治安フォーラム連載2回分

土屋大洋「米国のサイバー攻撃非難に反発する中国」『治安フォーラム』2014年12月号、32〜35頁。

土屋大洋「インテリジェンスの倫理」『治安フォーラム』2015年2月号、59〜62頁。

 昨年7月の中国訪問、9月のワシントンDCでの会議についてそれぞれ報告しています。

第3回 角川インターネット講座 THE SALON

 イベントのお知らせです(私も一時帰国します)。でも、1万円もするんですねえ。ただ、西本さん、名和さん、小宮山さんはそれぞれ第一線で活躍されている方々ですから、とてもおもしろいはずです。私も皆さんの話を聞いていつも勉強しています。

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http://kci-salon.jp/thesalon/

【日 時】1月15日(木)18時〜20時00分 受付開始(会場17:45)

【会 場】角川第3本社ビル9階(千代田区富士見1-8-19)

【参加費】10,000円(税込)

【内 容】

・『インターネット時代の安全保障〜日常に潜むリスクと国家規模のサイバー戦争〜』

 登壇:

土屋 大洋(慶応義塾大学院政策メディア・研究科教授)

西本 逸郎 氏(株式会社ラック取締役CTO(最高技術責任者)、専務取締役)

名和 利男 氏(サイバーディフェンス研究所理事、上級分析官(情報分析部部長))

小宮山 功一朗 氏(一般社団法人JPCERTコーディネーションセンターエンタープライズグループマネージャ兼国際部シニアアナリスト)

・総合司会

遠藤 諭(株式会社角川アスキー総合研究所)

※プログラム内容は予定です。都合により変更となる場合があります。

『仮想戦争の終わり』

土屋大洋監修『仮想戦争の終わり―サイバー戦争とセキュリティ―』KADOKAWA、2014年(角川インターネット講座第13巻)。

20141213084557p:image

 発売日が12月25日に決定したようですが、本の目次や執筆者が出ていないようなので、ここに載せておきます。700円安いKindle版も出ます。500円安いiBooks版もあります。

第1部 変容するサイバーセキュリティ

 序章 仮想戦争の終わり 土屋大洋

 第1章 サイバー攻撃と防御の基礎 西本逸郎

 第2章 制御システムのセキュリティ 新誠一

 第3章 サイバー攻撃の主体とサイバー防衛のための人材育成のあり方 名和利男

 第4章 サイバー犯罪とは何か 坂明四方光

 第5章 サイバーセキュリティと通信の秘密 林紘一郎

第2部 サイバーセキュリティの国際安全保障

 第6章 歴史的観点から見た日米情報戦 簑原俊洋

 第7章 サイバー戦争と国際法 橋本靖明河野桂子

 第8章 サイバー戦争とその抑止 川口貴久

 第9章 サイバーセキュリティの国際連携と信頼醸成措置 小宮山功一朗、早貸淳子

治安フォーラム連載3回分

 最近のものをまとめて(連載第12回〜14回)。

土屋大洋「米サイバー軍と国家安全保障局の第二幕」『治安フォーラム』2014年9月号、48〜51頁。

土屋大洋「米軍が目指す統合情報環境(JIE)」『治安フォーラム』2014年10月号、62〜65頁。

土屋大洋「政府とハッカーの分裂」『治安フォーラム』2014年11月号、37〜40頁。

 ここでいう「ハッカー」は本来の意味で、悪いことをする人ではありません。8月にラスベガスで開かれたデフコンに行って来たので、そのことを書いています。

角川インターネット講座

 角川インターネット講座に参加しています。

 全15巻のうちの第13巻を担当しています。監修者の格好良い写真が並んでいますが、私はその辺で急いで撮ってもらった写真のままです(国内にいないので)。

http://kci-salon.jp/

 第1回配本分の3冊がまもなく出るそうです(第1、4、9巻)。第13巻は、希望的観測としては年末に刊行です。

 今週金曜日の24日夜、刊行開始記念講座もあるそうです。

http://kci-salon.jp/thesalon.php

 ツイッターのアカウントもできたみたいです。

https://twitter.com/KciSalon

 宣伝しろとのことなので……。

グローバル・コモンズとしてのサイバースペースの課題

土屋大洋「グローバル・コモンズとしてのサイバースペースの課題」日本国際問題研究所「グローバル・コモンズ(サイバー空間、宇宙、北極海)における日米同盟の新しい課題」プロジェクト、2014年8月。

 昨年度から続くプロジェクトの分析レポートです。年度末報告書に向けての試論という位置づけです。

米国のサイバーセキュリティ政策

土屋大洋「米国のサイバーセキュリティ政策」拓殖大学海外事情研究所編『海外事情』第62巻3号、2014年3月、46〜59頁。

 「特集=第2期オバマ政権の動向」の一つとして書かせてもらいました。

 しかし! 大変なミスがありました。46頁下段後ろから4行目、「GGE」となるべきところが「GGC」となっています。提出原稿ではちゃんと「GGE」となっていたのですが、なぜか初稿ゲラで変わっていたのを見逃し、再校ゲラでも見落としました。そんなところが変わっているはずないという思い込みですね。ゲラのチェックは苦手です。残念なことになってしまいました。

シンポジウム「国境を超えるサイバーセキュリティ協力」

【日時】 2014年1月27日(月) 14:00〜15:45 (受付13:30〜)

【会場】 日本財団ビル2階 会議室(港区赤坂1-2-2)

【テーマ】「国境を超えるサイバーセキュリティ協力」

【登壇者】(順不同、敬称略)

  ジェシカ・ヘレラ-フラニガン/センター・フォー・ナショナル・ポリシー研究員

  小原凡司/東京財団研究員

  上田浩史/日立ソリューションズ 社会システム事業部空間情報ソリューション本部 衛星画像ソリューション部 部長

【モデレーター】

  土屋大洋(慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授) 

【使用言語】日英同時通訳付

【参加費】無料

【共催】東京財団、米国大使館  

以下からお申し込みください。

http://www.tkfd.or.jp/event/detail.php?id=215

サイバーセキュリティのための信頼醸成措置(CBM)

 原稿を書くためにサイバーセキュリティのための信頼醸成措置(CBM:Confidence Building Measures)について改めて調べ始めた。国連GGEやサイバースペース会議でもこの問題は議論されいるが、いったい何ができるのかというのが疑問だった。「サイバー兵器」なるものがあるとして、ミサイルのように弾頭を数えることもできない。

ソウル会議の際にもらったまま読むことなく持ち歩いていたICT4Peaceのブリーフ文書を読み始めた。スイスのジュネーブに本拠を置くICT4Peaceを引っ張っているダニエルには、1年前(2012年12月)のボストンの会議で会い、今年(2013年)10月のソウルのサイバースペース会議で再会した。互いに、「会ったことあるよね。どこで会ったっけ?」という感じだったが、そのときにこの文書の印刷版をもらった。

これはなかなかすばらしい。

Daniel Stauffacher, ed., Confidence Building Measures and International Cyber Security, Geneva: ICT4Peace Foundation, 2013.

雑然とした印象がある(重複のように見えるものもある)ものの、ありとあらゆることが並べられており、確かにそういうこともあり得るかなあという感じがしてくる。無論、実現性がかなり低いものもあるが、food for thoughtとしてはおもしろい。もっと早く読めば良かった(そういうものが多い)。今書いている原稿で紹介しよう。

秘密の終焉

土屋大洋「秘密の終焉」『治安フォーラム』2014年1月号、45〜48ページ。

 『治安フォーラム』側の都合で2013年12月号は休載になりました(私はちゃんと原稿を出していましたよ)。1ヶ月遅れで載った原稿です。

 NSAの問題が議論されていますが、英国のGCHQ(政府通信本部)の動きについて書いています。