情報社会学を構築する: 2004年8月アーカイブ
「固定電話網、2010年代に完全IP化目標 総務省」(asahi.com)
2010年代に国内の固定電話網をすべてIP(インターネット・プロトコル)電話に切り替える、という目標を総務省が掲げる。実現のための研究開発に、05年度から5年で100億円を投じる方針。従来の固定電話の利用者が減るのに対し、主にブロードバンド(高速大容量通信)網を使うIP電話は料金の安さで利用者を増やしているうえ、テレビ電話やデータ伝送など利用法も広がるためだ。
いずれ固定電話はなくなると皆が思っていたとはいえ、こんな目標が作られるとは思わなかった。
Jeffrey Selingo, "In the Classroom, Web Blogs Are the New Bulletin Boards," New York Times, August 19, 2004.
アメリカの小学校でもブログを活用し始めたそうだ。これまでの掲示板(BBS)よりも維持が楽だとか。
「無線タグで大量の書類管理 NECなどが新システム」(asahi.com)
書類を収めたファイルにICタグを取り付け、書棚に今回新たに開発する「全方向型ICタグ読みとりアンテナ」を設置して、書類の番号や種別を認識し、パソコンなどで一覧できるようにする。日付や融資先を手がかりに、書類の保管場所を検索することも可能だ。
すばらしい。あの書類どこいった問題は無くなるのだろうか。でも紙幣にはつけないで欲しい。
昨日、ソウルに来た。昼に着いて、午後は時間があったので、情報通信部(総務省にあたる)の一階にある「Ubiquitous Dream Hall」に行ってきた。通常はとても混んでいて予約が必要らしいが、韓国は今が夏休みのピークなので人がほとんどおらず、予約なしですぐに見ることができた。
RFIDをはじめ韓国のハイテク製品のアプリケーション展示場となっていて、各社がいろいろな製品を実演している。ガイドの女性の首からは大きめのRFIDタグがぶら下がっていて、展示ブースに彼女が入るたびに、脇においてあるリーダーがそれを読み取ってデモが動き出す(ガイドなしで勝手に見て回ることはできない)。
家庭にあるパソコンの画面をオフィスのパソコンの画面にそのまま表示させたり、音声認識で洗面所の鏡の中にニュースを表示させたり、ロボットがカフェで注文をとってくれたり、留守中に掃除機ロボットが部屋を掃除してくれたりとさまざまな利用法を示してくれる。スーパーの会計のデモでは、各商品についたRFIDタグを会計リーダーが読み取り、その金額と承認コードを携帯電話に送る。買い物客はその金額を確認して承認コードをレジに打ち込むと決済が終わり、レシートがまた携帯に送られる。
韓国は日本と同じくu-Korea構想を打ち出しており、ブロードバンドの次のターゲットはユビキタスだ。
しかし、通訳の人によるとハングルではユビ「コ」タスと書いてあるそうだ。ユビコタス社会のほうがなんとなくかわいい気がする。