中外時評4本

土屋大洋「繰り返すロシアの米国介入 サイバー攻撃で再び爪痕」『日本経済新聞』2020年12月30日。

土屋大洋「表現の自由、終わらぬ論争 米通信品位法に改正機運」『日本経済新聞』2021年1月27日。

土屋大洋「データセンターの地政学 立地はどこに向かうのか」『日本経済新聞』2021年2月24日。

土屋大洋「加速する欧州のデジタル戦略 日本も連携に向け努力を」『日本経済新聞』2021年3月31日。

これらも掲載を忘れていました。これまで日本経済新聞の中外時評欄には2019年4月から毎月末の水曜日に掲載していただきました。今後は隔月になります。次の掲載は5月26日(水)の予定です。

そして、今月から別の媒体でも月1本の連載が始まります。

ファーウェイ問題の深淵:サイバースペースで前方展開する米国

土屋大洋「ファーウェイ問題の深淵:サイバースペースで前方展開する米国」『Newsweek日本版』2019年1月16日。

 もう長い間、年賀状を書いていません。くださる方々、ごめんなさい。毎年、大晦日提出という仕事があり、なんだかそれにかかりっきりになりながら年末が終わり、正月は学生の卒論、修論、博論を読みながら過ごすのが恒例になっています。

 今年はおまけにこれまた年末締切の英語の長い原稿があり、これが全然書けず、ようやく終わったのが一昨日。そして、昨日、上のリンクにある原稿を書きました。12月から書くように編集部からは声がかかっていたのですが、1カ月遅れになってしまいました。ごめんなさい。

 新年早々謝ってばかり。

監視大国アメリカ A・G・ファーガソン著 万能ではないビッグデータ

土屋大洋「監視大国アメリカ A・G・ファーガソン著 万能ではないビッグデータ」『日本経済新聞』2018年5月19日。

 日経新聞に書評を寄稿しました。本のタイトルからはややわかりにくいのですが、警察活動にビッグデータをどう活用するかという本です。全文閲覧にはログインが必要です。

Bulk Collection

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Motohiro Tsuchiya, “Systematic Government Access to Private-Sector Data in Japan,” Fred H. Cate and James X. Dempsey, eds., Bulk Collection: Systematic Government Access to Private-Sector Data, Oxford University Press, 2017, Chapter 13.

 ふと思い出して調べてみたら、書いた原稿が本になっていました。見本を送ってくれるというから待っていたのですが、そのうちに忘れていました。なんで送ってくれないのでしょう。

 ただし、これは前に書いたジャーナルの論文にいくつか修正をしたものが採録されているので、完全に新しいものではありません。

 それに高い!

スノーデン以後のインテリジェンス活動

土屋大洋「スノーデン以後のインテリジェンス活動」『治安フォーラム』2016年7月号、39〜46頁。

 ある研究会で報告させていただいた話をベースにして、久しぶりに『治安フォーラム』に書かせていただきました。

ワシントンDC

 3泊5日でワシントンDCへ。なんと、往路の機内で知り合い3人に会う。彼らは私とは別の会議。驚いた。

 到着日の翌日はフリーにしておいた。年末年始の仕事が忙しく、かなりへばり気味だったので、食事以外のアポは入れなかった。

 ホテルやカフェで仕事をする合間、授業のネタ探しも兼ねて本屋に行こうとするが、12th StreetにあったはずのBarnes & Nobleが閉店してしまっている。とても残念だ。18th StreetにあったBordersもずいぶん前に閉店した。

 頼みの綱は、学術系に強いReiter’s Booksだが、ここも移転し、店がとても小さくなっていて、本の数もとても少ない。かなり残念。

 良かったのは、新しいReiter’s Booksの店舗に行くことで、世界銀行とIMFのビルを確認できたことだ。知識としてワシントンDCにあることは知っていたが、ようやく位置を確認できた。

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 足を伸ばして、地下鉄オレンジ・ラインのクラレンドンにあるBarnes & Nobleものぞくが、ここも一般書が中心なので、授業に役立つ学術系の本はあまりない。

 夜、会食の後、ワシントンDC三田会の集まりにも15分だけ参加。会場のバーがいっぱいで席がない上に、時差と疲労で飲める状態でもなく、翌朝一番のワークショップでの報告の準備もできていないので、早々に退散。それでも、旧友の顔を見て、思わぬ人に会えたのも良かった。

 ホワイトハウス近くのバーを出ると、外で雪が舞っていて、きれいだなーという気分と勘弁してくれーという気分が一緒におそってきたが、すぐにやんでしまった。

 今回のメインはクローズドのワークショップ。日中韓米露の研究者が集まり、サイバーセキュリティと戦略的安定性について議論。オフレコとのことなので、みんな言いたい放題言っていて、けっこうおもしろかった。懐かしい顔にも何人か会えた。

 新しいプロジェクトも立ち上げることになりそうだ。またワシントンDCに来る機会もできるだろう。

 土曜日の朝にSFCで仕事があったので、ワークショップ終了後の金曜日の夜の便でLAに飛び、そこから羽田行きの便に乗る。直行便なら14時間ぐらいなのに、乗り継ぎにすると合計で20時間ぐらいかかる。なんだか残念だ。

 ワシントンDCからLAまでの機内では、疲れて仕事ができる状態ではなかったので、買ったまま読んでいなかった『工学部ヒラノ教授』と『工学部ヒラノ教授のアメリカ武者修行』を読む。どっちもとても参考になったが、特にアメリカの大学制度について詳しく書いてある後者が印象的だ。アメリカの場合、研究者は一度競争から落ちるとカムバックできないらしい。一流大学で教員&研究者になるには、一流大学で学位を取った後、3年+3年の有期の間に論文を量産しないといけない。そこで躓くと、後は転げ落ちて、教育マシーンになるか、何者でもないという意味で透明人間になるという。工学系の話が書いてあるが、文系も似たようなものなんだろうか。

 LAから羽田の便は、一眠りしてから、何か映画はないかと探し、『The Man from U.N.C.L.E.』を見る。完全エンタメ志向の映画。CIAとKGBが協力するという現実にはない設定なので、インテリジェンス活動の研究の参考にはならないが、ヒュー・グラントがおもしろい役をしていた。

 それに比べて、先日ちゃんと映画館で観た『007 SPECTRE』は、アクションのところはともかく、政治的な設定はけっこうおもしろい。Five EyesならぬNine Eyesが構想されており、日本も入っている。

 そして、007が辞任することが匂わされているが、エンドロールの最後には「James Bond will return.」と書いてあったのも意味深。さすがにシリーズがこれで終わりではないのだろう。

政府機関はテロリストの通信をどこまで傍受していたのか

土屋大洋「政府機関はテロリストの通信をどこまで傍受していたのか」『Newsweek日本版』2015年11月19日。

 連載の第7回。急遽、内容を変更して掲載してもらいました。

 テロが起きたとき、私はロンドンから東京に戻る機内の中でした。飛行機に乗る前のヒースロー空港で見たテレビではたいしたニュースをやっていなかったのに、帰国したら世界が変わっていたという感じです。

 イギリスのオズボーン財務大臣が政府通信本部(GCHQ)を訪問しているときの写真がリンク先にあります。こんな感じなんですね。テロの後にオズボーン財務大臣がGCHQを訪問してハッパをかけたときの写真でしょう。

 オズボーン財務大臣は先の英中首脳会談に際して親中派と日本のメディアでは報じられましたが、将来の首相候補でもあり、注目の人とロンドンで教えてもらいました。

 最初、チャンセラーと何度もイギリス人が言うので分からなかったのですが、イギリスの財務大臣はチャンセラー(chancellor)というのだそうです。チャンセラーはドイツでは首相なので混乱します。大学では総長の意味で使うこともあります。

民主主義体制とインテリジェンス活動

土屋大洋「民主主義体制とインテリジェンス活動」『治安フォーラム』2015年7月号、64〜67頁。

 連載「インターネットとインテリジェンス」は第20回にして最終回となりました。2013年7月号から続き、途中で飛び飛びになりましたが、2年にわたって続きました。

 編集長はじめ編集部の皆様には大変お世話になりました。ありがとうございました。読者の皆様にも御礼申し上げます。

サイバーインテリジェンス

土屋大洋「サイバーインテリジェンス」『治安フォーラム』2015年6月号、63〜66頁。

 連載19回目。昨年中に書いた原稿ですが、編集部の都合で掲載がとびとびになっているため、ようやく掲載になりました。次回の20回目が最終回の予定です。

壊れたセキュリティ・クリアランスと秘密保護

土屋大洋「壊れたセキュリティ・クリアランスと秘密保護」『治安フォーラム』2014年2月号、64〜67頁。

 連載の第7回目。諸事情により全10回で終了の予定です。すでに第10回までの原稿を提出済みです。何かあって差し替えるかもしれませんけどね。

秘密の終焉

土屋大洋「秘密の終焉」『治安フォーラム』2014年1月号、45〜48ページ。

 『治安フォーラム』側の都合で2013年12月号は休載になりました(私はちゃんと原稿を出していましたよ)。1ヶ月遅れで載った原稿です。

 NSAの問題が議論されていますが、英国のGCHQ(政府通信本部)の動きについて書いています。