映画ストーリー原案
(1994年)
大学2年のときに立ち上げた映画サークル Noise Creators で作ろうとしていた映画のストーリー原案。結局、映像化にまで至ることはなかったが、原案についていろいろと議論したことなどは忘れられない。当時、ここに書いた内容を書ききったことで、自分の中が空っぽになり、「次のことを吸収しなければ・・・」と、社会や人間についての勉強を始めたきっかけとなった。
REAL ILLUSION
[Noise Creators, 1994年]
【内容紹介】 「我々が見ている『現実』というのは、視野が狭くわがままな『幻想』なのではないか」―――こんな真面目なテーマを、SFやアクションというオブラートで包んで映画にしよう、という企画。 大学生(SFC生)にありがちな悩みをそれぞれ抱えている3人の主人公たちが、信也(メインの主人公)の20才の誕生日をキッカケに、心の内部世界を冒険(MindWalking)するというもの。誰もが心に抱えている悩みを鋭く描き、またCG合成や派手なアクションによって娯楽性も重視する、という方針で作成しました。しかし、まあ、ビジュアルありきでのストーリーですし、小説的には書いていないので、展開も表現も非常にベタです。この中に出てくる予定だった映像が、ローテクで表現可能かどうかを探るための実験映像もつくったりしました。このストーリーの横に入っている写真は、その実験映像からとりました。なにはともあれ、20才のころはこんなことを考えていたのだなぁー、ということがわかるので、個人的には面白いですが、ちょっと恥ずかしくもあります。
目次
このストーリー原案の作成過程などについて、ドクター・ドブズ・ジャーナル日本語版増刊『GURU』(vol.5, 翔泳社 ,1994年6月)に、「電話のように道具として使えばネットワーク上で映画の台本も作れる」という記事で紹介されました。ただ、実際よりもかなりデフォルメされて書かれている上に、指定のものと違う個人写真が載っているのが、ちょっと・・・。>>記事を見る
(C) 1994, Takashi Iba