南翔饅頭店的秩序

昨日、上海から帰国。実は木曜日、ブロードバンドは夕食から帰ったら使えなくなっていた。ホテルにクレームしたら値段に入ってないとのこと。そんなあほな。ダイヤルアップではブログをやる気がしない。

金曜日は順調に訪問調査をこなす。なかなかおもしろい。

土曜日は、昼間の予定がキャンセルになったので、豫園へ行く。いやあ、なかなかすごいところです。うじゃうじゃと人がいて、テーマパークのような感じ。六本木ヒルズに支店のある南翔饅頭店はどこかと探していたら足を踏み外して捻挫した。

めげずにようやく見つけるが、長い行列ができている。ここにあるように、南翔饅頭店は値段で食べ方が異なる。やはり座って食べたいのでまず2階の一番安い部屋に行くが、列も何もなくて、先客が食べているテーブルの周りに人が群がっていて、次の席を狙っている。「このテーブルは私たちがとっているから他にいってよ」みたいな感じですごい争いだ。部屋の中は東京の満員電車状態で、食べている人も気まずいのではないかと思うが、みんな平気な顔しておいしそうに食べている。ここで30分ほど待ってみるが、回転が悪いし、とても中国の皆々様を押しのけて席を確保できる自信がないので撤退。上の階の少し高いところへ。

こちらはきちんと列ができていて、係りの人が順番にテーブルに案内してくれる。その奥にはフカヒレ入りの最高級小龍包用の列もある。私たちが並んだのはカニ入りのほうだ。下だと16個で15元だが、上だと6個で20元、カニ味噌入りだと30元だったかな。こちらでも30分弱待ったが、ゆっくり食べられてよかった。

こうした光景を目にしながら、相方のkk氏と電波政策について話し合う。いわば、下のフロアは、混雑している無線LANのようなものだ。あいているスポットをみんなが探して座ろうとしている。しかし、使えるチャンネルが限られているところにユーザーが殺到するとどうにもならない。

上のフロアはいわばレギュレーターがいて、免許を出して使わせているようなものだ。食べている間はその席を占有できる。しかし、席があいて、自分の順番が来るまで使うことはできない。

すいているなら下のフロアでもいいのだが、混んでいるときは上のフロアで高い金を出してもいい。なかなか南翔饅頭店的秩序は示唆的である。

土曜の夜は日本のソフトウェアのオフショア開発をしている会社の社長と食事。なかなか奥深い話を聞くことができた。短かったが興味深い出張だった。

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