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2.長嶋さんからの模範回答
いわゆる、そのー、ゲームといえばですね、それは野球と同じですから、どうやって勝つかが問題なわけです。しかしですね、なんといいますか、選手としては二流だった巨匠広岡や、雑草でしかないパソコン野村のようなポリシーで野球をしたら、勝つだけのつまらない“管理の野球”が一人歩きして、野球のおもしろさはなくなってしまうでしょう。野球にも勝ちにいたるプロセス、もっと厳密に言えば、プレーをしている“一瞬の芸”が大切なんです。結果だけ知れば満足という人には野球の意味は理解できません。野球はプロの芸術なんです。
ファンのみなさんは、今のつまらない“勝つだけ野球”なんか望んではいないはずです。そこで、といっては何ですが、私の代わりに息子一茂を球界に送り込んだというわけです。そうです、一茂は野球界の道化なんです。プロの選手はより積極的な意味で道化でなければならない、と思っています。一茂も道化としてはまだまだ未熟でして、道化の修業をさせているのが現状です。バットの振り付けをいくら教えても、なかなかマスターできないので、もしかしたら広岡の子供ではないのか、とふと不安になることがあります。一日でも早く道化の型の伝授をしなければ、と気ばかりがあせります。
夢は、一茂の道化としてのスター誕生です。そのとき野球ルネサンスは始まり、私ことスーパースター長嶋茂雄の出番がやってくるのです。
糸井重里さま
スキ………26%
ベツニー…45%
シッラナイ…4%
イヤ………25%
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蘇られるか、不死鳥
※註:読者のみなさん、
このような難解な記号論的な回答は、なるべくお寄せにならないように、お願いします。
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