The SAGE Handbook of Asian Foreign Policy

Motohiro Tsuchiya, “Asian Cybersecurity,” Takashi Inoguchi, ed., The Sage Handbook of Asian Foreign Policy, SAGE Publications, 2019.

 やはり洋書は出版に時間がかかりますね。猪口孝先生のお招きで、本書に1章、寄稿しました。54章もある大きな本になりました。値段もそれなりで、紀伊國屋では49,247円です。アマゾンでは37,379円です。私が出してきた本の中でも最高価格ではないかと思います。なかなか個人で買ってくださいとは言えませんが、大学図書館等でリクエストしてください(自治体の図書館では需要がなさそうです)。

Asia’s Great Huawei Debate

Pauline Reich, June Park, Aman Thakker, Motohiro Tsuchiya, and Danielle Cavem, “Asia’s Great Huawei Debate,” The Diplomat, August 1, 2019.

 外交問題の論評サイトのThe Diplomatがファーウェイ特集をするので、日本の状況を書いてくれといわれ、短文を寄稿しました。有料コンテンツになっているようですが、入り口へのリンクを張っておきます。

 「大ファーウェイ論争」というのも、なんだかすごいタイトルです。シンガポール、韓国、インド、日本、オーストラリアから寄稿が来ています。

「ウサデン」防衛、日米協力を

土屋大洋「『ウサデン防衛、日米協力を」『日本経済新聞』2019年5月29日。

 中外時評の2本目です。電磁波、電波の問題は、安全保障問題として考えている人が多くないようで、あまり文献もありません。若い研究者がやるテーマとしておもしろいのではと思います。

 しかし、「どうすれば良いんですか」と聞かれたときに困る。EMP攻撃が実際に起こったときにはどうしようもない。高高度での核爆発以外にも局所的なEMP攻撃は可能になってきているようで、やられてしまうと復旧は難しい。

 電子製品のメーカーは「EMP攻撃対処済み製品」なんてのを出すことになるのでは。しかし、そんなものは作れるのかなあ。

選挙、外国の介入に備えよ

土屋大洋「中外時評:選挙、外国の介入に備えよ」『日本経済新聞』2019年4月24日。

この4月から日本経済新聞の客員論説委員に招いていただきました。ときどき中外時評の欄に書かせていただきます。

今回の選挙介入は、川口貴久氏との共同研究をベースにしています。

川口貴久、土屋大洋「現代の選挙介入と日本での備え」(東京海上日動リスクコンサルティング、2019年1月)
http://www.tokiorisk.co.jp/service/politics/rispr/pdf/pdf-rispr-01.pdf
上記URL・コンテンツにアクセスできない場合は、下記にアクセス下さい。
http://www.tokiorisk.co.jp/service/politics/rispr/

先週、台湾に行き、台北と台中でワークショップに参加しました。台湾では来年1月の総統選挙に向けて動きが活発になっていますが、選挙介入は深刻な問題になっています。産経新聞による蔡英文総統インタビューでもサイバーセキュリティにおける協力の可能性が提起されたとのことでした。

終わったばかりのウクライナの大統領選挙やインドネシアの大統領選挙も見る必要があるでしょう。