廣瀬佳一、小笠原高雪、小尾美千代編『よくわかる国際政治』ミネルヴァ書房、2021年。
「IT革命」(144〜145頁)、「コラム9 サイバー防衛と国際政治」(110〜111頁)を担当しました。
土屋大洋のブログ
廣瀬佳一、小笠原高雪、小尾美千代編『よくわかる国際政治』ミネルヴァ書房、2021年。
「IT革命」(144〜145頁)、「コラム9 サイバー防衛と国際政治」(110〜111頁)を担当しました。
Koichiro Komiyama and Motohiro Tsuchiya, “The Triadic Conflict That Lies Ahead in the U.S.-China Tech Confrontation,” Asia Policy, Vol. 16, No. 2, April 2021, pp. 43-55.
共著の英語論文が出ました。これはほとんど共著者の小宮山功一朗さんの成果です。
土屋大洋「サイバースペース」西谷真規子、山田高敬編著『新時代のグローバル・ガバナンス論—制度・過程・行為主体—』ミネルヴァ書房、2021年、315〜324頁。
神戸大学の西谷先生、名古屋大学の山田先生が編著をされた本に参加させていただきました。最終章を担当しています。全24章、334ページにぎっしり、いろいろな分野のグローバル・ガバナンス論が詰まっています。
土屋大洋「現代のグレート・ゲーム データ資産をめぐる争奪戦」『日本経済新聞』2020年7月29日。
中外時評の連載です。サイバー・グレート・ゲームについて書いています。
私が客員として居候させてもらったのはハワイのイースト・ウエスト・センター(EWC)ですが、ニューヨークにはイースト・ウエスト・インスティチュート(EWI)というシンクタンクがあります。
そこが最近、Weathering TechNationalismという報告書を出しました。weatherという単語は普通は「天気」という意味ですが、動詞では「〔嵐・困難などを〕切り抜ける、乗り切る、乗り越える」という意味があります。
技術ナショナリズムといえば、1980年代から90年代にかけての日米摩擦を思い出します。私が学部の卒業論文のテーマとしたのも日米半導体摩擦でした。そのころは「テクノナショナリズム」といって「ノ」が入っていましたが、最近は「テクナショナリズム」いうようですね。
もちろん、今は米中の間の摩擦です。このレポートも中国版が出ています。翻訳したのは復旦大学の沈逸のチームだそうです。
昨日、この報告書のブリーフィングがオンラインであり、米中の他、インド、シンガポール、インドネシア、日本から参加がありました。報告書の著者の一人であるBruce W. McConnellの招きで私も参加させてもらいました。
小笠原高雪、栗栖薫子、広瀬佳一、宮坂直史、森川幸一編『国際関係・安全保障用語辞典 第2版』ミネルヴァ書房、2017年。
今どき、第2版が出るなんていうのはめずらしいことですが、2013年初版の『国際関係・安全保障用語辞典』の第2版が出ました。
私は「インテリジェンス」「インテリジェンス・コミュニティ」「サイバー攻撃」「サイバーセキュリティ」を担当しました。
総勢33人で執筆しており、同僚の中山俊宏さんと神保謙さんも参加しています。
田中 明彦、日本経済研究センター編『提言 日米同盟を組み直す 東アジアリスクと安全保障改革』日本経済新聞出版社、2017年。
月末に発売です。私は「第7章 サイバー安全保障と日米インテリジェンス連携」(139〜151頁)を担当しています。あまり部数を刷らない上に、某会合でたくさん配布してしまうらしいので、あまり市中には出回らないかもしれません。
目次
海上自衛隊の護衛艦いずもに体験乗艦する機会をいただいた。研究者5人、プレス10人、それにASEAN諸国の若手士官10人がシンガポールから乗り込み、南シナ海で訓練を行いながら4泊5日を過ごし、再びシンガポールに戻った。シンガポールまでの渡航費は自己負担、艦内での食事代も自己負担だが、こうした機会はめったにいただけることではない。
ASEAN諸国の若手士官は防衛省のビエンチャン・ビジョンに基づいて、艦内でセミナーを受講したり、訓練に参加したりしていた。
プレスの皆さんはASEANの若手士官たちの様子や艦内の様子を取材していた。すでにいくつか動画がYouTubeに載っている。
私たち研究者は自衛隊の皆さんにレクチャーしたり、訓練を見学させてもらったり、ASEANの若手軍人たちと懇談したりして過ごした。ゲスト用の個室をそれぞれ提供され、快適に過ごすことができた。
朝5時55分に「総員起こし5分前」という号令が放送でかかるとみんな身支度(会場自衛隊では「身辺整理」と呼ぶ)を始め、6時に「総員起こし」の号令がかかる。6時15分から朝食、11時15分から昼食、17時15分から夕食と規則正しく動く。海上では携帯電話もインターネットもつながらない。時々、艦橋で海図を見せていただきながら、位置を確認していく。
朝晩は天気が崩れることが多いが、一晩だけ、南シナ海の満天の星空を見ることができた。赤道近くの星座はよく分からなかったが、あれだけの星を見たのはハワイのマウイ島ハレアカラ山頂で見て以来だった。しかし、デジカメで星空は写せない。
今回の私のベストショットは、夕暮れの海に飛び立つヘリコプターSH-60Kである。
艦内をいろいろ見学させてもらって改めて感じたのは、こうした大きな艦艇はチームワークで動かすしかないということ。艦橋で「おもーかーじ(右旋回)」と号令がかかると、その後ろにいる操舵手が実際に舵を切る。しかし、エンジンのスピードはずっと下の機械室で操作している。機械室では艦橋からの指示がジリンジリンと鳴るベルで伝えられ、操作盤のボタンを押してエンジンのスピードを調整する。機械室にいる人たちは窓もなく、外の様子が全く分からない。艦橋からの指示がおかしいと思ってもそれに絶対に服従する。そこに信頼関係がなければ操艦はできない。
さまざまな人たちが役割分担をしながら護衛艦いずもは動いている。乗員だけで400人以上。いずもはすでに熊本の被災地支援に出動しているが、東日本大震災時のような大規模な災害も想定して数百人を収容できるようになっている。三食を確実に用意することに専念をする人、見張りに徹する人、ヘリコプターの整備に専心する人、たくさんの職種と階級に別れてチームワークは成り立っている。甲板より上にいて、常に外の様子が分かる人は半分もいないのではないか。船の下のほうに何層も降りていったところにあるエンジンルームは、常に轟音と熱がある。そこで何時間も過ごす乗員の皆さんのご苦労は計り知れない。
ちょうど伊豆半島沖で米イージス艦フィッツジェラルドの事故があった直後で、艦艇を安全に動かすことの難しさが再認識されていたときだっただけに、非常に良い体験だった。海上自衛隊の皆さんの努力に敬意を表したい。そして、第1護衛隊群の伍賀群司令、いずもの甲斐艦長、大勢の乗組員の皆さんに感謝したい。
一緒に乗艦した研究者たちの多くは、シンガポール港に帰港した際、「もっと乗っていたい」と言っていた。facebook中毒の同僚Hさんまでそう言っていたので驚いた。私は正直、「もう十分」という感じだった。私の名前は海上自衛隊向きだとよくからかわれるのだが、私に船乗りは務まらない。シンガポールから飛行機で帰国した後も体がユラユラしている感覚がなかなか抜けなかった。
2008年〜09年にMITでお世話になったリチャード・サミュエルズ教授がドイツのベルリンで日本のグランド・ストラテジーに関するワークショップを開催するというので参加した。サミュエルズ教授にお目にかかるのは6〜7年ぶりだろうか。
私は相変わらずサイバーセキュリティの話をする。日本からの参加者は私の他に8人。すべて知り合いの方々だったので旧交を温めることができた。諸外国からの参加者は11人。それに地元のオブザーバーが出たり入ったりする。
しかし、部屋も暖かかった。というか、暑かった。ベルリンは今年一番の暑さで30度超え。ベルリン自由大学の狭い部屋にはエアコンがなく、30人がぎゅうぎゅう詰め。風もほとんど入らない。サウナ状態での2日間だった。会議中にこんなに汗をかいたのは久しぶりだ。震災後の日本でもないと思う。その分思い出に残るワークショップになった。
3年かけて本にするとのことだが、脱落しないようにしないと。
そうそう、ワークショップの1日目がイギリスの国民投票の日だった。2日目の朝、みんな結果に苦笑い。そして、何が起きるのだろうかとため息。いろいろな影響がアジアにもあるだろう。次の英国首相になると見込まれているボリス・ジョンソンと現在の首相のデイビッド・キャメロンを幼い頃から比較する番組がBBCで流れている。EUからイギリスが抜けることによるインパクトも数字で具体的に何度も流していて、BBCが結果に失望していることをなんとなく感じさせる。
2日目のワークショップ終了後、日本の大使の差し入れで、会議場でレセプション。私は頭が痛くなるので滅多にワインを飲まないが、このときは冷たい白ワインがとてもおいしかった。それともドイツ・ワインが口に合うのか。その後、防衛駐在官のNさんにドイツ料理の店に連れて行ってもらう。シーズン最後という巨大なホワイトアスパラガス、アイスヴァイン他の肉盛り合わせ、それにビールを堪能した。
今年前半はとにかくたくさん国際シンポジウム、国際ワークショップに出た。これでいったん打ち止め。7月と8月はお断りして、7月は授業をしっかりやって採点をする。8月は充電と原稿書き。9月からまた海外回りを再開する予定。
6月10日(金)の夜と11日(土)の終日、G-SECで「日米関係とアジア太平洋の安全保障:課題と展望」と題するシンポジウムが開かれます。日米からいろいろな方が報告します。私もサイバーセキュリティの話をします。同時通訳が入ります。事前登録が必要ですので、リンク先から申し込んでください。ページの一番下に申し込みフォームがあります。
http://blog.smu.edu/towercenter/events/sun-and-star-symposium/
7月半ば、ハワイでお世話になったイースト・ウエスト・センター(EWC)のアルムナイ(OB・OG)の会合が東京であり、初めて参加した。EWCのスタッフ2人もたまたま来日していたので、来てくれた。来年1月にEWCはマニラで大きな会議を予定しており、その下見の後に立ち寄ったそうだ。2人とも100円ショップがお気に入りで大量に買い物をしたという。
その翌週、ハワイのEWCを再訪。2月末に帰国して以来、5ヵ月ぶりぐらいになる。その間、チャールズ・モリソン所長が引退を表明しており、来年8月に新しい所長が就任する予定だ。連邦政府(国務省)とのつながりが深い研究所なので、次の所長選びは簡単には行われず、1年かけて選ぶそうだ。すでに関心を示している人がいるという話だが、どんな人になるのだろう。研究部長とも話す機会があったので聞いてみたが、若い血を入れないとと言っていた。
今回の再訪の目的は、新しい共同研究プロジェクトのキックオフのため。サイバーセキュリティとは直接関係ない新しいテーマに取り組む。今回の会合にはその分野に詳しい方々にも集まってもらい、いろいろと意見を聞いた。私がよく理解していないことが多いことが分かった(だからこそ研究する意味はあるが、まずは最先端に追いつかないといけない)。3年計画の共同研究なので、またEWCに戻ってくる機会もあるはずだ。逆にEWCのスタッフに日本に来てもらうこともあるだろう。楽しみだ。
今回の滞在中、ハワイ大学のDavid Lassner学長にも短時間お目にかかった。学長には10月にSFCの25周年記念式典&シンポジウムにご参加いただくことになっている。学長の部屋の扉は観音開きの大きなもので、部屋の中も格好良かった。
北極のガバナンスについて、初めてまじめに話を聞いたのは5月の日加安保シンポジウム@オタワの席だった。日本側のスピーカーは石原敬浩海上自衛隊幹部学校教官だった。ほとんど何も知らなかったので、へええと勉強になった。
私が北極に興味を持っているのは、北極海海底ケーブルが通るかもしれないからだ。いくつかのプロジェクトが動いている。太平洋に光ファイバーの海底ケーブルを敷設したことで有名な新納康彦さんもArctic Fibreに参加されている。
先週、日本国際問題研究所の「グローバル・コモンズ(サイバー空間、宇宙、北極海)における日米同盟の新しい課題」というプロジェクトでもう一度、石原教官の話を聞く機会があった。コメンテーターは早稲田の池島大策先生。
お二人の話をうかがって、この半年の間にもかなり動きがあったことを知る。なかなか興味深い。11月には米国防総省が北極圏戦略を発表したそうだ。北極の沿岸国、特にカナダやロシアが権益がために入る一方で、日本や中国がArctic Councilのオブザーバーになったり、はたまた貿易航路の変更で大きく打撃を受けそうなシンガポールまで入ってきたりしているそうだ。特に中国は、カナダ沿岸でもロシア沿岸でもなく、北極海の真ん中を通ろうとしているとか。ロシアは北極の極点の海底に旗を立てたり、オホーツク海は俺の海だと出張ってきたり。いやあ、すごいつばぜり合いだ。
いろいろ文献も出ている。いずれ、授業でも取り上げないと。
小笠原高雪、栗栖薫子、広瀬佳一、宮坂直史、森川幸一編集委員『国際関係・安全保障用語辞典』ミネルヴァ書房、2013年。
私もいくつか項目を書かせていただいた辞典ができました。実はとても小さくてコンパクト。持ち歩けます。
嶋田晴行「アフガニスタンの治安安定への課題—外部依存による治安部門の脆弱性—」『アジア研究』第56巻3号、2010年7月、45〜58頁。
ボブ・ウッドワードの『ブッシュのホワイトハウス』や『オバマの戦争』を読むと、イラクとアフガニスタンにおいては、戦争よりも、大規模な戦闘が終わった後の治安維持にアメリカ政府が悩んでいることが分かる。ウッドワードは背景的な説明をほとんどしないでアクターに語らせるという書き方だから、背景が分かっていないと分かりにくい。
2009年12月のオバマのアフガニスタン増派について、ウッドワードはものすごいページ数を使って解説しているが、この論文ではわずか1段落。しかし、その背景はこちらのほうがよく分かる。
ジョージ・W・ブッシュ(伏見威蕃訳)『決断のとき』(上・下)日本経済新聞社、2011年。
ウッドワードの一連のブッシュ政権内幕ものと内容は一致しているところが多いが、強弱の付け方や記述の厚みの付け方はずいぶん違う。意外なところが詳しく書いてあり、興味深い。私が知りたいFISA(Foreign Intelligence Seruveilannce Act)についてもそれなりに書いてある。
それにしても、キリスト教への信仰によって政治が動かされていたということが印象に残る。
Christopher K. Johnson, “Beijing’s Cracked Consensus: The Bo Scandal Exposes Flaws in China’s Leadership Model,” Foreign Affairs, April 18, 2012.
著者は元CIAで現在はCSISの中国研究のチェア。今話題になっている中国のスキャンダルのインパクトを解説している。胡錦濤から周近平への政権移行とも密接に関連しているらしい。胡錦濤が北京とワシントンとの間に「戦略的不信」を生み出したという指摘はおもしろい。
薬師寺泰蔵「技術革新と国際システムの変容—動学分析へ向けて—」『国際問題』第274号(1983年1月)2〜20ページ。
学部生、大学院生の頃に何度も読んだ論文だけど、来週の大学院のゼミ(SFCでは「大学院プロジェクト」と呼ぶ)で輪読文献にしたので、読み直す。今にも通じる論点があっておもしろい。でも、初めて読む人にはさっぱり分からないかもしれないなあ。
昨日、太平洋諸島地域研究所(JAIPAS)の中にあるアジア太平洋資料室に行ってきた。いやあ、すごかった。
パラオにあった南洋庁の資料などがずらりと並んでいる。なかなか太平洋島嶼国に関する資料は見つからないが、ここにはあふれている。
残念ながら、資料はデータベース化されていないため、検索して探すことはできない。その分、本棚をじっくりみながら、資料を開いて中身を確認しながら探す楽しみがある。
十分に時間がとれなかったけど、初回としてはそれなりの資料を見つけることができた。モノクロコピーが1枚50円というのが痛いが(72枚で3600円だった)、時々行って資料を探そう。
伊藤孝治「国威の代償—世紀転換期のハワイをめぐる日米対立の一解釈—」『アメリカ研究』第46号、2012年3月、33〜50ページ。
『アメリカ研究』第46号に掲載されたいた論文。ちょうどハワイのこと、セオドア・ルーズベルトのことには興味があったので読む。日本はハワイを併合するつもりはなかったけれども、国威を傷つけられたのに憤慨してハワイに戦艦を送ってしまい、それが米国の疑念を呼び起こして、米国がハワイを併合してしまうという話。ストーリー自体は各所で書かれていると思うが、この論文は日米双方の資料に当たって裏をとっている。
国威を傷つけられるのを嫌がるというのは今の中国と重なるなと思う。若い国家とはそのようなものなのだろうか。
論文の本筋ではないのだけど、ハワイの人口に関する記述が気になる。
時間順に並べれば増えているので、それほどおかしくないのだけど、1893年3月に約2万人だった日本人が3年後の1896年に2万4000人になるのは、移民が数千人規模で入っていたということなのだろうか。翌年にはさらに2000人増えて2万6000人になる。ハワイの総人口も3年で2万5000人増えている。これらの数字が正しいとすると、急激な社会変革がハワイで起きていたことになるだろう。それだけの移民が各国からやってきたらネイティブが受けるプレッシャーは大きかったに違いない。
3年ほど続けてきたアメリカの海洋戦略に関する共同研究が終了に近づき、まとめの議論をするために沖縄で合宿をした。無論、リゾート気分を味わいたいからではなく、アメリカの海洋戦略の要衝となっている沖縄を見学するためだ。
3日間の合宿のうち、初日と2日目は4人の研究報告。私は11月に済ませているので司会だけでよく、割と気軽だった。
3日目は自衛隊基地と米海兵隊基地の見学。海兵隊のほうは、旧知のロバート・エルドリッヂさん(大阪大学の教官から海兵隊に転身)に案内してもらい、彼が中心になって進めた気仙沼の大島小学校との交流の話を中心に聞く。
http://www.kanji.okinawa.usmc.mil/Releases/110803-Release.html
自衛隊基地は、研究メンバーに自衛隊関係者が二人いたので実現した。基地内に残る旧海軍の砲台を見たり、P-3C哨戒機、F-15を間近に見せてもらったりした。
両方ともよく整備されているが、いささか装備が古いという印象も受ける。哨戒機としてはゆっくり飛ぶことができるプロペラ機のP-3Cは優秀とのことだったが、それでも導入から30年経っている。F-15も次世代の戦闘機には対抗できない。日本の防衛はなかなか難しい。
共同研究の成果は来年出版される見通し。私はしつこく海底ケーブルの話を書く予定。先のパラオやハワイの話もここにつながる。