エズラ・F・ヴォーゲル『Japan as No.1』第1章「アメリカの『鏡』」、第2章「日本の奇跡」

エズラ・F・ヴォーゲル(広中和歌子、木本彰子訳)『Japan as No.1—アメリカへの教訓—』ティービーエス・ブリタニカ、1979年。

第1章 アメリカの「鏡」(19〜25ページ)

第2章 日本の奇跡(26〜43ページ)

 これも明日の大学院の授業の課題文献。今回は第2章まで。

 ずっと前に読んだはずなのに、全然覚えていない。読んでないのかなあ。

 こんな時代もあったんだねえと思うと同時に、今の中国とも重なる部分がある。

 また、日本や韓国がアメリカと経済摩擦でさんざんやり合った後に出てきた中国は、いちいちアメリカとそうした交渉をしなくて済んでいるというのも感じる。特定の品目について米中経済交渉が行われて、中国側が輸出自主規制をしたなんて話は聞かない。中国は日韓の遺産をうまく使っているな。

 2008年〜09年にボストンに滞在したとき、ヴォーゲル先生は「ヴォーゲル塾」というのを主宰していて、日本の若手官僚たちを鍛えておられた。私は参加できなかったけど、一度ご自宅にお邪魔してお話をうかがうことができた。しかし、その日はずっと面会の予定が続いていて、相変わらず精力的に活動されているのに驚いた。

 また、中国語を勉強されていて、中国語で講演されていたのも印象的だった。

 日本の大学の先生は年取ると新しいことに挑戦するのをやめてしまう人が多いし、退職したら何もしなくなってしまうこともあるけど、本当に終身のテニュアを持っている先生たちは、いつまでも元気にやっている。

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