福田充『テロとインテリジェンス―覇権国家アメリカのジレンマ―』

福田充『テロとインテリジェンス―覇権国家アメリカのジレンマ―』(慶應義塾大学出版会、2010年)。

昨年、ニューヨークでお会いした福田先生が、こんな本を出された。そのものずばりのタイトルで、ちょっと悔しいなあ。まだ内容は読めていないけど、目次を見る限りはさまざまな組織やプログラムを丁寧に追いかけているようだ。さすがだ。

インテリジェンスの研究、日本でも一気に進んで来ている。私も頑張らなくては。

戦略研究学会をのぞく

 初めて世田谷線に乗った。江ノ電や荒川線のような雰囲気で楽しかった。

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 行った先は世田谷線世田谷駅が最寄りの国士舘大学。これがけっこう良い校舎で、負けたと思った。しかし、国際シンポジウムもできるという講堂に電源プラグが見当たらないので、ちょっと勝ったと思った。SFCならどこでも電源と無線LANにアクセスできる。

 国士舘大学で何をやっていたかというと戦略研究学会。会員じゃないのだけど、加藤朗先生の基調講演と、博士課程(&防研)の福島君の発表があるので午前中だけ参加した。

 加藤先生には2002年に日本国際問題研究所の研究会でお世話になった。久しぶりにお会いするが元気そう。最近は紛争地の現場を見ることにしているそうで、『紛争地の歩き方』という本を書きたいという。すげえなあ。実際、アフガニスタンのカブールに滞在中、数百メートルのところで爆破テロがあったそうで、リアリティのあるお話を聞く。福島君は、司会の先生が紹介を始めたときに部屋の中にいなくて大丈夫かと思ったが、そつなくこなして一安心。

 会場の外で販売していた本も、普段目にしないものが多くて新鮮だった。原書房では、リデル・ハートの『戦略論』を新訳で出していた。まだ上巻だけだが、来月には下巻も揃うという。すばらしい。