし、私は相変わらずの馬鹿話で、ギークが安全保障にも影響を与えていますよと話してきた。Google Earthのデモを見せたらぎょっとしている人が多かった。ナショセキュ(安全保障)の人たちはネットの世界のイノベーションがあまり見えてないのかもしれない。
今回初めて知ったのだが、モーリーン&マイク・マンスフィールド財団のフェローシップというのがあって、米国の政府官僚が2年間日本の役所や政治家の事務所で研修できるとのこと。このフェローシップでは来日前に1年間日本語のレッスンがあるそうで、ステイプルさんもヒルさんも日本語が達者だ。いい制度だと感心した。
国際交流基金日米センターの皆さんの段取りも良くて、いいシンポジウムだった。でも疲れるので、今度は聴衆として行きたい。
ロンドンで嫌な事件が起きた。クリエイティブ・コモンズの関係者は無事だという連絡が入っている。
サミットのタイミングをねらったものだとしても、これは大西洋の反対側にも影響を与えそうだ。米国議会はパトリオット法のサンセット条項(今年中に期限が切れる)を恒久化するかどうか議論している。もちろん、ブッシュ政権が恒久化しようとしている。
それに対し、ACLU(米国自由人権協会は)反対の署名を7月20日までに10万人分集めるキャンぺーンを開始した。
http://action.aclu.org/Petition1
パトリオット法の条項は、何の疑いもないのに医療記録、納税記録、図書館で借りたり書店で買ったりする本の記録まで、政府が調べることができることを認めている。テロリストとの関係が明白でなくても家宅捜索を無断で受けることがあるし、それが秘密裏に行われることもある。本当にこんな条項は必要なのかなあ。
浜村さんのブログで紹介されていたり、友人からメールで教えてもらったりしたGoogle Earthをようやく試す(私はマック・ユーザーなのだ!)。
IMINTをデスクトップにっという感じ。ワシントンDCで住んでいたアパートもばっちり見つかった。