原稿を書くためにサイバーセキュリティのための信頼醸成措置(CBM:Confidence Building Measures)について改めて調べ始めた。国連GGEやサイバースペース会議でもこの問題は議論されいるが、いったい何ができるのかというのが疑問だった。「サイバー兵器」なるものがあるとして、ミサイルのように弾頭を数えることもできない。
ソウル会議の際にもらったまま読むことなく持ち歩いていたICT4Peaceのブリーフ文書を読み始めた。スイスのジュネーブに本拠を置くICT4Peaceを引っ張っているダニエルには、1年前(2012年12月)のボストンの会議で会い、今年(2013年)10月のソウルのサイバースペース会議で再会した。互いに、「会ったことあるよね。どこで会ったっけ?」という感じだったが、そのときにこの文書の印刷版をもらった。
これはなかなかすばらしい。
Daniel Stauffacher, ed., Confidence Building Measures and International Cyber Security, Geneva: ICT4Peace Foundation, 2013.
雑然とした印象がある(重複のように見えるものもある)ものの、ありとあらゆることが並べられており、確かにそういうこともあり得るかなあという感じがしてくる。無論、実現性がかなり低いものもあるが、food for thoughtとしてはおもしろい。もっと早く読めば良かった(そういうものが多い)。今書いている原稿で紹介しよう。