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Oktober 31, 2004
ひかりきらり
ぼんやりと切り落とされた光
路上にたたずむのは
ただいくつかの軌跡
帝国に包まれた四肢
理由を忘れてしまった言い訳
それでも繰り返すのは
もう戻れないから
重なる指先の筋道
切断されたほのかな希望
どこにも行き先のない扉
君はあといくつ開いてゆくのだろう
でももう
何も見ないですむ
右も左も正義も悪も
ここには何も無いから
そんな最後の出口
君もいつかあこがれていたのかな
そしてもう次の笑顔
まるでもう何事もない
+ + + + + + + +
風のような言葉がまた通り過ぎる
つかの間こころをかき乱し、
そして何事もなく揺れはおさまる。
雨のような事件がまた終わる
明日は晴れるでしょう。
地面は乾くでしょう。
高い雲が流れてゆくのでしょう。
磨り減った夢は今頃
随分と遠く渡り歩いている
遠い道筋を
緩やかに伝う
何度目のハロウィン?
あの優しかった魔女の夢
すれ違う偽物の寒さに怯え
ものさしさえ借りたままだった
ここにはまだ
残っているかな
聞こえるかな
明日は雨でしょう。
明後日は晴れるでしょう。
+ + + + + + + +
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Oktober 30, 2004
雨天中止
今日雨で早慶戦が中止になったから、月曜まで試合があるらしい。
このままだと月曜は休講。
でも月曜は授業に出たい。
火曜はどうでもいい。
どうしたらいいか。
月曜が雨なら、学校はあるらしい。
というわけで、理想の天気を予報します。
日曜 雨
月曜 雨
火曜 晴れ
水曜 晴れ
ところで、発表が7時30分て、通学時間2時間強の人を虐めているのでしょうか。
投稿者 POE : 10:10 EM | コメント (0) | トラックバック
正しいこと
なんか、眠る前に思ったことを徒然と。
普遍的な正しさなんて一見ないような時代で、限りなく絶対に正しいことをしている人がいる。災害の被害者支援をするボランティアだ。
だって、災害は人間にとっては絶対的な敵で、克服すべきもので、その被害にあった人を助けることは、誰が見ても間違いだなんて言えない。
「余震も続く緊張感の中、充実いています。」
その言葉が示すように、ボランティアの人たちの顔は画面越しに見ても、本当に満足そうな顔をしている。だって、正しいことが出来るんだもん。誰を糾弾すればいいか、誰が正義なのか、そんな葛藤抜きに、新潟には人間の敵にやられた人にとがいて、それを助けるという正しさがあって、自分がその正義を担えるのだから!いやあ、良かったですね。
一方で、戦争をするためにイラクへ行くことと、使命を持って決死の覚悟でイラクへ赴くことと、観光のためにイラクへ行くことを、並べてもみてもどれが正しいことかわからない。
観光って言葉が悪いのかな。「世界を見たいんだ」って言えばいいのかな。だって、これも文脈を少しいじってあげれば、立派な映画にもなるような話だよね。そして、そんな軽薄でポップでエンターテインな文化に親しんでしまった僕には、今回の事件も、その程度のものにしか思えない。怒りも無い。悲しみも無い。あるのはただ好奇心だけ。だって、そこに自分の正しさや、大多数が常識的に考えそうな正しさを持ちこむことに、リアリティーを感じられないから。世界の周辺に住む僕には、世界を賑わすような事件の当事者を自分の世界として認識するよりも、自分の毎日を彩るひとつの出来事にしか感じられないから。
まあ、勿論、自分に置き換えたら、っていうレベルの想像くらいは出来るけれど、だからって心から悲しいとかは思えないんだよね。あまりにも記号的な感情しかわきあがってこなくて。
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Oktober 29, 2004
散歩
終点の5つ前の停留所で降りて、終点とは違う駅へ向かって歩いてみた。
こんなまちじゃ、何も新しい発見なんてなかった。
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Oktober 27, 2004
体育
一年ぶりに体育を再開している。
昨日と今日、連続して2回も体育をしてしまった。驚異的。
まず、昨日の気功は凄かった。90分間、普段の休日と比べても遜色の無い、何もしない時間を過ごすという体験。ひたすらただただぼーっとするという仙人のような時間。運動したいな、と思った。逆説的に体を動かしたくなるというはじめての体験。
そして今日のソフトコース。死んだ目のような人々がだるそうに嫌そうに運動をしている、という噂を覆す爽やかな雰囲気。ソフトだったけれど、確かに体育。
投稿者 POE : 12:24 FM | コメント (0) | トラックバック
Oktober 24, 2004
ほしのうた
空色のポストに残された
宛先だけが消された手紙
届くのか、届いたのか、捨てられたのか
今はもうわからない朽ちそうな文字たち
伸びやかな稜線
明滅する一日が終わる色
そしてまた
流線がひとつ、重力を捨ててゆく
ボストークが伝えた星の色はまだ
世界を彩っているかな。
一緒に何度でも話した
未来をやがて追い越してしまい
それでもあの世界は一つも叶わずに
夢は夢のまま置き去りのまま
くたびれた星のまちで
流れてゆく言葉たち
いつか伝えるといいよ
捨ててきた銀色の星
置き去りの星の王子様
もう迎えは来ないのかも知れない。
なのにまだ
今日もまた
流れる星ひとつ
見つめる瞳いくつ
すべて旅立ってしまったかも知れない
そんな場所でまだ。
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「心配しています。連絡ください。」
NHK教育テレビで昨日からおそらく千回を越えて繰り返された言葉です。
全国の新潟に知り合いを持つ人々の個人宛の言葉をひたすら列挙する「安否情報」という番組です。
その中で9割が「心配しています。連絡ください。」といメッセージなのです。
たとえば、地震に遭った側の人が「大丈夫です。心配しないでください」なら、まだわかります。
でも、この番組、「安否情報」という名でありながら、地震にあっていない人が、地震にあった人を心配する99パーセントがメッセージなのです。しかも171が開設される前や、停電中にもこの番組だけはひたすら「心配しています。連絡ください。」列挙していました。(ちなみに地震直後は個人の携帯番号が含まれたメッセージや、番地までの住所さえも放送していました)
勿論、テレビ経由で安否を心配されたら不安な境遇の人にとっては嬉しいことはわかります。でもそれなら、異口同音で「心配しています。連絡ください。」はちょっと言葉のちからが貧弱な気がしてなりません。
個人宛に全国放送を使ってメッセージを送るなら、もう少し気のきいた言葉を言えないのでしょうか。心配されているのはきっと誰でもわかるだろうし、連絡が出来たら連絡はすると想います。
「至急携帯に電話をください」なんて、相手のことを慮るというより、自分を安心させているだけのように見えます。ところで「マジ心配!大丈夫!電話クレ!」という一見ありのままで目立ったメッセージは「電話ください」と、アナウンサーに省略されていました。
なんか、情報収集にしても、安否確認にも、これだけ発達したといわれるインターネットは役に立ってないんだね。
投稿者 POE : 02:20 EM | コメント (0) | トラックバック
Oktober 21, 2004
北上してゆく雲
今日は、久しぶりに天気が良かったので散歩がてら診療所に行ってきました。
背が低いまちなので、空の体積が大きくて、北上してゆく雲や切り拓かれてゆく空たちが気持ち良かったです。
診療所では、待合室でアンパンマンの映画を子供たち向けに流していたのだけど、おじいさんが真剣に見ていました。平和なまちでの、平和な一日でした。
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Oktober 20, 2004
概要さえもカバーできないという意味
幽玄とはモノが出来上がる前の状態の美しさ。
侘びはモノの生成過程の美しさ。
寂びはモノが終わっていく美しさ
よく、日本文化を語るときに出てくる言葉たちだけれども、その3つに共通しているのは、何もかもは、本当は不確かな存在であること。その不確かな存在をとどめて芸術にしようとするのが、侘びや寂び。
って、ことを今日の仏教の時間に思い出した。別に仏教の時間といっても、急に仏門に入ったとかセミナーに行ったわけだけじゃなくて、なんちゃった研究会の話。当然、90分じゃ概要さえもまともにカバーできないのだけど、逆にひとつの芯みたいのが、わかりやすくわかった気になった。
全ては変わってゆくもので、僕たちでさえその変わってゆく過程であって、不完全なまま産まれて、そして不完全に死んで、来世も不完全にはじまってゆく。その輪からポーンと飛び出すのが、仏教の目指すところ。だから、その意味で、侘び寂びも、仏教の目指すところと似ている芸術なのかなあ。
ただ、芯って、食べられないしおいしくないんだよね。ただ、それがリンゴでした、って元の形をかろうじて伝えるくらいで。しかも、もしかしたら、リンゴですらないのかも知れない。
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Oktober 17, 2004
バベルの図書館
どんな物語も文字の組み合わせで出来ている。たとえば、英語なら27文字とカンマや空白の記号。その組み合わせを全て試してしまえば、世界中のあらゆる物語は出来あがってしまう。その、文字のあらゆる組み合わせをためして、そのあらゆる本が置いてあるバベルの図書館。勿論、それは無限とも言える数だけど、計算できる以上、無限じゃない。つまり、事実上、過去から未来の世界中のあらゆる物語が、もうこの図書館には蔵書として存在している。
という本を読みました。バベルの図書館です。結構有名な話らしく、最近一度に2人以上がこの本を話題にしていたので、ついつい読んでみました。で、調べてみたらいろいろな人がいろいろな感想を言っていたのですが、特にそれ以上気のきいた感想もないです。
最近じゃ、20代でなんとか賞をとった人のバベルのコンピューターという、翻案ものも有名らしいです。読んでみたら小説なのに、注釈がついてました。こんなのはじめてです。しかも、注釈がついて全部本物っぽくむずかしそうに書いてあるのに、嘘も織り交ぜてあるそうです。これも、いろいろな人がいろいろな感想や分析をしているので、特に言うことはないです。
いや、別にどうせ今ここで何を書いても、どうせバベルの図書館にもう書かれていることなんだ、という気後れで、何も書けないわけじゃないです。きっと。だって。ずっと。でも、どうせあらゆるものがあっても、あまりにも膨大すぎて探せないみたいじゃん。で、それをまた人がなぞるように書く。。。。。なんか、プラトンのイデアみたいな胡散臭い話になってきたので、もうこの辺で。
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あきまちゅり 2004
叶わないこともあって、
あきらめるしかないこともあって。
行きたくなかったわけじゃい。
むしろ行きたかった。
でも、起きたら5時50分だった。
夕方。
もう暗い世界。
カーテンは幸い、朝から閉まったままだったので、
閉める必要はありませんでした。
<
愛すべき未来を託した地図は
果てしなく広がっていくけれど
僕が歩けそうな道はもう
それほどは残されていないみたいだ
こんなにも大人になってわかったことは
まだ何もわかっていないということだけ
雲が隠した青さに
少し微笑んでまた歩き出す
強くなる夜風に立ち向かい
キミと並んで帰った日を思い出す
違っていた歩幅に気が付いても
もう戻るものは何も無いから
「やがて終わってしまうものなら
いつそれを諦めても同じだろう」
何もかも信じて待てる勇気はもうない
見返りのない朝にこのまま寄り添えない
風が奪った昨日を
少し羨んでまた見送って
疼き出す傷跡が重なった
キミの弱さにいつでも救われていた
僕が失くした言葉を
少しかき集めてまた諦めた
暖かいぬくもりはずいぶんと
いつの間にか指から零れ落ちてゆく
だけどまだ
未来に何も残されていないとして
希望ひとつ消えてしまったとして
ここに、まだ、何かがあるとしたら
雲が隠した青さに
少し微笑んでまた歩き出す
強くなる夜風に立ち向かい
キミと並んで帰った日を思い出す
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Oktober 15, 2004
1015
もう大丈夫な気がしてきた。
背中を押されてもいい気がする瞬間。
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Oktober 14, 2004
夜。虹。
虹を潜り抜けて
空に広がった穴を目指す
西へとつぶされる宆窿
今日も赤く傷んでしまう
街が喪に服す前
その影を祈りにかえる
黒く、そのなかを、
ひとり、歩く。
ざわめく匿名を抱え
無言の優しさや敵意に触れるたび
一人という言葉は
その中身を失くしてゆく
そしてこぼれていく
そして、
虹を染め上げた
雨に触れ合った朝を目指す
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Oktober 13, 2004
対面
かねがねから噂に聞いていたものとついに対面しました。そのようなものがあり、どうやら面倒くさいらしい、程度の知識しかなかったのですが、いまの印象でもその通りです。
理由のないことはきっと世界中にたくさんあります。その理由の無いことに、理由を付与するのが社会や人なのかも知れませんが、それでも理由の無さそうなことに面倒を強いられるのはやはり戸惑います。凹みます。わけがわからなくなります。
そんなこんなで初対面、うまく付くあっていけるか不安です。男性名詞、中性名詞、女性名詞。
投稿者 POE : 01:18 FM | コメント (0) | トラックバック
Oktober 11, 2004
漫画の楽しみ方
漫画は、開いた瞬間にそのページの内容がわかるのが嬉しいです。なので、どんなに好きな本も二度目は普通読まないのですが、漫画は何度でも読むことが出来ます。開いた瞬間に自分がその内容を覚えているか、覚えていないかを確認することが出来るからです。
今、3度目の20世紀少年を読んでいます。
ただ、家中に各巻が散在してしまったので、アトランダムに見つけた巻から読んでいます。
もともと1970年と2000年と2015年が交互に描かれていく話なのに、それに加えて5巻→2巻→16巻→3巻といった読み方をしなくてはならないので、もう滅茶苦茶です。もう明らかになってしまった謎なんて整理できるはずもなく、ただただ登場人物があらわれて、思わせぶりな出来事が起きてゆきます。
ただ3回目なので、なんとなく次の展開も覚えているので、頭を休めるために読むには、こんな読み方もいいかも知れません。だって、3巻を読み終えても次の4巻を読みたい、とは思わないのですから。4巻どころか、もう16巻の内容さえ知っているのです。
そろそろ、読んでいない巻を見つけるのが難しくなってきたので次は久方ぶりにBASARAでもまた読もうかとも考えています。勿論、見つけた順に。
投稿者 POE : 10:21 EM | コメント (0) | トラックバック
今日のクイズ
問題 下記の条件を求めている業種はなんでしょうか?
・ウェブデザインやデジタルデザインの実務経験(必須)
・HTMLに関する知識とスキル(オーサリングソフトに頼らず手書きでページを作れるレベル)
・Photoshop、Illustratorなどのグラフィックアプリケーションの使用経験
・パワーポイントやワードなどでのドキュメント作成スキル
・Windows環境でのウェブ制作経験
・カタログ、パンフレット制作など広告デザインや編集デザイン経験のある方歓迎
・ビジュアル・マーチャンダイジングの知識のある方歓迎
・モバイルサイトの構築、運営経験のある方歓迎
・ウェブディレクション経験のある方歓迎
・プログラム言語の素養のある方、ファイル操作程度UNIXの知識のある方歓迎
これって、SFCの情報処理基礎や情報処理ワークショップ、メディアリテラシーといった、一年生の比較的初期に学ぶ内容と多くかぶっていると思うのですが、一体、それを求めてくる職業とは???他にも、SFCでさもありそうな授業ばかりですね。
こたえ webデザイナー(yahoo のリクルートより抜粋)
確かにデザイナーとついているので、デザイナー志望の方も安心です。。。。。なんか、めでぃあでざいんくらすたーです!と言っている方々、頑張ってください。。。。。webデザイナー止まりで諦めないでください。。。。草葉の陰からひそやかですが、応援しています。
投稿者 POE : 12:19 FM | コメント (2) | トラックバック
Oktober 09, 2004
We are in our prayers
ランプから流れた
優しい音が広まってゆく
口ごもった願いの裏側に
いつか散っていった君を想う
はじめての星に
その夜の祈りを
彼方の木に
世界の答えを
そして欠けた月に投げたコインは
放物線を描き街の彼方へ消えていった
廻り出したクローバー
その先に転がる星の影
二つに裂けるまで飛び続けた羽根の軌跡は
泉の波紋を広げてゆく
奇数のリングに落とした昨日を
忘れてしまおう
ロウソクに残った願いも
誰かが叶える日があるように
すれ違う祈りは
傷や喜びを 残してゆく
君が落とした希望を
拾い集めるだけの世界や
傷だらけになって
それでも新しい扉を越えてゆくのか
色んな顔や場所が
今日もまた祈りに包まれていく
ここがどんな場所でも
いまどんな顔をしていても
いつか誰かが
それを願った日もあっただろう
世界中で今日もまた
いくつもの祈りはうまれ消えていく
その中にきっと
今ここが、あることさえあるだろう
誰もがきっと
祈りの中を生きている
アラジンと魔法のランプを見ています。
中学校1年生以来なので、7年ぶりくらいでしょうか。
同じものを再び少しのプレミアをつけて出すというディズニーの手法も、きかっけを与えてくれるという点では良いのかも知れません。
中学校の時、アラジンの劇をクラスでやりました。台本を書き、監督までしてしまった、あの日々を懐かしく思い出します。7年という月日は面映ささえも、素敵な時間に変えてしまう力を持っています。何もかもは、7年で優しくなってしまうと想うと、ここがどこでも今がどうでも、いいのかなという気さしてきます。
ただ、セルのくせにいきなりCMを5分以上混入してきたディズニーに、感傷をみだされました。そして、デジタルリマスターなので、何かあんまりきれいじゃないです。さらに、おまけ魔法のランプがさもペットボトルのオマケについているような、惨めなものなのが残念でした。
それでも、いいです。
アラジン大好き!
投稿者 POE : 10:34 EM | コメント (0) | トラックバック
部屋の時計
部屋の壁にかけてある時計が止まって1年くらいになる。11時34分。いつ見ても11時34分。他にも携帯の画面や電波時計やテレビやパソコンが、いくつもの時間を教えてくれくれるから、時間がわからずに困ることはないのだけれど、それでもついつい止まった時計を眺めてしまう。
きっと、電池をいれかえれば、すぐにでも止まった針は動き出す。それでも、なぜか、ずっと、そのわずかな動作が出来ないのは、きっともう、11時34分が風景みたいになってしまったから。(なんてわけもなく、面倒なだけです)
11時34分て、こころがそわそわする時間だよね。午前ならもうすぐ正午。正午ほどあまったるく緩慢でもなく、それでも朝の鋭さはもう、ない。午後なら、一日が終わる少し前。完全じゃない闇が、まだとどまり、一日の行方を探している時間。夜の途中。灰色の時間。そして、今日もまた。
そして誰もいなくなった夢の対岸で
遠い夏を拾い集めている
君が忘れかけた傷を繋ぐものはもう
星座よりも儚い線の記憶
側に聞こえている歓声たちが 歴史をぬぐうように
悲しみの歌は もう聞こえはしない
「変わらないものがあるとすれば
いつか必ずたどりつけるだろう
だってそれはいつの日も変わらずに
そこにあるのだから」
終わらない空を追いかけていた
いつか同じ場所へ戻ることを
あきらめた日には思い出していた
この星のかたちを
変わらないものを探していた
変わり続ける こんな僕たちでさえ
いつか必ずたどりつけると。
「だってそれがいつの日も変わらずに
そこにあるのだから」
投稿者 POE : 09:46 EM | コメント (0) | トラックバック
Oktober 08, 2004
ふりかえり
■月曜
●ネットワークコミュニティー 保護者による授業支援NPOというシステムを作った小学校の校長先生がゲストスピーカー。学校にまで毎日、保護者が毎日くるそうです。先生大変だあ。子供も大変だあ。でも、教師ー生徒という学校空間での役割崩壊を、こうした開き直りとも昔に擬似的に戻す、という形で行ってしまうことは、確かにひとつの方法かも知れません。
●行動と社会関係 授業の半分以上カードゲームをやりました。数字に強い人には簡単なゲームのようで、自分が得意じゃない分野では黙っていようという思いました。任せるって大事です。
●国際コミュニケーション 結局、履修しませんでした。先生の精神的語尾に、相容れないものを感じたからです。
■火曜
●なんか電気自動車の授業 履修はしなかったのだけど、毎週聴講したいかも知れません。比ゆ的にこの授業の魅力を言えば、先生の背の曲がり具合です(比喩ですよ、比喩)。
●研究会(マコーニック)
何気に初研究会です。でも、普通の授業形式なので安心です。ただ、何故か英語です。部屋の中にいる半数がnativeです。ただ、内容は楽しい。
■水曜
●ジェンダーと近代 日本語の授業ですね。このパラグラフは大事だよ、とか参考文鎮を見ながら教えてくれます。15年前のテキストは微妙に新鮮です。むしろバリバリジャンダーを勉強している人は、その微妙なニュアンスを楽しめたりもするのでしょうか。
●ネットワークコミュニティー 月曜と同名授業で別の先生。熱い。昔のSFCの先生みたい。結局、こっちを履修することにしました。
■金曜
●ヴィジョンと社会システム 好きなので聴講します。今日もバカみたいにノート6ページもとってしまいました。去年もそうだけど、わかったフリが出来るくらいにはなるのだけど、実際には頭が良くなるわけでもなく、難しい本がすぐに読めるとはいけません。当たり前です。
●パーソナリティー発達論 心理学の授業。考えたら、心の発見ってすごいよね。心をモノのように扱うって考えは、今の社会にこうも浸透してしまって注目を浴びているけれど。社会学とは基本的に対立するよね。佐世保の事件にしても(なんかもう枕詞だよ)犯人の心にを答えを求めようとする心理学を、僕は信じられません。なので、履修しました。
●近代思想 また小熊英二。別にオグマニアじゃないんだよ。信じてよ。ただ、ノートがとりたかっただけ。今日は古代ギリシャのはなし。高校倫理の教科書よりも固有名詞が少なくて雰囲気でその内容を伝えようとするというスタンスは、現代っ子のこころをとらえていて賢明だと思いました。
●デザイン言語C 持ち物にスケッチブックと鉛筆を指定されビクビクしていたのですが、そんな本格的なデッサンじゃなくて安心しました。むしろ、写真機を手にして100年以上たってさえ写実主義に偏っているデッサンを疑う、というスタンスに安心しました。
でも、みんな、うまかったです。
■ドイツ語
同じクラスに出来る関係は勿論、「わたし、春学期にインテン1とってたんだよ」や「実はいま俺ドイツ語インテン2」のように、前からの知り合いが意外とドイツ語インテンをとっていて、以外な発見があったりします。
ところで「今まで習ったことを使って何か喋ってよ」といわれ懸命に自己紹介をしたのですが、「ドイツ語っぽくない。だめ」と一蹴されました。英語もそうだけど、それが大事じゃないとわかっていても、「らしさ」は時に大事です。
投稿者 POE : 11:08 EM | コメント (0) | トラックバック
Oktober 07, 2004
いちにち
気が付くと、昼寝繰り返し夕方までほとんど寝ていました。
今テレビの向こうで喋っているキャスターによると、今日は素敵な青空が広がる秋晴れの一日だったそうですが、もう何故か外は暗く蒼さの痕跡はありません。
でも、大丈夫です。「ああ、いちにち無駄にしちゃったなあ」なんて思うと空しくなるだけのうえ、こんなことはもう慣れてしまったから。
いくつかの夢を見ました。しかも、やけに現実的で現実の延長のような。たとえばベッドから起き上がり、新聞を読み、ポストに手紙をとりに行く夢。起きたら、手紙はまだポストに入っていたので夢だとわかりました。他には、起き上がって冷蔵庫に行ってアイスを食べながらまた寝てしまう夢。起きたら、手元にアイスのパッケージがあったので夢ではありまんでした。
そういえば、悲しい例文を見つけたのでメモ。いつか、自信を持って使いたい言葉のひとつです。
Ich habe etwas deutsch in univercity gelernt, hatte aber leider nie die Gelegenheit, meine Sprachkenntnisse in Deutschland anzuwenden.
訳;学校でドイツ語を勉強したのですが、残念ながらその知識を使う機会がありません。
投稿者 POE : 06:52 EM | コメント (2) | トラックバック
Oktober 06, 2004
文字を書くこと
文字を書くと、声に出すと、気持ちが楽になる。
基本的に文字を書くことで、表出することで、もやもやした抽象が否応なしに形になるから安心するのかな。たとえば、どんなに辛い過去も「トラウマ」と名付けてしまえばその位置が確定し安心するように。名づけて、居場所を決めてしまえば、根拠の無い不安や不確定要素は消えてしまう。
だから、「ドイツ語インテン毎朝辛い」「明日も一時間目だ」「今から成績が不安」「デジエン評価変わらなかった」「履修決まらない!」当面の懸念事項や悲しみを文字にしてみました。でも考えたら、毎日会う人会う人に愚痴愚痴こぼしてることなので、この場合、あまり意味はなかったみたいです。
しかも事態を再確認して少しまた凹みます。
投稿者 POE : 01:14 FM | コメント (1) | トラックバック
Oktober 04, 2004
白黒の青空
白黒の青空
揺れていた写真
剥がれ落ちそうな色
その先に見えた海
繋がり出す痛み
いつも通りの夜を
何故か超えられない日には
うずくまって
朝を怖がりながら
瞳を閉じてしまいたい
わかちあえるものは
結局はどこにもない
覚えてく言葉には
震えさえ伝えずに
当り障りない意味ばかり
与えて抱えてそれなのに傷付いて
いつの間にか壊れそうになっていた
あなたの言葉は
今でもわからない
こころはもう
どこにも見えない
沈み込む夏風が
大陸へ辿り着く頃
破れそうな指先で
何を祈っていたの
あなたの答えは
今でもわからない
すれ違う線路の
終点を一人見据えて
歩いた二人に
残された足跡は
もうすぐ
誰かが消してくれる
あきらめえぬものは
あまりにも多すぎて
なのにどうでもいいことや
それなしで生きていけることは
意外と周りの全てにあてはまり
生きてく意味なんてないよねと
笑ってた会話に
こんな日には急に
あたたかみを感じてしまう
ひらきなおったはずの傷跡
それでも続いてゆく全てを
迷うことも戸惑うことも
全て受け止めるよと
昨日なら笑って言えてたのにね
今夜離れた空と
貿易風が今でも
数万キロを変わらずに
届かせたい分子や電子を
携えて星はまわる
今はとても会いたい
なのにとても会えない
わかりやすい矛盾や
無防備な悲しさ、そして間違いを
晒しながらこのまま
いつまでどれくらい
あと歩いたらいい?
空はとても冷たい
なのにとても言えない
すぐ傍にいて
声が聞けて
そんな想いなら
世界中で
当たり前に
国境を超えて
意味を超えて
言葉を超えて
今日も誰かが交し合っているのに
何度も言いかけて
そして何とか並びかえて
あまりにも優しい全てに
顔向けできる痛みはぼろぼろで
歩いてゆく場所を
そして少し履き違えたまま
何かに違和を隠しても
月日をそうやって
送ることにまだ
慣れそうもないよ
月が風に隣接する
雲のほとりで
今でも描かれる蒼さに
つけたす言葉は
やっぱり見つけられず
もうすぐ迫る未来や
どこかで誰かを照らす朝日を
怯えず
逆らわず
ここで待つこと
その意味をどうか
少しでも
言葉にあずけたなら
言葉にあずけられたなら
言葉にあずけられたなら
投稿者 POE : 11:17 EM | コメント (0) | トラックバック
履修深刻
抽選や選抜による履修許可科目が多かったので、とりあえず一通り出しておいたのだけど、今になって何を履修するか悩んでいる。
面倒だからもう全部申告しちゃおうかなとも思ったり。
15時間かあ。他の学部じゃ普通だよね。
どうしようかなあ。
みんな優しい、そんな重月。
雨でもきっと大丈夫。
投稿者 POE : 09:53 EM | コメント (0) | トラックバック
Oktober 03, 2004
食べず負けず
食べず嫌い
負けず嫌い
「食べず嫌い」は「食べたことも無いのに嫌い」という意味です。しかし、「負けず嫌い」はというと意味は「負けることが嫌い」でしょう。「負けたことも無いのに嫌い」ではないです。それとも本当は「負けたことも無いのに負けたくも無い」という若さを表現する言葉だというのでしょうか。
並べてみるとわかる通り、文の構造は同じです。なのに、この違いはなんだろうかなどと電車の中で考えながら眠ってしまいました。隅の席ではないのに熟睡してしまったので、隣の人の肩に寄りかかる寸前に目を覚ますという動作を繰り返したり、今日は雨だったので傘を床に落としてしまったり悲惨なものでした。
ちなみに、別にどうでもいいのですが、「負けず嫌い」はもともと「負け嫌い」だったのが転じて「負けず嫌い」になったのだそうです。別に、なんでもないことでした。
投稿者 POE : 10:52 EM | コメント (0) | トラックバック
Oktober 02, 2004
ながい一週間
今週は長かった。嬉しい。
先週までの一週間と比べたときに、今週の月曜からの5日間がなんて長く感じられることか。気分としては、8月9月の夏休みと今週1週間が同じ程度の内容に見えます。(なんだか、今年も夏休みが無為に過ぎたことを、露骨に自己肯定してるみたいで凹むけれど)
さすが毎日1時間目からの授業たちです。
立ち止まりたくなったり悲しくなったり、でも嬉しかったり、出会えたり、色々あることは、凹むけど盛り上がるね。なんて言えるのは今が金曜日の夜だからだけど。
だって問題はまだ何も解決してないし、選ぶべきことは数多くあって、それでも明後日は月曜日で。
まるでデビュー曲を今度は7人で、今テレビで歌ってるMOVEみたいだ。ターゲットがはっきりしていないなら、もがいても大抵は失敗するんだよなあ。