よもやま話: 2004年10月アーカイブ

今日、久しぶりに修士論文の中間発表を聞いた。全体的にずいぶんレベルが上がった気がする。6~7年前には仮説といっても通じない発表や、時間配分がまったくできていない発表があったが、今の修士課程の学生はそつがない。「以上です」といった瞬間にチ~ンとベルがなる人もたくさんいる。昔はぶっつけ本番の人が多かったから、格段のレベルアップが起きている。伝統というのは作られていくものだ。よくできた発表ほど論点が明確だから、先生たちの突込みも厳しくなることがある。評価する先生たちはあら探しのプロなんだから仕方ない。でも授業評価でこっぴどく書かれることもあるのだからお互い様かな。毎週何回も緊張を強いられるとだんだん麻痺してくるよね(それが快感になる人もいるようだが、私にはありえない)。聞くほうも話すほうも楽しめるようになるのが理想。ひとまずおつかれさまでした。

メディア検証機構が「政治とマス・メディア~政治と様々なメディアとの関わり方の過去・現在・未来~」と題するシンポジウムを行うそうだ。

11月6日14時~
アークアカデミーヒルズ36階アカデミーホール
参加費無料(但し原則、事務局へ事前申し込みをして下さい)

こんなご時世だとのん気なことも書けない。地震の時は車に乗っていたのでまったく気づかなかった。ラジオの生演奏が中断して地震のニュースが入ってきたので、ミュージシャンは怒っているだろうなとのん気なことを考えていた。今週は雑事に追われて、新聞も読まず、テレビも見ずという生活になってしまった(ニュースはみんなのブログを通じてなんとなく追っている。RSSリーダは便利だなあ)。

時間があると、話題のp2p-politics.orgの動画を眺めている。しかし、ほとんどのコンテンツはInternet Archiveに入っているので、別にp2pじゃないと思うのだが、自分のサイトに置いておくと、p2p-politics.org経由でアクセスが大量に来るから耐えられないのだろう。大統領選の結果が楽しみだ。

今週は火曜日から土曜日まで毎日キャンパスにいた。大学院時代も含めて初めてのような気がする。

木曜日の夜は研究会の面々に連れられて食彩ガーデン・デビューを果たし、名物「ガーリック・ピラフ」を食した(祖父江君、写真ありがとう)。強烈な後味だ。それにしても、みんなあまり飲まないね。

こんなことしているせいで締切を過ぎている原稿が二つある(すみません)。来週も授業が一つ余計にあるし、つらい日々だなあ。ただ、ここ数カ月、難航していたアメリカの人たちとの交渉もまとまったので少しほっとしている。次はシンガポールだ(GWの研究会のみんな、来週頼み事があります)。

読売新聞の昨日(10月19日)付け夕刊4面にインタビューを掲載していただいた。本人が書くよりうまくまとまっている(松本さん、ありがとうございます)。実は始めたばかりなのだが、GREEの話を紹介している。もうひとつのキーワードは創発。これがどう結びつくのか興味がある。ブルース・スプリングスティーンが始めた「Vote for Change」もとても気になる。来月アメリカ出張がありそうだが、ライブも見てみたいなあ。今のところうまく日程が重ならない。ブルース・スプリングスティーンはかつて「Born in the U.S.A.」を歌っていたころにレーガン政権がキャンペーンに使おうという話があったらしくて(うろ覚えなので正確ではないかも)、共和党寄りなのかと思っていたら、今回ははっきりと反ブッシュだ。

上記のインタビューはウェブにはないが(たぶん)、モニ太のデジタル辞典「ソーシャルネットワーキング」はとてもかわいい。

今日キャンパスで偶然、旧友の蟹江憲史先生(友達同士でこういうのも何か変だけど)に会った。香川先生の授業にゲスト講師で来ていたらしい。確か2002年ごろにニューオーリンズの学会で会って以来だ。SFCの一期生で、いい研究成果を出している。環境問題の国際政治学が専門。

ところで、彼を最初に紹介してくれたのはゼミの同期だったまいける。まいけるは彼を「ノリチカカニエをよろしく」と紹介したので、ついそっちが先に出てしまう。彼が婚約中だったころ、携帯に電話したら婚約者(今の奥さん)が出て、思わず「ノリチカカニエ君は?」と言ってしまい、大笑いされたことがある。

非常に私的なネタのエントリーでごめんなさい。

この週末は熱海で合宿の予定だったが、どうみても巨大台風の直撃を受けそうだったので前日の夜に中止になった。段取りに奔走してくれた井庭さんや皆さんには申し訳ないけど、けっこううれしい。もちろん合宿に行くといろいろ刺激があるからいいのだけど、三日間フルに休めるかと思うと正直ほっとする。引越しの片付けもあるし、迷惑をかけている原稿も書ける。音楽を聴きながら本も読める。毎週木曜日はキャンパスのゲスト・ハウスに泊まって時間と体力の節約をしているが、どうしても睡眠不足らしくて、乗り物に乗ったり、長時間話を聞いていたりすると(木曜3限は特に危険だ)ウトウトしてしまう。ここで何とかリセットしたい。

SFCで来週ホームカミングデイ2004が開かれる。今年はSFC三期生が大挙して帰ってくる。どうやらそこでブローバンドというバンドがライブ演奏を行うらしい。ボーカルとギターは、ええっ、あの先生なの!?と極秘企画案を見て驚いた。確かにギターをやっているという話を聞いたことがある。あの低くて太い声でエリック・クラプトンをやるらしい。ヒントはこの辺か。ああ〜見たいけど行けない。

光ファイバーにつながった。けっこう快適だ! しかし、いちいちIDとPWDが必要なのは面倒だ。起動したらそのまま使えるシステムがいんだけどなあ。あっさり無線LANもつながった。すばらしい。昔、DSLにつないだときはえらく苦労したのがうそのようだ。

昨日、引っ越しをした。生まれてこの方たぶん13回目だ。前回の引っ越しでは5〜6年は引っ越さないと決めていたのに、結局2年余りで引っ越すことになった。通勤に時間がかかりすぎていたので仕方ない。

またダイヤルアップに戻ってしまった。光ファイバーはいつつながるのだろうか。

NHKスペシャルでエリーカを見た。びっくりした。電気自動車なのに時速370キロ出て、加速はポルシェよりもいい。これは自動車のパラダイム転換になり得る。ガソリン自動車を超えるには、それと同じだけの性能ではなくて、それを圧倒的に上回る性能を持っていないとダメだという認識で開発が進められている。テスト走行した元F1レーサー片山右京をも驚かせる性能だ。課題はコストと安全性と信頼性。

しかし、こんな研究と肩を並べて研究しなくちゃいけないSFCのプレッシャーは大きいなあ……。国際関係論でこれに比肩する貢献て、何をすればいいんだろう。