技術ナショナリズム

私が客員として居候させてもらったのはハワイのイースト・ウエスト・センター(EWC)ですが、ニューヨークにはイースト・ウエスト・インスティチュート(EWI)というシンクタンクがあります。

そこが最近、Weathering TechNationalismという報告書を出しました。weatherという単語は普通は「天気」という意味ですが、動詞では「〔嵐・困難などを〕切り抜ける、乗り切る、乗り越える」という意味があります。

技術ナショナリズムといえば、1980年代から90年代にかけての日米摩擦を思い出します。私が学部の卒業論文のテーマとしたのも日米半導体摩擦でした。そのころは「テクノナショナリズム」といって「ノ」が入っていましたが、最近は「テクナショナリズム」いうようですね。

もちろん、今は米中の間の摩擦です。このレポートも中国版が出ています。翻訳したのは復旦大学の沈逸のチームだそうです。

昨日、この報告書のブリーフィングがオンラインであり、米中の他、インド、シンガポール、インドネシア、日本から参加がありました。報告書の著者の一人であるBruce W. McConnellの招きで私も参加させてもらいました。