ネットワーク中立性

二人の友人がそれぞれネットワーク中立性について本を書いた。

一人目はChris Marsden。この本にはクリエイティブ・コモンズのライセンス(Attribution Non-Commercial)が付いていて、PDFで配布されている。長すぎて私はまだ読めていない。

Chris Marsden, Net Neutrality: Towards a Co-regulatory Solution, London: Bloomsbury Academic, 2010. (PDFファイルがダウンロードされます。)

彼のブログでアップデートも行われているそうだ。

もう一人は九州大学の実積寿也先生。一昨年のITSでの報告がベースになっており、本の中の1章として収録されるそうだ(5月刊行予定)。

Toshiya Jitsuzumi, “Efficiency and Sustainability of Network Neutrality Proposals,” Anastassios Gentzoglanis and Anders Henten, eds., Regulation And The Evolution Of The Global Telecommunications Industry, Cheltenham Glos: Edward Elgar, 2010.

私も頑張ろう。刺激になる。

グリーン

今日、総務省の会議に出たら、みんな「グリーン」「グリーン」と言っていた。2年前に産経新聞のコラムに書いたときは、そんなのおもしろくないと言われたのになあ。ちょっと悔しいからここに載せておこう。

土屋大洋「グリーン・ブロードバンド」『産経新聞』(2008年1月9日)。

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ギークとインテリジェンス

グーグルとNSA(国家安全保障局)が協力するという記事をワシントン・ポストが載せた。

情報による安全保障』などでギーク(技術オタク)とインテリジェンス機関が手を結ぶと言ってきた私としては、やっぱりなという感じがするが、違っていたのはグーグルのほうからNSAに助けを求めたということ。私はNSAの力を見くびっていたのか。

ただ、米国のメーリングリストの議論などでは、数年前から両者は協力関係にあったという話も出ており、グーグルの大規模なインフラストラクチャはNSAにも魅力だろうという。そりゃそうだ。