情報社会学を構築する: 2005年7月アーカイブ

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今週で授業がおわり、妻が旅行に出ているので独身生活を満喫できるはずだったが、やたらと用事が入っていて、朝から晩まで出かけている。おかげで外食続きだ。

今日は、朝の用事を済ませ、午後はJASRAC(日本音楽著作権協会)を学生と訪問。JASRACはなにかと悪者扱いされることが多いが、アーティストたちの権利を守るための非営利組織だ。ビデオを見せていただいたり、データベース構築の手順を教えていただいたり、議論の時間をとっていただいたりしていろいろ学んだ。

夜は著作権関係の研究会。明日は朝9時から大学で用事だ。

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授業の最終回で中村伊知哉さんに来ていただいた。コンテンツ政策の再構築と題して熱く語っていただく。京都の話、絵文字の話、各国の政策の分類の話などどれも興味深い。少年ナイフの話はここ(pdf)にある。

昨日、市ヶ谷にあるDNP(大日本印刷)の工場見学をさせてもらった。市ヶ谷という東京のど真ん中に大きな工場がある(それも防衛庁の隣だ)。原稿の入稿からハンコと呼ばれる版下の作成までは電子化がだいぶ進んでいる(あれだけマックが並んでいる場所は初めて見た)。しかし、印刷から製本までは轟音鳴り響く工場の中で行われる。25年前の機械が現役で動いている。それよりいい機械が出てこないそうだ。電子化がいくら進んだとしても、印刷業は設備産業であることがよくわかった。

かつて印刷工場は政治的パワーを握っていた。ビラや政治パンフレットを印刷し、大衆を動かすことができたからだ(レッシグ著『FREE CULTURE』ではイギリスの印刷屋がコピーライトを独占していた様子が書かれている)。印刷業は創発的な現象が起きるきっかけを作っていたとも考えられる。今はそれが電子媒体へ移ってきているのだろうが、10万枚、20万枚と一気に紙をすることができるのはやはりパワーだという気がした。

しかし、DNPは従来型の印刷に加えて、RFIDなどのハイテク化を進めている。ちなみにこういうイベントも(SFC生向け)。
http://www.kri.sfc.keio.ac.jp/collaboration/seminar050726.html

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