AIはだませる?──サイバーセキュリティにAIを使う期待と不安

土屋大洋「AIはだませる?──サイバーセキュリティにAIを使う期待と不安」『Newsweek日本版』2018年7月2日。

 9年ぶりにイスラエルに行きました。テルアビブの街中は工事ばかり。どんどん変わっていました。

 世の中の流れに乗るべく、AIを見始めたわけですが、どうもまだピンと来ないという感覚が反映されているコラムです。

サイバーセキュリティと国際政治

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 2015年4月に出していただいた『サイバーセキュリティと国際政治』を、千倉書房さんが5月28日付けで三刷にしてくださいました。今どきありがたいことです。

 刊行から3年経ち、その間に米国大統領選挙や米国サイバー軍昇格などいろいろあったので、ページが動かない範囲で加筆・修正をさせていただきました。

 千倉書房さんからまもなく共著本も出していただける見通しです。すでに再校ゲラの確認を終えました。サイバーセキュリティではありません。

監視大国アメリカ A・G・ファーガソン著 万能ではないビッグデータ

土屋大洋「監視大国アメリカ A・G・ファーガソン著 万能ではないビッグデータ」『日本経済新聞』2018年5月19日。

 日経新聞に書評を寄稿しました。本のタイトルからはややわかりにくいのですが、警察活動にビッグデータをどう活用するかという本です。全文閲覧にはログインが必要です。

サイバーセキュリティ戦略の国際比較

小宮山功一朗、土屋大洋「サイバーセキュリティ戦略の国際比較—目的と対象範囲に基づく四類型—」グローバル・ガバナンス学会編『グローバル・ガバナンス』第4号、2018年3月、94〜109頁。

研究ノートとして採録されました。各国で出ているサイバーセキュリティ戦略を並べてみると何が言えるかを考えたものです。

グローバル・ガバナンス学会編『グローバル・ガバナンス学 Ⅰ・Ⅱ』(法律文化社)刊行記念  シンポジウム&ワークショップ

今週末、京都の同志社大学で開かれます。

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グローバル・ガバナンス学会主催 

グローバル・ガバナンス学会編『グローバル・ガバナンス学 Ⅰ・Ⅱ』(法律文化社)刊行記念シンポジウム&ワークショップ

日時:2018年3月17日(土)13時〜15時30分

場所:同志社大学(烏丸キャンパス)志高館SK119

テーマ:「グローバル・ガバナンス学の可能性」

目的:グローバル・ガバナンス学会設立5周年を記念した本叢書の刊行を受け、以下の各報告者が、執筆章の観点を交えつつ、それぞれの「グローバル・ガバナンス学」の可能性を議論し、展望します。

司会:松井康浩(九州大学)

第1部:

  • 大矢根聡(同志社大学)「グローバル・ガバナンス―国際秩序の「舵取り」の主体と方法」 
  • 菅英輝(京都外国語大学)「覇権システムとしての冷戦とグローバル・ガバナンスの変容」
  • 三牧聖子(高崎経済大学)「戦争とグローバル・ガバナンス」

〔以上、第1巻より〕

第2部:

  • 福田耕治(早稲田大学)「グローバル・ガバナンスにおけるUNとEUの役割」
  • 和田洋典(青山学院大学)「BRICSと国際金融ガバナンス」
  • 土屋大洋(慶応義塾大学)「サイバーセキュリティ」       

総括報告:

  • 渡邊啓貴(東京外国語大学)「地域集団防衛から安全保障グローバル・ガバナンスへ」

〔以上、第2巻より〕

その後、総括討議 司会:松井康浩(九州大学)・福田耕治(早稲田大学)

Bulk Collection

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Motohiro Tsuchiya, “Systematic Government Access to Private-Sector Data in Japan,” Fred H. Cate and James X. Dempsey, eds., Bulk Collection: Systematic Government Access to Private-Sector Data, Oxford University Press, 2017, Chapter 13.

 ふと思い出して調べてみたら、書いた原稿が本になっていました。見本を送ってくれるというから待っていたのですが、そのうちに忘れていました。なんで送ってくれないのでしょう。

 ただし、これは前に書いたジャーナルの論文にいくつか修正をしたものが採録されているので、完全に新しいものではありません。

 それに高い!

インターネット白書2018

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土屋大洋「国際政治とサイバー攻撃」インターネット白書編集委員会編『インターネット白書2018』インプレスR&D、2018年、265〜268頁。

 年末にInternet Week 2017に呼んでいただいたご縁で、『インターネット白書2018』に4ページ書かせていただきました。たぶん、普段とは違う読者の皆さんなので、どう受け止められるか、楽しみでもあり、心配でもあります。

グローバル・ガバナンス学II

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土屋大洋「サイバーセキュリティ」グローバル・ガバナンス学会編、渡邊啓貴・ 福田耕治・ 首藤もと子責任編集『グローバル・ガバナンス学II』法律文化社、2018年、203〜220頁。

 気がついたら年が明けて1カ月以上経っていて、このブログは何も更新しないままでした。年末年始は外に出ない報告書原稿や出張で忙しく、何も外向けの原稿を書いていなかったいうことですね。

 そんなとき、昨年書いていたグローバル・ガバナンス学会の叢書が届きました。2冊セットで、私はIIのほうに1章書かせてもらいました。

 内容としては、以下の本で書いてきたことの延長にあり、インターネットをめぐるガバナンスがどう変わってきたか、特に近年のサイバーセキュリティでどう変わってきたかということです。

  • 林紘一郎、池田信夫編『ブロードバンド時代の制度設計』東洋経済新報社、2002年。
  • 菅谷実、金山智子編『ネット時代の社会関係資本形成と市民意識』慶應義塾大学出版会、2007年。
  • 大矢根聡編『東アジアの国際関係―多国間主義の地平―』有信堂、2009年。

提言 日米同盟を組み直す 東アジアリスクと安全保障改革

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田中 明彦、日本経済研究センター編『提言 日米同盟を組み直す 東アジアリスクと安全保障改革』日本経済新聞出版社、2017年。

 月末に発売です。私は「第7章 サイバー安全保障と日米インテリジェンス連携」(139〜151頁)を担当しています。あまり部数を刷らない上に、某会合でたくさん配布してしまうらしいので、あまり市中には出回らないかもしれません。

目次

  • 提言 より強固な同盟を目指して
  • 1. 21世紀における同盟の課題と使命(国際情勢と世界秩序):田中明彦・政策研究大学院学長
  • 2. アジア旋回と同盟の役割(ASEAN、インド):白石隆・アジア経済研究所長
  • 3. 「切れ目のない同盟」の連携体制(日米NSCの統合運用):細谷雄一・慶應義塾大学教授
  • 4. 世界秩序の再構成と日米同盟の役割(ロシア、中東、欧州):中西寛・京都大学教授
  • 5. 習近平体制の中国と同盟の対中政策(中国、朝鮮):高原明生・東京大学教授
  • 6. 同盟の軍事オペレーションと懸案(SOFA、基地運用):森本敏・拓殖大学総長
  • 7. サイバー安全保障と日米インテリジェンス連携:土屋大洋・慶應義塾大学教授
  • 8. 新しい日米経済関係の構築:竹中平蔵・東洋大学教授
  • 9. 世界経済と日米経済・貿易ビジョン:岩田一政・日本経済研究センター理事長

サイバーセキュリティの地政学

土屋大洋「サイバーセキュリティの地政学」『ITUジャーナル』2017年9月号、21〜23頁。

 期間限定で全文読めるそうです。

 大学院生の頃は、どうやったらこの雑誌に書かせてもらえるのだろうと思っていたのに、突然あっさりと執筆依頼が来て、その割に書くのに苦労してしまいました。3ページ目に大きな空白が空いているのは、たぶん私が図を入れなかったからです。