土屋大洋「スノーデンが暴いた米英の『特別な関係』、さらに深まる」『Newsweek日本版』2016年6月15日。
先日のワシントンDCでのサイバー犯罪シンポジウムに基づくものです。
連載19回目という中途半端ですが、しばらく(少なくとも夏の間は)この連載はお休みになります。
土屋大洋のブログ
土屋大洋「スノーデンが暴いた米英の『特別な関係』、さらに深まる」『Newsweek日本版』2016年6月15日。
先日のワシントンDCでのサイバー犯罪シンポジウムに基づくものです。
連載19回目という中途半端ですが、しばらく(少なくとも夏の間は)この連載はお休みになります。
土屋大洋「スノーデン以後のインテリジェンス活動」『治安フォーラム』2016年7月号、39〜46頁。
ある研究会で報告させていただいた話をベースにして、久しぶりに『治安フォーラム』に書かせていただきました。
土屋大洋「狙われる金融機関。日本のコンビニATMとバングラ中銀」『Newsweek日本版』2016年5月30日。
最近遅れ気味のこの連載。締切までに出せないことが多い。関係者の皆様、すみません。
ところで、コラムの本文中でもちょっと触れている通り、バングラデシュ銀行(バングラデシュの中央銀行)の件は、北朝鮮ではないかという報道が出ている。ソニー・ピクチャーズで使われているのと手法が似ているとか。マルウェア自体はブラックマーケットで出回っているものだから、第三者でも使えると思うが、どこまで全体の似ているのだろうか。
2月ぐらいに韓国では、北朝鮮がサイバー攻撃をやりそうだとかなり騒いでいた。国家情報院(NIS)の分析が発信源だったようだ。先日、ソウルに行ったとき、「何かあったのか」と聞いてみると、みんな「そういえば何かあったかなあ」という感じで、大きなものはなかったような感じだった。ところが、この報道が出てきたので、それが正しければ、狙いは韓国ではなく、ニューヨーク連銀(にあるバングラデシュ中央銀行の口座)だったことになる。
これまでの北朝鮮のサイバー攻撃は政治的なデモンストレーションを狙うものが多かった。しかし、今回のは明らかに金銭目的というところが気になる。
北朝鮮の専門家に聞いてみたところ、偽ドル札を作ったこともあるわけだから、やりかねないとのこと。しかし、36年ぶりの党大会の準備をしている最中にそんな下品なサイバー攻撃やるのもどうかなという気がしないでもない。もう少し判断は待ったほうが良いのかもしれない。
Kenji E. Kushida, Yuko Kasuya, and Eiji Kawabata, eds., Information Governance in Japan: Towards a New Comparative Paradigm (SVNJ eBook series), Kindle Edition, 2016.
初めての英語でのKindleバージョン(のような気がする)。私は第8章の”Cyber Security Governance in Japan: Two Strategies and a Basic Law”を担当。
数年かけた共同研究プロジェクトの成果が出たことは喜ばしい。
そして安い! なんと1.98米ドル! 著者たちに印税は入らないってことです。
土屋大洋「サイバー犯罪に取り組むインターポールを訪ねて」『Newsweek日本版』2016年5月9日。
シンガポールでの聞き取り+αに基づく原稿です。
土屋大洋「サイバー攻撃のアトリビューションは魅力的な仕事である」『Newsweek日本版』2016年4月22日。
ここで紹介している論文を読んで、アトリビューションに対する見方がずいぶん変わりました。
土屋大洋「電子戦再考:米陸軍で「サイバー電磁活動」の検討が始まっている」『Newsweek日本版』2016年4月4日。
電子戦についてはちょうどCNNが4月15日付けで「米軍、ISIS掃討に電子戦機投入 通信能力を攻撃か」という記事を出しています。どうなることやら。
土屋大洋「日米サイバーセキュリティ協力の課題」笹川平和財団「日米安全保障専門家会議」報告書、2016年3月。
少し前に公開されていたのを忘れていました。
Motohiro Tsuchiya, “Cyber Security of Financial Sectors in Japan, South Korea and China,” Ruth Taplin, ed., Managing Cyber Risk in the Financial Sector: Lessons from Asia, Europe and the USA, London: Routledge, 2016, pp. 96-111.
これも高い本で、95ポンド。今日のレートで15,340円。まあ、ほとんど売れないような気がする。
私は日中韓の金融セクターとのことで、多少、専門分野を超えているのですが、欧米圏の人には分かりにくいだろうということもあって引き受けましたが、けっこう大変でした。
英語で読んでもらえる原稿がしっかりした出版社から出るのは良いことです。
もう一冊、来月にも英語の共著本がweb bookとして出るそうです。ありがたいことです。
土屋大洋「海底ケーブル銀座としての東アジア」『東亜』第583号、2016年4月、6〜7頁。
連載第2回です。
忘れていたリンクを三つ。
土屋大洋「米国政府 vs. アップル 何が問題か:米国議会は法的な穴を埋める立法を検討すべきだ」『webronza』2016年3月22日。
#全文閲覧には登録が必要みたいです。
土屋大洋「サイバー攻撃にさらされる東京オリンピック:時限法も視野に」『Newsweek日本版』2016年3月7日。
土屋大洋「ティム・クックの決断とサイバー軍産複合体の行方」『Newsweek日本版』2016年2月26日。
土屋大洋「サイバーセキュリティ政策をめぐる中国政府の内側」『Newsweek日本版』2016年1月21日。
連載第12回。中国は難しい。本当の黒幕はいるのか、いないのか……。いるほうが分かりやすいのだが……。
学期末の採点で忙しくなっているので、連載はしばらくお休みです。
土屋大洋「NYのダム、ウクライナの変電所…サイバー攻撃で狙われる制御システム」『Newsweek日本版』2016年1月8日。
ウクライナのニュースはもっと日本でも大きく取り上げられても良いはずなのに、日本のメディアは比較的静かな感じがします(フジテレビの夕方のニュース番組で津田大介さんが取り上げておられましたが)。ワシントンDCでのワークショップでは誰もが言及していました。
コラムの前半部分に関連する番組が1月24日(日)夜11時半からNHK(Eテレ)の「サイエンスZERO」で放送されます。制御システムのセキュリティについて解説があります。ちょっと恥ずかしい登場の仕方で、私も出演します。
土屋大洋「サイバーインテリジェンス活動のフロンティア」『東亜』第583号、2016年1月、6〜7頁。
アジアとはあまり関係ない内容なんですが、『東亜』に書かせていただきました。「COMPASS」という連載もので、4ヵ月に1度、執筆機会が回ってくるようです。次は5月号でしょうか。
驚いたことに、ウェブにPDFでそのまま載るんですね。
土屋大洋「テロを恐れつつ、アメリカにも距離を取る多民族国家カナダ」『Newsweek日本版』2015年12月17日。
連載第10回です。年内はこれで終わりです。
土屋大洋「秘密裏だったイギリスのサイバー諜報活動が、オープンに強化される」『Newsweek日本版』2015年11月25日。
ロンドン出張で聞いた話に基づいています。前回の連載の続きといっても良いかもしれません。
土屋大洋「政府機関はテロリストの通信をどこまで傍受していたのか」『Newsweek日本版』2015年11月19日。
連載の第7回。急遽、内容を変更して掲載してもらいました。
テロが起きたとき、私はロンドンから東京に戻る機内の中でした。飛行機に乗る前のヒースロー空港で見たテレビではたいしたニュースをやっていなかったのに、帰国したら世界が変わっていたという感じです。
イギリスのオズボーン財務大臣が政府通信本部(GCHQ)を訪問しているときの写真がリンク先にあります。こんな感じなんですね。テロの後にオズボーン財務大臣がGCHQを訪問してハッパをかけたときの写真でしょう。
オズボーン財務大臣は先の英中首脳会談に際して親中派と日本のメディアでは報じられましたが、将来の首相候補でもあり、注目の人とロンドンで教えてもらいました。
最初、チャンセラーと何度もイギリス人が言うので分からなかったのですが、イギリスの財務大臣はチャンセラー(chancellor)というのだそうです。チャンセラーはドイツでは首相なので混乱します。大学では総長の意味で使うこともあります。
土屋大洋「この一冊 インターネットガバナンス ローラ・デナルディス著 管理の課題、多様な視点から解説」『日本経済新聞』2015年11月15日。
日曜日の日経書評欄に『インターネットガバナンス』の書評を載せてもらう。原稿はロンドンに行く前に書き、ロンドン滞在中に最終のゲラ確認を行った。
最初は気づいていなかったが、後で著者のローラ・デナルディスには会ったことがあることを思い出した。2009年2月、ボストン滞在中にイェールでのセミナー発表に呼んでくれたのだ。雪嵐が来ていて、イェール滞在はゆっくりできず、デナルディスとも挨拶程度で終わってしまったので、彼女は私のことは覚えていないだろう。今は同プロジェクトのAffiliated Fellowになっているようだ。
書評そのものには十分に書き切れなかったが、第9章の「インターネットガバナンスの暗黒技法」は今の私の関心からしてかなりおもしろい。政治に翻弄されるインターネットの自由を垣間見ることができる。
ロンドンからの帰国便ではおもしろい映画がなかったので、ベン・マッキンタイアー(小林朋則訳)『キム・フィルビー』(中央公論新社、2015年)を読み始めた。眠ってしまったのでまだ半分しか読めていないが、おもしろい。なぜ彼が「キム」と呼ばれるのか理解できないでいたが、父親が付けたニックネームのようだ。
イギリス社会は魅力的だが、当時の社会的風潮と教育システムが、フィルビーのような複雑な人格を作り出してしまったかと思うと考えさせられるものがある。たくさんのイギリス人と話してきた後でこの本を読むと味わい深い。
そうそう、ロンドンでは『SPECTRE』が公開されていたが、観る時間がなかった。イギリスでこそ観たかった。残念だ。
角川インターネット講座全15巻が完結したそうです。私が担当した第13巻は昨年末に出てしまいましたから、ずいぶん時間が経った感があります。完結を機にプロモーションビデオができたそうです。私のプロフィール写真はいまいち評判が悪く(海外にいたのでそこら辺で撮った写真を使っていました)、このたびカドカワのプロの方に撮っていただいたところ、その写真がビデオに使われ、ちょっと恥ずかしい感じのポーズです。ご笑覧ください。
ascii.jpで連載も始まるそうです。
社長と働き盛りの30代に読んで欲しいシリーズが完結!仕掛け人に話を訊いた – 週刊アスキー
さらに、「無料お試し版&合本版電子書籍」も出たそうです。
【無料お試し版】角川インターネット講座 各巻序章完全収録(最新刊) – 実用 村井純(角川学芸出版全集):電子書籍ストア – BOOK☆WALKER –
土屋大洋「ロシアの潜水艦が米国の海底ケーブルの遮断を計画?」『Newsweek日本版』2015年10月27日。
海底ケーブルが狙われるという話は、常々考えてきたわけですが、いよいよ来てしまったかという感じがします。
通常は隔週で書いていますが、私の都合で次回は3週間後です。