情報通信政策: 2005年11月アーカイブ

ローレンス・レッシグがWSISをめぐる議論に答えている。WSIS開催前の電話インタビューかなんかだろうか。ウェブ独占ということになっている。

Seven Questions: Battling for Control of the Internet
(Foreign Policy)

「政策は技術の関数だ」というのはそうだと思う(この分野では)。

おとといと昨日、湘南国際村で情報通信政策研究会議(ICPC)が行われた。準備会合を含めると4回目になるが、今回は若手底上げ合宿と称して、若手を中心に16名が発表した。

内容は実に多岐にわたっている。過疎地でのブロードバンド敷設やユニバーサル・サービス、IPアドレスの配分といった昨今の中心的話題の他、パクリ問題を著作権の視点から考察したり、安全保障とインターネットについて考えたりというわけだ。

米国のTPRCと比べたら、日本で情報通信政策の研究をする人がまだまだ少ない気はするものの、この多様性は注目すべきものがある。ここに集まった若い研究者、政策担当者、ビジネスパーソンたちがフロントラインに出る頃にはより良い政策が生まれてくるようになればと思う。

Kenneth Neil Cukier, "Who Will Control the Internet?," Foreign Affairs, November/December 2005.

Summary: Foreign governments want control of the Internet transferred
from an American NGO to an international institution. Washington has
responded with a Monroe Doctrine for our times, setting the stage for
further controversy.

モンロー・ドクトリンと来たか。やはりインターネットは外交問題になってきたんだなあ。ケンはICANNの会議などで何度か話したことがある。いろいろなところに顔を出して精力的に取材していた。今まさに開かれているWSISはどうなることやら。

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