技術ナショナリズム

私が客員として居候させてもらったのはハワイのイースト・ウエスト・センター(EWC)ですが、ニューヨークにはイースト・ウエスト・インスティチュート(EWI)というシンクタンクがあります。

そこが最近、Weathering TechNationalismという報告書を出しました。weatherという単語は普通は「天気」という意味ですが、動詞では「〔嵐・困難などを〕切り抜ける、乗り切る、乗り越える」という意味があります。

技術ナショナリズムといえば、1980年代から90年代にかけての日米摩擦を思い出します。私が学部の卒業論文のテーマとしたのも日米半導体摩擦でした。そのころは「テクノナショナリズム」といって「ノ」が入っていましたが、最近は「テクナショナリズム」いうようですね。

もちろん、今は米中の間の摩擦です。このレポートも中国版が出ています。翻訳したのは復旦大学の沈逸のチームだそうです。

昨日、この報告書のブリーフィングがオンラインであり、米中の他、インド、シンガポール、インドネシア、日本から参加がありました。報告書の著者の一人であるBruce W. McConnellの招きで私も参加させてもらいました。

技術覇権 米中激突の深層

土屋大洋「米中のサイバー空間の覇権争い—サプライチェーン・リスクと海底ケーブル—」宮本雄二、伊集院敦、日本経済研究センター編著『技術覇権—米中激突の深層—』日本経済新聞出版社、2020年、151〜176頁(第6章)。

 12月はじめの締切にだいぶ遅れました。出版が遅れたとしたら私のせいです。関係者の皆様、すみませんでした。

現代地政学事典

現代地政学事典編集委員会編『現代地政学事典』丸善出版、2020年。

「サイバー犯罪に関する条約」と「サイバー攻撃」について寄稿しました。定価24000円はなかなか買えませんが、図書館等にリクエストしていただけると助かります。

The SAGE Handbook of Asian Foreign Policy

Motohiro Tsuchiya, “Asian Cybersecurity,” Takashi Inoguchi, ed., The Sage Handbook of Asian Foreign Policy, SAGE Publications, 2019.

 やはり洋書は出版に時間がかかりますね。猪口孝先生のお招きで、本書に1章、寄稿しました。54章もある大きな本になりました。値段もそれなりで、紀伊國屋では49,247円です。アマゾンでは37,379円です。私が出してきた本の中でも最高価格ではないかと思います。なかなか個人で買ってくださいとは言えませんが、大学図書館等でリクエストしてください(自治体の図書館では需要がなさそうです)。

GCSC最終報告書

私も途中から参加していたGCSC(サイバースペースの安定化に関するグローバル委員会)の最終報告書が発表されました。3年に及ぶ活動の成果になります。

Cyber Initiative Tokyo 2019

今年も12月12日と13日に虎ノ門ヒルズで開催されます。私は登壇できないのですが、ステアリングコミッティーの一員としてお手伝いしています。

https://project.nikkeibp.co.jp/event/19z1212cit/

多彩な登壇者がいらっしゃいますが、私のお勧めはイスラエルのユヴァル・エロヴィッチ教授です。サイバーと電磁波が融合する領域で先端的な研究をされています。