日米でまたもや引き際が問題になっている。福田官房長官は突然やめた。民主党の菅代表を引きずりおろす計算だろうか。福田さんには次の可能性がある。官房長官の在任記録まで更新した後だから、ちょうどいいといえばいい時期かもしれない。しかし、菅代表には後がない。ここでおろされてしまえば、つらい立場に置かれる。
ただ、民主党が一枚岩でないことも背景にはあるだろう。菅代表の「未納三兄弟」という批判が行き過ぎであったとしても、「菅代表で政権をとる」という一致した思いがあれば、民主党内からも辞任を求める声は出ないはずだ。
アメリカでもラムズフェルド国防長官が集中砲火を浴びている。一年前に戦闘終結を宣言した頃が絶頂だったのかもしれない。
林紘一郎先生が書いている「「引き際」を「科学」する」という文章が参考になる。「自分の引退は自分で決められる」という仮説が虚構だというのは手厳しい。