情報社会学を構築する: 2005年6月アーカイブ
今日はB食倶楽部(びしょくくらぶ)へ取材に行った。かなりおもしろい。ブログとSNSを組み合わせている。招待された人しかブログを書けない(閲覧は自由)。
いくつかのブレークスルーがあったということだが、それにもまして、おいしいものにしぼりこみ、毎日の話題を盛り込めるようにした点がすぐれている。ブログやSNSは、しばらくやると飽きてしまう。話題が枯れてしまうからだ。しかし、毎日食べるものやレシピを載っけていくと、友人たちと情報を共有し続けることができる。「お前、そんなうまそうなもの食っているのか」といってつながりが保てるから話題はつきない(その点、祖父江君のブログ「レシピ」は先見性があったのかもしれない。最近料理エントリーが少ないけど)。いろいろ他にもおもしろい点を教えてもらったが、それはレポートに書くことにしよう(出し惜しみ)。
ところで、編集長は旧知の古瀬さんだった! びっくり。会った瞬間、「この前の学会来なかったな」と怒られてしまった。日本公共政策学会の理事もされている。もうすぐB食倶楽部には新機能が加わるとのこと。
『暗号の秘密とウソ』などで知られるBruce Schneierが、Real ID Actを強く批判している。データ保護法が整っていないアメリカでこんな法律を通してしまったら大変なプライバシー侵害につながるという。議会ではまったく審議されないまま、イラク関連法案と抱き合わせで可決されてしまった。巻き返せるのだろうか。
最近、SFCのキャンパスにいるときの楽しみの一つが、iTunesを介した音楽共有だ。キャンパスでiTunesを起動すると、共有されている音楽のリストが出てくる。今はちょうど10人が自分の音楽を共有している。懐かしいなあと思う曲があったり、へえと思うような曲があったり。アメリカの大学では「プレイリスティズム」という差別も生まれているそうだ。確かに自分のプレイリストを公開するのはけっこう恥ずかしいかも知れない。fk先生は人のプレイリストを見たいとおっしゃっていたけど、公開しているのかなあ。
ようやくアップルは日本でもiTunesミュージック・ストアを8月から始めるという。楽しみだ。