よもやま話: 2004年12月アーカイブ
だいぶシンガポール紙の論調も変わってきた。被害の大きさが分かるにつれ、各国の状況や津波発生のメカニズムを詳報している。
地震から丸一日経過した。確かに昨日の朝、ぐらりと揺れるのを感じたのだが、まさかここで地震だろうとは思わないので気のせいだと思っていた。その後、夕方になってCNNを見るまで気がつかず、夕食を食べて帰ってきてから事態の深刻さに気がついた。
シンガポールは何も被害がなかったので、今朝の新聞の扱いも小さい。英字紙のStraits TimesとBusiness Timesは一面に写真を載せているものの、記事は小さい。シンガポールのリー・シェンロン首相が支援を決めたという囲み記事が付いているぐらい。一方、華字紙の聨合早報はかなりの紙面を使って報じている。
それにしても、英字紙のドメインが両方とも「asia1.com.sg」に乗っかっているというのがシンガポールらしい。
仕事と休暇を兼ねてシンガポールに向かう。シンガポールでもクリスマスの後に仕事をする人はあまりいないのだが、その分こちらもゆっくりしよう。空港は予想以上にすいている。年末のラッシュにはまだ早いらしい。
シンガポールを作ったラッフルズの伝記を途切れ途切れに読んでいたのだが、なかなかの苦労人だ。学者肌でもあったらしい。しかし、集めた資料を全部失う悲劇にも遭っている。つらいだろうなあ。
今週はCNNが東京から中継している。やっぱり東京はエキゾチックらしい。GPS付きケータイ、テレビ付きケータイ、カメラ付きケータイ、おまけに自動で手洗い水が出てくるトイレの洗面台をわざわざ紹介している。そんなもんめずらしいのか。六本木ヒルズからの中継はズームイン朝みたいになっている。確かアメリカ大使館は、六本木は危険だから行くな(パスポート取られるアメリカ人が多いらしい)というお触れを出していたはずなんだけど。
今日は三田のG-SECで遠隔教育に関するシンポジウム。安西塾長+黒田理事+SFCの先生たち+アジアからのゲスト。SFCの院生が一所懸命サポート。W先生は鉄の女の称号を贈られた。
疲れがたまっていて午前中はなかなか集中できず。午後最後の出番ではしどろもどろの英語で司会をする。正直、タイから来たインド系の方の英語がさっぱり分からなくて冷や汗が出た。インド系の人はどこで文章が区切れるのか分からない……。
考えてみるとアメリカ出張以来、休んだのは一日だけ。そろそろゆっくりしないといかん。あっという間に年末が来てしまう。