よもやま話: 2004年11月アーカイブ
ちょうど20年前に開かれたLIVE AID。16時間ぶっ続けのライブ演奏。最大3時間しか撮れなかったVHSのビデオをとっかえひっかえ録画し続けたのは中学生のときだ。そのDVD版が発売された。QUEENのフレディも生きている。懐かしい(おまけに初回版のほうが安い!)。DVDの冒頭に入っているBAND AIDとUSA For Africaの歌も泣けるくらいに格好いい。心意気もすばらしい。BAND AIDの新バージョンも出るらしいが、最近のアーティストを知らないのが悲しい。
BAND AIDの"Do They Know It's Christmas Time?"で最も論議を呼んだのはU2のボノが歌う"Well, tonight thank God it's them instead of you"だそうだ。そしてボノは新バージョンでもそのフレーズを歌うらしい。
ニューヨークは賑わいを取り戻していた。タイムズ・スクエア近辺は渋谷のような人混み。ホテルの料金も高い(その分、サービスも良くなっている)。
中華街のJoe's ShanghaiでLF氏とそのフィアンセと食事。この店はワシントンDCでインターンをしていた高橋氏に1997年に紹介してもらった。今彼はどこにいるのだろう。
この店の名物の小籠包! チキンの甘酢あんかけ(?)もおいしかった。この店はいつも混んでいて待たされる。予約をとらないし、全員が揃ってからでないと席に案内してもらえない。回転がいいはずなのに、とにかくいつも待たされる。
念のため言うと、おいしいものを食べてばかりいたのではない。アメリカでは食べ過ぎるのでだいたい一日二食に抑え、ひとりで食べるときはサンドイッチなど。今回は体重が増えずに済んだ。
ニューヨークではSさんやNさんにも会いたかったけど、時間の都合でダメでした。ごめんなさい。次回こそ。
ともあれ無事に帰宅。ORFのために明日から合宿に来いというお達しが……。つらいなあ。
JFK空港から接続中。たった10分のためにTモバイルの無線LANサービスを買う気がしないので、モデムでつなぐ。いまどき信じられないが24Kしかでない。写真をアップロードできる状態ではないのでやめておこう。
ワシントンDCやニューヨークでいろいろな人が使っていたのがEVDOサービス。日本のPHSより速い(300K? 要確認)。パーム型のPDAに組み込まれていたり、無線LANのようなカードになっていたりする。
昨日のセミナーはWiMaxに関するもの。これはWiFiのいとこと表現されていて、6キロメートルぐらいは届くらしい。電力線ブロードバンドがうまくいかないので、次のラストワンマイル技術として期待されている。
セミナーはヒッキーやサッチーで有名なコロンビア大学で開催。ヒッキーの全米デビューCDはタイムズスクエアのバージン・レコードで堂々と売られていた。日本人観光客向けなのか、本当に売れているのか、よく分からない。
ちゃんと会議に出ていた証拠写真。エネルギー問題が重要になってきている。この教授は中東のエネルギー情勢について語る。公益事業の会議でエネルギー安全保障の話を聞くとは思わなかった。
ナッシュビルからワシントンDCへ。ホワイトハウスの前は以前よりも平穏な印象(写真は議会だけど)。選挙のことはみんな忘れてサンクスギビングが気になる様子。
ワシントンのとあるペルー料理屋にてTB氏および日本からたまたま来ていたKK氏と会食。下の写真はペルー伝統料理のセビチェ。酢漬けみたいなもので、とてもすっぱいがおいしい。リマで食べたものとだいぶ印象が違う。
翌日、MY氏、TH氏と情報交換。他にも会いたい人がたくさんいたが、時間がなくて断念。
ワシントンは一泊で切り上げてニューヨークへ。それにしてもワシントンのダレス空港は改装してゲートを増やしたせいか、大混雑。Gゲートは、離れ小島になっていて最悪だった。
今出ている会議は全米の州の公益事業委員会の役人たちとそれに関連する業界の人たちの年次会合。ここで公益事業とは、水道、電気、ガス、電気通信を指していて、それぞれネットワーク産業ということになっている。
しかし、誰も知り合いがいない。ネット系の会議に行けば、知り合いでなくても有名人がいるものだが、そういう人もいない。昨年、同じ団体が主催するブロードバンド・サミットというので話す機会があったが、そのときに司会をしてくれた通称「モンタナ・ボブ」といわれるおじさんがいるだけだ。
そもそもアジア系がほとんどいない。参加者リストでは日本人が私だけで、他に韓国人が1人いるだけ。日本の役人らしい2人組がいるが未確認。3割ぐらいがアフリカ系、残りがヨーロッパ系。偏見だが、ワシントンDCなどの都会に行くと地方自治体の役人はアフリカ系が多いし、ブッシュ支持のレッド・ステートではヨーロッパ系の人が多いのかなと想像してしまう。
「50州×数人+業界のコンサルタントやサービス請負会社」となっているので数百人が集まる大きな会議だ。おもしろいのは、公益事業といってもかなり民間業者へのアウトソーシングが進んでいて、大きな市場を形成していることがうかがえること。通信はその先端を行っているのはいうまでもない(そもそもほとんど公営事業ではない。しかし、ひどく規制された産業ではある)。
今日の昼食は気分を変えて、ホテルに併設されているショッピング・モールのフード・コートでケイジャン料理をいただいた。Bourbon Chickenのコンボだ。こういうものを食べ続けるとあの巨体が形成されていく。私が1年間のアメリカ滞在から帰ってきたときの体重は今より8キロも多かった。
英辞郎によると「Cajun」とは
【形】ケージャンの、ケージャン人[語]の◆米ルイジアナ州(テキサスの東側)に住むアケイディアン Acadian 移民の子孫。Acadian は、カナダ(Nova Scotia)(旧・フランス植民地)からの移民。
となっている。しかし、なぜバーボンなんだ? バーボンに漬けておくのだろうか?
少し時間があったので散策。
ホテルの中に川まである。
ナッシュビルはカントリー音楽の町。馬もギターを持つ。
カントリー音楽の殿堂Grand Ole Opry。日曜日は休み。隣のミュージアムは開いている。カントリー音楽は演歌みたいなもんなんだろうなあ。ヨーロッパにはないし、ロックのように世界に拡散していったわけではない。ロックのような反骨精神がないから、普遍性がないのか。
前のエントリーの写真と同じ場所から昼間に撮影。巨大なビニール・ハウスの中に作られたような町。
いつも日本線は日本人観光客でいっぱいなのに、今回はやたらとアメリカ人らしき人たちでいっぱい。入国審査も外国人の列が圧倒的に少ない。
やはりシカゴの入国審査で指紋と写真をとられた。左手の人差し指、右手の人差し指を順番に、カウンターの読み取り機に押し付ける。デジタル処理されているようだ。小さなデジタル・カメラで写真も撮られる。思ったよりもすばやい処理。
ホテルがやたらとでかい。東京ドーム5~6個分全部がホテルとコンベンション・センターというイメージ。あるいは六本木ヒルズ全体がホテルといったほうがいいか(高層タワーはないけど)。部屋から会議場に行くのにやたらと時間がかかる。ホテル内にいくつかガーデンが作られていて、クリスマスのイルミネーションがきれいだ。
家を出てから20時間、ようやくナッシュビル到着。シカゴからナッシュビルは小さな飛行機。ナッシュビルのあるテネシーはいわゆるレッド・ステート。
機内の雑誌にCIA職員の募集が出ていた。あまりに普通の広告だった。
宣伝です。
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慶應義塾大学 SFC研究所主催
SFC Open Research Forum 2004 (ORF2004)
<21世紀をつくる対論12>
21-12
~未来技術戦略から福澤精神まで~
2004年11月23日(火、祝日), 24日(水)
於 六本木アカデミーヒルズ40(六本木ヒルズ森タワー40階)
参加無料、事前登録不要
詳┃細┃決┃定┃
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http://orf.sfc.keio.ac.jp/
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